254 東京村U
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[父親にも電話をかけてみたが通じない。]
なんで出ないの……ばか!
[涙声でそういうも、その声へ声をかけてくるのは、今はドアの向こうの見知らぬ男女だけだ。]
そうだ、けいさつ
[こういう時は110番? いや。最寄りの交番の電話番号もアドレス帳に入っていたはずだ。入間はとりあえず交番に電話をかけた。]
(208) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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もしもしっ、あぁっ、ああ、あの、し、しらない人が! しらないひとが、家のなかにはいってて! 親のふり、す、するんです か、かぎ、しまってなくて、あの はやくきてください! あの人達おかしいの! たすけて!
[電話先で男のひとが「落ち着いて」「住所は」と言った。 入間は混乱しながら、つっかえつっかえ自宅の住所をこたえる。 混乱して古い住所を言ってしまいそうだった。]
(209) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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[祈るようなきもちで警察の到着を待った。 警察の到着は思ったよりもずっと遅くて、入間は警察のやくたたずと心のうちで何度も罵った。
暫しして、玄関の戸が開いた音。待ちわびた。 扉の前にいた二人は、母親の部屋の前を離れていった。 人の声が微かにするが、何をいっているのかまでは分からない。 とにかくこれでどうにか追い返してくれるはずだ。 もう射殺でもなんでもしてくれ。 身分をたしかめて、おかしなやつだって連れて行って一生牢屋から出さないでくれ。 スマホを握りしめている手は、力をいれすぎていて、真っ白になっていた。]
(210) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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[暫くして――ドアのむこうから聞こえたのは
「もう出てきていいよ、大丈夫」
という優しい警察の声ではなかった。
「どうしちゃったの、みおん……。 警察にまでいたずら電話するなんて。 パパもママも怒ってない。 ただみおんが心配なだけ。」
目の前が暗くなる、とはこういう感覚か。 眩暈がした。]
(211) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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トレイルは、イルマは元気にしてるだろうかと思った**
2016/09/28(Wed) 18時頃
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―新宿新南口―
えっ ちょっ お兄さんも迷子ってヤツですか
[新南口で話しかけた男(>>174)の言葉にすっとんきょうな声をあげる。 まずい、これは外れを引いたと云う顔をしかけ所で、スマホを出して操作している。]
(212) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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あっすいません。あんま自分新宿とか来ないんで……
[機械の操作は慣れているのだろう、スマホを操る手つきは早い。
そして、彼が口にした仙台という言葉に反応する。]
(213) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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自分も仙台出身なんスよね。泉区の方なんですけど。
[思わずつられて出身を口にしてしまった。
もう、戻ることは無い場所なのに。新南口の人混みのなかで、敢えて彼に話しかけたのも、同郷由縁の懐かしさからだったのだろうか。]
はい、ありがとうございます。では途中まで一緒に……
[次の瞬間、]
(214) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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ぶっ
[彼が勢いよくぶつかってひっくりがえった。(>>176)
思わず笑いを堪えきれなくなって吹き出す。
なんだろうこの人は。自分よりもかなり年上だとは思うけれど、『かわいい小動物』というイメージが頭に*よぎってしまった*]
(215) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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リーは、イルマからのLINEを思い出して3分の1の純情な感情が入り乱れる表情を*している*
2016/09/28(Wed) 18時半頃
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🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分 けいさつはやく だれかたすけてください!
🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分 こわい
🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 4分 あたまおかしい人が家に
(216) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[Twitterに思わず書いてしまったツイートにも、まだリプライはついていない。 なんで、どういう理屈で警察が追い返せてしまうんだ? 今までここに父も母も住んでいて、父の名前は祐輔、母の名前は祥子。新築だし近所と付き合いがあるわけではなかったけれど。 確かにここで生活していたのに。
父母と名乗る二人は、いまだにぶつぶつ外でいっているが、ついに「じゃあ、話す気になったら出てきてね」「夜、みおんの好きなものを食べよう?一緒に何か食べにいこっか」と言って、ドアの前を離れていくようだった。
今しかない。]
(217) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[入間はドアに耳をくっ付けて息を殺した。 足音に耳をすます。遠くでリビングのドアが開いた音がきこえる。
心臓がまたばぐばくと音をたてていてうるさい。 怖すぎて酸素も血のめぐりもなにもかも足りていない。]
(218) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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(こわ……1、2の、3ででる、きめた、よし)
[いざ飛び出すとなると勇気がでなくて、自分にルールをつけた。 一度、目を思い切り瞑る。]
(219) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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(いちにのさん!)
[閉じ籠っていた母の部屋のドアのカギを開け、ドアを開いた。 思い切り駆け出したが廊下が滑るのを忘れていた。 また転びかけるも、どうにか堪えて廊下を走る。 後ろでリビングのドアが開く音がするが振り返らない。 玄関に靴下のまま飛び出すと、体を縮めて靴に指を引っ掛けた。 ドアを開け放ち、廊下まで靴下まま飛び出して、全力で走ってエレベーターに飛び込み、「1」のボタンを押して、扉の開閉ボタンの閉の字を歯を食いしばって何度も叩いた。 二人の知らない人間が追いかけてくる前にエレベーターの扉が閉まる。 持っていた靴を床に落とし、足の裏も払わずに足を突っ込む。 7階。6階。5階……階数がかわるたび、「とまるな」と祈った。 祈りが通じたのか、エレベーターは1階までおりる。 1階の扉が開く際に、生唾を飲み込んだが、人影はなかった。
入間はエレベーターから飛び出して、エントランスを出て、真っ白なタイルのそのマンションから思い切り逃げ出した。]
(220) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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― 午後:東中野駅 ―
(肺が痛い〜!!)
[泣き言はいくらでも言いたいが、そんな場合じゃない。 とにかく電車に乗って、この駅を離れるところから。 今日ほど入間はこの家が「駅チカ物件」だったことを感謝したことはない。
駅まで走り続け、改札にスイカを押し付けた。 電車の音がしている。
入間は中央総武線各駅停車の電車の扉が閉まるぎりぎり手前、どうにか体を滑り込ませ、短いスカートからパンツが見えてしまうかどうかなどお構いなしにへたりこんだ。]
(221) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[息を整え、立ち上がる。]
………、……
[電車内にいる見知らぬ人がこんなにも何を考えているか分からず怖いことなど、今まで一度だって経験したことがない。 ちらちらと電車内のひとに視線をくばるも、何もわからない。 素性の知らない誰かしら。 それ以上になるには、この途方もない数の人の生活人生立場その他諸々を知る他ないのかもしれないし、知ったところで更に嘘か本当かなど、どう分かったらいいのだろう。 なにせあのぽっと沸いて出た謎の偽親が、交番の警察官に「入間澪音の父と母だ」と一時的にも認められるような事があるくらいなのだ。 本当の父と母は大丈夫なんだろうか。 入間は、不意に今朝書いたアンケートを思い起こした。]
(222) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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[そうだ。 そういえば書いた。>>0:55
項目1 どんな未来をご希望になりますか。 『ケンカしないマトモでやさしい親のいる未来!』
ぞっとして、また体が小刻みに震えだす。]
(223) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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ま、まって
[コトダマとかいう迷信だろうか。 勿論、こんな事が起きてほしくて書いたことじゃない。 アンケートを書いたからってこんな変なことが起こるわけもない。 要は自分が記入したのは、ただの愚痴だ。]
(224) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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[冷や汗で背中がつめたい。 青ざめながら入間は、家から持ち出した母親の携帯の通話履歴を見始めた。せめて会社に行っているとか、どこかで仕事をしているとか、無事を確かめたい。 通話履歴の最後にかけた相手は――**]
キルロイ先生…?
……が 外人?
(225) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 19時頃
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[母は出版関係の仕事をしている。 どんな本を作ってるとか、そんな事はよくしらない。 入間はホラーもミステリもその他学術書だろうとエッセイだろうと興味がなかったし、それ以前に読書をしない。 電話をかけるまえ、ばくばくと心臓が大きな音をたてる。 この人だって、家にいた変人たちの知り合いかもしれない。 そう思い始めたら、電話をかける手が止まってしまった。
かわりに自分のスマホを半べそで見た。]
(226) 2016/09/28(Wed) 19時半頃
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[入間が次に連絡をとろうと選んだのは、年上の従兄だ。 ラインに「大変なことがあって」と一言送った。 続けて「家に変な人が入ってきて逃げてきた」と送信。
自分はどうなってしまうんだろう。 友達関係にも怖いことがあったとラインしてみたが、彼女たちに助けて貰えそうな気もしなければ、家に自分の親だと名乗る謎の他人が現れたと言ったところで、みんなが自分の親の顔など知るわけもない。
だからまずは親類に。 それも、東京に居るはずの彼ならば、と考えた。]
(227) 2016/09/28(Wed) 19時半頃
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[従兄からの返事を待つ間、また母の携帯をみる。 そうこうしている間に電車は大久保駅を通り過ぎていた。 次は、新宿……電車内のアナウンスを聞き、新宿で降りたら、このキルロイ先生という人に電話をかけようと決める。 静かに、長く息を吐きだす。 やっぱり無事かどうかが心配だ。 会社や仕事関係のひとにあたってみて、一緒に居るなら直に会って、大丈夫だと安心したい。]
(228) 2016/09/28(Wed) 20時頃
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(いちにのさんっ)
[入間は新宿駅で止まった電車から降りながら、頭の中でそう掛け声をかける。 『キルロイ先生』に電話をかけた。]
(229) 2016/09/28(Wed) 20時頃
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え······?
[一瞬、目の前にいる青年の口が、微かに動いたように見えた(>>194)。その口から紡がれた言葉は、やけにおおきなカラスの羽音に掻き消され、ジリヤの耳に届くことはなかった]
(雰囲気······すこし変わった?)
[青年の言葉に耳を傾ける。続けて聞こえた呟き(>>195)に、ああっ、と息を漏らした。この人も、あるいは何かをもとめて、ここに来てしまったのかもしれない。この“知らない街”に。ヤヘイや、自分のように]
おうちが一番、ってわけには······いかないもの。
[口調を合わせ、誰にともなく呟いた]
(230) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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[また、だ。目の前の彼は平然と優しい言葉(>>197)を口にする。ジリヤには理解できなかった。また君にあえてよかった、なんて。ここにいるのは、みすぼらしいほうのジリヤだというのに]
······ありがと。
[目を伏せ、視線をそらしながらぶっきらぼうに言いはなった。そうすることしかできなかった。東蓮寺が解放治療カルテのストラップに反応を示した(>>198)のは渡りに船だった。自然に会話を続けることができる]
うそ?ほんとに?あ······すごい、ほんとだ。 わぁ、ハコの外で好きっていう人はじめてだよ。 みんな知らない、って人ばっかで。 いいよね、この曲。
あー······ごめん、なんかまたは話しちゃいそう ······つづきはメールで。
(231) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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うん、どうもありがとう。 お仕事、がんばって。
[小さく手を降りながら、人混みに紛れて行く縦縞スーツの背中を見送った(>>205)]
(232) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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― 新宿駅新南口 ―
……うーん、このままだと厳しい……のかな?
[思わぬ立ち話で意外と時間がたってしまった。その後、場所を移すなどして幾分か時間がたった。収穫は未だ、零。この広い駅で情報を集めるのは、相当困難に思える。それでも他に手立てがない。興信所に1歩足を踏み入れたなら、その日のうちにマネージャーからの厳しい折檻がまっているだろう]
やるしかないか……
[歩道脇に敷いた段ボール片に腰をおろし、ペットボトルの水で喉を湿らせてから、再びアコースティックギターの弦を弾いた。すぐ脇にはダンボールでこしらえた礼の立て看板(>>0:62)。ここがだめなら、東口、西口、それでもだめなら山手線沿い。それでもだめなら――]
(誰でもいいから、答えを教えて……っ)
[駅前で懸命に声をあげていたヤヘイの気持ちが、わかった気がした]
(233) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 21時頃
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─ 回想:新宿不動産株式会社、休憩室 ─
やっぱりほかの人のお手伝いをさせてもらうにも、私の希望を叶えるにもひとりだと難しいこともあるから、仲間になってくれる人がほしくてでもだからって無理にお願いするわけにもいかないでしょう? 無理強いはよくないし、強引に意思をねじまげても意味のあることだとは思っていなくて。でしょう? ──だからああして考えることが似ている人とか、お話を聞いてくれそうな人を探しているの
でも、ただお願いしますっていってもなかなかでしょう? それはわかっているから、お互いに協力ってかたちをとるためにも、その人が何を望んでいるのか知りたいしできることがあるならしてあげたいって思ってるの。みてみぬふりも心が痛むじゃない?
あ、でも不純な動機だけじゃないのよ? ちゃんと必要だと思ってああしているの。よりよい社会をつくるためにまず必要なのは個々が目指すものの自覚だと思うの。もちろん未来に望むってことは、今はできてないってことだから難しいとは思うけれど、明かしてくれれば、ちゃんとわたし達でできる範囲で、お手伝いもするつもりで──
(234) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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あっ……スイマセン。
[身体の向きを前に戻しつつ、視線を合わせないようにして謝罪する。 これで相手が闘争に前向きな方々でなければ厄介事は避けられる]
俺も仕事柄、あんまり外に出ないからなぁ。
[危機管理をした後は何事も無かったかのように、一緒に歩いている少年(>>212)との会話を続けた。 吹き出されたような気もしたが、そこは不問とする]
(235) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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─ 回想:某日・新宿不動産休憩室>>200>>201 ─
[オフィスの休憩室に立て板に水を流したように言葉が満ちていく。最初は戸惑いながらも挟まっていた相槌も、途中からはほぼ息を吐くだけのものになり、最後には一方的な──ともすれば相手を見ているのか、本当に必要としているのかも怪しいある意味では独り言めいたものになっていた。]
どうしても個々人で必要なものって違うでしょう? わたしと同じ考えの人だってほんとうに──ああ
[はた、とそこで思い当たったように眼鏡の奥の目が、改めて──もしくは思い出したように、東蓮寺を見た。]
東蓮寺くんも、協力してくれる?
[思いついたように、ちょっと待っていてね。と年下の後輩へ言いおきこれまた一方的に会話を打ち切って、鈴里は背中を向けた。青いファイルからアンケート用紙を一枚取り出して、バインダーに挟むと、「はい」と差し出した。 書いてくれる。と疑いもしていないように見える、にこにことした笑顔とともに。]
(236) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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あら、ほんとうにお寺だったのねえ。 やっぱり苗字に入ってるのも?
[アンケート用紙が渡される。それに視線を落としてから、顔をあげて鈴里は笑った。スイッチが切れたか、または語りつくしたか、アンケートを受けとったからか。東蓮寺の愚痴めいた話に、そうなの。大変ねえ。と、親身半分に頷いた。 相手の話を聞いている間は、圧縮した言葉を降らせるような風情はなりを潜める。]
長男さんだと、やっぱり声かかるでしょうけど 強制はいやよねえ そんなに大変なのだとねえ
今でもなの? あらあら… なかなか血縁って、断るのも難儀だものねえ お疲れさまねえ
(237) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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