198 かるらさんのうなじ争奪村
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[話しながら、ふと過るのは。 ――甲斐のあれ>>58は、冗談だったのかどうか。 そんな、まさか。と、打ち消して。また浮かんで。]
…… 僕が、 頼んだっていうのは、……内緒で
[ほんの少し首を傾けて、人差し指を唇の前に立てる。 それから、またいくつか言葉を交わした後 松戸とは、道を分けた。
夏祭り、ざわめきが近づく。 ――彼は、何処だろう。 赤いパーカーを握りしめながら、奇妙に心が急くのを、感じた**]
(151) 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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……うにゃっ?
[居眠りこいていました。 地面に置かれて、「あにゃ?」と彼を見上げましたが追いかけることはしません。
向こうにいるのはあの子です。 しげしげと二人の様子や仕草を興味深そうにみるのでした]
(152) 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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[勝丸と>>83>>84 昔から何か一線が違うような勝丸だ、こういう時も陸とはまた別の、 大人びた答えが返ってくることに…「声をかけてくれ」と言ってくれたことに感謝した。 自分はあまり人に頼らないけれど、頼りたい時だってあるんだ。
そう、まさにいま。ほしい答えをほしい時に得られたからか]
…ありがとう。うん。凄く嬉しい。 俺にとっても勝丸はすごく大事だよ。
(153) 2014/10/11(Sat) 04時頃
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[やはり昔のような笑顔で礼を述べた。自分も勝丸のちからになれたら。 そう思える所が、棘を抜かれた感じで苦笑する。元凶は陸だ] [彼はどうなんだろう?どちらを渡すのか、既にはっきりしているのだろうか 去り際、少しだけ不安げな顔をして]
また、会えるよな?
[花の本質を聞いた時、言えなかった「絶対忘れないでほしい」なんて。自分が今悩んでいるように彼だって悩んでいる筈だ。 けれどそれでも忘れないでほしいと願うのは子供の頃からもつ我儘**]
(154) 2014/10/11(Sat) 04時頃
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翔と>>31>>32]
…ないってことは、ないと思うんだけどね。 どんな形であっても「好き」は持っているんだからさ 心残りだったものがなくなった?…そう。
[まだニコのことは気づかなかった時。 「ここに居る理由」が彼にあるなら、自分にもあるのだろうか]
ガキの頃の俺の話なんて聞かなくていいんだよ。 ふつーなら逃げると思うよ。
[翔は忘れさせてくれるだろうかと朧げながら思っていたけれど それはやんわり、拒否された。 当たり前だ、この期に及んでまたいいように振り回す気か、俺は。 流石に表情にはださずにいたけれど]
(155) 2014/10/11(Sat) 04時頃
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[言葉の端々に、何かにじみ出るものを感じるのは自分だけだろうか。 けれど本人が「ない」と思うのであれば、 あると言っても「ない」のだろう]
俺、翔が好きとか嫌いとか、そういう感情ないとは思わないんだけどね。 でも俺じゃ翔の満足出来る答えはあげられなさそう。
ここは凄く良い場所…だよな。 夢の中だからかしらないけどさ、自分に素直になれるっていうか。 懐かしさに負けてるからかも知んないけど?
翔がほしい答えを得られたらって思ってるよ。 夢から戻ったら…また会おう?
[やんわりした笑みを向ける。 最後にそんな風に笑ったのはいつだったっけ?**]
(156) 2014/10/11(Sat) 04時半頃
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[赤いパーカーは置いてきたから、心なしか肌寒い。 痛む足をかばいながらになるから走ってもどうしても遅いのは仕方ないけれど]
…ゴロー!
[雑踏の中、飴を口にする大柄な彼を見つけた。 その背においついて、服を掴む。 自分の鬼灯は切れる直前の蛍光灯のようにチカチカしていた]
よかった……探したんだ。やっと見つけた。 どうしても言っておかないといけないことがあって……
[がし、と彼の肩に腕を強く回し]
…俺は、今更お前と友達になんてなりたかねぇよ。 あの時いっつも俺の隣にお前、いたんじゃんか。
(157) 2014/10/11(Sat) 04時半頃
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ガキん時は俺、馬鹿だったからさ、 誰のことも考えられなかったんだ。 ニコのことも翔のことも、…陸や玲のことも、お前らのことも。 いて当たり前だと思ってて、でも俺、嫌われてるんじゃないかって
いつも怖くてさ。いざって時、何もいえなかったんだ。 黙っていなくなることがどういうことか、マジでわかんなかった。
でも
(158) 2014/10/11(Sat) 04時半頃
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[事故った時も、自分の恋愛嗜好が普通と異なると知った時も 多分側にゴローがいれば話しただろう。勿論陸や勝丸が側にいてもだけども、最初に話すとしたら、ゴローだっただろう。
玲とのことがなければ多分自分の赤は彼に向いていたと思うくらい近い存在だったと思うのに]
ごめんな。ゴローが辛かったの、気けなかった。 俺とお前はずっと友達だったよ。 これからも俺にとってお前は一番大事なダチだ。
……玲とのことは、もう心配してくんなくて大丈夫だよ ちゃんと、向き合えた。
(159) 2014/10/11(Sat) 05時頃
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なぁ、ゴロー。帰ったらまた会おうな? ここ、渡した花の記憶は「忘れる」とは言ってたけど きっと「無かったこと」じゃないと思うんだ
[自分はどちらの花を渡すのか、もう決めている。]
だから俺、ここの事もおまえらのことも忘れないから。 お前も……
[忘れんな。そう空気は震えたけれど
同時に鬼灯がぼとりと落ちる。 そして声の主は掻き消えて──……]
(160) 2014/10/11(Sat) 05時頃
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[その後に残ったのは綺麗に咲いた赤い椿。 大事な大事な恋心。残した理由はなんだったのだろう
それも、ふわりと消え、夢の残り香は失われて**]
(161) 2014/10/11(Sat) 05時頃
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[石畳に腰を下ろしてどれほど立つか。 祭りの熱はまだ残るものの、石段の固さと冷たさに身体の芯が冷えていくようで、少し安心する。
木々の揺れる音も、遠くに聞く囃子の音も。 全て、全てが微睡みの中に]
……決められたか。良かったな。
[胸に去来する喪失感。 あの時と、ニコラスと同じ。
―――目が覚めるのだな、そう思った]
(162) 2014/10/11(Sat) 06時頃
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…友の鬼灯の灯りは落ち始めていたな。 あれが合図、か。
[次は誰が目覚めるのか。 不安がないとは言わない。ただこの夢がいつまでも続くわけではない。 ならばどうするか。 俺がしたいことは、何だ?]
俺は…
[――また、会えるよな?
この言葉に頷いた自分を少し後悔する。 祭りの事を覚えてほしいという事なら、もしかしたら叶えられないかもしれない]
俺は、誰かが苦しむなら、その分を代わりに支払ってもいいと―…
そう、思っている。
[それは誰にも聞こえない呟き]
(163) 2014/10/11(Sat) 06時頃
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