308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[ぱちりと目を覚ます。 時計は午前八時を示していた。
あれから猛ダッシュで家に帰って ゲームもせずに寝たのは覚えてる。 寝ぼけ眼を擦る俺は、次の瞬間には 進の腕に刻まれた爪痕を思い出してる。
そういえば、心配するのを忘れてた。あいつのこと。 「大丈夫か」くらい言ってやればよかったのに。 ……自分の器の小ささにちょっと凹む。]
(52) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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[傷ひとつないまっさらな手でスマホを手に取って ぽち、ぽち、と今日も現実逃避。
つけたテレビから垂れ流される映像が>>#0 どこかで撮ったものと酷似していたから、 まず元帥に「メディアに取り上げられてる」と 送っておいた。 有名人じゃん。やったね。
ボイスチェンジャーでイガイガに加工された 自分の声を聴いてると、 なんだか乾いた笑い声が出た。
つらつらと昨晩から見ていなかったSNSの投稿を遡る。 昨日送ったものにいくらか返信があるのを見て、 やはりぽちぽちと気まぐれに返事をした。]
(55) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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――閉鎖――
[その住所に行ってみようなんて思ったのはさ、 単なる出来心に近いものがあったんだよな。
あとは、助けを求める誰かがいるなら それを助けてみたい、なんて安い正義感と。 単なる野次馬精神と。
俺にしては朝早く、チャリをこいで駅へ向かう。 千葉県の「こみるり」の住所に行ってみようとして 最寄りの駅に辿り着いたところで、 ……いつもと違う雰囲気に瞬いた。]
(63) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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……え? 封鎖ァ?
(64) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[警官が沢山いる。 それから、しめだされたらしい人々の群れも多数。
「会議に遅れたらどうしてくれるんだよ」 「なんで電車でないのよ」
そんな声がひしめきあっていて、 俺はとまどいながら、その群れの中に近づこうとした。]
(65) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「クシャミ」
ひゃあっ?! ……あー、元帥。久しぶりっすね。
「そんな時間経ってねェだろ。おはよ」
[かけられた声に驚いて後ろを見ると ネコ元帥がぼさぼさの頭を掻いていた。]
「駅構内で出たらしいぜ、ゾンビ。 だから全面封鎖だ。消毒終わるまで電車も出せないと」
……冗談でしょ
[ひきつった笑いを浮かべる俺に元帥はスマホを差し出す。 そこには、]
(66) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[口の周りを真っ赤に染めた、 男の死体らしきものが映っていた。]*
(67) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[それから、元帥と色々情報共有をした。
まずカップ麺等手軽に食えるものが店から消えた。 スーパーからもコンビニからもドラッグストアからも。
軽くパニック状態になった人々が揉み合って けが人もいくらか出ているらしい。
……やべーな。食い物の備蓄どれだけあったっけ。 こんなことならラーメンも無駄にするんじゃなかった。]
(82) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「ネットじゃ、安全地帯を作り上げて そこで当面暮らした方がいいなんて話まで出てる ……お前も気をつけろよ」
[元帥は気だるげに手を振って、持っていたレジ袋から スナック菓子を一つとりあげると、ぽいと俺に渡した。
…………ありがと、以外の言葉がでなかった。 それもひどく小さい。
過るのは昨日の進の様子だ。 ――爪でえぐられた、って言ってた。 俺はやっぱり少しの間逡巡して、 人込みからはずれた花壇に座り込む。
いつもより何倍増しもトロい指先で、 進にメッセージを送った。]
(83) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「From 串谷秋 昨日は、悪かった。 その、色々騒ぎが起きてるけど大丈夫か?」
(84) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[返信はすぐにあった。]
(85) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「From 成宮進
まだ大丈夫。
会いたい。
いつもの公園で待ってる」
*
(86) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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――回想――
[滑り台の上に登って空を見上げるのが好きだった。
空が近いねえ、と幼馴染の進と言い合って その頃はまだ小さかった手を、 オレンジ色の空に伸ばす。 滑り台を登ったり滑ったりしながら、 俺達はいろんな話をした。]
(97) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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『しょうらいの夢なにって せんせーにいわれたけどわかんないや。 みのるはなにになりたい?』
おれね、ヒーローになってみたい。 かっこいいじゃん
『あー。なれるよ、おれたちならきっと。』
そうだな。2人で世界をすくってみせる。 さらもまもれるぞ! 『あはは、あいつすぐ泣くからなあ。』
すすむはけっきょく何になりたいんだよ?
『んー、やきゅうせん…………あー、うん』
(98) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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『おっきくなっても、みのるとさらが、 おれとともだちでいてくれたらいーや。』
[幼い進は、俺に向かって笑ってそう言った。]*
(99) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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――公園――
[待ち合わせの時間までに俺はいくらか店を回った。
ネコ元帥に言われた通り、 食べやすいものから品切れになってしまっていた。 残っていたスナック菓子を買ってはみたけど これで一体どれだけもつか、っつー話よね。
水さえありゃ人間なんとかなるとも聞いたので 念のためにいくらか水も買い足して 荷物をまとめて一人暮らしの家に押し込めた後、 「いつもの」公園に赴く。
俺と進と一緒に、小さい頃よく遊んだ公園は 今は人通りもなくがらんとしている。 その中で、ぶおん、と 素振りをする音だけが響いていた。]
(100) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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……何してんの、お前
「あ、秋。来てくれた。……よかった。 いや、集中してないともってかれそう…… じゃなくて、昔を思い出しちゃって」
腕、傷あるんじゃねえの……無理すんなよ
「あははー。心配してくれんの。秋らしくねえの」
[からかうような声にうるさいと返してベンチに座る。 少し迷ってから 一本のオレンジジュースを進に投げ渡した。 もう一本、自分用に買っていた缶の栓をあける。
進は素振りをやめて、 高校以来使ってないはずのバッドを落とすと オレンジジュースの缶を持ったまま 器用に滑り台にのぼり始めた。]
(101) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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「なー、覚えてる。昔さ、ここで将来の夢語ったじゃん」
……あー、ヒーローとかいってたやつ まだ覚えてたんだあ。
「忘れるわけねえだろ。 あの時『うん』って言ってくれたの まだ覚えてんだから」
感情激重男かよ。……ばかだな。 お前が(誰と)どーであろうと、ずっと友達だよ。
[俺の言葉に、進は離れていてもわかるくらい、 ぱっと明るい笑顔を浮かべた。 それから泣きそうにその顔をくしゃりと歪めて、 年甲斐もなく、滑り台を滑り落ちていく。]
(102) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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勢いよく着地してから、 進は跳ねるように俺の隣に座った。
オレンジジュースの缶を開ければ さわやかな子供の頃の匂いが場を満たす。]
「なあ秋。昔話しよう。 ……懐かしくなってきた。いろいろとさ」
[砂場で。ジャングルジムで。滑り台で。 小学校で。中学校で。高校で。 起こった色んな出来事を昨日の事のように話しては 今世界で起きている暴動を忘れたように笑い合って
気づけば、空は暮れて真っ赤に染まっていた。]
(103) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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こんなに話したのいつぶりだっけ
「え? 覚えてねーよ。受験前くらいじゃねえの」
あー。俺が受かるか受からんかわからなくて お前に泣きついたやつね
「そうそう。あの頃の秋ったら、 目を離すと勉強よりゲームを優先させて まーじで心配してたんだから」
悪い悪い、そうだっけ
「そうだよ。あーあ……」
(104) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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「でも、楽しかったなあ」
(105) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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[さっきから進の声はどこか眠そうだ。 それでいて、何か焦るような響きが所々にこもる。
俺は見てみぬふりをしながら 会話を続けていたんだけど――
ふと、 赤い空から冷たい風が吹く。
進の体が、うたたねをするように傾いだ。
空になったオレンジジュースの缶が落ちて、]
……おい、進。居眠りか? 進。おーい。進ぅ?
[あいつの顔を、のぞき込んだ。]
(106) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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[返ってきたのは、獣の唸り声だった。]**
(107) 2020/10/22(Thu) 22時頃
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――夜の訪れ――
[「どうした?」という問いかけに返ってきたのは、 人の笑い声ではなく、獣の唸り声だった。>>107]
「あ゛あぁあ゛ぁああ゛ぁああああああああ゛」
[意味不明の唸り声が進の口から洩れる。 濁った眼球が俺を捉えるのが見えた。 さっきまでオレンジジュースを飲んでいた口腔から、 腐りきったようなにおいの吐息が漏れている。]
ひっ……ひいいい……?!
[俺は思わず悲鳴をあげて立ち上がる。 がっと俺の肩を掴もうとする手を振り払い、 必死で滑り台まで駆け上がった。
全力で追いかけてくる「進だったもの」から 走って逃げる、逃げる。]
(133) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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進! きこえてんだろ! ううううそなんだろ!冗談って言えよぉ! 悪ふざけなんだろ。なあ、おい! 鬼ごっこは、っ、昔から苦手だって、知ってるくせに!
[叫んで、逃げて、 咄嗟に転がっていた金属バットを拾い上げた。 だけどそれで何ができるってわけでもない。 時々追い付かれそうになるから、 牽制のようにバットを振るう。
冷たい宵の風が肺を軋ませる。 痛い苦しい怖い辛い。 そういう感情を吸い込んでは吐き出して、 暮れだした公園から道路へと駆けだしていく、途中。]
(134) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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「……秋、君? 進君?」
[呼び声が聞こえて、俺は思わずそちらを振り向いた。
公園に続く細い道の中。 泣きそうな目を見開き震える 早乙女沙良の姿が、そこにあった。
「進だったもの」の濁った眼が沙良へと向く。
中々捕まらない獲物よりも 飢えを満たせそうなものを見つけたと言わんばかりに 涎を垂らした唇が震えるのが見えて、
――あ、だめだ、と思った直後に、 俺は駆け出していた。]
(136) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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やめろぉ、進――――っ!!
[叫び声をあげて、 沙良に距離をつめる怪物にバットを振り上げる。
響き渡る甲高い悲鳴。 骨がひしゃげる嫌な音。 手を襲う、歪な衝撃。
幼い頃夢見た英雄に想いを馳せる。 ――――こんな、もの、だったっけ。]
(137) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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[荒い呼吸が脳を揺さぶった。 気が付けばあたりはもうすっかり青ざめていた。 忘我から戻った俺は 嫌な汗にまみれたバットを取り落とす。
目の前には、口から血を吐いた男が倒れている。 俺の大事な幼馴染が、死体のように転がっている。]
す、す…………進? 進。進。
[か細い声に返事はない。 永遠にも感じられるような一呼吸の間をおいて、 引きつるような沙良の悲鳴が響き渡る。
沙良は怪物を見るような目をして怯えていた。 誰を見てる?
……………………沙良は、俺を、見てる。]
(138) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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「ひ、……ひ。ひ、
ひとごろし―――――――――っ!」
[言葉が咄嗟に出なかった。 後になってやってきた怒りも焦燥も悲しみも うまく沙良に伝えることなんかできなくて]
ちがう。ちがう。俺は……俺は、 …………違う!!
[半ば悲鳴をあげるみたいにして、 その場から尻尾を巻いて逃げ去ったんだ。]
(139) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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[ロール・プレイング・ゲームのように 世の中に正しい選択肢ってもんがあるなら きっと、ずっと楽だったんだろうに。
だからこそ、悔いのない選択なんてもんが、 一番意味をもつんだろうけどさ。
…………どうすればよかったんだろうな。
進。 お前なら、模擬試験の答えをすらすら言えたように 正しい答えもわかったんだろうか。]**
(141) 2020/10/22(Thu) 23時半頃
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