48 追試と戦う村
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/04/09(Sat) 00時頃
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― 前日 ― [泣きそうになりながら、食堂内を見回したところで、廊下に響く絶叫>>4:149]
あ、見つかったんだ。
[トニーの声に、ホッとしたように息を吐く。 世界史のプリントを1枚手に取ったところで、下校時間のチャイムが鳴ってしまう。 合格点に達さなくとも、2日連続で教師に提出していない現状が痛い。 それでも、適当に埋めた課題を出すのも気が咎めて、結局鞄の中に仕舞い込む]
『ありがとう……。あなたのおかげだわ。 体育館?もう下校時間だけど、プリントは全部見つかったみたい。 まだ帰らない?』
[ヴェラからのメールには返信を打ち、送信]
(8) 2011/04/09(Sat) 00時半頃
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……まあ、その前から言うたも同然みたいなもんやったけどな。
[一度認めてしまえばもう、力ない笑みが漏れるだけだ]
そんな気ぃつかってくれんでも、ええって。
イアンはクラスメートや。多分、ヴェラよりもよう知ってる。
……理解できてるかというと、また別の話やけどな。
[苛立ったような声を聞くと、笑みを深めた]
せやから、うちのことはええねんて。
それどころやないやろ?
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― 前日 ― [短いヴェラからの返信を見て、苦笑する。 こちらもそう多く話題を提供しているわけではないけれど。 簡潔過ぎるメールを見れば、もっと話したいと思ってしまう。 これが駆け引きでやっているのなら、間違いなく自分は負けている]
『体育館行っても構わない? 帰る前に少し話したいかも。忙しいなら、このまま帰るけど』
[一緒に帰ろうとはやはり言い出せず。 精一杯の勇気でメールを作成して、ヴェラに送りつつ、一先ず校舎を出ようと歩き始めた]
(13) 2011/04/09(Sat) 00時半頃
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だが回りくどいよりも、俺ははっきりとした答えが聞きたかったな。
まぁ俺のやり方はあまり良くないが。
[明らかに元気がない。自身のせいだろうかと不安になる。]
少し…イアンを信じてみたらどうだ?
姉さんが春休みになるのを待っているかもしれない。
[頭を撫でそうになったが、また怒られそうだったので手を下ろした]
だが…な。
そうもいかない。姉さんも心配だから…
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[ヴェラからの返信メールを確認すると、足はそのまま体育館へと向かう]
………あ、いた。
[体育館と言えども広い。 どこにいるかなと探す必要もなく、外で涼んでいるヴェラに気付けば、手を振る。 ぱたぱたと走って行こうとして、案の定躓いて1.転ぶ、2.こらえる1]
んー。どう見ても、課題頑張ったって感じではないような……。 何してたの?あ、ハンカチいる?
[ヴェラを見つめて、くすくす笑う。 髪の毛から雫が落ちるのを見て、ハンカチを差し出した]
(15) 2011/04/09(Sat) 01時頃
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― 前日 ― [案の定転んでしまったけれども、いつもと違って痛みも何もない。 ここ数日で何度も触れた体温。いつまで経っても慣れそうにはなく、自分の状態に気付けば、頬が染まる。 微笑みを向けられれば、こちらも照れたように笑う]
ご、ごめんね……。あ、あの…っ!!えっと、ありがとう。
[部活帰りか、何人かに目撃されれば、恥ずかしそうに身体を離す]
運動…?あ、身体がなまっているからとか? そっか。見てみたかったなぁ……残念。
[ぽつりそんなことを呟いて、課題の話題には首を振る]
課題は、たまにはいいんじゃないかな。毎日お勉強ばかりしていても、疲れるだけだもん。 今日は皆それどころじゃなかったし。
[ハンカチを受け取られれば、どういたしましてとにこっと笑った]
(17) 2011/04/09(Sat) 01時半頃
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― 前日 ―
うん、私なら大丈夫。 でも……いつも思ってたけど。あなたの腕は大事にしないといけないものだと思うから、無理に助けなくても大丈夫だからね。 私わりと頑丈にできていると思うし。
[身体を離したあと、そっと右腕に触れて、心配そうに見つめる]
息抜きになったなら、良かった。 きっとね。どんなに見ていても、嫌になることはないと思うな。 ずっと……見ていたいもの。
[優しく撫でてくれる手に瞳を細めて、真っ赤になりながらも言葉を紡ぐ。 言葉の綾とは気付いていても、ついつい否定してしまう。自分の気持ちはもう分かっている]
私はポーチュとトニーしか見かけてないけど。でも、課題のプリントが全部見つかったんだから、きっと皆探してたのかも。 んー。まだ濡れてるわ。あ、貸して。風邪引いちゃうわ。
[ヴェラからハンカチを受け取れば、そっと手を伸ばして拭いてあげる。 もっとも、ハンカチ1枚。全てを十分に拭くことは到底無理。分かっていたけれども、手を離すのが少しだけ名残惜しくて、既に意味を為していない濡れたハンカチで何度も拭った]
(19) 2011/04/09(Sat) 02時半頃
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― 前日 ―
何から話したらいいか、ちょっとよく分からないんだけど。 話をね、聞いてもらっても構わない?
1人で考えないといけないって思ってたけど。 でも、ごめんね。 聞いてもらわないと、私は前には進めない気がするから。
[やがて濡れたハンカチを膝の上に置いて、首を傾げて問いかけた。 上手く説明できるか、今でも自信はない。 だけど、話さないとずっとこのままになってしまうことは分かっている。 ハンカチを握る手に無意識に力が入って、ぎゅっと拳を作ってしまった**]
(20) 2011/04/09(Sat) 02時半頃
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―翌日―
おはよう。
[ピッパがやってくれば、手を振っていつもと同じように微笑む]
わぁ……すごーい。 チーズケーキ私大好き。いつもありがとうね。 こんなの作れるんだー。すごいなぁ。
[自分自身の料理の腕前は大方の予想を裏切らず、相当酷い。 素直に尊敬のまなざしでピッパを見つめた後、歓声に沸く教室内を見回す]
…………あれ?
[少し離れた場所のポーチュを見つめて、少しだけ首を傾げる。何を言っているかまでは全く聞こえないが、いつもと少し様子が違うように見えた]
ポーチュはチーズケーキ食べない?
[少し心配になり、ポーチュの席まで歩いて行き、問いかけた**]
(21) 2011/04/09(Sat) 02時半頃
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ね、ポーチュどうかした?
体調悪いのかな?それとも何か嫌なことあった?
何かあったら、いつでも言ってね。
私には何もできないかもしれないけど。
でもね、力になれるなら、なりたいの。
[チーズケーキの歓声に沸く教室内で、空気を壊さないためにこそっと話しかける。
以前からずっと心配していたこと。
気のせいであればいいと思いながらも、やっぱり放ってはおけない。
だけど、自分が聞いても許されるか分からないから、無理強いはしない**]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/04/09(Sat) 02時半頃
わたくし、嫌な事など何一つ、ありませんわ。
[囁いてくるアイリスには笑顔で、それも若干寂しげなものを覗かせつつ]
ただ、どんなお祭りも終わってしまうように
楽しい時間も、過ぎ去らないではいられないと思うと……
少し、寂しくなっただけですわ。
[少しづつであっても、日に日にこの教室に補習を終わらせにくる生徒は減ってきている。当たり前のことであるのに、まるで申し訳ないことのように呟いていた]
ありがとうございます、子アイリス。
わたくし、貴女とお友達になれて、幸せですわ。
[...はそう言って、席を立つ]
『"皆様"が、幸せでありますように』
[...は指を組み、無言でヴェラの前で祈りを捧げていた]
…嫌なことがあったわけじゃないなら、良かったけど。
ポーチュにはいつも楽しそうでいて欲しいな。
[寂しげな表情を見つめて、その手をぎゅっと握ってあげる]
楽しい時間だったけど。うん、分かってる。
いつまでもこのままじゃいられないって、分かってる。
だけど、補習が終わっても、今度はきっともっと別の楽しいことがあるわ。
[ポーチュの表情を見れば、上手く励ませず、申し訳なさそうに瞳を伏せる]
ありがとうは私が言いたいの。
ポーチュとお友達になれて、私の方が幸せなんだから。
[席を立とうとするポーチュを見つめ、握っていた手をそっと離す]
覚えてる?
あなたが、私のことを好きって言ってくれたから。
だから、私誰かに好かれてもいいのかなって思えた。
私ね、色んなことが怖くて怖くて仕方なかったけど、でも臆病にならずに済んだ。
[補習の場において、ポーチュが自分のことを好きだと初めて言ってくれた人だったから。
見知らぬ人から好かれるなんて思ってもいなかったのに、勇気を与えてくれたから。
男の人に好かれることにトラウマがある自分なのに、ヴェラの告白から逃げようとは思わなかった。
向き合い続けた気持ち。悩んで苦しくて切なくて、それでも幸せだった。
それは全て傍に居続けてくれたポーチュのおかげ。]
あなたやメイドさん達や黒子さん達や皆がいたから、私本当に幸せな補習で毎日が楽しくて仕方なかった。
[メイドさんや黒子さん、他の人達には何故か言葉を交わせない人達。
そんな人達とも話せた自分の補習の時間は満ち足りていた。
皆のもとへと向かう背に声をかけて、それ以上は引き止めようとはしなかった]
皆の幸せを願い続けていたあなただから………
[皆と話し終えると、悪戯っぽく微笑んで去っていくポーチュの背を見つめて、目を閉じる]
今度は私があなたの幸せを祈らせて。
[最後に見たポーチュの微笑みが如何なる時も翳らないように両手を組んで静かに祈った]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/04/09(Sat) 21時頃
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[ポーチュと少し話した後、ピッパからチーズケーキと紅茶を受け取る]
ありがとう。ピッパ……わぁい。美味しそう。 また、今度良かったら作り方教えて。
[さて、補習において5キロ痩せるはずの自分の目算はきっと間違いなく外れる。 むしろ5キロ増量になっていないことを祈るばかり。 目の前に甘い物を示されてその誘惑に打ち勝てる術なんてあるわけない。 ピッパから紅茶とケーキを受け取れば、にこっと笑う。
ポーチュが皆に話しかけるのには言葉を挟まない。 ただ心配そうに見つめるのみ]
あっ………!
[教室から出て行くポーチュを見れば、少しだけ考え込む。 追いかけることはきっと容易い。だけど、望んではいない気がした。 チーズケーキと紅茶を一度机の上に置いて、両手を軽く組んで祈るように瞳を閉じた]
(38) 2011/04/09(Sat) 21時半頃
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[いつだって自分はポーチュの傍にいた。ううん、違う。 いつだってポーチュは自分の傍にいてくれた。
リンダの不安そうな視線に気付いて、困ったように眉を寄せる。 自分も何が正解かよく分かっていない。
今ではなく、自分はもう少しだけ早い時期にポーチュに違和感を感じていた。
気になって3日前にメイドに問いかけた言葉。そして返ってきた言葉。 そう長くも――ないと言っていた。何の話か分からず、困惑した。
心配で何度問いかけても、結局答えてはもらえなかった。
常に皆の幸せを願うような仕草を見せていたポーチュ。 だから、自分はポーチュの幸せを祈る。 それくらいしか、できることがない自分が情けないけど]
(39) 2011/04/09(Sat) 21時半頃
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恋と友情の板ばさみか?
[からかうような口調で言って、笑った]
ええねんて。
うちは別に、何か失くしたわけやない。
むしろ、新しいもんを見つけたんちゃうかな、って思う。
[ずっと認められずにいた気持ちを知ったのだから]
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補習が終わったから、いなくなっただけじゃないかな。 それなら、望ましいことだわ。
[組んでいた手を解き、戻ってきたピッパに微笑む。 ポーチュラカの考えを理解しているとは言えないけれど。 でも、きっとピッパが浮かない顔でいることを喜ぶようには思えなかった]
ポーチュの様子??そうね。少し…気になったけど。 ――――それは、きっと今日に始まったことじゃないから。
[ぽつりそんなことを呟いて、廊下を見つめる。 あれだけ頻繁に姿を見せてくれていたメイドさん達の姿も今は見えない。 少しだけ心配そうに瞳を伏せて、小さく息を吐いた]
(41) 2011/04/09(Sat) 22時頃
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―早朝・職員室―
[早朝、まだ誰も登校する前に、1人職員室にいた。
老教師がお茶を勧めれば、お礼を言って口を付ける]
ばたばたしてて、遅くなったけど。
数学の課題、終わりました。
[にこっと笑って、提出したのは補習の課題とは異なる1冊の問題集。
教師が優しい瞳で驚いたように瞬くのを見つめて、にこっと笑う]
春休み中の課題って言われてたけど。これくらい3日で解けないと、医学部なんて到底狙えませんから。
[この教師との付き合いは既に1年半にもなる。
入学して半年、その頃から将来の自分を見据え始めた。
誰かに迷惑をかけ続ける自分。だから、誰かの役に立ちたいとただそれだけで決めた夢。
特進クラスに入らず、毎日勉強を欠かさなかったのは強い意思があったから。
クラスなんて関係ない。夢さえあれば、何とかなると思っていた]
[理数系の教科が本当はそれほど得意ではなかった。
それでも、毎朝早朝に職員室に通い詰め、質問をして教えてもらえば、自然と成績も上がる。
今時朝早くから勉強に来るとは珍しい子だと職員室での評判も悪くは無かった]
やっぱりね、またD判定でした。
[個別に受けてきた模試の結果を教師に告げる声はやや落胆の色を示したもの。
2年のこの時期にD判定は悲観するほどの成績ではないと老教師は励ましてくれるが、自分の場合運が悪いからそうも言ってられない]
まだまだ頑張らないとなぁって。
この学校で理数系の成績が良くったって、やっぱり難しいですね。
[しみじみそんなことを言いながら、お茶を一口。
美味しいと瞳を細めた]
次はこれを??分かりました。いつもありがとうございます。
[教師から数枚のプリントを渡されれば、お礼を言って受け取る。
世界史の補習に中々合格しないことを心配する教師にはにこっと笑う]
今日は大丈夫。家で世界史の復習はきちんとしてきたんです。
ようやく全部覚えられた気がします。気のせいじゃないといいんだけど。
合格点の25点じゃなくて、100点目指して頑張ります。
本当は、誰も、友達いなくて……退屈だったら、1日何回でも課題を提出しに行って、意地でも合格しようと思ってたんだけど。
25点くらいなら、適当に書いても合格しそうな点数だと思ったし。
だけど、皆があまりにも楽しくて良い人達ばっかりだったから。
ついつい長引いてしまってました。
[えへへーと笑いながら、秘密ですよ?と老教師に言う]
私ね、医学部受験するなら、色々諦めなきゃいけないって思ってたけど。
でもね、色んなことやってもいいのかなぁって。
今しかできないこと、たくさんある気がすることに気付けました。
[それは先ずカラオケやケーキバイキング、お花見、遊園地にはしゃぐピッパだったり、マネージャーに誘ってくれたヴェラだったり、あるいは昔の思い出を思い起こさせてくれたリンダだったり、こそこそとお話をする機会があったポーチュやメイドさん達であったり。
そうやって、指折り数えてあげてみようとして、はたと気付く。きっと誰か特定の人のおかげと言うよりは皆のおかげなのだ]
だからね、私もっと頑張りたいなーって。
勉強しかしてこなかったけど、他にも色んなこと頑張りたいなぁって。
[少しだけ晴れ晴れとした顔で、老教師を見つめる]
勉強をやめる気もありませんし、医学部はやっぱり私の夢です。
だから、今後も色々教えて下さい。
[ぺこり頭を下げて、お茶のお礼を言い、補習教室へと向かった]
板挟みとは随分面白いことを言ってくれるな。
だが、姉さんは俺にとって大切な友達だ。
一番の…な。
[たまたま一緒の教室で補習を受けた人。だが出会いや時間、性別などは関係なかった]
新しいものか。
だったら俺も見つけたな。
姉さんに色々な話を聞いた。俺はそれにすごく助かった。
[ピッパには感謝をしている。それは言葉で言っても言い切れないくらいだ。]
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―前日―
女の子だからって理由は少し減点かも。 でも、やっぱりあなたは優しい人ね。
[緊張していることには気付かず、くすくす笑う]
練習中に構って欲しいなんて我儘は言わないわ。 見ているだけで十分だもの。そんなことは気にしないで、頑張ってね。
プリントも全部見つかったし、そんなに気にしなくてもいいと思うな。
[何度も拭っても、結局全ての雫を拭うことはできず。 真っ赤になる様子にこちらも少しだけ意識して頬が染まる。 名残惜しくも思えたけれども、いつまでもそんなことをしていられない。やがてゆっくりと手を離した]
(50) 2011/04/09(Sat) 23時頃
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[少しおどけたような顔をして、首を傾げてみせる]
だってせやろ?
ほんまやったら、アイリスのことで頭いっぱいのはずやのに。
うちのことも放っておけへんやなんて。
うちはほんまに大丈夫やで?
[けれど、大切な友達、と言われればやわらかい笑みを浮かべた]
おおきに。
うちも大事な友達やと思てるよ。
ヴェラも、アイリスもな?
だから、二人にはほんまにうまくいってほしいねん。
[助かった、と言われると、ゆるゆると首を振る]
それはお互い様や。
こちらこそ、おおきに。
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―前日― [話を聞いてくれると言ってくれたヴェラにお礼を言い、言葉を紡ぎ始める]
私ね、昔1日だけ付き合った人がいるって言ったでしょう?その人もね、野球部だったんだ。 野球部のマネージャーをしてたけど、こういう性格だから、辞めさせられたの。 それは別に構わないとまでは言えないけど、仕方ないかなって。辞めさせられる時は、その人は謝ってもくれたし。
[自分の不出来な面を言葉で告げるのは辛い。それがヴェラならなおさらのこと。でも、告げずにはいるのは不実だと思った]
部活を辞めさせられる時、この人ともそんなに話すことはないんだなーって思って。 だから、諦めようとしたの。
[簡単に諦めようとできた理由。ただ知っている人の中で1番好きと言うだけで、友達同士と盛り上がりたいために作った好きな人だったからだと今では思う。 だけど、当時はそんなことに気付かず、好きだった。その気持ちに偽りはない]
それなのにね、ちょうどこの季節かな。告白してきてくれた。 正直、嬉しかったんだ。部活で一緒だった時間もあるから、私のこういう性格も受け入れてもらえたような気がして。 だけど、1日で振られちゃった。
(52) 2011/04/09(Sat) 23時頃
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―前日― [自分のことを分かった上で告白をしてくれた初めての相手。 たった1日で終わって、平気でいられるわけがない。それなら、告白なんてされない方がましだった。 自分のせいだと分かっているから、どうやって立ち直っていいかもう分からなかった]
私が悪いのは分かってる。だけど、もう誰からも自分が受け入れられないような気がしたんだ。 見知らぬ人なら、良かった。私のことを知っていた人だから、1日で見切りをつけられて、辛かった。
[淡々と喋るように努める。感情を出してしまえば、泣いてしまいそうだった。手が小刻みに震える]
だから、高校生になってからは、無意識に男の人と距離を取ったつもりだった。特定の人とは仲良くならないようにしてた。 私には恋なんて、無理だって諦めてた。
それなのにね、あなたは私の前に現れて、いとも容易く無意識に置いていた距離を縮めるから。…だからね、怖かった。 こんなに優しい人にまで、愛想を尽かされたら、私どうしたらいいか分からないから。
どうして……?どうして、あなたは………私に愛想を尽かさないの? それだけ、聞かせてもらえると嬉しいな。
[震える自分の手に視線を落としたまま問いかけた]
(55) 2011/04/09(Sat) 23時頃
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―教室― [ポーチュの様子を不思議がる皆にあえて伝える言葉はない。 視線を合わせないように、世界史のプリントにただ取りかかるのみ。 多分誰よりも早い段階で異変に気付いていたとは言え、確証は何もない。 大げさにただ不安を煽るために皆に言いまわることはできない]
トニー。
[世界史の問題は全く手につかない。 このままにするのはやはり問題なように思えた。 ポーチュと仲が良かったように見えた彼。 彼には相談した方がいいのだろうか。自分では力になれなかった。 交換日記までした彼なら、もしかしたら何かできることがあるのではないかと、そんなことを思い悩む]
……トニー、プリントやっている時に、ごめんね。少しだけ、構わない?
[結局迷った末に、トニーに話しかけた]
(59) 2011/04/09(Sat) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/04/09(Sat) 23時半頃
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邪魔して、ごめんね。少しだけポーチュのことで、相談しても構わない?
[手を止めてしまったことを先ず謝って、トニーを見つめる]
あのね、何から言えばいいのか分からないんだけど。
ポーチュとね、私。よく二人でこっそりと話すことがあったんだけど。 先ずね、違和感を感じたのは補習の初日かな。 喩え、この世界が、自分の目覚めぬ夢の世界であったとしてもって廊下で言ってたの。
その喩えが少し分からなくて、だから、ずっと心配で。
陰でこそこそしてて悪いかなって思ったけど、メイドさんにも聞いてみたんだけど。 そしたらね、詳しくは聞けなかったけど。 そう長くもないって言ってて。何が長くないのか良く分からないけど。 ずっとね、心配で問いかけてたんだけど。 今でもよく分からなくて、このままでいいのか……少し気になって。トニーは何かポーチュのことで知ってることある?
[ぽつりぽつりそんなことを語りながら、トニーが聞いても困るだけかなと不安げに見つめた]
(64) 2011/04/09(Sat) 23時半頃
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―前日―
あら、だって。女の子が危険な目に遭ってたら、誰でも助けるんででしょう? 優しいなとは思うけど。恋人になる人は、心配が絶えなさそうとか。 それだけの話だから、気にしないで。優しいことはいいことだもん。
[困惑気味の表情に慌ててそう励ますように言う]
………っ…!私さえ……? あ、うん…マネージャーとしてね。私、頑張る。任せてっ!
[素直に言われた言葉に反応して、思わず頬を染める。 油断していたら、急に直球を投げられるから、どう対応していいか分からない。 付けたされた言葉にぶんぶんと二回頷いて、にこっと笑った]
明日から、また課題…頑張ろうね。
[随分と気にする様子を励ますように背中を二度叩いて、小さく拳を握ってみた。 お礼には気にしないでと手を振る。 髪をかき上げる様子には、いつもと少し違うヴェラを垣間見た気がして、意識をしてしまい、直視することはできず目を逸らした]
(66) 2011/04/10(Sun) 00時頃
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大丈夫って言う奴ほど大丈夫ではないんだ。
[過去に何人もそんな人を見てきた。その時、何も出来なかった自分が許せなかった。]
上手く…か。行くと良いな。
だが彼女をもう泣かせたくはない。
悲しい思いをさせたくはないんだ。
[真剣な表情でピッパを見つめた。]
姉さんとこうやって話せて良かった。
俺はこれでも本当に感謝しているんだぞ?姉さんの可愛い表情も見れたしな。
[おどけたように笑った。]
|
[トニーからあまり知らないと聞けば、首を振る]
ううん、私はもしかしたら、ポーチュの気持ちも考えずに、わりとしつこく聞いていたから。ごめんね。
[一呼吸置く様子を多々見つめて、問われた言葉。 考え込むように口元に指をあてる]
………病弱とも病に冒されているとも聞いていないけど。 体調についても質問してみたんだけど、それははぐらかされたのか、きちんと答えては貰えなかったの。
一昨日は目が覚めていなかったのか、しばらくは黒子さんがポーチュを動かしていたし。
誰かにもっと早く相談すべきかとも思ってたんだけど。 でも、ポーチュが話したがらないなら、言いまわったりしない方がいいかなって。
ごめんね。
[申し訳なさそうにトニーを見つめて、謝った]
(69) 2011/04/10(Sun) 00時頃
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……泣かせたくないんやったら、それこそアイリスから離れたらあかん。
今、アイリスから離れたら、多分アイリスは、「ああ、やっぱり」って思うと思うで?
[きっぱりとそう言ってから、照れたように顔を背けた]
……せやから。
うちは可愛ない。
|
―前日―
中学生だもん。 皆そんなに大人にはなれないと思うし、迷惑をかけたことには変わらないから。 皆は悪くないわ。私が……上手くできなかっただけ。
[苦しそうに話す様子に慌ててそう告げて、ありがとうと微笑む]
……本当に両思いだったのかは、1日だったから実感なかったけど。 でも、嬉しかったから、やっぱり良かったのかな。
あ、私……あの、ごめんなさい。反応に困るようなこと言ってるよね。 あなたにとっては聞きたくない話かもしれないし……
[言葉に詰まる様子に、申し訳なさそうに謝る。 自分の都合だけで、彼の気持ちを考えずに喋った気がしてどうしようと困ったように眉を下げた]
(74) 2011/04/10(Sun) 00時半頃
|
|
―前日― ううん。私がやっぱり悪いんだわ。 でも、自分で自分を責めているのは少し……違うかな。 今まではね、そうだったんだけど。ずっと、ずっと、そうだったんだけど。あなたに会って、少しだけ変わった気がするの。
私が悪い部分はやっぱり悪いと思うけど。 でも、そんな部分も含めて、好きになってくれる人がもしもいるなら……―――
[そう告げた瞬間、抱きしめられる。耳元で囁かれる言葉。身体だけではなく、心まで温かくなる]
辛かったことは乗り越えて……幸せになれるのかなって。
[離れて行く身体にそう告げて、泣きそうな瞳で笑う]
その言葉、聞きたかったの。 返事をはっきりしないのに、傍にいてもらうのは利用しているみたいで、少し気が咎めるんだけど。もう1日だけ、考えさせて。このこと話せて、すっきりしたわ。聞いてくれて、本当にありがとう。 そろそろ、帰ろっか。
[顔を上げて、真剣な表情を受け止め、少しだけ晴れ晴れとした顔で微笑む。 ずっと二人で話していたかったけれど、水に濡れているヴェラが風邪を引かないか心配だったから、そう促す]
(76) 2011/04/10(Sun) 00時半頃
|
わかってる。
離れたらまた彼女は傷つき、ふさぎ込んでしまうと思う。
ずっといてやるつもりだ。アイリスが必要と思ってくれている限り。
[背中を向けられ、呟く言葉]
だからそれが可愛いんだって。
|
[トニーの言葉>>70ににこっと笑う]
うん。ポーチュもあまり気にすることを望んでいるような気がしないから。 だけど、誰かには言っておきたかったの。
聞いてくれて、ありがとう。 私ももちろん気にかけてはいるんだけど。トニーも気にかけてあげてくれると嬉しいな。
[そんなことを言わなくとも、トニーがポーチュのことをよくフォローしていたのを見ていたから、大丈夫な気がする]
プリントは……うん。私は世界史だけだから、大丈夫。 ずっと提出はできなかったけど、何度も解いてはいるから。
でも、まだ終わってないから、頑張るわ。
[トニーにそう告げて、自身も課題をこなすために、席に戻った]
(77) 2011/04/10(Sun) 00時半頃
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わかってるんやったら、ええねん。
[顔を背けたまま]
せやから! そういうことはアイリスに言うたげ。
って言うか、多分、自分以外の女の子に可愛いなんて言うてるって知ったら、アイリスは面白くないと思うで?
[でも、耳は赤くなっていた]
― ??? ―
御機嫌よう、お父様。
[真っ白い光の下、真っ白いワンピースを着た...は腰を屈めて、恭しくその頭を下げる]
え?
うふふ、どうでしょう……わたくしの"補習"は望まれたカタチで終わらせる事ができたのか……わたくしにはわかりませんわ。
[話しかけられれば、その正対する誰かに笑いかけ、微笑んでいた]
それに……
先生様も、今日提出したわたくしのプリントをまだ採点しておりませんし。
ええ、ですが、楽しかった、ですわ。
それだけは間違いありませんし……
[一度、言い淀み浮かぶは友の顔]
(聖アイリス……貴女の祈り、届いておりますわ)
とても、幸せでしたわ。
[だからこそ、そう*言いきった*]
せっかくの春休みに追試やなんて、ツイてないと思てたけど。
散々やなあって思てたけど。
振り返ってみると、そう悪いもんでもなかったかもしれへんわ――――……。
[そっと呟く]
|
よしっ。これで終わり。
[自分の分の世界史のプリントを終えて、とんとんと整える。 そして、ヴェラに向き直って微笑む]
今日こそは頑張ろうね。 要点だけ押さえていけば、もしかしたらいけるかもしれないって思うの。
私が代わりに解いてあげられたら一番いいんだけど。 それはできないから。
[そんなことを言いながら、ヴェラの課題のプリントを見つめ、1つずつ丁寧に解説していく。 下校時刻ぎりぎりまで粘って、全ての教科が時間内に終わったかは分からない]
(86) 2011/04/10(Sun) 01時頃
|
姉さんが言って欲しくないのなら言わない。
って何しんみりしてるんだ。
寂しいことを言うなよ。
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