人狼議事


254 東京村U

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【人】 お針子 ジリヤ

― 23:28 ―

["立川"がベッドの上で大の字になり、寝息をたてている。赤羽との約束まであと30分。それまでに身体を洗ってしまおうと、立ち上がると、とたんに眩暈がした。
身体が鉛のように重く感じる。そうだ、確か今日は1日中弾き語りをして、歩き回って……。よろよろとポーチの元まで歩き、取り出したスマートフォンのアラームを11:50にセットする。すこしだけ、すこしだけ寝よう。愛人になるんだ、それぐらい、赤羽だって許してくれる。

まどろみに沈みながら、スタンドライトに照らされて延びる自分の影を見つめていた]

『おっかないんだ。おまえの影。影のなかのおまえ。
ダブってきたら、気をつけて。すぐ後ろまで来てる』

[あれは、だれがいったんだっけ? あたまに浮かんだ言葉に疑問をもつ間もなく、ふかく、ふかく、眠りに落ちていった――
*
*
*

(166) 2016/09/30(Fri) 02時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

― 0:00 まどろみのなかみる夢 ―

[ドアに記された2002号室の金文字。わたしは、ノブをまわしてドアをあける。廊下を歩くと、リビングでくつろぐバスローブ姿の"だーさん"がいる。わたしを見た"だーさん"は、鼻の下を伸ばして、にやにや笑みをうかべる]

『うっほほ、今夜は"その恰好"なのかい?いいねぇ、いつかリクエストするつもりだったんだ』

["だーさん"は、わたしにキスをして、服の上からわたしをまさぐりはじめる]

『たまらないよ。このぴちぴちの肌も、お人形のような整った顔も、この身体も、もうすぐぼくのものになるんだ』

["だーさん"は、わたしから手を離して、後ろを向いた]

『とっておきを用意したんだ、ちょっとまってね。きっとジリヤもクセになるよ!』

[わたしは、リビングを見渡した。ライトスタンド。置時計。キッチンナイフ。ガラスの灰皿。わたしは、ガラスの灰皿を手に取る。ずっしり重いけど、持てなくはない。こらからきっとちょうどいい。
わたしは、"だーさん"の無防備な背中にめがけて、灰皿を振り上げる。奥にある姿見に、空色のステージ衣装を着たわたしが映る]

(168) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[わたしの口がひらいた]

シク           
         アイ
     
              クンネ

   フレ
         ラクル

(169) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ


『え?いまなんて―』

["だーさん"が振り返る。わたしは、ガラスの灰皿を"だーさん"の眉間に振り下ろした]

(170) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん

                  ゴッ  
    グシャッ

♪あなたのこねこになりたいの

                       ベキャッ
        グジュッ

♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん

                  ゴチュッ    
    ビシャッ    

♪恋する首輪でつながれたい

   グチョッ

                      ヌチャッ

(171) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

― 0:02 2005号室・寝室 ―

……あっ!

[小さな叫びと共に目が覚めた。ここは2005号室。隣には"立川"。とても怖い夢を見た気がする。あたしが、赤羽を――。

枕の脇でスマートフォンが震えている。いけない、寝過ごした。赤羽からだろうか?手に取り、着信画面に目を通す]

(172) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[手から機体が滑り落ちた。フローリングの上でスマートフォンがぶるぶる震えている。ジリヤは目を見開いて後ずさり、声にならない悲鳴をあげる]

……ひっ……ひいっ……!!

[着信画面に表示された番号。090-××××-××××。それは紛れもなく、*ジリヤ自身の携帯番号だった*]

(173) 2016/09/30(Fri) 03時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2016/09/30(Fri) 03時半頃


ジリヤは、キルロイに話の続きを促した。

2016/09/30(Fri) 19時頃


ジリヤは、デメテルに話の続きを促した。

2016/09/30(Fri) 19時頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2016/09/30(Fri) 19時半頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2016/09/30(Fri) 20時半頃


【人】 お針子 ジリヤ

―赤坂・高級賃貸マンション2005号室 0:13 ―

[震え続けるスマートフォンを手に、ジリヤは懸命に拒否ボタンを押し続けていた。着信は一向に止まらず、一定のリズムで振動を続ける]

(なんで!?どうして!?)

[パワーボタンを押しても電源は切れず、強引にバッテリーを取り外した。だが、それでも着信は止まず、逆にミュートにしていたはずのコール音が鳴り出す]

(255) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

…………わぁぁぁぁっ!!!!!!

[悲鳴とともに機体を壁に叩きつけた。立川がひとつ唸って寝返りを打つ。床に落ちた携帯は、ブルブルとフローリングの上を這いまわりながら、コール音を鳴らし続ける]

(256) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ドンドンドンッ

ノックが響いた。
驚きのあまり、ジリアの身体がビクリと跳ねた。

ドンドンドンッ

ノックの音は玄関から響いてくるようだ。
本郷か、それとも赤羽か?]

(257) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ドンドンドンッ

震える携帯を蹴り飛ばして、一気に玄関まで駆けだした]

(助けて!誰でもいいから、助けて!!)

[途中、足をとられてよろめきながら、廊下を駆け抜けて玄関へ。
ドアのノブに手をかける]

(258) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ドンドンドンッ。

ノックは、先ほどから同じ、一定のリズムで続いている。
ノブをつかむ手が止まった。一定のリズム。

そう、携帯の着信コールと、まったくおなじリズムだ]

(259) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

······誰?

[返事はない。

                   ドンドンドンッ]

······誰なの!?

[気配もない。

                  ドンドンドンッ]

(260) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

『なんだね、こんな時間に。失敬なやつだな』

[背後から、寝起きの"立川"がのっそりと身を乗り出してきた]

『どきなさい。ぼくが一喝して追い払ってやる』

["立川"は玄関のドアノブに手をかけ、ロックを解除した]

あっ······ダメ!!

[ジリヤは"立川"の腕にすがりついた。
だが、ロックが外れた瞬間、ドアは勢いよく開かれた。
誰の手も借りずに]

(261) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[                  ――ざわり

得も言われぬ悪寒がジリヤの心臓を握りつぶした。

まだ夢の続きを見ている、ぜったいにそうだ

で、なければ、これは――]

(262) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ドアの向こうに、"ソレ"はいた。

モニターの"向こう側"にいつも居る"ジリヤ"。

きらびやかな空色のステージドレス。
ミニのスカートからすらりと伸びた白いタイツ。
差し色の赤いチョーカー。
猫耳のボンボン耳当て。

やや前傾姿勢なその姿は、赤黒い飛沫で汚れ、
同じく赤黒い汚れにべったりと染まった両の腕は、
ライトに照らされヌラヌラとテカっていた。

その先に握られているのは、ひび割れたガラスの灰皿。

あらぬ方向を向いていた顔が、ゆっくりとジリヤに向けられた。

無機質な空っぽの笑顔。

ジリヤと目が合い、その口が動いた]

(263) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

『   み   つ   け   た   』

(264) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

["立川"が悲鳴をあげた。
ジリヤを突き飛ばし、そのまま奥の寝室へ逃げ込む]

(……これは?)

[床に崩れ落ちたジリヤは、そのままへたりこんだ]

(……あたし?)

[ステージ衣装を身にまとった"ソレ"は、ゆっくりとジリヤへ迫る]

(逃げなきゃ……はやく逃げなきゃ!)

(265) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[右足の脛に激痛が走った。ぶつけてもいないのになぜ?
ブルブルと脚が痙攣し、力をこめることができるない]

(動いて!おねがい……はやく動いて!)

[自由にならない脚を動かそうと、必死に腿を叩く。
その間も、緩慢な動きで"ソレ"は迫り、
ついにジリヤの目の前で止まった。

"ソレ"は、恐怖で震えるジリヤを見下ろしている]

······アッ······ヒッ

[自分の内腿がぐっしょりと濡れていくのがわかった]

(266) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

(あたし······死ぬの?)

[だれかに聞いた、ドッベンゲンガーの結末(>>90)が脳裏によぎった。

無機質な笑顔を浮かべたまま、 "ソレ"はゆっくりと灰皿を振り上げる]

(267) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[そのとき

            バチンッ


と、なにかが弾ける音が響いた]

(268) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[灰皿を降り下ろさんとしていたソレは突然動きを止めた。
顔を左右にめぐらせ、あたりの様子をうかがう。

獲物を突如見失った獣のように――]

(······なに?)

[次の瞬間、ソレはジリヤを置いて風のような勢いで跳びだし、
"立川"が逃げ込んだ寝室の中へ姿を消した。

寝室から悲鳴があがる]

(269) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

(······い、いまっ!!)

[脚に力をこめた。
今度は、どうにか立ち上がることができる。
痛む右足をひきずりながら、開いたままの玄関ドアへ。

途中、背後に暖かな気配を感じ、思わず振り返った]

(270) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[リビングのソファに置いてあったポーチ。
その口の隙間から、ジリジリと紫の煙が昇っている。

あのなかに残っているものはいくらかの化粧品と財布。
そしてもうひとつ、ヤヘイから託された本。

らくがきだらけの『東京村』]

(271) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

― 赤坂·高級賃貸マンション 中央ロビー 0:46 ―

『大丈夫だ、もう大丈夫だぞ!』

[本郷がジリヤの肩を力強く抱いて背中を叩く。あの直後、立川の悲鳴を聞いて駆けつけてきた本郷たちがジリヤを確保、ロビーにつれて警護にあたっていた。フロア内は柄の悪い屈強な男たちが行き交い、携帯で連絡をとりあいながら"殺人犯"の行方を追っていた。

他の部屋で待機していた数人の女子たちもロビーに集まり、不安そうに様子をみまもっている]

(272) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ロビーに三ノ輪の怒声が響く]

『ッザケンナ!!
 来た跡も出た跡もねぇってどーいうことだ!?
 ポッと沸いて消えたって言いてぇのか!!
 死ぬ気で探せ!!海しずめんぞ!!!』

(273) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[本郷は、薄着のジリヤの肩に毛布をかぶせ、自販機で買ったホットココアを手渡した]

『"立川"は······残念だったな』

[ココアを手に持ったジリヤは、その液面を、ただじっと見つめていた。まだ、夢の中にいるようで、現実感がまったくない。身体が心から冷え、震えがとまらない]

······赤羽さんは?

『知らないほうがいい』

[そういうと、本郷はジリヤの肩をたたき、携帯を2台両手でもっている三ノ輪の元へ向かった。]

(276) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[ココアを一口飲んだあと、部屋から持ち出した、らくがきだらけの本を胸に抱きしめて、ロビーから見える東京の夜景を見下ろした。暗い闇夜の中、街灯がキラキラと輝いている。

抱きしめた本は、そのページの四分の一以上が、やけだたれたかのようにボロボロに崩れていた]

(……護ってくれたの、ヤヘイ?)

**

(279) 2016/09/30(Fri) 20時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

― 赤坂·高級賃貸マンション 中央ロビー ―

『顧客点呼ソッコー!!』
『手足らねぇ!回してくれ!!』

[ロビーに怒声が響き、末端の男たちと待機していた女子たちが一斉に携帯で通話をはじめる。

ジリヤは、すぐにピンときた。殺害されたのは常連の赤羽と"立川"。シルバーケースとつながりが深い他の常連客にも被害がでている可能性がある。

"対処"が遅れ、先に警察に動かれるとマズイというわけだ]

(290) 2016/09/30(Fri) 22時頃

【人】 お針子 ジリヤ

あ、あの……てつだいます。
なにかしてないと、おかしくなりそうで……。

[末端を指示していた本郷に声をかける。他に誰かが犠牲になっているのか。ならば、それもあの、"もう一人の自分"の仕業なのか。確かめずにはいられなかった。この怪異を否定できるなにかがほしかった]

『そうか……悪いな、なら頼んだわ。
うちの受け付け用だ、つかってくれ』

[本郷から、顧客対応用の携帯電話を受け取った。プラチナ会員カードに連絡先が記載されているものだ。アドレス帳をひらき、リストの上から順に通話を始める]

(291) 2016/09/30(Fri) 22時頃

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