304 【飛び入り歓迎】学園の七不思議2
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ふたたび、どこからか風が吹いてくる。
すると、校庭の桜の木々がそよそよと揺れ始め、
薄紅色の花弁の舞い散るや嵐のごとく、
元の世界へと指定された二人を誘う。
同時に、囚われびとたちが見つけて来た衣装たちは
光が溶けるように消え、制作者の元に旅立った。*
(#0) 2020/05/24(Sun) 03時頃
いずこからか、明之進の声が響く。
『シメオンくんも無事に旅立ったようだよ。
そして選ばれた二人も、元の世界に返しておいた。
大丈夫、迷子にならないからさ。
そうそう、迷子といえば――…次の依頼者はね』
明之進が一歩、後ろに下がったような気配がして、
小学生ほどの女の子の声が聞こえる。
『………こんにちは、お兄ちゃまがた、お姉ちゃまがた。
わたくし、ポーチュラカ・アイヒホルンともうしますの』
上等な布地のワンピース、可愛らしく結われた髪。
どこかの令嬢なのだろうか、大切に育てられたことを窺わせる。
生きていれば様々な表情を見せてくれるであろう大きな瞳は、
今は透明な涙に濡れていた。
(#1) 2020/05/24(Sun) 03時頃
『わたくし、学校からひとりでは帰れませんの。
お父さまとお母さまのおいいつけをまもらなかったから、
わたくしがわるい子だから――… うわあああん』
途中で泣きじゃくり要領を得ない子供の話を明之進が代弁する。
ポーチュラカ・アイヒホルンはとある財閥の令嬢で、
学校の送り迎えも友達の家に遊びに行く時も、出掛ける時も、
常にだれかと一緒の行動を言いつけられていた。
数十年前のある夏の夜、少女は護衛の目をかいくぐり屋敷の脱出に成功する。
初めて、友達と夜の学校へ肝試しに行く約束をしたからだ。
楽しみで楽しみで仕方がなくて、見つかって連れ戻されてしまわないように、
待ち合わせの時間に遅刻しないように合流できるルートを子供の頭で一生懸命考えた。
目立たない外壁に梯子をかけて高校の校舎内に侵入成功、
弾む心のままに皆のいる方へ走ろうとしたたった数歩で、
ポーチュラカの小さな身体は水に沈んだ。
少女は、自分が忍び込んだ場所が目論見とは違う場所――
プールであったことは気づけないまま、そのまま命を落としたのだという。
(#2) 2020/05/24(Sun) 03時頃
『ポチュはね、可哀想なんだ。
大事な友達に会わなきゃと思うがあまり、
魂がここに迷い込んでしまった。
それ以来校内から出られなくなってしまったのも、
生前の言いつけが彼女を縛っているのかもしれない。
ポチュを守るための言いつけなのに、悲しいことだ』
ポーチュラカの兄や姉は当時高校生としてこの学校に通っていたらしく、
護衛たちを除くと唯一、一緒に家に帰ることができる存在が彼らだった。
ポーチュラカはこんなにも長い間独りぼっちでいて、魂としてはもう許されている。
けれども、道は危険だからと、「ひとり」で帰ることは許されていない。
だから、当時の兄姉と同じ年頃の少年少女と一緒になら
おうちに帰ることが許されるのではないかというのが明之進の見解だった。
(#3) 2020/05/24(Sun) 03時頃
『夕方や夜の学校で、鏡に少女の影が映ることがあるだろう?
この子が七不思議のみっつめ。
ひとりでいいんだ。
彼女を連れて元の世界に戻ってくれる子はいないかい?
手を引いてくれる子がいないと、この子の魂は永久に彷徨ってしまう』
『…うえっ、ひっく……よろしく、おねがいします』
ポーチュラカと呼ばれた少女は、
赤い眼を擦りながら、それでも真っ直ぐにあなたたちを見て、綺麗な仕草で頭を下げた。 **
(#4) 2020/05/24(Sun) 03時頃
― 本日の流れ ―
【本日の吊襲撃は、吊立候補制>ランダムです】(1名)
【吊投票のみ、襲撃はパスでお願いします。】
1.立候補される方は、RPで立候補し、
【立候補したことをメモで明記してください】
早い者勝ちではありませんので、
我こそは!という方は声をあげてください。
2.複数立候補があった場合は22時までにRPorメモの話し合いで、
どなたが迷子の送り届けをするか決めてください。
決まらない場合は、村建てが天声でランダムを振って決めます。
ただし、立候補理由がリアル絡む理由でバファリン請求の場合は、
バファリンの方を優先してあげてくださいね。
(#5) 2020/05/24(Sun) 03時頃
3.22時の時点で誰も立候補がなかったら、
明之進(天声)がこの人になら託せるという人をランダム who で指定します。
ポーチュラカを元の世界まで送り届けてあげてください。
ポーチュラカは校庭で一番大きい桜の木の元に佇んでいます。
「見つけたよ、おうちにかえろう」と声をかけると、彼女の呪いが解け、
翌1時の更新で元の世界に戻れる様子。
何かご質問がありましたら、遠慮なくメモでお聞きください。
天声をお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした**
(#6) 2020/05/24(Sun) 03時頃
僅かな時間、明之進は様子を見ている気配がした。
何かを推し量ろうとするかのように一堂を見回した後。
『……みんな、元の世界に帰りたいだろう。
そうじゃない人もいるかな? …フフ…
話し合いですぐ決めたりしなくてもいいよ。
それぞれ好きに過ごして、ゆっくりと考えてみてくれないかな。
心の準備が出来たら、ポチュの元に行ってあげて。
彼女は校庭の、あの木のところにいるから』
白魚のような指が示す先には、
校庭で一番大きな桜の木がある。
その傍に、輪郭のぼやけた少女の姿があった。
(#7) 2020/05/24(Sun) 10時半頃
『……誰もいなかったら、その時は僕が君たちを、』
みなまで言わぬ不穏な言葉ひとつ残して、
明之進の声は消えた。 **
(#8) 2020/05/24(Sun) 10時半頃
『そろそろ……誰か、来てるかな?』
明之進は静かに見守っている。
ポーチュラカはレティーシャに習った歌を歌っている。
涙の跡は残るけれども、表情はすこし、明るい。
(#9) 2020/05/24(Sun) 22時頃
桜の木の下に集まった生徒たちの会話の最中、
明之進の声はいっとき、沈黙していたが。
ヤニクの決意>>121を聞いたなら、柔らかく微笑んだ。
『ではヤニクくん――
君に、ポチュを託しても、いいんだね』
ポーチュラカは歌を止め、ヤニクをキラキラとした瞳で見上げた。
『お兄ちゃまが連れていってくれるのですか?』
「見つけたよ、お家に帰ろう」と、自分を誘う優しい声。>>129
ポーチュラカの表情に、花が零れるような笑みが広がる。
『……! はいっ…!です!!』
(#10) 2020/05/24(Sun) 22時半頃
---------------------------------------------------
【投票:ヤニクさん】
【襲撃:パス】
にセットをお願いします。
ヤニクさん、立候補ありがとうございました。
ポーチュラカは更新時間まで大人しくしているようですので
(RP上の扱い自由です、連れまわすこともできます)
もしよろしければ、今しばらくこちらでの時間をお過ごしください。
---------------------------------------------------
(#11) 2020/05/24(Sun) 22時半頃
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る