56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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ん?赤の上役? さぁ、誰になるんだろうな。
[バーナバスの言葉>>111に短く答え、考える。 直接所属していない者たちも、こうして纏めるものが居ないと色々困る事があるらしい。]
とりあえず、副団長……もいなかったな。 そうだな……ベネットかイアンあたりに言っておけば良いんじゃないか?それか、参謀とか。 ま、早く決まると良いんだけどな。
[自騎士団のことなら、適当に団長かヴェスパタインの名前を出すが、赤騎士団の場合は勝手に言うことも出来ない。 困ったように息を吐くと、話をまた変えられた。]
今欲しい物か?
…………特に浮かばないな。 何か浮かんだらまた頼むかもしれないが。
[じっくり考えてみたが、直ぐには浮かばずにそう答えた。]
(117) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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― 夜・緑騎士団詰所 ―
『いいか、お前ら。 今日は重大な話があるから、心して聞け!』
[毎晩行われる全団ミーティングの席。 ディラック団長により、まるで結婚の発表でもするかのような調子で始まった『重大な話』は、されど騎士団員の間に動揺を引き起こした。
見張り当番を除く全団員への休眠命令――それは殆ど、開戦前夜と同義。 驚く団員たちの中にヤニク・ヴァロキエの姿もあっただろうか。]
(118) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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…ですが。 大切なのはご本人たちにその気があるかどうかということ。務める気のない者には、不可能かと。
たとえ不満が溢れたとしても、誰がなっても出そうですから、そこはもう、諦めた方がいいでしょう。一番いけないのは、騎士団長の不在。騎士でない者たちは、不在という事実に不安を覚えていますから。
やろうという意志があるのなら、こなしていけるかと思います。 勿論、周りの人が支えるのも必要ですが。 騎士団長という大任を、始めから完璧にこなすのは、難しいです。
…と。私が直接おつかえするわけではないので、無責任なのかもしれませんが。
[そして、国を統べる者に、どんな司令官、どんな国を望むかと問われると。>>114]
…司令官については、前赤騎士団長のような方がいいですけれど。 もう、いらっしゃいませんから…難しいものです。 ……私も。戦のない国を望みます。
[微笑みを返したけれど、その理想を信じきれていないのを、うまく隠せただろうか。]
(119) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[彼は騎士団長の隣に立ち、驚く団員たちの様子を眺めている。 しかし、収まらないざわめき。 団長の目配せに小さく頷き、鋭い声を放つ]
―――― 静粛に!
[その声に、騎士たちはしん、と静まり返る。 騎士団長がその後を引き継いだ]
『つーわけで、休眠命令だ。 今日はしっかりメシ食って、風呂入って寝ろ! 命令だからな!』
[質問を受け付ける間もなく、2人は連れ立って退出する。 その命令の知らせは、砦中に加速度的に広まるだろう**]
(120) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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オスカーは、剣を手にしたままに、静かに佇んでいる。**
2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[そして、前赤騎士団長のように、人望と武力を兼ね備えている人物を思い浮かべ。
…緑騎士団の副長が適任な気がしたのだけど、騎士団違いで無理だろうと判断して言わなかった]
(121) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[ペラジーの話>>116は、これまで色々な人々と会話をしてきて実感した事そのもの あまりにも絡みあう人間関係は、上手く収まるようには、思えない 戦果を求める風潮も強い赤騎士団 向上心の強さは、他人を蹴落とす方向性へ動く事も有る]
最初から――そうです、わね 最初から、ファーレンハイト様のように完璧にはいきませんものね……
[戦の無い国を望む、との、しかしどこか含みのあるような笑顔>>119 ローズマリーはそれに気付く事は無かった 理想を追い求め続けるのは、無知であり、純粋である証なのだろうか]
きっと、創ってみせますわ 今はこんな事になってしまったけれど、きっと 戦争の無い、平和な国を
[あまりにも無邪気に、しかし美しく、ローズマリーは微笑んだ**]
(122) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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>>115なるほど、説得力のありそうないい手かもしれませんね。わざわざありがとうございます。
[上役の作戦会議のことは良く知らないので、素直に受け取った。]
>>116ベネット殿かイアン殿、参謀殿ですか…。 それは覚えておきます。
[流石に緑の騎士団所属の人に聞くのは無理があったかなあと思っていたので、有難かった。]
(123) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[同胞に向けて放った咆哮は、その耳に、届いただろうか。
赤き瞳の奥には、青年の覚悟が宿っていて**]
(124) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/06/30(Thu) 03時頃
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>>117まあ、もし何か入用があれば教えてください、出来る限り融通しますよー。
おっと、それではこれにて、早速見張り台に向かっていこうと思います。この度は色々とありがとう御座いましたっ。
[ぺこりと、深々と礼を下げた。 自身は見張り台のある方向に向かう。ヤニクの行先が同じ方向であれば、同じ道までは一緒に歩いただろう。]
(125) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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イアンさんとベネットさん、二人で力をあわせて… というわけにもいかないのでしょうか… 騎士団の決まりは詳しくないのです、申し訳ありません。
意志の衝突などがなく、協力できるなら、良いのでしょうか。
[イアンとベネットの仲についてはあまり知らず、上に立つ者が複数いることについてのデメリットもわからないのでそんな事を言い。>>122
理想を本気で信じていそうな、無邪気で美しい微笑に……ああ、この人は公女なのだと思う。理想ではあるが、実現できると信じるほどの純粋さを保つには、環境が許さなかった自分とは遠く。
……やはり、苦手だと*思った*]
(126) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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[礼を言われ>>123、感謝されることじゃない、と手を振って答える。]
悪いな、他の騎士団のことはよく分からないんでね。 どうしても誰に報告したら分かんないんなら、こっちの団長でも良いと思うが。
[そう付け足して。 出来る限り融通してくれると聞けば>>125、嬉しそうに]
そうだな、思いついたら頼む。 そん時はこっちの副団長様には内緒でな。
[にやりと笑い、見張り台へ行くというバーナバスを見送った。]
(127) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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― 夜・緑騎士団詰所 ― [結局バーナバスを見送ってから、自室に戻った。 弓を下ろし、枕元へ置くとムパムピス>>0:261が言ったように、祈ろうとしたが、どうにも祈りの文句が出てこなくてそのまま横になり、寝てしまった。
祈りの文句はどういったものが良いのか、今度ムパムピスに直接は無理だが、何かのタイミングで聞いてみようと思いながら、詰所に向かう。 集合時間に僅か遅れたのを、規律に煩い副団長に見られていただろうか。>>118]
(128) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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[団長の告げる言葉に、他の団員たちはざわめいている。 ヴェスパタインの声に静まった中、続けられた団長の言葉。>>120 二人が連れ立って出て行ってから、詰所内が再びざわつきだした。
そんな仲間たちを置いて、作戦の確認をしようと出て行った二人を追おうとしたが――足を止める。]
先に参謀殿に聞いた方が早いか。
[上に立つ二人も休眠命令に従う必要があるのかは分からないが、食事か風呂で会うことも出来るだろう。 彼女が詰所に居たのなら引き返し、居ないのなら彼女の部屋へと向かった。**]
(129) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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>>127―いいですとも!
[去り際の言葉に力強く頷きながら。 もう一度礼をすると足は見張り台への道に。]**
(130) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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[フィリップがその場を去った頃、陽は既に平原の向こう側へと落ちる。 一人立ち残る青年の翠の瞳は、下で焚かれ始めた篝火に揺らぐ]
…不甲斐無いって、怒られるかな。 それとも、呆れられてるかな。
最後の最後まで、こうして引き摺って。 思い切れない僕の事…。
[その独白にも似た問い掛けは、空に融ける様に。 既にこの場所に居ない父に掛けられた言葉か。 独り、狼の心を溢した言葉は、空へと融ける]
(131) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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[重責を恐れて逃げている、狼の弱さは独り零れ落ちて。
その頃、画材道具を持って一人の男はやってきて居ただろうか。 特に彼を咎める事もない青年の表情は、瞳を紅くして酷い事に成っていたかも知れない]
(132) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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[ぼやりと平原の向こうを眺める青年に、狼の咆哮が響く。 未だ隣に居るかも知れない男には届かず、それは青年だけに響く咆哮]
――二人で…。 僕達の力で、助け合う…か……。
[ある意味では天啓の様に響いたその咆哮に逡巡して。 やがて、暁と共に放たれる獣と、背後砦に広がる騎士団全てを振りかえり。
精一杯の勇気を振り絞って、青年の声は力強い咆哮になって空に響いた]
(133) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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僕は―― **
(134) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/06/30(Thu) 05時頃
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[仕舞えと言われれば大人しく剣を締まった。自身の勘違いに頬は僅かに赤らんだ。]
あ…すみません。私の勘違いですね。 わかりました。また次の機会にお願いします。
[「次なんてあるのだろうか」と言う不安は拭い去れなかった。 この状況下で次なんて− 敬礼をすると女は男を見送った**]
(135) 2011/06/30(Thu) 08時半頃
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[空に響いた咆哮に、オスカーは手にした剣を鞘に納め、ゆっくりと対峙していた男の前へと歩みを進める。
真っ直ぐにそのブラウンの瞳を見据えて。
やがて男の前に立つと、ゆるりとした動作で膝をつき、頭を下げた。]
(136) 2011/06/30(Thu) 12時頃
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ノルドハイム公国、赤騎士団がオスカレア・アンジェ
今この時、この場において、イアン・レッドフィールドに忠誠を誓うと約束する
(137) 2011/06/30(Thu) 12時頃
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[彼女が本名を名乗ったのは、今まででたった二人だけ。 それを明かすのは、忠誠の証として。**]
(138) 2011/06/30(Thu) 12時頃
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― 厩舎 ―
[無性に愛馬に逢いたくなった。この砦には多種多様な馬がいるが全て一人の青年が面倒を見てくれていた。]
アモネス。元気にしてた? 毛並みも顔つきも万全だね。
[アモネスと呼ばれた女の愛馬。古代の言葉で「風」という意味の馬は雪のように真っ白な毛の色。白毛と呼ばれる種類だった。白毛が生まれることは非常に稀。それは騎士団に女性が入団するこの稀な自分と重なりあった。]
フィリップの言うこと訊いてちゃんと良い子にしてた?
[返事をするかのように愛馬は女へ顔をすりよせ甘える仕草。女も応えるように愛馬の顔に自身の額を当てて静かに目を閉じた。]
(139) 2011/06/30(Thu) 16時頃
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[自らの考え、思いを心の中で整理を行う。その心の引き出しは子供が無造作にいれたおもちゃ箱のように汚かった。 ヴェスパタインの言葉が頭を過る。
「逃げるな。」]
(140) 2011/06/30(Thu) 16時頃
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私は知らないうちに逃げていたのかもね。 自分の気持ちにも…戦いの恐怖からも… もうすぐ本格的な戦が始まる。 そのうちお前も私と一緒に出兵だよ。 私はこのままではいけない。変わらなくてはいけない。 ―――――もう逃げない。
[顔を離し、優しい瞳で愛馬を見つめ撫でた。緊張の糸が切れたかのように思いを吐き出し落ち着いたのか、汚かったおもちゃ箱も綺麗に整理された。 思いを告げる女の瞳に迷いはもうない。]
(141) 2011/06/30(Thu) 16時頃
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― 夜より前・見張り台 ―
いやあ良かった良かった、ちゃんと上れましたよ。
[見張り台には上ることができた。下で止められてもヤニクの理由を出して上っただろう。]
あ、ちょいとすいません…よ。
[先客が居ることは理解している。しかし>>132見張り台に居た騎士の眼の色に少々戸惑った。]
んじゃさくっと準備をしちゃいましょか。
[しかしそれはそれ、と邪魔にならないよう端っこにて。]
(142) 2011/06/30(Thu) 16時半頃
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―夕刻 墓地―
[フィリップに案内されて伝書鳥の墓を訪れる。 盛り土の小さな塚に二人して祈りを捧げた]
今、ひとつの魂があなたの御元に帰りました。 どうか慈悲の腕に私の小さな友を抱き、 再び飛び立つ日のために導いて下さい。
[彼の祈りが終わるのを待ってから、砦に戻ろうと促す。
やがて日暮れの後、緑騎士団の休息命令を知った。>>120 ――いよいよだ、と思った]
(143) 2011/06/30(Thu) 16時半頃
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[然りとて、騎士が涙を流したとおぼしき様相は流せるものではない。]
この場に何度も来れないだろうし、限り目を焼き付けて置かないと…
[しかしながら無粋な節介を進んですることはしない。]
イメージがある程度集まれば何とかなるかな。
[一人ぶつぶつと言いながら鉛筆を走らせていく。
>>133騎士の咆哮が音となれば、びっくりして出先を向いただろう]
(144) 2011/06/30(Thu) 17時頃
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― 夜・緑騎士団執務室 ―
[幾つかの場所に顔を出した後執務室に戻り、出陣の最終確認を進めていたが、不意に気になったことを騎士団長に問うた]
赤騎士団はこのまま指揮系統不在で出陣となるのでしょうか。
[何度も討議して、結論の出ない事項だ。 難しい顔をする彼に、団長は『そんなことより』と問いかけた]
我々の後継、ですか?
『俺とお前のどちらか……あるいは、両方が死んだ時。 どうすんのか考えてんのか。 まさか赤騎士団の失敗を繰り返すつもりじゃねぇだろうな』
[団長の声色は厳しい。]
(145) 2011/06/30(Thu) 18時半頃
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[腕を組み、瞼を軽く伏せる。考え事をするときの癖だった]
それは……、 考えていないわけではありませんが。
[呟くように口にすれば、団長は返答を促す。 暫く逡巡したが、やがて伏せた眼を開き考えていた名を告げた]
……ヤニク・ヴァロキエが、適任だと思われます。 弓の名手として人望を集めており、公国への忠誠心も高い。 多少、問題はありますが……。
[今日のミーティングに件の男が遅刻したことを思い出す。 しかし、混乱状況で誰よりも冷静に動いていたことも事実で]
(146) 2011/06/30(Thu) 18時半頃
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