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ヤニク! 今日がお前の命日だ!
…ベネット
オスカレア…
[二人の同胞の名を呼んだ時。
男は、狼となって初めて『泣い』ていた。]
ああ、もし、もしも本当に待ってくれてるなら―――― …**
[ もうすぐ 狼達は出会う
まだその事は 知らないけど ]
掴ませてやるさ。
[ ――どこかで 逢った様な……? ]
…ありがとう?
[―――…それは、俺の]
『 ―― イアアァァアァアァアアンンッ!!!!!! 』
[ ―― 微かに 記憶に掛かる声。
何処かで その名前を 呼んだ様な……? ]
[また夢を見る。
今では朽ち果てた砦が、建てられた形のまま建ちそこで、今では廃れた弓の訓練をして。
幼い頃から一緒だった幼馴染と、憧れているお姫様。
変わった格好の女性と、いつも生真面目そうな顔をした男。
目が覚めると忘れてしまっていたが、唯一覚えていたのは、服装が苦手だからという失礼にも近い理由で避けつつも、何故か不思議な会話が出来る相手。]
ムパムピス……?
[夢の中でのように、話しかけた。]
……――?
[ふと、名前を呼ばれたような気がして振り向いても、
壁の向こうに空が見えるだけだった。
今はまだ**]
【人】 御者 バーナバス― 某日・赤国・資料館 ― (101) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[地元の歴史を綴るコーナーにやってくる。昔々…騎士とかが居た中世の時代の遺物が展示されている。その一角に、今は機能していないであろう砦にて発見された数幅の絵が飾られてあった。 (102) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[そんな折、一幅の絵がこの資料館にやってきた。多忙に押され、寄贈されたのか旅路の末戻ってきたのかは今の自分は思い出せない。 (103) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[やれやれとばかりに肩をすくめながら、彼の横に立つ。] (104) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[指した先には、色が劣化したのか傷が付いたのか、とかく絵に穴が開いたようになっていた。] (105) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[金属音を立てながら騎士が指をゆっくりと絵に向けていく。つられて振り向けば、穴のような箇所が元通りになっていた。] (106) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[その日のことは、直ぐに周囲に語られ、瞬く間に噂になった。錯覚という者、騎士の霊と言う者、いや画家の霊と言う者、盗賊のようなもの、などなど…しかし推測は何れも的を得ていそうではなく、誰も信じなかった。 (107) 10347 2011/07/06(Wed) 02時半頃 |
【人】 御者 バーナバス― 赤の国・首都― (108) 10347 2011/07/06(Wed) 04時頃 |
―今度は 僕に 君の力を貸してくれる?
――― …待たせたな。
『まってるから――…』
[ 鮮明に聴こえた あの時の言葉に ]
[遠い昔 とても大切な約束を交わした――
白昼夢の様な、記憶に無い微睡の夢。
大切とだけ理解できる、漠然とし過ぎた夢]
[ 廻って 廻って 待って 待って 待って 漸く ]
[ あぁ その言葉で 何となく解った
僕はずっと 彼の事を待ってたんだなって ]
―― 遅過ぎだよ……馬鹿っ……!
お互い、腹は括れてるかな?
[笑いながら 意思を確かめる翠の視線も 嘗てあった様に]
――――… 『ありがとう』 待っててくれて。
――― 今度は、絶対、二人とも守ってやる。
【人】 御者 バーナバス― 赤国首都・自宅の庭 ― (179) 10347 2011/07/07(Thu) 01時半頃 |
【人】 御者 バーナバス しかし…いつか誰かのお世話をたのまんといかんのかね。今はまだまだ体は動くんじゃが。 (180) 10347 2011/07/07(Thu) 01時半頃 |
夢、だよな。
[夢の中で、どんなに話しかけても返事のなかったことを思い出して小さく笑う。
また、話したいと。夢から覚めてもその思いだけが残っていた、相手。]
【人】 御者 バーナバス[静かにゆったりしていれば、近所の人が尋ねてきた。 (186) 10347 2011/07/07(Thu) 03時頃 |
[ 狼がまた 牙を剥く必要の無い
穏やかな日を もう暫くでも長く――** ]
はは、 今更だな?
[覚悟なんて、とうの昔に出来ていたのだから。]
[確か、まだ名前も聞いてはいないような気がした。
それとも、名乗っていたのを聞き逃しただろうか。
連れている猫。
飄々とした笑顔。
じい。
しばらく眺めてみた。]
[騒ぐその様子に、呆れながらふと気付く視線。
見つめ返してみた。]
[目が合って、きょとんとした]
うーん……どこかでお会いした事がありましたっけ?
言われてみればそんな気もしますし、
違うと言えば違う気もしますね……
―――― …今度は、俺が守ってやるから。
済まない―――…
[そう漏れた呟きは、かつての自分が最後まで傍に居られなかったことへの懺悔か。
其れとも、何の力も持たずに生まれ変わったことへの懺悔か。]
[聞こえて来た声にピクリと固まり。]
声、あんた、か?
[恐る恐る聞いてみた。]
パーティーですか。
赤と緑が、そんな風に自由に行き交うことができる、
いつか、そんな時代がまた来るでしょうか?
[彼らと敵ではなく隣人になる。
そんな未来を思い浮かべていた]
……?
[再び目が合い、首を傾げた。
聴こえているのかどうかは、定かでない]
最期まで、傍にいる。
お前らの傍に、ずっと――――― **
…有難う。
[彼の言葉に返す彼女の声は、今までに無い程、穏やかなもので。]
[目が合い首を傾げる様子に、きっと聞こえているのだろうと、確信めいたものを感じた。
否、声が聞こえていても聞こえていなくても良かった。]
あん時の約束。
守れたら良いな。
[違う服でまた逢えた。
次は、祝勝会――今は和平となった祝いのパーティー。]
【人】 御者 バーナバス― 自宅の庭 ― (235) 10347 2011/07/08(Fri) 00時半頃 |
【人】 御者 バーナバス[子供に話をするのは、唯の昔話に多少―いや多々―脚色をしてあるもの。] (236) 10347 2011/07/08(Fri) 00時半頃 |
【人】 御者 バーナバス 明日を担う彼らなら、それを見たとて、それでも前に進めるじゃろ。何時の時代も憧憬に勝る意欲は無かろうに。 (237) 10347 2011/07/08(Fri) 00時半頃 |
何時までも、こうあれば…。
[3人で、こうしていられる幸せを、今はただ噛みしめて。**]
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