49 海の見える坂道
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[さて翌日。
本屋に向かう前に行く所があった。
虫干しも必要だったけど、その前に]
サイラスいるかな…。
[ミッシェルが来る前だろうか、彼の店の前に訪れて]
や、サイラス。おはよう。
ごめんねこんな朝っぱらから。
てか、どこかおでかけ?
[彼の装いを見れば、でかけることは明白で]
用って程のことじゃないんだけどもちょっとね。
[鳩が彼の所に飛んできたのは知らないけれど]
ランタン?手紙?
あぁ、鳩は君のとこにも来たんだね。
俺のとこにも来るかな。
不思議だね、誰が発起人かわからないのに、
皆協力しようとしてる。
薬は、伝えておくよ
ああ、うん…
この住所なら知ってる。
父さんの知り合いンとこだ。
いい場所だよ。何かあれば俺に電話くれれば話とくし。
いや、別に大したことじゃなくて。
あの貝、どうなったのかなって
いつでもどうぞ。
俺が酔ってなければね?
[笑いながらもその視線に苦笑して]
ごめん。勘繰る訳じゃないんだけど。
やっぱりミッシェルなんだなって。
サイラスは、彼女が好き?
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―― 昨夜/宿屋「mer calme」 ――
そういう時は、 僕はみなさんのお婿ですって爽やかに言っちゃえ。
[結局誰の婿とも答えない少年へとそう言って。 ネルとお造りの登場に、ケーキの箱を抱きしめながらの出迎え]
それは… 高級店でしかお目にかかれないというお造り…! ネルがまぶしくて直視できないっ あー、ラルフさんずるいっ 私も!
[ささっと刺身をくすねるラルフの横から混ざる。 落ちそうな頬を片手で押さえつつ、どんな魚か尋ねたり。
ケーキの蓋を開ければ宝石みたいに散りばめられた果実。 レバーパテは臭みが全く無い事に驚きながら時は過ぎ行く]
(84) 2011/04/17(Sun) 23時頃
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[ランタンの集め先は何処になるのか、自分も耳を傾けつつ。 ゾーイの口からはごく自然にヴェスの名が聞けた気がして]
ずっと待ってるか…。 不思議とね、どんなに遠くに居ても、 会えないなんて思ったことなかったな。
[ぽつりと零す]
…弾けそうなら。その時は。 ちょっと、難易度が高そうで。
[楽譜の曲。ベネットへと苦笑しながら返答を。 ヴァイオリンは直ったと、若干話を逸らしながら見送った]
(86) 2011/04/17(Sun) 23時頃
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不思議で不安定な曲ですよ。 夜の華やかさを遠くで聞くような、少し、物悲しい曲。
[どんな曲かと問うネルへ、 賑やかさも落ち着き始めた席で答える。 ほんの数歩離れた所にあるピアノは触れぬまま]
ヴァイオリン直ったので、明日晴れたら星見酒でもしますか。
[誘いをひとつおいて、その日はお開き。 ネルの帰り際、今日はありがとうと、告げる言葉。 皆へも同じ謝礼をしたけれど、手紙の分だけ静かな労いが乗る*]
(87) 2011/04/17(Sun) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/17(Sun) 23時頃
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[昨夜の酔いと疲れもあって目覚めは遅く。 ベッドサイドの時計を見ればもう昼すぎもいい所]
むしぼし……
[最早終わっているかも知れないと思いつつも、 のたのた身支度を整えにクローゼットへ向かえば、 雨濡れた皺の形が残る包装紙をしょんぼりとつついた]
おはようオスカー君、 ミッシェルさんもおはようございます。
[遅すぎる起床の挨拶と共に酒場へと降りた]
ラルフさんが持って来てくれたケーキも残ってなかったっけ? ミッシェルさん食べてなかったですよね。 サイラスさんの分も確かとってあったと思いますよ。
(90) 2011/04/17(Sun) 23時頃
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いえいえ、十分楽しかったですよ。 オスカー君には結局逃げられてしまいましたが。
[サイラスの不在を聞けば、 オスカーが持ち寄るケーキの箱へと残念と告げて]
ふらっと現れそうですもんね、サイラスさん。 じゃあ店番の人と食べちゃった方がいいかも。 悪くなったら勿体無いですしね。
(96) 2011/04/17(Sun) 23時半頃
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あ、今日は朝ご飯大丈夫です。 パンもこれで終わるので、そっち食べちゃいます。
[忙しそうなオスカーへ言って]
今日も肌寒いですしね。 繁盛しそうなのにお店空けちゃって。
[不在の薬屋に小さく笑い]
ああ、そのランタン集めなんですけど。 宿屋の名前を出してもいいですかね。
メモはとってるんですが、主催者も判らないまま 大事なものを預かるにはちょっと。まだ。
[向こうもその方が安心だろうし、と付け加えた]
(101) 2011/04/18(Mon) 00時頃
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薬の無人販売ってすごいですね。 サイラスさんは昔からそういう感じなんですかね。 マニュアル通りの店員姿が想像つかないですよ。
[うんうん、と頷き]
あ、結構集まってるんですね。 んーでも、蛍火っていうくらいだから 相当数が必要そうですよね。 とりあえず、やれるだけやってみてって感じですね。
[どうしたものかと、考え込みつ]
…間に合うかな。
(109) 2011/04/18(Mon) 00時半頃
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だってミッシェルが喜んでくれそうとかいってたじゃん。
それに昨日の宿屋とかでも?見ててわかんないわけないじゃん。
[実は半分カマかけてるだけなのだけども]
…さぁ。俺がどうとかは別として…
サイラスは、なんでランタン集めたりする?
頼まれたから?それとも、誰かに喜んでもらいたいから?
[深い海色で覗きこまれた目。それを写す翠は色が混じって不思議な翡翠色]
変なこと聞いてたら、ごめん。
[自分でも何が聞きたいのか、いまいちわかっていないのもあって*]
……。
[我ながら嫌な質問をしたことだ。言いだしっぺは自分なのに。
彼はそれすら知らずにでかけてくれるのに]
……いや、ごめん。喜んでもらいたいから、だよね。
出かける所、引き留めて悪かったよ。
何かあったら連絡してくれな。
できるだけ手助けするよ。
[翠色が僅かに揺れた。なんと表現していいのかわからない、そんな複雑な気持ちを乗せて彼を見送る*]
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ありがたく宿の名前お借りしますね。
オスカー君は真面目ですよね〜 でも跡取り息子だから、 いつかはお嫁さん貰わないとですね。
[頬をつつかれる様子を微笑ましく眺めつつ]
あ、行きは船酔いが酷くて。 帰りには酔い止め買っていくことにします。 ミッシェルさんの保証付きなら、酔いにはすごい利きそうだし。
あー、宵越しの銭よりお酒ですか?
[溜息を吐くミッシェルに愛ですねぇと呟き、 見送りの言葉へは、困ったような、曖昧な笑みで頷く]
そうですね…、ちゃんと見送らないと。
(116) 2011/04/18(Mon) 01時頃
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私も、まだどこかに居るみたいで。 頭では判ってても、だめですね。
[ミッシェルの素直な言葉と苦笑。 受け取り、に、と笑んで気を取り直す]
利かなかったら船の上から、 たっぷりと手紙を綴っておきます。 酒瓶に入れて流すので浜で受け取って下さいね。
友達でも、愛ですよ。
[赤らむ頬に、ぽふぽふ肩を叩いた]
(118) 2011/04/18(Mon) 01時半頃
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私もオスカー君大好きですよー。 隣の部屋のやっぱり胸の大きな水商売風のおねーさんも。 オスカー君食べちゃいたいって言ってましたよ。 案外その手のおねーさんの間で口コミ流れてるのかも。
[大変ですねーと他人事。にこやかに言って]
あ、そろそろ虫干しの方に行ってきますね。 もう終わってるかもしれませんが。また、後で。
[二人に手を振り宿を後にした*]
(119) 2011/04/18(Mon) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 01時半頃
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―― 郵便局 ――
[どれ位そこでそうしてたか。
"我らが友人ヴェスパタインを哀悼して、 来る彼の誕生日、ランタンを灯しませんか"
待合用の椅子に腰掛けたまま、その2行より先が綴れない。 何故死んだのか、いつ死んだのか。 皆の頭上にも浮かぶであろう疑問符を想像できても、 空白を埋められないまま時は過ぎる。
すぐに出さなければ片道の手紙でも間に合いそうも無いのに]
(160) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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[答えが出ぬままさらに52(0..100)x1分。 余白ばかりの葉書から顔を上げれば、 ふと目に入るのは、ラックに並ぶ絵葉書。
時にはネルも筆を添えたであろう彼からの手紙は いつも、他愛もなくて、ありきたりで――ありのままだった]
…確かに、ここのパン・オ・ショコラは最高。
[声と共に抜ける息。 ほんの少し軽くなったペンが続きを綴る。
"彼の故郷でも同日、 蛍火の様にたくさんのランタンを集め灯します。 当日はそちらへは伺えませんが、是非ご検討を。"
簡素すぎる手紙は、けれど今の精一杯。 署名を添えて、手紙を窓口に預ければ郵便局を後にした]
(163) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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流石にランタン自体は間に合いそうも無いですよね。
[船便の足の遅さに呟きつつ、本屋への道を歩く。 何処かの金持ちが自前のヨットで来るならば或いは と、そこまで考えて、軽くなった肩がまた少し重い]
あ、ベネットさん。 虫干し…もう終わっちゃいました?
[店の前あたりで見かけた姿に声を掛ける。 ネルやラルフの姿もあれば、こんにちわと合流する]
(169) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 22時頃
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あー、やっぱり。すみません、鈍臭くて。 宿に一度戻る心算でしたのでご一緒に。
[微かに聞こえた鳴き声に、おや、と箱を外から覗く]
気づいてないってわけじゃないですよね?
[間違って箱の中に紛れてやしないか、念のために確認]
(171) 2011/04/18(Mon) 22時半頃
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残り2割は、夕方くらいまでなら。
[ネルの片目を瞑るサインに瞬いて。 ベネットからも補足が入れば、わざわざ隠してのお届けもの。 捨て猫を拾う心境と例えていたオスカーに、事情はさておき合点]
なるほど。なにも聞こえません。
[耳を塞ぐ仕草をしてから、微かに笑う]
(176) 2011/04/18(Mon) 22時半頃
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酔ってるベネットもあれはあれで、ほっとしますけどね。 いつもにこにこしてる人は逆に心配。
[二人の息抜きらしき会話を聞きながら、 どちらを見るともなくそう言って]
今夜は星見酒でもしようかなって、ネルを誘ってたんですけど。 良かったらベネットも息抜きにどうですか?
(188) 2011/04/18(Mon) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 23時頃
セシルは、ネルへも、どうかな? と、同意を求めてみたり。
2011/04/18(Mon) 23時頃
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遅れた分を返上しますよ。 本当に、天気安定しないですね。 当日は雨が降らないといいけど。
[雲行きを見上げながら、ネルの話に頷いて。 ちょっと不器用そうな本屋へと、同じく慰めますよと笑む]
そのまま入ります?
[宿屋もそろそろといった頃合。 正面から箱ごと連れていくのかと二人へ問いかけた]
(195) 2011/04/18(Mon) 23時半頃
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[尋ねるまでもなく、扉を潜るネルに続いて店内へ]
こんにちわ、ゾーイちゃん。 お留守番…? オスカー君は奥かな?
[受話器片手の少女に、首を傾げつ店内を見回してみた]
(196) 2011/04/18(Mon) 23時半頃
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[行き違いになるほど。 ネルが置いたランタンを預かり、 ひとまずはベネットと共に適当な所へ置かせてもらうか]
あ、ゾーイちゃん受話器置かないと。 上げっぱなしだと、ね。
[首を傾げている少女は、 通話中でもなさそうなので促した]
(204) 2011/04/18(Mon) 23時半頃
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ヨーランダさん? 風邪でも引いたのかな。
[置けば直ぐに鳴る電話に吃驚しながら。 ゾーイの応答で大体の察しはついて]
お酒はまた今度でもいいですよ。
[なんとなく、ベネットの翠色を見上げて一言]
(206) 2011/04/18(Mon) 23時半頃
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セシルは、ベネットの問いかけに、ゾーイの方が把握しているだろうと話を待つ
2011/04/19(Tue) 00時頃
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ゾーイちゃんがね、 寝込んでる時に一人は寂しいって言っていたので。
[意味深だと言われた視線。目を細めて悪戯な笑み]
いってらっしゃい。 元気になったらって、ヨーラさんも誘っておいて下さいね。
[本の残りも片付けておくというなら、そのまま任せ。 ベネットを見送り、一息ついても戻ってこない姿に首を傾げる]
ネル遅いねぇ
[様子を見に行けばゾーイも来るだろうし。 ゾーイなら大丈夫そうだと思いつつどうしよかなと思案する]
(219) 2011/04/19(Tue) 00時頃
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[ヨーランダの部屋から飛んだ鳩は、どこに向かうのだろう。
そこに結わえつけられた手紙。示す住所はサイラスにお願いした場所とそう遠くもなく。
そして勿論、サイラスがいるだろう地域の地図もついていた。
その気になれば、お互い赴いて待ち合わせだって可能だろう]
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