256 【突発RP村】胡蝶の夢
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/18(Fri) 01時頃
|
[ 今、頬を伝う雫は、 あなたの為に流れるものと、 どうしたら理解して貰えるのでしょうか。
此の、錫色に映るのは、 獣ではなく、小さな怯える子でありました。 私は、神ではありません。 ─── … 赦す、赦さない。 それを決めるのは、私ではないのです。]
……トレイル、私は、 あなたが知りたいのです。
───── あなたの、本当の、想いを。
[ 腕の中で抵抗する彼は、男にしては弱々しくて、 けれど、私にとっては荒いものでしょう。 腕に力を込めて、よりきつく抱き締めます。]
(21) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
|
|
[ 髪留めが緩み、はらりと髪が流れます。 私にとって、初めて見るトレイルの姿。 きっと、これ以外にも、私の知らぬ彼が、 まだまだたくさん隠されているのでしょうね。
私に降り注ぐ雨は、>>2 …… あたたかく、感じました。]
ね 、私の胸なら、 いくらでも貸してあげるわ。
[ 抵抗は、落ち着いていましたでしょうか。 私は、雫を掬い取るように、 親指で目許を撫でましょうか。*]
(22) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
|
[数々の村で、人を食べては捜査をして、証拠を握り潰し、あるいは別の犯人を仕立て上げ。
仲間と共に村人を食いつくしたこともあった。
人は人の死を一大事だと叫びながら、牛を食い鶏を絞め鹿を撃つ。
ジェフに理解できなかったのは、たまに本当に、自分たちがしたのではない殺人のあること。
食べるためでもなく、ただただ感情のままに。
何かを命を奪って平気な顔で。
むしろ自慢げになる者すらいた。
殺すために殺すくせに、牛や鶏や鹿を悼まないくせに。
なぜ人狼を悪とし、憎むのか。
自分たちにとって人は、君たちの牛や鶏や鹿なのに。]
|
[ 耳に突き刺さる声も、暴れる身体も、 私を振り払うまでには至らなかったのです。 キャサリンを組み敷いた彼ならば、 私のような、何もできぬ女など、 軽々と振り払えるでしょうに。
ぽつと、呟かれる音に、私は耳を傾けましょう。]
どうして、 …… かしら。 …… そうね、私も、 罪の意識があるのかもしれません。
[ 私が、ローズマリーに明かさなければ。 私が、真っ先にあなたの元へ向かっていれば。 貴方の命は、救われたのかもしれません。 …何度でも、あなたを助ける機会はあった筈。]
(27) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時頃
|
|
[ 小さな頃から、慕ってくれていました。 名を呼ばれて、振り向いてみれば、 そっぽを向いてしまったことを覚えています。 キャサリンのように、姉とは呼んでくれなくて、 寂しく思っていたことは、胸に秘めておきましょう。
ゆると眸を細め、止まぬ雫を、 袖口で拭い続けたのでしょうね。]
トレイル、ねえ、トレイル … ごめんなさい、貴方を助けてあげられなくて。
[ 赦しが欲しいわけではありません。 赦されたくないのは、全てを背負うつもりで、 それでも、背負うことのできぬ、 情けない自分自身を戒める為でしょう。 胸の内を明かす彼の願いは、>>26 私の胸に、ずしんと重く響くでしょう。]
(28) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
|
|
[ 私も、あなたと共に、 あなたの未来を、見たかった。]
(29) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
|
|
[ あの日、夢を語ってくれた少年は、 黒き翼をはためかせるのでしょう。 家族を想う、大切な心は、 いまでもまだ、失われていないと思えばこそ。 彼の、本当の願いを、祈りを、 天に届けられたら 、 ──── 。]
トレイルッ 、あなたの、夢は、 いつか必ず、── … 叶います 、! だから、夢を、 諦めないで ……
[ すうと、霞に混ざる姿。 いずれ、完全に消えてしまうその前に。 私は、彼の瞼にそっと、唇を落としましょう。
天に昇る鴉は、まるで神を顕すようでした。 *]
(30) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
|
[その時だった。
ふつりと糸が途切れるように、
大切なものが途絶えたのを、俺は確かに感じた。
それは声ならぬ声で繋がる同胞であったからなのか、
理の通じない霊魂だからなのか。
貴男に迷惑をかけた未熟な若い狼には、分からなかったけれど。]
ジェフ……!!
[今や赤い囁きを耳にすることが出来た彼女にも、
命を絶やしてしまった貴男にも届かない声で。
俺は、確かに貴男の名を呼んだ。]
[ヒトの乙女の腕で涙を流した俺は
その瞬間だけは確かに
貴男の仲間であった、一匹の人狼として。
……貴男の死を嘆き、哀しんだのだ。]
|
[ 全てが、終わる …… ───
其れは、この人狼騒動の終焉でした。 トレイルの言葉を聞けば、>>40 私は安堵と、… そして、懸念がひとつ。 そろりと消えゆく腕の中の存在が見せる、
最期は、 笑顔 でした。
その笑顔に、何れ程の想いが込められていようか、 私には計り知れぬこと、でした。 けれど、…… 彼の魂の幸福を、 祈りながら、見送るのでした。]
さよなら、トレイル ……
[ 空っぽの腕の中に向けて、 私はぽつりと言葉を綴りました。]
(43) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
|
[ 人狼は、すべて、居なくなり、 平和な修道院が取り戻されたのです。
… けれど、もう、林檎を収穫することは、 みなとともに、しあわせを感じることは、 二度と、出来ぬのでしょうね。 何より、 …… ─── 私にはもう、時間がないのでしょう。
トレイルが消えていったように、 己の身体も、色を失ってゆくのが分かります。]
…… ───
[ 掌を、開いて、閉じて。 目蓋を、そっと、伏せましょうか。]
(44) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
|
[ ─── ただいま、と聞きたかったと。 せめて、貴方の生を、知りたかったと。 下がる眉尻は、あげられそうもありません。]
…… さようなら、私の、故郷。
[ 私の身体は、淡く静かに、たったひとり。 空気の中へ溶けてゆくの、でした。*]
(45) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
|
─ 現世 ─
[ ── はらりと、流れ落ちては、 ぼんやりと視界に映るのは、真っ黒なわたしの髪。 ゆると、目蓋を上下させましょう。 掌を持ち上げて、じ、と眺めます。 全身は生成りに覆われていましたから、 夢の中の、黒い私とは、違います。
深く刻まれる、わたしの 夢 ? ううん、此れは、 私の、 わたしの。]
…… ──── 前世 、?
[ ぱちぱちと、火種がはじける音がして。 辺りを見渡せば、幾人かの姿が目に映るでしょう。 窓枠を揺らすのは、私たちを閉じ込めた吹雪です。 いまも、あのときも、 …… ]
(48) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
|
|
[ 何処か、懐かしささえ覚える景色。 いいえ、 ── この景色を、私は知っています。]
…… 。
[ わたしは、私とは違います。 何方が夢なのか、まだ夢を見ているのかと、 区別のつかぬ心地もあるでしょう。 けれど、胸にぽっかりと空いた穴は、 確かに、此処に在りました。]
(49) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
|
|
[ わたしは、ごく平凡な家庭に生まれました。 両親は、敬虔な信者ではなく、無宗教。 わたしが、祈りを捧げるのは、 試験の山かけの時、遅刻ぎりぎりで電車に駆け込む時、 翌日の天気が晴れになってと、願うときくらいでした。
だから、ゆめのような、お伽話のような、 不思議な力を持つ、彼女とは違います。 わたしには、そんな力などありません。
…… ある日のこと、です。 友人と、卒業旅行をするとして、 パンフレットや雑誌を眺めていたとき。 わたしは、この修道院の写真を目にしたとき、 胸の奥が燻ぶるように、熱さを持つのでした。 友人たちにお願いをして、此処へ来たのでしたっけ。]
(50) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
|
|
[ ふるり、寒さが背筋を走りましょう。 わたしは、毛布に包まり、睫毛を震わせて。 あの、優しい語り手の声を、 あの、キャサリンの声を、 頭の中で、なんどもなんども、思い起こします。 わたしの、今は。しあわせ、だけれど。 オーレリアの、最期の願いは。]
……… 。
[ わたしは、唇だけで言葉をかたどります。 ─── 愛しい、かれの名を。]**
(51) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
|
信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
|
[ 『 ─── … 美歌、 』
わたしは、顔を持ち上げてみましょうか。 目の前に在るのは、共に旅行をする友でした。]
… ん、りんちゃん、おはよ。
[ へにゃりと頬を弛めて、 ぎゅうと、彼女の腰に抱きつきます。 腹部に顔を埋めると、温かな人肌を感じられ、 凍えるようなあの日から、 離れられるような気がしました。
ただ、これがわたしの前世として、 これが私だったとして、その後は … ? 私の去ぬ“ 未来 ”は、どうなったのでしょうか。]
(60) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
|
|
[ 十二分に、友から体温を得られれば、 わたしはのっそりと、腰を持ち上げましょうか。 食堂の片隅からは、周囲の様子が見て取れましょう。
丁度、同じくらいだったでしょうか。 扉を開けて外へゆく男性の後ろ姿を、>>57 目に留めますが、声をかけるなどはしませんでした。]
…… あっぷる、ぱい。
[ 目の前にある机に、指を添えます。 古さを感じるものの、キャサリンの並べる食器は、 この卓の上には、飾られてはいないのでしょうね。 わたしの大好物の、とっても甘いパイ。 其れは、遠い昔のわたしから、 嗜好が受け継がれていたのかもしれません。]
(61) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
|
|
[ …… なぁんて、]
そんな、お伽話みたいなお話し、 …… あるわけ無いよね。
[ まるで、夢の中の話が、 己自身と同一化しそうになります。 わたしの隣に並ぶりんちゃんは、 不思議そうな表情をしていました。 変なことを言って、ごめんねと、頭を下げます。]
(65) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時頃
|
|
[ わたしは、りんちゃんと掌を重ねます。 指を絡め合わせて、さっきのお兄さんが出たように、 扉をぐっと開いて、石造りの床を鳴らすのです。
建物の中は、古くありますが、 やはり何処も見覚えがあるのです。 二階へ続く階段を目に留めれば、 スカートの裾を揺らして、一歩踏み込みましょう。]
…… っ、
[ …… 息が、吸えません。声も、出せません。 産まれた頃から、首筋に遺されていた痣。 熱く、灼けるように、傷み始めました。 手で、きつく押さえて。 其の場に、ちいさく蹲りましょう。*]
(68) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時半頃
|
|
[ 美しい歌を歌えるように、 …… そんな、願いが込められていたのだと思います。 けれど、わたしの唇は、歌を唄えないのです。 …… じ、実際には歌うという行為はできますが、 ひとに聞かせられたものでは、ありませんでした。 学校の音楽の成績は、酷い有様でしたから。
わたしが、食堂を出る間際。 リュックを背負う同じ国から来たであろう 旅行者とすれ違いましたでしょうか。>>69]
こんにちは、
[ ぺこりと、頭を下げましょう。 自国の言葉では、歌うようには綴れませんでした。 返事はあったかしら? 背後で、扉の閉まる音がしました。*]
(73) ゆら 2016/11/19(Sat) 22時頃
|
(……よかった。)
[その足で立ち、息を吸い、誰かと会話する生者として当たり前の姿。
それが嬉しく感じるのです。心の奥で俺が、笑うのです。]
[——その次のページは、赤黒い何かに染まっていて、
辛うじて読み取れる走り書きが、ちらほらと散らばる。]
やっぱり、上手くできなかったみたい。
もっと練習しなきゃ、ダメなのかな。
お父さんとお母さんを混ぜ合わせてみたのに、弟も妹もできない。
どうすればいいんだろう。
私、嘘つきじゃない。人殺しでもない。
教えてくれたことを信じていたのに、何がいけなかったのかな。
ローズさんなら教えてくれるかな。
知るのが、こわい な
[それから、花屋で笑っていた看板娘は忽然とその姿を消す。
行方を知る者は、果たしていたのかどうか。
今となってはもう分からない。]
|
[ りんちゃんが、わたしの手を引いて、 個室へと連れて行ってくれることでしょう。 其れは、私の部屋だった筈の場所でした。 私の遺骸は、もう存在はしません。 わたしは、くたりと横になって、 りんちゃんの掌を、ぎゅうと握り締めるのでした。]
…… ごめんね、 ごめんね
[ 此れが、追体験というものなのでしょうか。 しあわせな想い出を、 最期に黒く塗りつぶされてしまった、 わたしの、オーレリアの、記憶。]
(92) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
|
|
[ 次第に呼吸は治まるでしょうか、 迷惑ばかりを、友にはいつもかけてしまいます。 天井を見上げてみますが、 いまは暗く落ちてくることは、ありません。
あの日、帰りを待っていられなかった私を、 聞けなかった言葉>>47に、 ──── おかえりなさい、を返せぬ私を、 ただ。ひたすらに、悔いたことでしょう。 生きて、しあわせを掴んでくれたでしょうか。]
… 貴方がしあわせなら、 わたしもしあわせ、なのです。
[ 神に祈りを捧げるなんて柄ではありません。 それでも、祈らずにはいられないのでした。]**
(93) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
|
|
[ 少し休んでしまえば、再び院内を歩き回りましょう。 向かう先は、通いなれた聖堂でした。 足を踏み込むと、其処には男性二人組が、 そして、熟した女がひとり在るのが見えましょう。>>95 わたしたちは、彼女の傍へと頭を下げて座ります。]
初めて此処へ来ましたが、 …… わたしもとても、懐かしい。
[ 何気なく聞こえた言葉に、拙い言葉を並べます。 はたと、隣を見てみますと、 涙の滲む老婆の姿に、わたしは狼狽え、 ポケットからハンカチを取り出して、 彼女へと差し出しましょうか。]
(102) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
|
|
…… おばあさん、泣かないで ?
[ と、眉を下げて見詰めました。*]
(103) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
|
|
[ ちらと聖堂を、… 見上げました。 色鮮やかな硝子から、光が射し込めば、 幻想的な空間が作り上げられるのでしょう。 あの日のように、神に祈りを捧げたならば、 わたしは、神の御言葉を賜れるのでしょうか。
一番前の席に座るのは、 わたしと同じ国の言葉であったでしょう。 途切れ途切れでしか耳には入ってきませんが、 並ぶ肩が、まるで、 まるで、]
… 仲良しふたり、みたい。
[ “ 相棒 ”と呼び合っていた二人の姿が、 背中に重なってみえますが、異なるふたり。 単なる、わたしの願望だったのかもしれません。 彼らがまた、言葉を交わし隣に並んでいられるように。 そんな、淡い夢を。*]
(106) ゆら 2016/11/20(Sun) 09時半頃
|
|
[ わたしの差し出すハンカチは、 目の前の女性は受け取ってはくれたでしょうか? 其処に、ふと降り注ぐ優しい声音。>>107 わたしは、ゆると笑みを浮かべます。]
こんにちは、 ええ …… 神も祈りを叶えてくれそうですね。
[ 拙くも、聞き慣れている筈の言葉で、 異国の男性へ言葉を返しましょう。 柔らかな物腰が、優しいランタン職人さんの面影を つい、重ねてしまうのでした。 つられては、天を見上げて、 ぽそりと呟いたのでしょう。>>106
見上げた先の聖母の姿は、 まるで、わたしに語りかけてくるようでした。*]
(108) ゆら 2016/11/20(Sun) 10時頃
|
|
[ 差し出される掌に嫌悪などありませんでした。>>109 そっと、握り締めて、微笑みましょう。]
わたしは、織木美歌。 …… この修道院が、何処か懐かしくって。 凍える寒さも、神と、 …… 想い出が、 まるで包んでくれるよう、です。
[ 信心深くもなかった筈なのに、 此処にいると、どうしても、神がすべてと、 思ってしまいそうな、神聖な場所。 此処で、この掌なら救えると言ってくれた彼。 わたしはあなたを助けられはしませんでした。
ぎゅ、と握る指に力を込めて、 わたしは胸の内で、謝罪するのでした。 ごめんなさい、 …… と。*]
(110) ゆら 2016/11/20(Sun) 11時頃
|
|
[ 何を、 願う?>>113 そう問われて、わたしは、私は、唇を閉ざします。 彼の言葉に耳を傾けて、目蓋を伏せます。 自分のすべき道、オーレリアには、 想いがあったことは知っています。 けれど、わたしには、わたしは ……]
アルさんの道がはやく見つかるように、 神さまにお祈りをしておきますね。 …… きっと、あなたの道は見つかります。
[ 気恥ずかしく笑う横顔に、 口許に指を添えて、ちいさく笑います。
そういって、誤魔化すだけ。]
(114) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
|
|
[ オーレリアは、生涯を通して、 しあわせな人生ではなかったと、 …… 織木美歌 は、思います。
両親を喪い、妹のように思う子にも、 弟のように思う子にも、私の気持ちは伝わらず、 傍にあれと想う者との距離も、── 遠く 。
大切な場所は、しあわせと憶っていた刻は、 失われてしまったのですから、
…… わたしは、きっと、耐えられない。]
(115) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
|
|
[ ふるりと、肌寒さに腕を摩りましょう。 気付けば、肩にかけていたストールを、 忘れていたことに気付きます。
わたしは、アルさんと老婆に別れを告げ、 りんちゃんに待っていてと伝え、 暖炉の火の燈る食堂へと、駆け足で戻るのでした。]
…… は っ、
[ 吐き出した息が、空気を白くさせます。 重い扉を開けて、中へと入りましょうか。 先ほどまでいた場所へと向かいました。 椅子の背に掛けられたままの、 黒のストールを取ろうと、指を伸ばしたとき。]
(116) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
|
|
……… ──── ッ
[ 弾かれるように、顔を、あげました。 いま、紡がれたのは、その名は、>>91
もしかしたら、他の者の名前かもしれません。 もしかしたら、聞き間違いかもしれません。
それでも、わたしは、 掬い上げた黒を握り締めて、声の主を見詰めます。 その背は、彼ほど大きくはありません。 その姿は、似ても似つかぬものでしょう。 ただ、如何してでしょうか。]
(117) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
|
|
わたしは、 ── …
[ オーレリアは、 ── …]
(118) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
|
|
─── …… ケヴィン、
[ …… と、名を綴るのでした。*]
(119) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
|
[それと、少しの後悔と、安堵。
なぜか、彼がいてくれることが、自分の願いだったように感じてしまう。
そう。
昔、思っていたのに助けられなかった友達が、元気に過ごしているのを聞いたような―――]
|
[ 一瞬だけ、眸をまあるくさせます。 懐かしい名>>125と、彼が言うからでした。 わたしのこの夢のような前世の話は、 わたしだけの空想ではなかったと思い、 胸が、熱く高鳴ります。
…… けれど、同時に、 彼は、ケヴィンではないのかもしれないと、 言葉の意図を、捉えるのでした。 わたしは、唇を一度噛み締め、 息を吸い、言葉を続けましょう。]
そう、ですね … 。 わたしは、美歌。織木美歌、です。 …… あなたも、ええと、
(132) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時頃
|
|
[ 視線を落として、けれどもう一度彼を見詰めます。]
…… あなたも、ええと、 この、修道院に “ いた ” のですか?
[ わたしたちが此処に在るのは、当たり前。 ですが、過去を、前世を、知るだろう彼は。 あの日、あの場所、時を同じくした誰かでは。 そんな、想いが、胸を過ぎります。*]
(133) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時頃
|
|
[ 差し出したハンカチは、 彼女の掌の中へと吸い込まれました。 … その手許の動きに、仕草に、 見覚えがあるの、でした。
深く刻まれる彼女の皺は、>>127 愛し、愛された証なのでしょうね。]
… いいえ、そのハンカチは、 あなたに、差し上げます。
[ 向けられる笑みを、わたしは知っています。 私の大切な、ひとでした。 穢れさせてしまったあの掌。 皺の刻まれるそれに、指を伸ばしかけますが、 やはり触れることはできぬのでしょう。]
(136) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
|
|
[ けれど、わたしの思いは、 杞憂だったのかも、しれませんね。>>129]
…… そう、ですね。 貴方は、あなたの、…… いいえ。 あなたは、強くあるのですね。 あなたに会えて、本当に、よかった───
[ ぎこちないかもしれません。 あの子のようには笑えないかもしれません。 けれど、ゆると眸を細めて、微笑むのでした。*]
(137) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
|
|
[ ─── …… 夢の中の、お伽話。 そう、あれは、ゆめの、はなし。 集団催眠にでもかけられていた、 そう捉えても違いないものだったかもしれません。
ケヴィンだと、ベネットは名乗ります。>>138 其れが本当ならば、わたしは、私は、 彼に聞きたいことが、あるのでした。]
ケヴィンは、 …… あの事件のあと、 生を全うできたん、ですか …?
[ 息を吐く彼に、視線を泳がせて、 わたしは濁すように問いましょう。*]
(142) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
|
|
[ 応えを聞けば>>144、目許を弛めて、 わたしは胸を撫で下ろしていたことでしょう。 オーレリアの祈りは、届けられたのだと。 視界の端に、毛布が落ちて、 彼の肩が露わになるのが見えます。]
そう、ならよかった …… 変なことを、聞いてごめんなさい。 あなたと会えて、よかったです。
[ ぺこりと頭を下げ、踵を返しましょう。 彼の先が知れてよかった。 そう、想うと、オーレリアは、 …… きつく、ストールを握り締めます、]
(147) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
|
|
[ 一度は背を向けましたが、 ふわりとスカートを揺らして、 もう一度、彼を視界に収めて、そして。]
…… しあわせ、でしたか?
[ 一歩踏み出して、彼に近付き、 肩にストールを掛け、握り締めたまま、 俯いては、ぽそりと、呟きました。*]
(148) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
|
[彼女が、ずっとそばにいて、彼女を守る“仲間”を見つけますように、見つけていますように。
いつか自分が感じた、アイリスへの“仲間意識”を、誰かが彼女に感じて、自分ができなかったことを、彼女にしてあげられますように。]
[私は“彼女”ではないから、分からないけれど。
少なくとも、自分を人間ではない土塊だと思っていた彼女にとっては、はじめて。
はじめて、役に立てる同胞だと思えた人たちだった。
自分や周囲がはっきりとそれを認識していたかはともかく、
狂いに狂った彼女の人生において、それは少なからず救いであったのではないかと、思う。]
|
[ ─── … ぷつんと、 糸が切れたような気がしました。
紡がれた音>>149を聞けば、 じわりと、目許が滲みましょう。 開く唇は、ふると震え、 空気を震わせようとする音も、弱々しく。]
お、…… オーレリア、も、 あなたと、ケヴィンと共に在るのが、 何よりも、しあわせと、……
[ 言葉は、最後まで綴ることはできませんでした。 寒さとは無縁そうな肩にかけたストールから 離れた指は、わたしの顔面を覆いました。]
(154) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
|
|
[ オーレリアは、ケヴィンの前では、 涙を零すことはなかった筈なのに。 初対面の彼の前で、止め処無く落ちる雫は、 オーレリアのもの、なのでしょうか。 それとも、彼女を悼むわたしの、もの?
どちらだとしても、 わたしの心に灯るのは、暖かいものだったでしょう*]
(155) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
|
[メールはこなくてもいいのだ。
自分が本当にしたいのはそれじゃない。
何か、何かをしてあげたくて、今はこれが自分のせいいっぱいだっただけだから。
何かをしてあげたいと思う人がいることを、彼女に伝えたかっただけだから。*]
|
[ 修道院のオーレリア、 …… いまを生きる織木美歌。
確かに、わたしの中に、オーレリアは在るのでしょう。 けれど、わたしと彼女は違うのです。 ふたつは重なるようで、異なるのです。
わたしは、彼女のように強くありません。 誰かに、掌を差し伸べられることも、 誰かを、包み込めるような度量も、 何かを、決断する勇気さえ、ないのです。
けれど、わたしには。 現在を生きている、確かな命があります。 誰かに手を伸ばすことも、 誰かと笑い合うことも、 誰かに想いを伝えること、も。]
(178) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
|
|
[ 頭上に降り注ぐ暖かな毛布と、言葉たち。 其れ等は、オーレリアの為に向けられたものでしょう。 わたしは、柔らかな毛並みの毛布を、 ぎゅと、握り締めて、息を堪えます。]
ごめん、なさい。 …… でも、嬉しくって。 オーレリアも、ケヴィンのしあわせだけを、 ただ、ただ、願っていたのだと、 …… ケヴィンがしあわせなら、と。
[ 彼の困り顔は、きっと見えていませんけれど。]
(179) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
|
|
[ だから、わたしは。 わたしなりに、幸せを掴みたいと思います。]
…… また、会えますか ?
[ ここから繋がる縁を、大切にしたいと。 震えたままの声で綴る音は、 美歌の物語の大きな一歩であれと、 祈りを捧ぐ乙女は、錫色を細めて、 ゆると、微笑みを浮かべるのでした。]**
(180) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る