198 かるらさんのうなじ争奪村
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[さて、その後曽井と何を話しただろう。
綺麗に切りそろった髪に手が触れたのはきっと何かの気の迷いだったんだろう]
悪い。
[そうとだけ呟いて、 彼に背を向けた]
(27) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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[一人になってから。 陸やゴローや勝丸のところに行こうかと考えて頭を振る。
多分、他の連中もいるんだ。 ひっかかる「玲」ってやつも。
行きたくない。 昔いくら誘っても来なかった友人を思いだしこんな気持ちだったのかと苦笑がもれた]
俺馬鹿じゃん。なさけな。
[ずきりと古傷が痛む。 また手にしびれが走る。
祭囃子は終わりを知らないようになり続けていた]
(28) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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―待つ 間に/雑踏で―
[屋台の向こう側、提灯の明かりが途切れる先。 一面広がる曼珠沙華が見えた。
ふら、と誘われるように 屋台と屋台の間、木に片手を添えて一人立つ。]
…… …
[感嘆の吐息が漏れた。蒼い月光。何処までも続く、赤と、それから白。声もなく、見惚れて。]
(29) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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[皆様がお社にお出でになろう少しまえ
白い人はやはり手弱女のようにそこにおります。
赤い獣は今はおらず白はひとりごちるように、言葉を紡ぎます
掌に咲く小さな牡丹。一枚、また一枚と花びらをつま繰り、
ふう、と吐息を吹きかけるのです]
赤い華は恋する人へ。
白い花は心友へ。
貴方方の気持ちを汲めば、
その花は綺麗に綺麗に開きます。
ですから、気持ちの宿った花を頂きたいの。
(#0) 2014/10/06(Mon) 15時頃
ご心配なさらないで。
花の命は刹那といいます。
貴方方の今も、花と何違うことがありましょう。
終れば忘れることですから。
ここは、そのための夢ですから。
[皆様がお引きになる御籤には花のような美辞麗句が並びます。
けれど、過去も未来も、何も示されていないのでした──……]
(#1) 2014/10/06(Mon) 15時頃
ヤニクは、曼珠沙華の傍、立つ人を見る
2014/10/06(Mon) 15時頃
トレイルは、曼珠沙華に見惚れて――ふと、視線を感じて顔を向けた。
2014/10/06(Mon) 15時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 15時半頃
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[こちらを見る人がいる。 ゴローいわくの優男というタイプの。 覚えがない。誰だろう。 今ここで「人」がいるなら、きっとあの犬みたいなのと関係がある人なのか。それとも]
………。誰。
[心持ち睨むような目で問いかける。 口の形でも分かるだろう
距離はそう離れていない]
(30) 2014/10/06(Mon) 15時半頃
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―露店の間/曼珠沙華の傍で>>30―
…… ぇ?
[だれ。と口が動いたようだった。 玲は大きく見開いた。
――そうだ、覚えている。 他のものたちに比べると、西高良と並んで、面影が濃い青年が睨むように眼を向けてくる。]
み が、……
[心の準備も何もない。 いる、と聞いたときと同じように、強張った息ばかりの声を出す]
(31) 2014/10/06(Mon) 15時半頃
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―社―
[教科書を捲る度、本を捲る度。 過るのは苦悶の表情を浮かべ、椅子に括りつけられた人の幻想。
下足室で大きな悲鳴を上げた翌日から、相賀の家にプリントを届けた翌日から。 曽井は数日学校を休んだ。]
………変わってないって、友は言うけど……さ。
何年経ってる?
[変わらない訳は、ない。]
(32) 2014/10/06(Mon) 15時半頃
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…あい、が…?
[「玲」とは誰だったか。 覚えがあるのに、覚えがない。 あれから随分垢抜けたような背格好になったようだけども
やはり目元は、変わらない]
相賀。か。
[名前を呟いたと同時に ずきりと古傷が痛んだ だから、走ることもできないまま、 足を庇いながら彼のもとに]
(33) 2014/10/06(Mon) 15時半頃
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………
[黙り、俯き。己の身を守るように腕を組む。>>22]
誰かに、託せるなら……頼めるなら、どうして。
どう、して……持ってた、の。 ポストや下駄箱の中に入れるとか、郵送するとか、――誰かに、頼むとか、幾らでも手段は……あるじゃない。
(34) 2014/10/06(Mon) 15時半頃
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―露店の間/曼珠沙華の傍で >>33―
……っ、
[名字を呼ばれるとぎくりとして一歩退いた。 分かるとは、思わなかったからだ。]
あ、…ぁ え、と
[距離はさほどない。 高原の左眼のことに気づく観察の眼は、 三垣のの歩きに、違和感を感じながらも――口には、できないで、曖昧な再会の言葉を口にするにとどまる。]
ひさし、……ぶり。 三垣 君。
(35) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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あぁ、やっぱりお前だったんだ。
[名前が出てこない。 さっきは出たのに。 少し、見下ろすくらいの身長の差]
なんでこんなとこにいんの。 またいらねぇうわさでも流しにきた?
[古傷が痛い。いうつもりのない言葉が口から零れる。 痛みは事故のときの彼への逆恨みを思い出させるような感覚で]
(36) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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あったじゃ、ないか……。
[謝りたかったと、ごめんと、言うのなら。>>22 あぁ、自分は友の手からきちんと返されたいのだなと気付く。]
おそい、よ。友。遅いんだ。 今更謝られたって、僕は―――どうして良いのか、分からない。
[赦せば良い? 友は赦されたがってる? 忘れれば良い? 友は忘れたがってる? 怒れば良い? 友は――――――――――――]
(37) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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―露店の間/曼珠沙華の傍で >>36―
[――そうだ。三垣は段々名字でしか呼ばなくなった。 理由が自分にあろうことは感じながら、 何が悪いのかは分からないままだ、今も]
……な、なんで、って その、……
[謂いにくい。此処に来たのも、恐らくは現実からの逃避だった。>>0:354>>0:355 責めるような色に委縮し、斜め下に視線を逸らしかけて。 弾かれたように見上げた]
違う、あれは、僕が流したわけじゃない…!
[そうだ、あの時否定すればよかった。 ただ、邪魔にならないように空気みたいに、 逃げてないで、そうすれば、こじれることもなかったのではないかと、――そう。今さら。]
(38) 2014/10/06(Mon) 16時頃
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おそい、よ…………
[命令も、強制的なお願いも。 宿題ノートを写されるたことも、筆箱を漁られたことも、運動服を借りられたことも、掃除当番を押し付けられたことも、クラリネットの練習に付き合わされたことも、その全部がたった1つの理由が引き起こしたものだというのなら………。>>23]
ば、か。
[強く強く瞼を瞑る。落とした2文字の音は小さい。]
(39) 2014/10/06(Mon) 16時半頃
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トレイルは、ヤニクを見上げる表情は、眉を寄せた、訴えるようなもので。
2014/10/06(Mon) 16時半頃
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でも、お前否定しなかったよな。 あぁ、おかげさまで素敵な人生歩めたよ。
俺はずっとお前のこと呼んでいたのに。 見向きもしなかったの、お前のほうじゃないか。
[ニコとの会話が終ったあとだったからだ。 無性に腹がたったのは]
(40) 2014/10/06(Mon) 16時半頃
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っ!
[風ではないものに髪が、揺れた。 目を開くと遠ざかる指が見えた。
呟きと共に、向けられた背。 伸ばした指先は友の服を掠めたけれど。
りんと鈴音が聞こえた気がして―――。 また、1人になってしまった。**]
(41) 2014/10/06(Mon) 16時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 16時半頃
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―露店の間/曼珠沙華の傍で >>40―
……っ
[否定しなかったのは確かだ。言葉に詰まる。 怒っているのを感じて委縮ながらも、含みのある言い方が引っかかる。]
それは、どう いう……?
[よもや、己のせいなのだろうか。噂が招いた結果を、玲はまだ知らない。]
だっ て、……君 は、…沢山いたろ、 友達も、なかまも。 ―― あの時、だって睨んだじゃ ないか ……だから
[夕映えの放課後。 今更でも謂って見れば、と――そうは謂われたけれども、自身の卑屈さが浮き彫りになってくるばかりだ。なんて、情けない]
僕じゃ……邪魔、だって。
(42) 2014/10/06(Mon) 16時半頃
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[頭に血が上ったように、手はその胸倉に伸びて]
邪魔?それまでに俺は何度お前を呼んだ? 何度お前を引っ張った?
結局、お前から拒否してきたんじゃないか それがなんであんな噂になるんだよ
なんで、俺は……
[いいかけて、飲み込んだ。 結局は誰かのせいにしたいだけだ。 事故の後遺症だって他にやれることは沢山あるのに。 ひねて、結局放り投げて]
……悪い。
(43) 2014/10/06(Mon) 17時頃
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……!
[>>43 胸倉を掴まれて息をのむ。体を固くし見上げた。 逸らすこともできず、三垣の顔を間近で見つめる格好で突き刺さる言葉を受ける。痛む。どれも、どれも。遠慮して、邪魔じゃないかと思って、――睨まれたことがちらついて、邪魔なのかということも頭の中から離れなかったのだ。些細な棘は、深く刺さったまま]
―――、ごめ ん
[―― 一度でも、こたえていれば。 項垂れて、奥歯を噛み締める]
……今更 本当に、今更 だけど
此処に、君がいるなら。……謝らないと、と 思って
(44) 2014/10/06(Mon) 17時半頃
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[胸から手を離して、 暫くうつむいていたけれど、 謝られればまた]
…謝ったから、何? それで帳消し?
[ニコにいわれたことだ。 そのくせ、どの口が同じこというのか]
お前随分垢抜けたんじゃね? あぁ、俺を苛め役にして周りに同情もらってすっきりしたってか。
(45) 2014/10/06(Mon) 17時半頃
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[花が、少し香った気がする。 頭がぼぅっとするような。 だから、これは花のせいだ。 彼の口を自分のそれで塞ぐなんて]
ごっそさん。じゃぁな。 せいぜい媚うってろよ、あいつらにさ。
[乱暴に口付けてから突き飛ばすように手を離すと、そのまままたどこかに。
牡丹の花びらが舞い落ちてきたのは、その後か*]
(46) 2014/10/06(Mon) 17時半頃
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[ざくり、と胸奥を刺されたような痛み。>>45]
――違 う、
謝って、許してもらおうなんて そんなこと、思って、ない……
でも 他に、どうしたらいいのか、分からない。 だから……
[掌に爪が食い込むくらい握りしめる。 今更だった。遅すぎた。 弾かれたように顔を上げる。]
……、ッ 違う、……そんなんじゃない!!誰も、そんな――
(47) 2014/10/06(Mon) 18時頃
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[言葉が途切れる。 物理的に、塞がれた。
何が起きたのか理解できないまま 突き飛ばされ、ふらついて 木の幹にぶつかる。]
……、 な、
[>>46 大きく見開いた眼に三垣の顔を映す。 投げかけられた言葉が突き刺さる。
触れた唇は痛み、 ――夜の街での“それ”より、はるかに苦い。
ずるずると、木の幹に体重を預けたまま座り込む。 曼珠沙華が月明かりに揺れる中、。 ふわりと、花の香りが、した。>>#0]
(48) 2014/10/06(Mon) 18時頃
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― 神籤を引きに行こうとしてはぐれる ―
[神籤をひこう、とその場を離れて、 いつのまにか一人になる。
気が付けば、警察のテントの前にいた。 くるつもりじゃなかったのだけど、まるでくるべきところのように。]
(ああ、こういうこと、してたっけな)
[祭りは騒ぎや、迷子が多いから、と出動したことは幾度もある。 道を尋ねる人、よっぱらい、幼い迷子、怪我の手当。 雑用ばかりで、たいへんだったけれど、でも、なぜか嫌じゃなかった。]
(ありがとうね、おまわりさん)
[そう呼ばれることが、すごく気分よかったんだ。]
(49) 2014/10/06(Mon) 18時半頃
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ゴロウは、とりあえず、敬礼とかしつつ*
2014/10/06(Mon) 18時半頃
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[他愛のない世間話や、どうでもいい思い出や。 水風船玩びながら、取り留めなく話して。
ふと見た先、重なる人影に目を丸くする。]
…ま、まぁ…そーゆーのもあるよ、な。 [もう、大人だ。 惚れた腫れた以上のことだって、あってもおかしくない、はず。]
……ぁー、
[なんかこう、気まずい。間が持たなくて。 朧げな雑踏に、紛れてしまいたくなる。
そうだ、昔祭りに来た日も、家族や友達よりあちこちの屋台が気になるうちに、こんな風に流されて、迷子に…]
(50) 2014/10/06(Mon) 19時頃
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……わ。
[人混みがぽっかりと空いた空間は、防犯パトロールの為の臨時交番テントの前。 ぶつかった広い背中は、見慣れた懐かしい緑色だった。
テントの中のパイプ椅子に、ちょこんと座った幼い自分が居るような、気がした。]
(51) 2014/10/06(Mon) 19時頃
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[ところが、今は、どうなっているかというと、 おもいっきりの第四課。
いわゆる組織犯罪対策部という奴である。]
――……
[大事な仕事だ。ただ、ちょっと微妙なだけだ。]
(52) 2014/10/06(Mon) 19時頃
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ゴロウは、>>51 お?とぶつかってきた人物に振り返る。
2014/10/06(Mon) 19時頃
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おう、一人見つけた。 大丈夫か?
[一緒に神籤をひきに行こうとして、見事に、玲、勝丸、翔とはぐれたようだ。 だから、カケルをみつければ、嬉しそうに素直に笑った。]
(53) 2014/10/06(Mon) 19時頃
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―――今より少しだけ前 >>9>>10
[歩み寄れば、2つの影がこちらを向く。 その一つがこちらに声をかけてきた。
――遠目からでもわかったよ。 そう告げられて、ふと嬉しさから笑みが零れる。 そして同意するよう声をかけた]
俺もだ。 久しぶりだな…―――陸。
[噛みしめるように、その名前を口にして]
(54) 2014/10/06(Mon) 19時頃
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