280 【半突発】茨姫の眠る町で
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─ 南大通り ─
[昨日に比べて出歩く人が多い。 明日になれば更に増えるのだろう。 祭が近付いていると実感出来る光景でもあった]
おや。
[そんな人混みの中に、買い物中らしきフローらの姿>>80を見つけた。 明るい人柄は声をかけやすいのか、旅人に道を訊ねられたり>>81もしているらしい]
マダム・シュバルツ。
[昨夜『偃月亭』を訪れた時に告げた呼称で呼びかけてみる。 呼ばれたと反応出来るのか否か。 それを確かめるかのように]
(101) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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[『偃月亭』へ最初に訪れた時は、その賑やかさに些か驚いたものだ。 普段足を踏み入れないような場所へ、そんな興味で選んだ店だったのだが、今となってはお気に入りの一つとなっている。 その時求めたのは昨夜と同じく、ワインとお勧めの料理。 場違いにも思える姿での食事は、周囲に口に合わないのではと思われたかもしれないが、そんなことはない。 美味しい料理に貴賎はないのだ。 高級店には高級店の、偃月亭には偃月亭の味の良さがある]
[昨夜も、青年を知らぬ者には場違いなのでは、と思われただろうが、当の青年はそんな視線は気にもしない。 今日から働いてくれていると紹介されたジェレミーを見遣ったり、問われた掘り出し物>>59について、『緑園の冠』で古書を買ったことや『rose』で質の良い宝石を手に入れたことを話した]
[それから、祭の日には『緋色の華灯』で出品される蝋燭を購入する心算でいることも伝える。 これは将来的に掘り出し物になる、先行投資ともいえるだろう。 そんな話をした後、案内された席につき食事をしたのだった]
(102) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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御機嫌よう。 今夜の仕込み用かね?
[変えた呼称による呼びかけの結果に関わらず更に声をかけ、抱える包みを示し問う。 視界に姿が入るように動けば、気付いてももらえようか]
いよいよ明日が祭の日だね。 祭用の特別メニューなどはあるのだったかな?
[フローラが店へと戻るようなら、共に歩きながら問いを重ね行く**]
(103) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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はいはい、っと。
[満足げな覚悟しておいて、との言葉>>95に、これは火がついたかなぁ、なんてちょっとだけ思いつつ]
ん、確かに。 自分が創り出すものを見てもらえるのは、嬉しいよねぇ。
[皆に見てもらえて、というのも、偽らざる本心なのは向けられた笑みから伝わるもの。>>96 形は全く違うけれど、創作、表現という点では似通った部分があるからこそそれは感じられて]
(104) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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それは勿論。 準備で手ぇ抜くなんて、絶対できないからねー。
[鼓舞する声>>97に、へら、と軽い調子で返し、それじゃあ、と戻ろうとした所に向けられた言葉。>>98]
……まだ、お礼を言うのは早いかもだよ?
[それに冗談めかして返してから、こちらもまたね、と手を振って。 一先ず、工房へと向けて歩き出す。**]
(105) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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[ さて、運命の子に、伝えたというものの。 仕事は確りとやらねばならぬ、と。 カウンターにバスケットを置いて、 今日の業務を始める。 ]
……あら、いらっしゃい。
[ 今日初めての客。 受け答えをしつつ、雑談を交わす。 そのとき、初めて知る。 ]
……え? 誰かが開けようとした?
[ その客曰く、『泥棒かと思った』らしい。 老婆は首を傾げつつも、注文の品を、 客に手渡しし、見送った。 ** ]
(106) 2018/08/10(Fri) 02時頃
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−ロゼッタ城−
相変わらず大きいお城だなぁ。 静かで趣があって、私の好みなのよねー。
[ モニカはロゼッタ城の入り口部分に立っていた。毎年お祭りの際には必ずここに立ち寄る。特に用事があるわけじゃないが、雰囲気を楽しんでいた。 ]
……あれ?
[ ロゼッタ城は別名「荊の城」と呼ばれている。壁中が薔薇で囲まれているからだ。しかし、どうしたことだろう。毎年見る壁と様子が少し違う。 ]
しっかり覚えているわけじゃないけれど、前はもっと壁中が薔薇で囲まれてて、棘も痛々しく見えたような……?
[ そういえば、と記憶を巡らす。 祭りを前日に控えて活気溢れる町中では、さまざまな噂話が飛び交っていた。その中に、「茨姫の呪い」なるものの話をしている一団がいた。 ]
確か、今年で……100年?随分とキリのいい数字だよね……。これはもしかしたら、何かあるかもしれないな。
[ そう呟き、しばし広間で静寂に耳を傾けることにした。 **]
(107) 2018/08/10(Fri) 14時頃
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[ 商品の手入れや掃除をしていると、 小さなお客達がやってきた。 ]
おや、いらっしゃい。 今日はどうしたのかな?
[ にこり、と迎え入れると、小さなお客…… 子供たちは、ベネットの元へ駆け寄る。 彼らの目的といえば、ただ一つ。 遊び相手が欲しいのだ。 「ねぇ、今日はベネットも忙しい?」なんて、 計算などなく可愛らしく小首をかしげる。 ]
(108) 2018/08/10(Fri) 15時頃
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ううん、もう準備もあらかた終わったからね。 何しようかなー、って思ってたところ。
[ そう言うと、きゃぁ、だとか、わぁ、だとか、 期待のこもった歓声が沸く。 「じゃぁさじゃぁさ、ごほんよんでよ!」 きらきらとした瞳と表情で見上げられては断れない。 そもそも、断る気もなかったのだが。 ]
あぁ、良いよ。うん、じゃぁ今日はお城の前で読もうか。
[ 彼らは時折、こうしてベネットを訪ねては 読み聞かせをねだる。 一度、とある老夫婦に孫に読み聞かせを、と頼まれ 空き地で物語の読み聞かせを行った所、 いつの間にか増えた子供達から好評を得たのだ。 ]
(109) 2018/08/10(Fri) 15時半頃
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[ 城の前、と聞くと、一人の少年が自信ありげに 「せんでん、でしょ!ぼくもやる!」と手を挙げた。 それに続き他の子どもも我も我もと手を挙げる。 実家が店の子は実家の店の、 そうでない子は古書店の宣伝をしてくれるという。 元気な彼らを微笑ましく思いながら、 今、読み聞かせるのならばこれが丁度良いかもしれない と、一冊の本を手早く用意し、鞄にしまう。 出窓に「不在。城前で読み聞かせ」と書いた ボードを小さなイーゼルに乗せて、 さぁ出掛けようか。 *]
(110) 2018/08/10(Fri) 15時半頃
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―「緑園の冠」→ロゼッタ城前―
[ 宣伝、といいつつも他の観光客や働く町民の邪魔に ならないような所でベネット達は落ち着いた。 邪魔にはならないが、複数の子供と青年一人、 目立つと言えば目立つだろう。 ]
さて、今日はなぜお城を選んだのでしょうか?
[ 物語の綴られた本を片手に、軽く人差し指を城に向け、 クイズを出すかのように子供たちに問う。 「せんでんじゃ、ないのー?」なんて声を聞きながら、 ふふ、半分外れ。と笑う。 ]
正解は、今日の御本が「茨姫」のお話だからです。
[ きゃぁ、きゃぁ、と歓声があがる。 自分の住む町に眠るというお姫様のお話、 よく聞いた話でも彼らはお気に入りなのだ。 **]
(111) 2018/08/10(Fri) 15時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/10(Fri) 15時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/10(Fri) 15時半頃
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[ フェルゼを見送り、代金を店に置いた後。 大体の準備は出来ているから、と ステージ組も解散する事になりました。
少し早いですが、明日に疲れを 残さない為という判断のようです。 否を唱えるわけがありません。
南大通りを離れ、 これから何処へ向かうか考える最中。 見えたのは、本屋の店主が 城の方へと歩いていくところでした ]
(112) 2018/08/10(Fri) 21時頃
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[ ぞろぞろと連れたった子供達。 こういうの、なんて言うんでしたっけ。
……ああ、そうそう。 ハーメルンの笛吹き男。
彼が誘拐犯なわけはありませんが、 ついおとぎ話を思い出してはくすりと笑い。 少女も子供達の列に加わりました。
少し前までは、少女自身も 読み聞かせをねだる子供の一人でした。 行かなくなったのは、興味が無いわけでなく 子供っぽいのが嫌になったから ]
(113) 2018/08/10(Fri) 21時頃
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[ 行き着いた先は、ロゼッタ城前>>111。 適当なところに落ち着く彼を見て、 今日は此処で読み聞かせるのだと知ります。
何気なく見上げた城。 近付いてようやく、 見慣れたそれとの差異に気付きました。
薔薇の花に、茨に、 ──── 何だか、元気がないような? ]
……変なの。
[ 意識は読み聞かせより、城の方へ。 じ、っと見上げてもても、 胸の内のもやもやの答えは見えないのですが ]
(114) 2018/08/10(Fri) 21時頃
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[ ベネットは本を沢山読む人ですから、 少女の知らない何かを知っているやも。
そうでなくとも、 今からするのは茨姫の話。 何か関係があるかもしれません。
そんな思惑から、小さな子たちに混じって 彼の読み聞かせに聴き入るのです ]*
(115) 2018/08/10(Fri) 21時頃
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−ロゼッタ城前−
[ 城を堪能したモニカ。薔薇の勢いが弱まっているのは気になるが、それもまたロマンだと思いつつ1階の広場を後にした。 ]
ふぅ……。たまにはこういう時間も良いものよね。……あれ?声が聞こえる……。
[ 城の外。声をする方向に目を向けてみると、若い男性と子ども達がいた。>>111 ]
へぇ〜、読み聞かせか。何の話だろう?
[ モニカは読書も好きであるので、とても興味を持った。 聞こえてきた内容。それは、「茨姫」の話。]
茨…姫?もしかして、このお城に関係があるのかな?
[ 城にまつわる昔話はあまり聞いたことが無かったため、とても興味をそそられた。よく見てみると、何人か観光客らしき人々も立ち止まって聞いているようだ。モニカは足を止め、その物語にしばし聞き入っていた。 *]
(116) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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―偃月亭―
[>>88ジェレミーは父と約束していた時刻には顔を見せる。 同じ挨拶が返ってくれば、笑顔を向けて。 昨晩の事も労いつつ、兄と一緒に酒樽の方をお願いすれば任せて問題ない、と。 それを心強く思いながら、手早く出掛ける準備を済ませてしまう。]
あははっ。 転ばないよー。
[見送りの言葉にはくすくすと笑い、いってきます、と言って出かけてゆく。*]
(117) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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─南大通り─
[>>101旅人を見送っていると、不意に昨日酒場で聞いたばかりの呼び名が聞こえてくる。 他の人を呼んでいるのかもしれないが、 聞き覚えのある声のように思えたので少女はその場できょろきょろと辺りを見回す。]
あ、グレンウィルさん。
[>>103更に言葉を重ねてくる彼の姿を見とめれば、少女は其方に近付いていって笑顔を向けた。]
(118) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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[>>102初めてルーカスが店に訪れた時、 その振舞いから、こうした酒場には慣れていないのだろうと感じられた。 旅先という事で、普段と違う場所に来てみたのだろうか。旅というものは、 しばしばそんな気持ちになるものらしい。 饗したのは近くの産地のワインと、それに合わせた料理。 ――果たして口に合うかどうか、と思ったが、彼は偃月亭の料理を気に入ってくれたらしい。
昨夜も一年ぶりに訪れてくれた彼を、仕立てのいい服を着た客を珍しそうに見る人もいたが、気にしていない様子で。 掘り出し物について聞かされれば、既にそんなに、と目を輝かせた。 家族が喜んでくれると良いね、と言い添えて。
祭りの日には『緋色の華灯』で蝋燭を購入する心算らしい。 先行投資、と聞かされれば、そうした事に馴染みのない少女にとっては凄い事のように思えたが、それだけフェルゼの腕を買っているという事なのだろう。 そんな話をしながら、彼を席に案内したのだった。]
(119) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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そうだよー。 それと、明日のおつまみ用。
グレンウィルさんは、昼間はうちに来た事なかったっけ。 お祭りの時だけ、昼間も開いてるんだよ。
[包みの中身についての問い掛けには弾んだ声音でそう応じる。]
うん、天気にも恵まれそうで良かった。 ふふふ、あるよ。 いつもよりも手の込んだ料理を作るから、私も毎年楽しみにしてるんだ。
[加工しているとはいえ、 夏の日差しにあまり晒すのもよくないので、ゆっくりと歩みを進めようか。]
(120) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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グレンウィルさんなら、知ってるかな。 今年は茨の城に眠るお姫様が眠りについて百年経つんだって。
どんな人なんだろうねぇ。
[歩きながら、自分からも話を振る。 少女にとっては、いるのか、いないのか分からない人。 きっと普通に暮らしていたなら、王族に連なる人と直接関わるような事はないだろうと思う。
けれど都会的で洗練されたルーカスなら 姫君の傍にいても霞む事はないだろうな、などという空想を抱き。*]
(121) 2018/08/10(Fri) 22時頃
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……ありがとうございます。 ええ、ええ、当日は休ませていただきますわ。
[ そんな、ご贔屓の所との会話。 『当日は休む』との張り紙を見て、 そう、会話する。 ふと、明日の予定を聞かれると。 ]
明日……ですか? 私は、そうですね……。 町の賑わいを、眺めていようかな、と。
[ 12人目の魔法使いの孫、という素性は、 極力表さずに、そう言って、 ご贔屓さんとも別れる。 陽は傾きかけているだろうか。* ]
(122) 2018/08/10(Fri) 22時頃
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――昔、昔……。 皆のお祖父ちゃんお祖母ちゃんが生まれるよりも昔の事。 ××××、という、――そう、この町だね。 一人のお姫様がお産まれになりました。
[ ゆったりとした動作を加えながら、姿勢よく 穏やかな表情で朗々と読み上げ始める。 ]
――11人目の魔法使いがを贈り物を渡し終えた途端、 突然、宴に呼ばれなかった13人目の魔法使いが現れます。 その魔法使いはとてもとても怒っていました。
「私を招かぬなどいい度胸をしている! 貴様らに贈られるのは幸せではなく呪いが相応しい!」
[ 普段の青年からは考えられぬ凄みのある声に 子供たちはきゃぁ、と小さな悲鳴を上げる。 ]
(123) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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「15歳の誕生日、その娘は紡錘に刺されて死ぬのだ」
それを聞いた12番目の魔法使いは、呪いを書き換えます。
「姫は死なず、100年の眠りにつくだけ――」と。
しかし、呪いを回避することはできませんでした。 お姫様は、15の誕生日に塔の天辺で紡錘に刺され、 眠りについてしまったのです……。
[ あらすじを知っている筈の子供も、 悲し気な表情を浮かべる。 ]
そして城は薔薇の蔓や棘で覆われてしまい、 お姫様の眠る塔の天辺は、誰も入ることが出来なくなって しまったのです。
[ 子供たちの小さな悲しい声がぽつり、ぽつりと。 ]
(124) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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……物語はここまで。けれど、なんという事か。 今年のこの時期で、丁度お姫様が眠りについて 100年が経とうとしているのです。
[ ベネットは少し声を潜め、 子供たちにむかって背を少し丸めてみせる。 悪戯っぽい表情も浮かべながら。]
もしかすると、今年は何かが起こるかもしれませんね――
[ そういってスッと姿勢を正すと、本をぱたりと閉じた。]
(125) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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さぁ、今日はこれでお開き。君たちももうお家へお帰り。
[ そろそろ陽が傾きかける頃か。 子供たちに帰宅するよう促す。 ]
もし本がお好きであれば、北大通はずれの「緑園の冠」 をどうぞよろしく。古書の買取もしております。
[ にこりと、軽い宣伝も忘れない。 ……さて、どれくらいが当日来てくれるのだろうか、 なんて考えながら。 **]
(126) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/08/10(Fri) 22時半頃
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[ 城の横で読み聞かせをする青年は、古書店を経営しているらしい。>>126 そういえば、毎年の祭りの際にも古書が出回っていたように思う。また当日の楽しみが増えた。 ]
……すっかり夢中になって聞いちゃた。 って、けっこう日が暮れてきたな〜。
[ モニカは町中で呼び込みをしていた少女>>81を思いだし、彼女のいる店に夕食を食べに行こうと決めた。 南大通りまで歩く。明日の祭りの準備だろうか、人々で賑わっている。また、旅人や観光客らしき人の姿も多い。 ]
早めに行かないと、席が空いてないかもしれないな……。 せっかくだから何か美味しいもの食べたいよね。
[ 酒場【 偃月亭】の前にたどり着き、扉を開けた。 **]
(127) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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─ 工房・『緋色の華灯』 ─
お?
[帰り着いた工房の前には、見慣れぬ人の群れ]
ウチに何か御用ですかー……って、ああ。
[創作蝋燭の噂を聞いてやって来たのだと言われれば、なるほど祭り見物の旅人か、と合点がいく。 行くのだが]
あー、とね。 ウチは、祭り当日以外は、基本店出さないんだー、ごめんねー? 明日また来てくれるかなー。
[教えるならそこも説明しろや、と思いながら笑顔で告げる]
(128) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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ん、ああ、オーダーもあるけど。 今、先約さんと交渉中なんで、そっちもごめんねぇ。
[にっこり笑って断り入れて。 また明日いらっしゃい、とお帰り願う。 工房前から人がはけると、は、とひとつ息を吐いて中へ]
興味持ってくれるのはありがたいんだけどねぇ……。
[あちらのペースで来られても、こちらは応えられないわけなので。 その辺りどーにかならんかなぁ、と思いつつ。 買ってきたパンを一度しまって、向き合うのは作業台]
さて、いい引き取り手さんに出会えるといいんだけど。
[呟きながら、一つ一つの作品の状態を確かめて。 薔薇の花を模った物を手に取った所で、少し、動きが止まった]
(129) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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……今年で100年目、って言ってたっけ。
[ふと、視線が移ろうのは古書屋で買ってきた絵本]
節目の年、って、何か起こる事、多いんだよねぇ。
[く、と笑って、蝋燭を台に置いて絵本の方へ]
さぁて、一体どうなるかな?
[楽し気に呟く脳裏に浮かぶのは、パン屋でのやり取り。 状況を楽しんでいるかのような姿に、黒猫が呆れたようになぁう、と鳴いた。*]
(130) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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