254 東京村U
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いや、待ってください。 みよ子さん。それは流石に、
[助けを求めたはずの鈴里は、あろうことか部屋を貸しかねない雰囲気>>82だ。流石にそれは不味いだろうと止めたのだが、少女はどう反応したのだったか。
ともあれ結局、雪野瀬に部屋が紹介されることはなく、さりとて警察に連れて行ったというわけでもなく、放り出した形の彼女はその後どうしただろうかと、微かなしこりを東蓮寺の心に残していたのだ───*]
(88) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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─ 新宿駅南口・午前 ─
そう、新宿不動産の東蓮寺です。 …ああ、やっぱりそうだ。まだ東京にいたんだね。 そうか。
無事で良かった ……
[ほっと零れた言葉は、紛れもない本音である。 あれから少女はどうしただろうと、時に触れ思ったものだ。 罪悪感に似たその思いは、以前より格段に清潔で血色の良さそうな彼女の様子により自己本位にも救われる。]
(89) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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───、と…、?
[ふと視線を感じた気がして言葉を切り、頭を巡らせる。 見遣った先には、見覚えのある顔がある>>53 仕事柄…というより昔から、人の顔と名前を覚えるのに自信はある。 それでも思い出すのに少し時間がかかったのは、彼が自分の直接の担当ではなかった為に。]
山岸、さん…? お久しぶりです。奇遇ですね。
[顧客と認識した瞬間、東蓮寺の顔ににこやかな笑みが浮かんだ。 営業用もしくは世間用のそれは、それなりに役に立っている。 以前の顧客に微笑みのまま会釈を送り、]
お買い物ですか?
[口にしながら巡る思考は別のもの。 彼の担当は鈴里だった──つまり、紹介されたのは、かの物件。 事故物件を良しとする人は、大概納得済みであるものだが、中には思ったより酷かったなどというクレームを持ち込む客もある。 さて、それであればと笑顔の裏で思考が巡るのも数瞬のこと。]
(90) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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ああ──…、失礼。 ヤヘイについては、本当に何も知らないんだ。 友達といっても、
[会話の途中だった雪野瀬に向き直って、詫び一つ。 あの狂人に友達なんていたのか、と。 そんな思いは言葉の端に滲んだか。 おっとと抑えながらも、軽く眉根を寄せて、]
一週間くらい前から、かな?姿を見ないね。 いれば随分目立っていたから、噂にもなりそうなものだけど。
…ひょっとしたら、何か"出口"でも見つけたのかも知れないな。
[つい先日聞いた、狂人の戯言>>0を引き出して。 冗談めかした口調で、雪野瀬へ向け肩を*竦めた*]
(91) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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みょんこは、トレイルに話の続きを促した。
2016/09/27(Tue) 21時頃
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[ぼんやり、と過ごしていた。]
(92) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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―昼過ぎ・清瀬市の高校―
[嫌な夢を、見た。
うっかり、涙を流してしまうなんて。 手首に消えない傷痕を残した、『姉』だったのか、それとも噂で流れたあのアイドルに恐怖を覚えたのか。
どちらにせよ、情けない話である。誰かに見られていないか、心配なくらいで。]
(93) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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リーは、みょんこみょんこ踊っているダンス部の練習風景を眺めている。チューチュートレイン。
2016/09/27(Tue) 21時半頃
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[――――物思いに耽っている次の瞬間、視界に何か入り込んできた。]
(94) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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ちょっ、ちょっ、なんだいきなり。まさかこれは敵襲か。
[そして、駅で置いてあるようなフリーペーパーが一二三の目の前にぽとり、と落ちた。]
(95) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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『なーに難しい顔してんだよガラでもない!』
[どうやらクラスメートが一二三をからかいにきたらしく。]
うるせーよばーか。オレはお前らと違って何時だって若き青年ウェルテルなの!
[クラスメートに天誅をくわえるため、フリーペーパーを手に取ろうとすると]
(96) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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ん、アルバイト急募……?
[丸めようとしたフリーペーパーに書かれていたのは。 高校生OKの清掃バイトの募集であった。]
(97) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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勤務地は赤坂か。時給は……えっ
[見て驚いた。飲食で働いていた時の倍以上はある。 これはヤバいヤツなんじゃないかと思いつつも連絡先を携帯に記憶させようとする。]
(98) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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よっし、これでOKっと。あれ?
[携帯に連絡先を登録したあとで、LINEのメッセージが届いているのに気がついた。 同じクラスの入間からである。(>>73)]
(99) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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へっ?アイツ何言って……
[そこまで言って気がつく。
もしかして、午前中のできごとを見られてたのかと。]
(100) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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[ローズクオーツ、琥珀、ムーンストーン、水晶、ルーペ石、 並ぶ様々な、鮮やかな小さな鉱物らを眺めていく。この店は、その手のものを好む人間にとっては、多分に魅力的な場所だった。青年も時折訪れては、どれか何かを買っていくのが常だった。 ラピスラズリ、その欠片を見ては、「冬眠者」を描いた幻想小説を思い出し。八面体のヒスイ、それを見て、ふとリンフォンを思い出し]
(101) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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いや、そんなはずは…………
[一二三は平静を保ちつつ、入間には『え?何の話?😷』と返した。]
(102) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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あっ……り……がとう。
[その返答は意外だったのか、間の抜けた声色の返事が溢れる。]
……えーと。
(103) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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リーは、絵文字があからさまにおかしいことには気づいていないようだ**
2016/09/27(Tue) 22時頃
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そこの……出版社さんね。 続編を書いてくれる人を待ってたんだって。
それでね。キルロイちゃん、こういうの好きそうだな、って。 前みたいに…… 楽しんで書いて欲しいな、って。
……相談する順番が逆になってごめんなさい。
(104) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産(>>81,>>86) ─
ん……
[対面に座った"みよ子さん"と呼ばれた女性からの質問を受けて、ジリヤは押し黙るしかなかった。
親族関係者にも居場所を知られるわけにはいかない。両親の耳にはいれば、すぐにでも連れ戻しにくるだろう。特にあの母は、不気味なほど過保護だ。ジリヤの動向に神経を尖らせ、外出も許可なくさせてはもらえない。
5年前にあった大事故、その怪我がまだ治りきっていないから、お前は養生しないといけない。そう言いきかされてきた。その事故のことは、今でもまったく思い出せない。だが、母の態度は、ジリヤの身体を労わるというよりも人目から避けることに腐心しているようだった]
(あの人は、あたしを嫌ってる。2人が離婚したのも、きっとあたしのせいだ)
(105) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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[ふと目があった"みよ子さん"が、眉を寄せたまま眼尻を下げて笑った(>>82)]
怖いんですか? ここ……。
[ごくり、と喉が鳴った。いわくつきの事故物件。愛読しているホラー小説にも、たしかそのことを題材にした話があった。一気に読み切った日のその夜は、トイレにいきたくてもいけず大変な目にあった。
事故物件の4畳半、暗い中で1人きり。その情景を想像するだけでも――]
こ、怖いのは……だめ、です。
……はい。
[喰ってかかった勢いはみるみるとしぼんでゆき、その後は諭されるがまま、しょんぼりと肩を落として、とぼとぼと新宿不動産を後にしたのだった**]
(106) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 22時半頃
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いや、出目さんが謝ることないでしょ。 要は仕事を引っ張ってくれたわけですし。 感謝してるんですよ、こんな俺にいつも書く機会をくれて。
[その期待に応えられているかはわからないけれど。 そんな言葉は口には出さず、意外そうにしている照子(>>104)へほんの少しだけ苦味の混じった笑みを溢した]
あー、もちろんこういうの好きですよ。 この本も持ってるし。
(107) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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そいじゃ、企画の詳細聞かせてもらいましょうか。
[クリームを付けたシューを口に運びながら、照子が持ってきた企画の内容に耳を傾けた。 楽しんで書く。 売れるものを書く。 言葉にすれば簡単な事がとても難しい事に感じる]
(108) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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─ 新宿・天然石店内 ─
[淡い色の服を着た姿が書店の前を通りすぎ、天然石を商う店の入り口を迷いもない足取りで踏みこえた。
店内を見回す視線は、特定のものを探して左右にふられてから、やがて台の上に並べられた石を順々に眺めて歩きはじめた。]
──あ、すみません
[奥へ向かう途中、ラピスラズリの欠片の前に立っているお客の肩にぶつかりかけて、小さく謝罪の言葉をこぼした>>101。]
(109) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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─ 新宿駅南口・午前 ─
……ああ。どうもっス。ええと、前に鈴里さんにお世話になったとこの…えーと。失礼ですけど誰でしたっけ?
[上野中下アパート…カラスマンションを直接の担当されたというわけでもない相手。顔を覚えていただけでも自分としては上出来だ。>>90]
中学生…いや、高校生のナンパっスか?条例に引っかからんように気を付けてくださいよ。まあ、俺が気にする事でもねえか。
いや、俺は面接の下見っスよ。明後日の、ええと…「株式会社黒い鳥」だったかな。職歴は問わんらしいですし、まあ…俺の志望は編集でなくて営業なんスけど。
(110) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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まあ…評判はあんまし良くねーですけど、きょうび営業でノルマのきつくねーとこなんてないでしょうし。体力ぐらいしか俺も取り柄ねーですし。
ま、早いとこ決めて、こっちの方に引っ越したいもんっスね。
……そういや、鈴里さんはお元気にしてます?よろしく言っといてくださいよ。なかなか愉快なとこ紹介してもらった事ですし。
[別段クレームというわけではない。安いのだから当然理由はある。自分の部屋がどんぴしゃりでなかったというだけで十分だろう]
(111) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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で、二人は……いや、俺は邪魔しちまったかな。
[まさか今どき昼間からあからさまにJKビジネスに関わっているわけでもないだろうし、下種の勘繰りをするつもりもない。ただ、話ついでに気になったというだけだ。]
……そう言や、この辺ってあいつが出るって場所だったか。 ま、俺はtwitterでしか知らねーんスけど……
[緑のパーカーのポケットに無造作に手を突っ込んだままあくびをして空を見上げる。ふと見ると、電柱にカラスが止まっていた。大きめのカラスだ。]
……最近カラスが多いな。 そう言や、カラスって人間の顔ぐらい普通に覚えてるんだっけか……
[NHKの動物番組でそういう事を言っていた気がする。なんでも、大型種は知能だけでいうなら人間の7,8歳児と大して変わらないらしい。そのカラスが、妙にこっちを見ている気がして、手で追い払う真似をした。]
(112) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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ん、
[すぐそばを行く人影。元より非常に狭い店内で、ぎりぎりを過ぎるそれにも、然程注意を引かれはしなかったが]
ああ、いえ。
[声を向けられれば、其方を向いて軽く返す。 そうして、ふと、その声の主に視線を――相手からは前髪越しで見えないものだが――据えた。淡くも一種独特の雰囲気を持つ、その眼鏡の女に、青年は何処かで見覚えがあるような気がして]
(113) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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─ 新宿駅南口 ─
[東蓮寺の自己紹介を受けて、記憶がより鮮明になった。胸の前で両手をぽんっ とあわせる]
東蓮寺さん、そうだ、そんな名前だった。 うん、まぁ、なんとか······。
えっ
[驚くのはこれで何度目だろう。まったく期待していなかった言葉(>>89)が耳に入ったとたん、思わず顔を背けてしまった。キャップのツバを目もとまで下げて、ぽつりと呟く]
あ、ありがと。
[ふっ、息をついた。 視線を落とし、弱々しく口角を上げる。]
······そうだったら、よかったんだけど。
[今は赤坂の高級物件に寝泊まりしている。それを知ったら東蓮寺は、どんな顔をするだろう]
(114) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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[出目照子は、クリエイティブな話題を好み、ビジネスの話題を嫌うところがある。 堅苦しい契約やら数字やらの話などは、要点だけ伝えてするりと終わらせてしまうのだ。 あとでメールで送るけど、わからないことはなんでも聞いてね、がいつもの口癖。 太陽が頂点にのぼるよりも早く、雑談を交えながら、件の書籍の話に花を咲かせていた。 ケーキが乗った皿を3つも平らにした、普段通りの出目照子である。]
……ってことで。ほとんどはキルロイちゃん任せなんだなぁ。
予算内なら、書くも調べるも好きにやってくれていいよ! もちろん出目のことも使ってね。 出目はキルロイちゃんの召使いです。なんでも言うこと聞くよぅ。
[話に割り込んで、ぶいいと携帯が振動する。 画面を覗きこみ、露骨に嫌そうに顔をしかめた。]
……名残惜しいけど、そろそろ帰らなきゃだ。
(115) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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─ 新宿・天然石店内 ─
[お祓いのために水晶とかお持ちしましょうか。と上野中下アパートの大家さんにした提案は、鈴里の本気を図りかねたのか天然だとしても下手に刺激することを恐れたのか、またはあちらもオカルトに縋りたい気持ちだったのか受け入れられた。結果、こうして鈴里はここにいる。待ち合わせたわけでもなく、ここの常連というわけでもない。鈴里みよ子がここに来たのは偶然だ。 まったくの偶然だった。]
…あ、
[ただ、その偶々立ち寄った店で、顔を上げた先にいた相手の声に、眼鏡の女は小さく驚いて目を瞠った。 まるで、何か意外な相手をみつけでもしたように>>113。]
(116) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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[視線を据えられているのが、気配でわかった。同時に、こちらが相手を見返しているのも伝わっただろう。 前髪と眼鏡ごしに相手の顔を見た時間は数秒ではあったものの、通りすがり同士が顔を合わせる時間にしては長すぎた。]
…… あ……、ええと 、どうか?
[遅ればせに、手が口元を抑える。一度目の瞬きの後で視線が横へ逸れた。思い当たるものを拾うように瞳孔が斜め左下を丸くなぞってから目の前に戻される。 たっぷり二拍は遅れて、不思議がるように首が傾げられた。]
(117) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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