4 SADISTIC DETH GAME:2nd
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―屋根の上― [ガス灯が消えたのを確認した。 『道』の長である老体の血を中心に。 それこそ、『道』に黒い川ができてきた。 映りこむ『月』は赤黒く揺らめいている。]
―――――…。
[噛む爪はもうなくなった。 湖面に降り立つように、血が滴る戦場へと降りていく。
『月』の人間が女を連れていこうとしている。 ムカつくから何発か撃った。 こちらを撃とうとすれば『湖』が射撃準備をしている。]
死にたくないなら黙って見てなよ。 オレがルール破ることは知ってるだろ?
[月明かりだけが降りる湖面で、少年は笑う。]
(6) 2010/03/23(Tue) 01時半頃
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―街中『道』事務所前― [両手の銃を構え、倒れた女へと近づく。]
どーも。聞こえてんのかな? オレの指、たっくさん集まったんだろ? 無駄遣いして、ホント暇だね、アンタ。
[エンブレムの場所は把握してない。 女の髪を掴み上げ顎の辺りに銃口を押し付けた。]
起きてるなら教えてほしいんだけど。 エンブレムどこ?
[女が起きているのだとしても、きっと答えないのだろう。 月明かりしかないことに舌打しながらも。 左胸にエンブレムを見つける。]
(7) 2010/03/23(Tue) 01時半頃
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[探すのにいろいろと身体を失礼したが。 女にしか興味ないのだろうし、それすらも屈辱だろうか。 それがまた愉快で仕方なかった。]
お疲れさま。心配すんなって…。 このオレがちゃんと使ってやるからさ。 あーでもその前に…。
[左の銃が火を噴いた。 パティの左の薬指の指先を少し持っていっただろう。]
今度はオレが指もらってやるよ。 女にとって左の薬指大事なんだろ? かわいそうだから根元は残してやるからさ。 あ、でも、アンタ、そんなもん縁はないか、アハハ!!!
[けらけらと。 笑い声と共に血の湖から去っていく。 『月』のメンバーにより彼女は恐らく手厚く看病されるだろう。]
(8) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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―屋根の上― [『月』のエンブレムを奪い。 夜の闇が静寂を取り戻す頃に。 爪を噛みながら、黒いフードを目深に被った姿が月の下現われる。 例え誰かに見られていたとしても。 優秀な―――増援が全て片付けてくれている。]
―――……。
[黒いフード目深に被り。 少年、もしくは青年は笑った。
それは、とても醜く、とても美しく。 それから、とても凛々しく、とても幼く。]
――――…。
[黙って向かう先は、『道』の事務所。]
(10) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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[オスカーと呼ぶ声に特に返事をすることもなく。 フードを目深に被った男は口元を歪めた。 弱々しい老体の瞳にフードの下に隠れるオッドアイが見えたろう。 それから鬱陶しいぐらい長い前髪も。]
As for me child of scurvy duck. It expands the feather to the lake of the blood, now flies away.
Now, vengeance.
[少年は歌うように囁く。 その手には銃が握られており。]
(12) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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挨拶しておこうか。
[左の爪を噛みながら、右手は男のエンブレムを探して。 目標物を定められない銃口はふらふらと彷徨う。]
はじめまして、哀れな"ZerO"の皆さん。 面白い余興をありがとう。 おかげさまで、オレたち、『∞』もやりやすい。
オレの名はオスカー=インフィニティー=ミラー。
[エンブレムがある左胸、心臓の辺りで銃口が止まった。]
(14) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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ルーセント・カインの宝を探すには。 この街、奪うほうが早いらしいよ。
[小さく笑う。]
オレはそんなんついでなんだけどね。
[フードの下の口がまた愉快そうに笑う。]
喧嘩好きなんだろ、クソジジイ。 せっかくだから喧嘩しようぜ。
今度は手加減なし、だけど。 あの『月』の女みたく病院送りにしてやるよ。 ここを潰せば、オレはまた『湖』に戻るだけだ。
[青い瞳は男の心臓を捉えて離さない。]
(15) 2010/03/23(Tue) 02時頃
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[老体の言葉に歪んだ笑みを浮かべる。 それは、質問に対する答えがYESであること。 吐血する様子を哀れんで見ていたが。]
――――――〜っ?!
[月明かりに照らされて煌いた液体。 咄嗟の反応で引き金を弾いた。 顔面にこべりついた生温いそれを必死に手で擦り落とそうとし。]
気色ワリィんだよ…この死に損こないがぁ!!
[なんとか開いた右目、青い瞳だけで相手を見る。 固い音は聞こえていた。心臓を打ち抜くことはできない。]
(18) 2010/03/23(Tue) 02時半頃
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誰にも見られるわけねぇよ。
[自信満々に少年は告げる。]
ボクのバックには腐り落ちた脳じゃ想像もつかないほど戦力がある。 これは派閥争いじゃない。 チーム同士の戦争、War Gameなんだよジジイ。
[腰のエンブレム目掛けて撃たれる弾丸。 体制を低く転がしながら両の銃を乱発する。 それは当てるためではなく威嚇のためのもの。]
アンタらのボスはそうやって野蛮なことで。 トップに立ってたと思うからその下もサルばっかだと思ってたけど。
[そのまま窓の外に飛び出し。 フードを目深に被ったまま外へ落ちていく。]
(21) 2010/03/23(Tue) 03時頃
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[青年は呟く。]
オレは――――…。 復讐するって誓ったんだ。
[大人への復讐。 ボスへの復讐。 自分を見下す全ての人間への復讐。]
――――…戻るぞ。
[下の地面で数人の仲間たちにキャッチされる。 道の事務所を見上げて、暫くぼんやりと見つめた後。 路地裏の闇に紛れて消える。 監視するものがいたとしても。 特別な力を持ってしてしかフード姿を『湖』であると判別することは残念ながらできないだろう。 また、尾行しようにも路地裏というフィールド上不可能。]
(22) 2010/03/23(Tue) 03時頃
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[ただ、『道』を潰し損ねたことだけが懸念であり。 最大の汚点であることを、青年、もしくは少年は気付いている。]
あの、クソジジイ――――っ!!!
[唇を強く噛めば血がにじんだ。]
必ずオレが殺してやる―――っ。 (ボクが殺してやる――――っ。)
[少年、もしくは青年が呻いた。]
(23) 2010/03/23(Tue) 03時頃
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―病院― [黒髪ロングの姿が病院内の一室に静かに姿を現す。 ZerOの傘下であるこおの病院に。 ホリーとしてお見舞いに来たのはどんな決意があったからか。 ただ、前日の騒ぎで病院内は少し慌しくもあったかもしれない。
目の前には『道』によって狂わされた少年の姿。]
―――――…。 それでも、ボクらは……。
[左手に握られた銃口が少年の眉間へ向けられる。]
いつか大人になる……。 痛いだろ…、ソレ。優しくねぇから、ボク。
[そのまま引き金を引けば、その少年の笑いが止まった。]
(64) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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[それを暫く黙って見つめてから。 銃声が聞こえたろう院内のスタッフが来るまでに窓から脱出して走駆け抜ける。 病院内にいるZerOの人間に見られたかもしれない。 路地裏に入ってそのまま女装を解いた。]
さぁーて。 そろそろクソジジイから情報も流れてる頃か。 『零』のあのアマがなんか言ってるのもあったし。 もう、『湖』として動くのは潮時か。
[目を閉じて、瞼の裏、思い出すけれど。 もうずっと、ボスの顔を思い出せない。]
………おもしろくなりそうじゃん。
[昨日、血に濡れた左目が痛んだ。 持っていたターバンで左目を隠すように巻いた。]
(66) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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[今日はなんだか忙しくなりそうだ。 ターバンを左目に巻いたことにより距離感がなくなっていた。]
………、……あー…。
[昨日のこともあり。 ZerOの幹部から呼び出しをくらっていた。 バックれるかどうかを考えつつ歩いていると。 夜の蝶、とは少し違う、何かをその女に感じ取った。 この街では見ない顔、それは間違いないが。]
人んトコで女がナニしてんの。
[左で銃は抜いていて、それを突きつけてはいたが。 女はそれに臆する様子は全くなかった。]
(67) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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[左で銃を向けていると、距離感がやはり掴みにくいのか。 近づいてきた女に反応が遅れた。]
『アンタ、『湖』のよね?』
は?、みず、うみ?
[自分のことだが一瞬呆気に取られて間抜けな返事をする。 それから、冷静になって銃を構えなおした。]
ナニ?アンタ、どこの人? 見た覚えねぇーな、そもそも覚えてないだけかもだが。
『野蛮な組織と一緒にしないでほしいわ。』
……で、野蛮なおばさんはボクに何の用?
[首を傾げた。]
(70) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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[女はこちらに笑みを見せたろうか。]
『お手紙よ。』
手紙?オレ字読めねぇんだよ、読んで。
『お願い、ってかわいく言ってあげたらいいわよ。』
………、オッサン調子のんなよ。
[撃鉄を引き上げた。]
『はいはい、仕方ないわねー。あ、オッサンじゃなくおねーさんね。』
[手紙の内容がスラスラ読まれていく。 と言ってもその手紙には内容があるわけではなく。 自分が本来いる組織の名前と。 だいたいの内容は学がない自分でも把握できた。]
(72) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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[倉庫の鍵と倉庫の地図、そこには大量の武器があり。 それから膨大な額の書かれた小切手。]
こんな金あんなら。 ストリートの孤児院に入れてくれよ。 それぐらいしかアソコに恩返しできねぇし。
[戦争に使うつもりはないらしい。]
"女王のイヌ"ね……アンタらが噛んでるってのは間違いじゃなかったのか。 いいのかウチにこんなことして。 ……それだけ、ZerOの力がデケェってことか。 オッサンさぁ、うちのチームナメてねぇ?
[こんな援助などなくても勝てる、と。 そんな自信を覗かせるかのよう少年は笑う。]
(73) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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[右の銃は抜かない。]
それ、とりあえずもらっとく。 オッサンは帰っていいよ。 ああ、でも1つお願いしていいかな。
[銃を降ろして首を傾げる。]
ストリートの子供。最悪守ってくれたら。 女王様のワンちゃんたちはそれぐらいの能はあんだろ。 っか、コレ、誰か噛んでんの? おねーさんの名前聞いとこっか。
[爪を噛みながら呟いた。]
『ミッシェルよ。』
顔だけはマイケルって顔だけで。
[ぐーで殴られた。]
(76) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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[左頬を殴られると地面にそのまま尻をつき。 口の中を切ったのか鉄の味がしたのでそのまま地面に吐き捨てた。]
っ、いって……。
『あらぁ、やだぁ、大丈夫ー?』
コノ、クソヤロー……。
『それから、コレ。重かったんだからちゃんと受け取りなさいよ。 ったく…こんな物騒なモンアタシに持たせるなんて……。 これでも全うに生きてるんだから勘弁してほしいわ。』
誰に預かったの?
『えー?なんか元気なご老人よ。』
なるほど、ね。
[そのまま立ち上がる。]
(77) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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いい、預かる。気が変わらないうちに帰れよ。 死にたいなら別だけど。
[青い瞳が睨むように女(?)を見た。 そのまま女は路地裏を後にしただろう。 もっとも、誰かに見られていたのかもしれないが。 それに気付く余裕は今の少年にはない。]
――――…クソジジイが…。 その『道』を沈めるぐらいじゃ足りねぇらしいな…。
[唯一認めてくれたのは―――――。 ここのボスではなく。]
無《ZerO》がサイキョウじゃねぇ。 オレたちが最強だってこと認めさせてやる。
[紙袋に衝撃が走る。]
(78) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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[信管を抜かれていたろうその地雷。 ただの衝撃だけでは爆発しなかっただろうが。 十分と距離をあげてから、発砲する。]
―――――っ!!!!
[まだ、地雷というには未完成だったそれは。 銃弾の熱を受けて大きな煙雲を路地裏からあげた。 先程の女(?)は爆発に巻き込まれなかったろうか。]
――――…っいってぇ…。
[我ながらバカだなぁ、と思うのは当然だが。 あれだけ距離を置いて左足が使い物にならなくなりつつあったことに。 何か満足気に笑みを浮かべて、路地裏から見える狭い空を見上げた。]
(80) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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―路地裏― [そこら辺に転がっている樽に腰かけて荒い呼吸を繰り返す。 左わき腹までやられるなんて誤算だった。 いくら苛々するからと地雷に弾丸をブチ込んだのは間違いだったか。]
あー……ナニ? 笑いにきたの?
[左目はターバンで隠れており。 右の青の瞳だけが相手のことを見上げた。]
あんまりオレと話さないほうがいいと思うよ。 アンタ、目立つし。
[視線を外して、そう呟く。]
(85) 2010/03/24(Wed) 02時頃
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―路地裏―
ひっどいなー…。これでも気を遣ってあげてんのに、このボクが。
[強がるような台詞を吐いて大きく息をつく。 それから大きく息を吸ってから相手の問いに答えた。]
……あー、爆発は。 なんか苛々したからさー…。 自分でどかーん、って火遊び。
[埃っぽい路地裏の。 この煙が姿を隠してはくれるのだろうか。 痛むわき腹を押さえる手に力を込めて笑う。]
(90) 2010/03/24(Wed) 02時半頃
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ボクたち∞《infinity》は――――。 最強にならなくちゃいけないんだ、って。 隣の小さな町でおさまる器じゃないって。
そういや、花籠の件も片付いてないんだっけ。 先にあっち潰すのが先かなー。
[わき腹が痛んだのか一瞬声が詰まる。]
あー…ホリーに怒られそうだなぁ。
[泣き言を漏らした。]
(93) 2010/03/24(Wed) 02時半頃
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……、オコサマでいいよ、別に。 自分のシマっていうか生活せざるえなかった場所だし。 他の派閥の長みたいにちゃんとしたエリアがあるわけでもねぇし。
[溜息をついた。]
ボスの…遊びだったんだろうな。 ストリートの子供育てるのなんて。
[昨晩、――――。その言葉にチラと見上げる。]
アレが大人、ってなら大人も捨てたもんじゃねぇけど。 ボクはずっと子供だよ、それでいいんだ。
[そのまま立ち上がろうとしたか。]
(97) 2010/03/24(Wed) 03時頃
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―路地裏―
これで、結構…ボスのことはホントに尊敬してたんだ。 もう過去の話だけど、ね。
[イキがっていたと聞こえれば。]
そう見えた?目先の楽しいこと優先させてたのはあるけど。 まぁ、そうするしか生きてるって証明できなかったし。 オレと一緒にいるのは皆そう思ってる奴ばっかで。 今よりいい暮らしがしたい、とかそんなんだから。 オレが頭になってたってのもあるかな。 ホリーはアイツらの面倒も、オレがトップになったら見れるでしょ、って言ったし。
[呼吸を整えるように深呼吸する。 幾分か落ち着いてきたように感じた。]
(105) 2010/03/24(Wed) 03時半頃
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どっちにしろ。 オレが正式にボスの座を狙ってGameに参加するのは。 今日が限界だろう、な。
[他のチームがどう動くかは分からないが。]
それまでに、もうちっと頭数、減らしておかねぇととは思う。 今日、どっかに仕掛けるつもりなんだけど。 『雪』か『零』か。 『道』はしばらく放っておく。
ああ、それから―――。 『蘭』のガキもブッ殺さねぇとなぁ…。
[わき腹を押さえたまま呟く。]
(106) 2010/03/24(Wed) 03時半頃
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―路地裏―
墓の下で満足なんかデキねぇよ。 命あってこそ、だ。 Gameだってだから参加できる。
[わき腹から手を離すと手が真っ赤になっていた。 それを見て笑みを零した。]
『幻』だっけ? そっちのチーム名。 ホント、このチーム名ってのも。
[自嘲―――――。 それから、呟く。]
ホント、ボスってば頭おかしいよなぁ。 オレ顔も思い出せないんだけどな。
[青の瞳が細められた。]
(110) 2010/03/24(Wed) 04時頃
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べっつにー…、ボクってばせーかく悪いからさ。 限界って言ってもまだ頑張るだろうし。
Gameはまだ終わってないんだし、ね。
[息を深く吐いて、さらに笑う。]
……強調関係、ねぇ。 『幻』のアンタがオレたちに縋って、メリットが見えねぇな。 ああ、でも楽しめるならどっちにだって付くさ。
実際、オレは…このチームで恨みを買いすぎているからな。
[実際、今回対立してないのは『幻』と『烏』ぐらいではないだろうか。 『烏』に関してもボスのことが分かれば恐らく敵対するだろうから。]
協調、でいいから、邪魔はしないでよね。
[そのまま足を引き摺りながらその場を後にしようとする。]
(111) 2010/03/24(Wed) 04時頃
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―路地裏―
楽しむ、さ…楽しいに決まってんじゃん…。
[カッコウのようなものだと。 そう、ぼんやり考えた。 自分の巣ではなく相手の巣に産み落としたモノを育てさせ。 そしてゲームの駒として使うつもりだったのだろう。 きっと、それは最初から。]
―――――…。 邪魔しない、邪魔するな…。 オレは……証明しなきゃいけないんだ…。
[『血』は嘘をつかない、それなら。
自分も頂点に立つ力は間違いなくあるはずなのだから。 そう言ってくれた人がいるのだから。]
(116) 2010/03/24(Wed) 15時半頃
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―街道― [息を荒くしながら街道を足を引き摺りながら歩いていく。 疲れたのか壁に背中をつけ、また空を見上げる。 路地裏のよりも広い空が視界に入る。]
――――…ふぅ…。
[部下がこちらへと来た。部下というよりは仲間なんだけれど。 その言葉を使おうとしていたのもあった。]
どうしたの…?
『こっちのセリフ。なにしてんの。』
ちょっと玩具いじってたらね とりあえず、戦争始めるよ。
[武器は、と渡そうと手紙を出したら。先ほどの爆発のときにちょっと焦げたらしく。]
(117) 2010/03/24(Wed) 16時頃
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[倉庫の地図が半分焦げていた。 鍵はもちろん無事だったが、このままだと地図が読めない。]
『これ、ナニ?』
あー、警察《ヤード》からのラブレター。
『こんなバレたらお前のねーさんに怒られるよ?』
仕方ねぇだろ、武器が足りねぇのは事実なんだ。 『道』からもらったのもあるが。
『後、幹部から呼び出しきてるけど。』
行かない。好きにしろって感じ。
『だな。この街ともお別れかなー。』
[頭を一発小突いた。]
(118) 2010/03/24(Wed) 16時頃
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『いってぇ〜〜!』
バーカ。この街はオレたちが頂くんだよ。
『……イルがさ。』
ナニ?
『戦力外の子たちを避難させてる。巻き込まないようにって。』
へー、やるじゃん。で、残りはオレに付いてきてくれるわけ?
『だって、オレたちのリーダーだしな。』
[一瞬、呆気に取られるような表情をした後、笑顔を零す。その表情は少年の面影を映した。]
OK、じゃあ、戦争といこうか。そうだな…まずは…。
[相手を探すその青い瞳には、少し輝きが戻って。**]
(119) 2010/03/24(Wed) 16時頃
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―街の広場― [ベンチに腰掛けると深く息を吐いた。 我ながら馬鹿なことをやったと嘆きはするが後悔はない。]
日が暮れてきたな。 武器持ってきた?弾薬別けてくれると嬉しいんだけど。
[腰の銃の弾倉を回転させ、弾薬をそこにセットして戻る。 左手で握ってきた銃はもうずっと使われていたものだが。 血で汚れた手で触れてしまって、グリップが赤黒く汚れた。]
『道』で『眠』の姿を見た、って? ナニ?あのクソジジイ死んだの? や、でも、地雷の件もあるし……隠れてんのかもしれねぇ。警戒するにこしたことないだろ。
[昇る月は幾らか欠けていたか。]
んで、カインの宝の件はどーよ?なんか分かった? あー、やっぱボクらの情報じゃ無理か。
(127) 2010/03/24(Wed) 22時半頃
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[暫しの逡巡の後。 右の青い瞳が細められると小さく囁く。]
やっぱ、この街奪ってからのほうがはえぇか。 ボスが…あの人が…こうGameを準備したのは、どういう意図だったんだ…? もしかして…あのガキを…後継者として認めさせるため…とか…。
[そうなると、ガキがカインの宝を持っている可能性が高い、か。 最初から仕組まれていたゲーム、八百長だとしたら。]
……やっぱり…、オレ、アンタのこと忘れて正解だね。 『血』は嘘つけない、ね…、ホント。 だったら、オレもインフィニティーの『血』が流れていることを証明しなくちゃな。
[『蘭』のリーダーは母親の方だ。 ガキだけを殺したところで状況は変わらない。]
(128) 2010/03/24(Wed) 22時半頃
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―広場― [ZerOの伝令の人間が来たか。 その内容に口元を歪ませ笑った。]
で?ナニ? アンタもオレを捕まえんの?無駄だよねぇ…。
[仲間が持っていた瓶で幹部の頭を殴りつけた。 そのまま地面に転がった幹部を見下してからベンチから腰を上げた。]
イル。全員避難は完了してんだよな。
『9割方は。 といっても組織にも中心メンバーしか分からないだろうし。 孤児全員を捕まえるってことがない限りは捕まらない。』
[それを聞いたら銃をまた握った。 どこのチームがどう動くのか。 これはGameなのだから。]
(139) 2010/03/24(Wed) 23時半頃
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サリー。援軍は?
『期待しないほうがいいと思う。』
[それを聞くと溜息をついた。]
自分の力でやれってことか。 まぁいいさ、邪魔されるぐらいならそっちの方がいい。
ああ、それと。 死にそうになったら逃げろ。 生きてこそだからな。
泥水飲んで生きてきたんだ。 こんなところで死ぬなよ。
[全員に聞こえるように言った。 ここにいるのはせいぜい20人にも満たない人数だが。]
(140) 2010/03/24(Wed) 23時半頃
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―広場― [一度閉じた瞳。
広場に響き渡った音が、全ての合図となる。]
……ガキか。 ああ、いいぜ、"遊んで"やるよ!!
けど、後悔するぜ。 泣き喚いて眼鏡に泣きつくなよ!!!
[開いた瞳は青く。 右手で抜いた銃の撃鉄をあげた。]
ガキの銃の精度、見くびんなよ!!! 危なくなったら逃げる、約束だからなっ!!
[もう1度声の限り叫んだ後、ベンチの上へ昇り。 1発、ガキに向けて撃った。]
(145) 2010/03/25(Thu) 00時頃
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―広場― [右の銃の残り5発を立て続けに撃つ。]
撃ち続けろ!! ガキが疲れたときがヤリ時だ!!!
オレたち裏切ったコトの重さを知ればいい!!
[銃を向ける相手の顔を。 このチームの全員が知っていたろうか。]
――――〜っ!!
[咄嗟に身を屈めると足が痛むし、わき腹も抉られたように痛かった。]
くそっ…、ガキが!!
[空になった弾倉に弾薬を詰め込みながら、また撃った。]
(150) 2010/03/25(Thu) 00時半頃
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―広場―
『オスカー。』
なに、忙しいんだけど!!
[イルの言葉に苛々と爪を噛みながら答える。 まだ右しか銃を抜いてないのは、ガキに対する油断から。]
『あのガキが…1人で来ると思うか。』
は?ナニ?言いたいことはっきり言えよ!!
『だから、眼鏡がなんでいないか、ってこと。』
………あー、なるほど。 どこにいるか知らねぇけど、ここが見えるトコにはいるか。 ガキに弾当てれば出てくるだろ。
[そのまま左の銃も抜き、また撃ち続ける。]
(153) 2010/03/25(Thu) 00時半頃
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――――っ?!!
[左方向、目を隠している方向からの射撃。 音で気付くもそちらに身体が反応したときには。]
やばっ―――!!
[催涙弾に弾を撃とうとするが。]
くそっ――――!!
[その場から離れようと動くも、足が負傷して動けない。 頭を過ぎったのは――――、過ぎったのは―――。]
(158) 2010/03/25(Thu) 00時半頃
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[わき腹の痛みから動けなかった。 着弾した弾から煙が出るのが見える。]
催涙弾かっ!!!! おいっ、口塞げ!!
[湖のメンバーに聞こえるよう声を荒げる。 目は右目しか空いていなかったが。]
くそっ…ここまでかっ!!
[風で散るのにどれぐらいかかるのか。]
(164) 2010/03/25(Thu) 01時頃
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[そのとき、届いた手。]
――――っ!!!
[それは、小さい頃から見ていた道化であり。 自分が兄のように慕っていた人の腕。 いつだって冷静で、いつだって冷酷であった。]
テメェ!!邪魔すんな、って……。 ああ、もう、なにして……。
[身体が落ちたところへ駆け寄ろうとするが。 足は動かなかった。 催涙弾のせいで肌が痛みだす。 青い瞳も涙があふれはじめていた。]
(165) 2010/03/25(Thu) 01時頃
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