191 忘却の箱
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["しあわせ"
少女の身体に芽吹く花、ポツリポツリと網膜に焼き付く鮮やかな色彩。 花が彼女を掻き抱くまで、ずっと見ていた。
動かなくなって、それでも彼>>1が話し掛ける様子にフードを被る。 湿った声音は鼓膜を伝って鼻の奥をツンとさせた。
男の名を呼ぶシーシャの声には無言で頷いて、背後の扉を静かに開けた。 彼女の身体が、花の一欠片でもこぼさないように。
診察室を去る際になって、彼が放った感謝の言葉からマーチェの現在を垣間見る。 再びフードを深く被り直した。 ]
(5) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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[涙の残像が消え切らない顔で笑った顔が見えた。 どうしようもなく息を殺した。 彼らが廊下に出たのなら、背中を向けたまま医師に向けてヒラリと手を振るだろう。
そうして、廊下と、診察室を区切る扉を音もなく閉ざして。*]
(6) 2014/09/09(Tue) 01時頃
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―廊下―
[中庭へと向かう道中。 男はシーシャの背中について歩いているだろう。
今、何を考えているのだろうか。 笑い、泣いていた彼の表情が今は想像出来ない。 ただ、診察室に入った時には無かった、彼の肩、背中の着物の不自然な盛り上がりには気がつく。]
……シーシャ、辛いようなら代わろうか。
[いつもより低い声で問い掛けた。 フードで隠れたその下で、時折頬を濡らすまいと天井を見上げながら。]
(7) 2014/09/09(Tue) 01時半頃
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…ふ、危なっかしいなんて酷い事言う…
[短い咳払い。裸の足が床を叩く音>>8。 なんだか無性に頭の中に響いて、どう足掻いても笑えなかった。]
[裸足の音と靴の踵を響かせながら歩いて暫くすれば、窓ガラスの向こう側に中庭が見えただろうか。
斜陽が作り出す大きな影が、丘の上の箱庭に濃紺の影を落とす。 二階の外窓から内窓にかけて射し込むオレンジ色の光だけが、暗い景色を四角くくり抜いていた。
その中庭の影に濃藍の花>>3:152>>3:153>>3:154が紛れる事を、恐らくまだ、誰も知らない。 此処からはよく見えないけれど、中庭のベンチには誰か>>3:113>>3:114が座っているかもしれない。
–––––そしたら、ペラジーが好きな「たくさんの人」が居る場所になるね。]
(12) 2014/09/09(Tue) 21時頃
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………シーシャ、君は何処まで覚えてる?
[ペラジーとの約束。 シャツに書いた文字。 毟った花の数。 「何処まで」の境界線は酷く曖昧にぼかしたけれど。]
明日、明後日、もしかしたら…今日。 何処まで僕らは覚えていられると思う?
[(しあわせ……だってさ…)
確かめるような呟きは、シーシャを追い越した時にこっそりと呟かれただろう。 フードを脱いで、中庭への扉を開こうと。]
……もう忘れられなくなっちゃったね。
(13) 2014/09/09(Tue) 21時頃
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[「オレが酷いこと言うのはいつものことだろ」
うん、知ってる。 サナトリウムに来てから1、2回しか咲いてない花は幸せそうな色だった。 だから、シーシャとの記憶は絶対に忘れてない。 ……冗談でも怒られそうだから、言わないけれど。
中庭に一歩踏み入れる。 橙と、肌の色と、服の赤さが混ざり合って、このまま溶けてしまいそうだ。 薄く目を閉じて夕日を見つめる。 はた、と何度か耳にした彼の呪文で振り返った。 まだ影の中に身を置く青年も溶けてしまいそうで、思わず残った片腕を差し出した。 同時に薫る、夕飯の報せ。]
………そうだ。
[思い出したように、差し出した手でちょいちょいとペラジーのポケットの中––––ビスケットを示す。]
シーシャ、彼女のポケットの中のを半分こするのも、忘れちゃいけない君のすべき事だよ。
(19) 2014/09/09(Tue) 23時半頃
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[二人の様子を、再び背中から見守る。 広葉樹の下に歩み寄る、男の靴の音だけが響く。 いつもと異なる手品の呼び方に男は道化になりきって、節を付けながら唄い出した。]
Brutti ma buoni! そう、僕の『魔法』だ。 今日のは、12時になっても解けないとびきりの。 ……そのビスケットをもう一回叩けば、増えるのは明日の朝食の後だけどね。
[ベンチに腰掛ける二人>>21の姿。 その様子を見て、ようやく男はまともに微笑む。]
木の下のベンチに座ってもいいのは、男性と女性の二人だけ。 演者は舞台袖で互いの空気を繋いで––––…え?
[二人きりにさせようとしたところにビスケットの欠片を押し付けられる>>22。 戸惑っているうちに口の中に押し込めらられば、口を動かしながらおとなしくシーシャの隣に並んだだろう。
ビスケットって、こんな味だったっけ。 それは思ったよりも味がしなかった。]
(29) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[沈黙。 重苦しいとは感じない。 男も相手>>23>>24も前を見据えて、時折手持ち無沙汰に箱のベルトを弄っていた。
開いた口から出てくる言葉は、何処か重い。 心臓が拍を打つ準備をしている。
しかし、机の上に並べるような語り口から単に自分を見たかもしれないと言うだけで。 なんだ、そんなの何時でも言ってくれて良かったのに、なんて
『フリーク・ショー』
思った瞬間 の 一言。 長い沈黙。]
………知ってるよ。 でも、どうして突然?
(30) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[思い出そうとする。 覚えているのか、教えてもらったのか定かではない何かを。
左腕に、別れを告げる前のこと。 まだ僕が、自分をよく分かっていた頃。
拍手。 観客の笑顔。笑顔。笑顔。
笑顔………だっただろう?
だって、そのために、僕は、 歌を 歌 っ て ]
……………そろそろ、演奏しなきゃ…
[フラリ。立ち上がる。 空気のような声が漏れる。]
(31) 2014/09/10(Wed) 01時頃
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[『謎掛けをしよう。』 頭に響くのは自分の声。
ステージの上のスポットライトは橙色だったか? 溶け入りそうな橙色は夕日だったか? 聴いた気がしたギターの音色は 紫色の暗幕の向こう側は 濃紺の影に潜む青年は誰だったか?
……シーシャの声>>32は、少女から仄かに薫る花の匂いに紛れて消えた。 フラリと立ち上がる。 所在の無い左袖が 揺れて。
立ち去る際、相手の言葉>>35を背中で受け止める。
"来なけりゃ良かったのに、って" 僕もそう思うよ。 でも、もう此処に居ない未来なんて想像出来ない。 彼と出会わず、彼女の開花を見届けない、そんな時間が訪れない世界は、過去の何処かに置き去りにしてしまった。]
(36) 2014/09/10(Wed) 03時頃
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["弾いててくれ"
目を開いて、ゆっくりと振り返る。 陽光を挟んだ向こう側にいる彼らは、広葉樹が影になって顔がよく見えなかった。]
鳥が棲家に帰るまでの演奏は、ペラジー…君の為に。 その後の演奏は、…………、
[上手く言葉が出てこなかった。 口上だけは得意なつもりだったのに、可笑しいな。
言葉にしないまま、彼に向かって微笑んだ。 その顔が、診察室で見たシーシャのものと似ている事には気がつかない。
そうして踵を返すと、男は箱の中へと消えていった。*]
(37) 2014/09/10(Wed) 03時頃
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―日が沈んだ頃―
[シーシャとペラジーと別れた後の事。 何処かの誰かが眠りにつくまで、静かなリズムで蛇腹を伸ばす。
彼との約束が果たせない事
紫色のブーケが咲いた事
当たり前のように、明日に先延ばしにする予定。 花が咲いても急ぐ事はない。 だってこれが今男が持っている、愛すべき日常。]
(55) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[風に踊らされる花々が、夕日が差し込む、四角く切り取られた壁の内側。]
––––– Con te partirò Paesi che non ho mai –––…
[閑散とした廊下に響き渡るアコーディオンの音色。横長のベンチに腰掛けて……忘れてしまった歌詞を、雑に広げた楽譜で埋め合わせながら
男は、歌うことを やめない]
(56) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[穏やかな旋律と共に揺れるのは、空っぽになった服の左袖。 サナトリウム内に蔓延る恐ろしい病が、男の左腕と『 』を奪った。
( Tell her to make me a cambric shirt,Parsley, sage, rosemary and thyme…)
『 』。
『 Somewhere over the rainbow Way up high. There's a land that I heard of Once in a lullaby…』
頭の中を流れる誰かの歌。 僕の歌はどれだっけ。]
(57) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[また最初から弾き直そうとする。 音はだんだん、ゆっくりと時を刻むようになって、遂に、その音を止めた。 無性に身体が怠くなる。壁に背中を押し当てた。 手に力が入らなくなればアコーディオンが床に叩きつけられる、音。 瞼が重い。 ズルズルと背中を擦らせて、ベンチの上に上半身を横たえた。] (備品室……行かなきゃ…)
[最後にそれだけ思って、男は微睡む。 長かった一日を、唐突に終える。]
(58) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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夢を見ていた。
僕は病院の白いベッドに座っている。 左腕が無くなってすぐの事だったかな。
サーカス団の" "が僕の所に見舞いに来た。 切り取ってしまった分の記憶を埋め合わせようとしてくれたんだって。 彼は僕の一番の" "で、僕の経歴も当時の僕自身より遥かに知っていた。
楽しいお喋りの時間が終わったのは、僕に家族はいるかという質問をした時。
(59) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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『……いるよ』
『まだ生きてますか?』 『もちろん』
『どこで?』 『………』
『どうして家族からの連絡が無いんですか』 『………』
『講演の途中からの記憶しかない。それよりも以前、僕は何をしていたの。』 『すまない、–––––…』
(60) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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[顔がくり抜かれているみたいで、表情はよく見えなかったけれど、その声は酷く辛そうだった。 ごめん、困らせてしまったね。 責めるつもりは無かったんだ。 ごめんよ…ごめん……
この後も何事か話した気がしたけれど、夢の全ては、一面の夕日に覆われて消えていった。]
(61) 2014/09/10(Wed) 17時頃
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―朝―
[明るい日差しが瞼の裏を突き刺す。 ギュッと眉を顰めて、ぼやける視界で無機質なリノリウムの床を捉えた。 起き上がれば、ベンチで一夜を過ごした身体の節々が鳴いた。
うんと伸びをすれば、床に放られるような形で置いてある楽器に両手を伸ばそうと……ああ、そういえば]
左腕……ないんだった。
[右手と足を使って膝の上に楽器を乗せる。
そこで感じる違和感。]
(そもそも、僕に腕はあったっけ? じゃあどうやって楽器を弾いていたんだろう。 そもそも、どうして……)
[左腕が繋がっていた部分を右手で撫でる。]
(62) 2014/09/10(Wed) 17時半頃
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(僕は歌を歌っていたんだっけ。)
[ガサリ。 肌ではない感触。 大きな文字で名前が書かれたシャツを捲ると、
そこには朱色の大輪が左の上半身を覆っていた。*]
(63) 2014/09/10(Wed) 17時半頃
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[彼女の快活な挨拶>>72は、しっかりと廊下に響いていた。 いつもなら朝から綺麗なブロンドを揺らす彼女に出会えた事を笑顔と、手を振る動作で伝えただろうが、今朝だけは俯いて、思考は、朱色の……
顔を覗き込まれて、ようやく青色の瞳と目が合った。]
ああ……大丈夫さ…大丈夫…
[そう答えれば、彼女>>73はそれ以上追求をしなかっただろう。
しゃがみ込んで楽器を撫でながら、 淡い笑みを浮かべながら、 ………あの音が好き、と言ってくれる。 それが、どんなに、]
(77) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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…………クリス、ありがとう。 汚れちゃうよ、床に座っちゃ…ダメ、だ……
[手の届く所に置かれたアコーディオンを撫でる。 その掌を相手に差し伸べようとしたけれど、それは男の目元を隠すように覆うだけだった。
この感覚には、覚えがある。 だって、これで二回目だから。]
………ごめんよ、クリス……ごめん…
[囁くように、何度も謝った。 それだけしか出来ないような気がして。]
(78) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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―過去の何処か―
[瞼が重くて、目が開けられない。 それに頭が割れそうだ。 此処はどこだろう。上か下か、もしかしてうつ伏せなのか。 それすらもわからない。 ガヤガヤと聞こえるのは、ラッパとピエロの愉快な笑い声じゃなくて、金属音と大勢の足音だった。
輸血。侵食。時間。怒鳴り声。花が、もう。 鋏。ダメだ小さい。腕。腕を。
…………腕を?
目が覚めた時には、左腕が無かった。]
(79) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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[もう、楽器が弾けないという事実はショックだった。 それでも何とかやっていけそうな気がしたのは、多分、まだ記憶が残っていたから。
記憶、が残って、いればの話。
縋ろうとした『 』は、左腕と一緒に切り取られていった。 それまで確かに、『 』が心の支えであったことは覚えている。 それが、何であるかが分からない。
手紙は男の家族を語る。 過ごした日々の喧騒や、観客の拍手の音を聴く。
では伽藍堂な腕の中に、男が持っているものは何物か? 何物もありはしないさ。
どこを探しても、かつてのお前はいないよ。
そうして男は、一回目の死を 受け入れた。*]
(80) 2014/09/10(Wed) 21時頃
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―回想―
[彼の手の豆に気が付いたのは、朝食で向かいの席に座った時]
君は…何か楽器をやってるの?
[彼はサナトリウムの中は音がよく響く言っていたけれど、彼のギターの音は聴こえなかった。 どうやらアンプが無いらしい。]
備品室は、この病棟にあるのかな。 そこに今度探しに行こう。
[そう言えば、彼は何と答えただろう。下手くそな笑みでも浮かべただろうか。 結局その後、アンプは見つからなかったのだけれど。*]
(85) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―回想―
[廊下で後ろ姿を見かけたのは、「可笑しいかい?」と微笑みかけてきた彼。 今度は男が背中から話し掛ける。]
やぁ、紫のブーケはどうなったんだい?
[一度話し掛けたが、最後。 何処までも研究、記録、ああすれば、こうすれば。 ちょっと話し掛けるんじゃなかったなぁ、なんて。 でも、伝えなきゃいけないことがあったんだ。]
備品室でウエディングドレスを見たんだけど、あれって君の? ……う、ううん、早くブーケが見たいとかではなくて…うん…うん…
[あのドレスは、ブーケは、どうなったのだろう。*]
(86) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―クリスと別れた後―
[備品室への道を急いでいた。
日常を愛していただけの男は今朝死んで、今、アコーディオンを抱えながら走っているのは生き急ぐ別の男。
途中、廊下で誰かにすれ違ったかもしれない。 それでも、男は止まらなかっただろう。 中庭を通り抜ける所で、ふと足を止める。止められる。
昨日は無かった、紫と青の花が目に眩しい。]
–––––––––綺麗なブーケだ。 でもまだ完成しては……無いよね?
[中庭のベンチにアコーディオンをドサリと置いた。 汗が滲む。軽くなった身体で、備品室へと駆ける。 朱色の花びらが、服の隙間を縫って床に足跡を残す。 もうすぐ、もうすぐだ。花に 男は急かされる。]
(87) 2014/09/10(Wed) 22時頃
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―備品室―
い……ッ、
[備品室に入れば、まず不思議な位置に置いてあったミシンケースにけ躓いた。 机に手を付いた拍子に、その上に置いてある飴を見つける。 「いつもの」手癖でそれを袖の中にしまった。
自分で自分に苦笑しながら、息を整えて身体を立て直す。]
やっぱり…まだあるんだ。
[持ち主の分からないウエディングドレス。 雑多な箱の中身をガシャガシャやっていると、すぐにギターの弦は見つかった。ポケットに突っ込む。
マネキンからウエディングドレスをそっと脱がすと、それを抱える。 備品室の扉を足で開けた。*]
(92) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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―回想―
[綺麗な金髪だなぁ。 中庭にいる彼女に話し掛けたのは、それがきっかけ。 長いブロンドは、結われているわけでもなく伸び伸びと美しかった。 だからつい、口から零れてしまったんだ。]
君なら、きっといい花嫁になるだろうね。
[その時の彼女の反応は……ただ謝って、静かに見守るしかなかった。*]
(93) 2014/09/10(Wed) 22時半頃
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―中庭―
[息を切らして、中庭の土を踏む。 幾重にも重なるレースのウエディングドレスは、男の手に有り余っていたが、それでも決して地面には付けないように。]
…………や、ぁ…お届け物……だよ
[中央の花に話し掛けると、息も絶え絶え、背の低い木にドレスを広げた。 腕を軽く交差させる。紫の花を一輪だけ手折ると、袖の隙間に差し込んだ。
距離を取って改めてそれを見れば、紫を縁取る白がよく映えていて。 表情が、綻ぶ。]
…じゃ、次はサミュエ……
[足がもつれて、その場に倒れ込む。 白いシャツの腹からは、朱色の花びらの香りと共に赤い血が滲んでいた。]
(101) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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(あ、もう?)
[鼻につく土の香りと、間近にある花の香りに、咳払いをひとつ。
顔を上げる。 ベンチの近くには、男の……]
………、
[片腕で身体を起こす。 そのまま、這うようにしてベンチまで移動する。 もう、手に食い込む石を痛いとも感じない。 ベンチに座る気力はなく、ベンチに背中を預けてドレスと対面するように足を投げ出した。
震える手で箱を開ける。 いつもよりも手間取りながら、右手と足にアコーディオンのベルトを引っ掛ける。]
…………、次は、君の為にって…約束…
[力無く笑みを浮かべながら、思い出すのは昨日の約束。]
(102) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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―回想―
[初対面の時、その視線を、まだ覚えている。]
……やぁ、初めまして。
[二言、三言の間に相手の名前がシーシャであること。 そして男の名前がヤニクであることは告げただろうか。 そして、太く、黒い字で目印を付けられれば]
……ふ、とんだ目印をありがとう。 よろしくしてくれるかい?シーシャ。
[困ったように微笑めば、言葉が返ってきただろうか。それとも……*]
(104) 2014/09/10(Wed) 23時頃
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[今日は天気が良い。昨日と同じ。 そういえば、昨日食堂で初めて出会った彼とはあれっきり会わなかったなぁ。
–––––––…彼が持っているものは何物か。 僕は、もう何もいらないかな。 まぁ弾かせてよ。あとちょっとだから。
紡ぐのは、物悲しい音色と熱情を含んだ穏やかなミュゼット。 この歌に、歌詞はない。 『誰の為か?』 もうそれは、今の僕では一人しか思いつかなくて。]
…………君なら、きっと
["忘れないね" 呟こうとした口に、風船のような色をした花が触れる。 演奏の手は止まらなかった。 もう、「最初から」なんて、無い。 ここで止めたらもう…]
(112) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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[アコーディオンの音を、一つ外す。 二つ外す。 三つ、四つ。 右手から伸びる花たちは楽器に絡みつくように茎を伸ばす。
しかし男の耳には、音楽が流れている。 耳の辺りに咲く、薄い桃色の花。 もう、誰かに名前>>109を呼ばれても振り向く事は出来ない。]
–––––––頼みがあるんだ。
お昼ご飯になったら起こしてくれない?
(113) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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[誰にともなく呼び掛けた声は、いつも通りの明るい声音。]
弾いてると、時間を忘れちゃうんだ。
[男の手は、もう人の手の形を成していない。]
ありがとう……………おやすみ。
[最後に目を細める。 心臓の辺りが静かに、動きを止めた。
男は、糸が切れた人形のように首を傾けている。 口元だけが、微かに動いて––––––…
時を 止める。*]
(114) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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御機嫌よう、お嬢さん。
[まだ動いていた人形が、書庫の隙間で花のように、鎮座して本を読む少女に語り掛けたことがある。 ]
……君は、どんな物語が好き?*
(117) 2014/09/11(Thu) 00時頃
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