249 Digital Devil Survivor
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─昨日─
[ パラチーノと目が合えば、釣られて笑って。]
けったいなんだか、人懐こいんだか、よう分からはんお人やなあ。
[ メイ、ニコラス、パラチーノと、駅のほうへと向かう。 話を聞くに、どうやらマガタマについては、それ以上のことは分からないようだ。
メイを駅まで案内はできたろう。 だが、道中、マガタマを売る露店に近付くことがあれば……また、足を遠ざけて、何か言い訳をしながら去ったかもしれない。 そうして、情報は増えぬまま、1日は終わるだろう。*]
(10) 2016/06/16(Thu) 01時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/16(Thu) 01時頃
やっパ、冷やかすだけで良かったよなあ。
[黒く染まったマガタマの回収を命ずる女の言葉を聞いて、開口一番にぼやいたのも思い出す。]
マあ、いいか。
『仕事』はちゃんとしよう。
ドウにかできるというなら、な。
[いつもの様に隠した裂けた頬。
ガーゼの上からなぞる様に指先で触れた。]
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─闇─
[ 暗い、暗い、闇の中。]
鬼さんこちら、手の鳴るほうへ。
[ 己のものとも他のものともつかぬ声がする。]
福は外〜、鬼は内〜。
[ “鬼”を呼ぶ声がする。]
酒に呑まれりゃ首落ちる。 大江山は血に埋もれる。
[ 闇の中、赤い“鬼”が身動ぎした。 四肢を鎖で縛り付けられ、胴体と離れた頭が転がっている。]
(47) 2016/06/16(Thu) 11時半頃
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[ 暗い、暗い、闇の中。 “鬼”のものとも人のものともつかぬ声がする。]
逢魔刻がやってきた。 大禍時がやってきた。
鬼門は開き、百鬼は走る。 魑魅は惑わし、魍魎は喰らふ。
[ 赤い“鬼”が振り絞るような声で叫ぶ。]
“鬼”の時間だ、“鬼”討つ“鬼”よ……!
[ そうして──]
(48) 2016/06/16(Thu) 11時半頃
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─in the こたつ─
[ ──彼女は目を覚ました。]
けったいな夢……いや、夢なん?
[ 空気が、変わっていた。 目に映る彼女の部屋は、いつもと何も変わりはなかったが、視える空気の色は、澱んで、濁って、靄って見えた。]
異変なんて、次元とちゃうなあ。 やあん、そこらに“鬼”がおるやないの。
[ さすがに家の中に入ってくる“鬼”はいないようだが、視える範囲だけでも、大小多くの鬼が、町を跋扈している。 彼女はすばやく身支度すると、ピンクの羽織に袖を通した。 翻る羽織の背には笹竜胆。古びた弓を片手で掴み。内なる“鬼ノ力”を呼び覚ます。]
“鬼”を退治しながら、人の多そうなとこ、行こか。 うちのおる町で、好きに食事できる思わはっとるなら、ほんに大間違いどす。
[ 彼女は、不敵な笑みを湛えながら、御渡市の街並みを走り出した。]
(49) 2016/06/16(Thu) 11時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/16(Thu) 11時半頃
[カチリ、とチャンネルの合った音がするようだった。
特定の誰かと通じる為の何か、がカチリと合わさったかのような。]
あーあー、聞こえるお仲間さん?
あんたらが何をしたくて、何が目的か俺は知らねぇけど。
でも、今は協力出来ると思ってんだ。
[ちらり、と鳥居の向こう側を見る。
町に溢れる悪魔達は鳥居をくぐってこちらには来ない。]
ヤタガラスはね、俺も邪魔だと思ってんの。
だから俺に任せてくれていーよ。
あと何人か邪魔なのいるけど、まあそこは追々?
[それを不自然と取られるかどうか。
神社は聖域であるからそこまで不自然ではないかもしれない。]
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─御渡市・中心部へと移動中──
[ ふわりと、およそ人間の跳躍できない高さと距離を、彼女は跳んで着地した。 正確には、“鬼ノ手”が地面を弾いた勢いで空中に放り出され、そして衝撃を和らげるようにクッションとなって着地したのだ。 数瞬前、彼女の立っていたところには、“鬼”が飛ばした大きな礫が何個も突き刺さって積み重なっている。]
やあん、“芝掻き”どすなあ。
[ 文字どおり『芝を掻く“鬼”』。 夜に芝を掻く音と共に、石礫を飛ばすという“鬼”だ。 ガリガリガリと地面を引っ掻く大きな音が響く。]
ずいぶん張り切ってはるけど、そない大きゅう音を鳴らしたら、自分のいはる場所が丸分かりどすえ。
[ 冗談めかして言いながら、彼女の“鬼ノ目”は別の場所に“鬼”の本体を捉えていた。 地面を引っ掻いているのは、針金のように細く尖った長い尾。 それを遠くから操って、己の居場所を錯覚させようとする狡猾な“鬼”なのだ。]
(67) 2016/06/16(Thu) 15時頃
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[ 彼女は具象化した矢を番え、わざと音をするほうに狙いをつける。 そして弓を引き絞りながら、くるりと方向転換した。 “鬼”の潜むほうへと、振り向きざまに一射。 続けて二射、三射。 無防備な状態で矢を受けた“芝掻き”は、もんどりうって地面に転がり、そこに、衝撃音を発しながら矢が突き刺さっていく。 その攻撃は“芝掻き”が現世に姿を維持できなくなるまで続いた。]
“鬼”一匹、いわしました。
[ そう終戦を告げると、もはや見向きもせず、彼女は再び歩き始める。 後には“鬼”の残滓が黒い靄となって空に浮かんでいたが、一陣の風が吹くと、それもあっという間に消えてしまった。*]
(68) 2016/06/16(Thu) 15時頃
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[カチリ、と何かが繋がった。
ややあって聞こえてくる『声』は、耳元で聞く犬の呻り声とは違う。]
……西廼慶一だっけ?
神主と縁は薄いと思ってたんだけどなあ。
まあ、いいか。
そっちの事情にオレも興味はないし。
[露店で短い会話した声だ。
妙な縁に、呆れのような驚きのような感情が混じる。]
そっちが仕事するなら任すけど。
ヤタガラス、カラスねえ……。
それって三本足だったりすんの?
[昨日の忠告めいた言葉も思い出し、なんとなく聞いてみる。]
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[ (また、“鬼”……!) 彼女が街の中心部へと向かっていると、“鬼”の気配にぶつかった。道行きのコンビにエンスストアから、何かが出てこようとしている。>>82 ひらりと後方に跳ねながら、一瞬で矢を番える。 (獣の臭い……? 先手必勝……!)]
……っつ!
[ 限界まで引き絞られた弓から、矢が放たれなかったのは、“鬼ノ目”が辛うじて人型を捉えたからだった。]
兄さん、“鬼”、どすな。 この街に、住んではりますの?
[ ゆっくりと、狙いを定めたまま、目の前の男を見定める。カバンから覗いた食べ物の袋が目に入れば、いささか警戒を緩めるだろう。 だが──]
血ぃの香り、しはりますね。 兄さんの、後ろから……。
[ わずかでも動きがあれば、一瞬で射殺す。 そう決意して、彼女は男を睨んだ。*]
(85) 2016/06/16(Thu) 19時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/16(Thu) 20時頃
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[ 『人間だ』と主張する男の様子に、変わりはない。>>86 だが、“鬼”の気配は強まるばかり。弓を引く力を緩めるわけにはいかない。 攻撃せず男の話を聞けているのが、ギリギリの状態だった。]
満月……? 兄さん、狼憑きゆうやつどす?
[ 無言で男を見ること数十秒。 弓を引く姿勢はそのままに、具象化した矢が、ぼやけて空へと消える。 彼女の出した結論は。
……その、正直、信用できませんえ。 人を傷つけはらないゆう保証が何かあれば、ええんどすけどなあ。
[ 少し気を緩めたように話しかけるが、弓は構えたまま。 その気になれば、消した矢を一瞬で再び具象化し、射ることもできたが。*]
(88) 2016/06/16(Thu) 20時半頃
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[ 目の前で急に固形のパンのようなものを食べだす男。>>93 さすがの彼女も、思わずほっと息を漏らす。 目の前の男が何者であれ、今は争う気はないようだ。]
攻撃してきたらって、うちはよう攻撃してませんえ。 そないな言い方しはって、てんごなお人どすなあ。
せやけど、物騒なことにならんで、よおしたわあ。 うち、もう行かせてもらいます。
[ ふと、思い出したように言い足した。]
もし、このくらいの白い……黒うなる石を持ってはったら、すぐに粉々にしてしまはるんがええどすえ。 この喧騒は、それのせいやないかと、うちは思うてますん。
[ 言い足して、ぺこりとお辞儀して、おもむろに上空に向けて矢を放った。事前動作なしに。 すぐさま上空を浮遊していた“鬼”が落ちてくる。 ぐしゃ、と嫌な音がする。 彼女は男にまた一瞥をくれると、すぐに立ち去った。 尋ねられれば、名前くらいは言い残したかもしれない。*]
(101) 2016/06/16(Thu) 21時頃
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そそ、三本足。
[三本足の烏のシンボルを思い出して、く、と笑った。]
俺らと同類。
でも政府の機関だからさぁ、厄介なんだよね。
三本足の烏のシンボル見たら気をつけてな?
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/16(Thu) 21時半頃
ああ、やっぱり。
三本足の鳥に突かれるのは確かに面倒くさそうだ。
アンタも目を付けられてたクチなのかな。
[忠告めいた言葉と邪魔だという声に、そんなものなのかと少し誤解をする。]
んー、どっちかってぇと仲間だと思われてんじゃねぇのかな。
でも今から敵対すんだけどね。
でもどうせ外とは連絡取れねーし、ソイツ殺しても今すぐどうこうってのはないかな。
[多分ね、と笑って返した。]
……うん、戦う必要ないなあ。
[今の『仕事』はマガタマの回収だ。]
ふうん、仲間なのか。
そういや神主だっけ。
ああ、えーと……。
[裏切るらしい慶一へ返す言葉を少し考えて。]
……ご愁傷様?
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─市街地のどこか─
[ 彼女は、ようやくひとつの発見をしていた。 “鬼”が、積極的に自分を襲ってこないのだ。 もちろん近付いたり攻撃を加えれば、いつものように害意を見せるが、遠くから見守っていると、奴らは何か他のものを目的に動いているように見えた。]
“鬼”さん、いわしました。
[ また一匹、牙をむいた“猩々緋”が、崩れ落ちる。 それが消え去るのを待ってから、彼女は“鬼”が襲っていた、かつて人だったものに歩み寄る。 ぎゅっと固く握られた手の中に、半分黒く染まったマガタマがあった。]
やあん……。また、現れはりますかあ。
[ 次の瞬間、そのマガタマを狙ってか、彼女を狙ってか、先程より大きな“猩々緋”が三匹、飛び込んでくる。 バンッ!! っと、咄嗟にマガタマを再び叩き潰してから、“猩々緋”を避けるように転がった。
口を一文字に結んだまま、文字通り矢継ぎ早に射続ける。]
(148) 2016/06/17(Fri) 00時頃
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[ 彼女は怒っていた。]
餌ばらまいて、“鬼”に喰わすなんて、ほんに“鬼”の所業どすえ。 止めな、あかんなあ。
[ 彼女は、辺りを視ると、また歩き出す。 その後背には、塵になって消えかかっている三匹の“猩々緋”。 振り返りもしない。 足は自然と、マガタマを追う、“鬼”を追い、誰かのところへ辿り着いたろう。*]
(152) 2016/06/17(Fri) 00時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 00時頃
[ アリスブルーのドレスの上には、
フリルをあしらった真っ白なエプロン
金の髪は月の光の様にさらりと風に靡く
少女の名前は ── アリス
アリスはくるりと一周すると
まるで貴婦人の様に裾を摘んでお辞儀をひとつ
話かけて来る「彼ら」の前に現れて
自らの唇の前に、スッと人差し指を立てた* ]
なかなか思うようにマガタマが集まらないな。
そっちは、三本足の鳥は見つかったのか?
[「お仲間」の方は首尾はどうなのか。
聞きながら特に当てもなく歩いていた。]
小鈴は、メアリーに話の続きを促した。
2016/06/17(Fri) 10時頃
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─闇─
鬼さんこちら、手の鳴るほうへ〜。
[ 何かが砕け散るたびに、闇の中の“鬼”が猛り吠える。 しかし斬り落とされた首からは、何の声も出はしない。]
ちょっとおいで〜。 鬼が怖くて行かれない〜。
[ 何かが崩れ消ゆたびに、闇の中の“鬼”が動き悶える。 しかし重く太い鎖が、じゃらじゃらと笑うのみ。]
そは毒入りか。 神の御酒か。 雷光の霞む間に、ゆるりと溶け出すか。
[ 真黒の闇の中に、見えないはずの赤が見えた。]
(208) 2016/06/17(Fri) 11時頃
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─回想・邂逅続き──
[ 相対するヤタガラスと思しき女が、舌足らずに、あるいはうつむき加減で話すのを、いじらしいと感じただろうか。>>115彼女は、友好的に済むならそのほうが良いと、武器を背にしまった。]
優しいお人どすなあ。 うち、好きになってしまいそうどす。 思えかし、思えかし。
ほな、うちの名前、覚えとくれやす。 小鈴ゆうんどす。
[ 相手の名前も聞けただろうか。その後、しばし話を続けたろうか。 それは、事の起こる、十日ほど前の、ことだった。]
(209) 2016/06/17(Fri) 11時頃
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─市街・どこか─
[ 見かけた“鬼”も、見つけたマガタマも、そのすべてを彼女は消し去りながら、移動を続けていた。 といっても、ひとりで歩ける範囲だ、全体の数からすれば、たいした割合ではない。 その微々たる努力を続けながら、彼女は生存者を探す。 それも、マガタマを持っている者を。]
ヤタガラスはんは、どちら側、何どす……? いくらなんでも、好き放題やられすぎなんとちゃいますやろか……。
[ 彼女の視界──否、“鬼ノ目”の視界に、ふたつの“鬼”の姿が入ってきたのは、そうつぶやきながら、辺りを見回した時だった。>>158 >>202]
“猫又”と……“蛇”……?
[ 近付くに連れ、その“鬼”や、“鬼”を連れる人が見知った顔だと、彼女は気付くだろう。*]
(210) 2016/06/17(Fri) 11時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 11時頃
小鈴は、チアキに話の続きを促した。
2016/06/17(Fri) 11時頃
[それはニコラスが来る前の事。
ふわりとしたアリスブルーのドレスにフリルをあしらった真っ白なエプロン。
金の髪は月光のようにさらりと靡いて。
実に可憐な少女がくるり、と回ってそれから瀟洒にお辞儀をした。]
”お仲間かな?”
[唇だけを動かして問いかける。
それから指をすっと遠くへと指して。]
わざわざご挨拶ありがとう。
でもね、もうすぐここに誰か来そうだからね。
今はどっか行った方がいーよ。
俺らが繋がってんだって、知られない方がいいしね。
[とん、と自分の米神を指でつついて、に、と笑った。]
[ お仲間かな? の問いに、アリスは小首を傾げる
遙とは契約どころか、
面識もある様でない様なつかず離れずが続き、
こっそりと彼女が見ている状態であるだけだから
妖精が見える「フェアリードクターの目」を持つ彼は
自覚もないまま、自身の持つそれらを忌み嫌い
必死に目を逸らしている
彼にとってアリスは
見える筈なのに「いない」ものとされている
まるで、彼から見た周囲における自身そのままに ]
[ にっと笑う青年にアリスはにこっと笑う
何も知らない無垢な少女の顔をして
そして、アリスは ── ふわりと消えた** ]
― 現在 ―
んー…三本足の烏はみつけたし、食ったんだけど。
なんか厄介なのがきた。
[アリス風の悪魔を逃がしておいてよかった。
と、ここまで考えてあれが誰なのか聞いていなかった事を思い出す。]
そいや、さっき可愛い女の子見たよ。
アリスっぽい子。
お仲間っぽいんだけどね、どうかな。
[さて、お喋りはここまでか。
目の前にいるニコラスが素直に逃がしてくれればいいが。
逃がしてくれない場合、ここで一戦交える事になりそうだ。]
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[ “鬼”の気配を辿った先にいたのは、昨日会ったふたりの人間。]
あら、誰やと思うたら、ナツメさんどすかいな。 堪忍しとくれやす。降参て、うちもいきなり人を射ったりはしませんえ。何やナツメさんから、えろう“鬼”の気がしはりましてなあ。心当たり、ありません? それから、ぱ……パパラッチさん……?
[ 昨日の記憶と自分の語彙を総動員した結果、派手に名前を間違えた気がしないでもない。 石について探っていたナツメには少しの信頼を置きつつ、底が知れないフードのパパラッチ(仮)には少しの疑惑を持ちつつ。 取り出した弓の先は、すっと、猫型の何かに向かう。]
その“猫又”はん、昨日は連れてませんどしたやろ? いつ出会わはれはったん? 何が目的で、ナツメさんに近付いてはりますん? 見たところ、特に“鬼”に襲われはった様子もなさそうどすけど。
[ その言葉は流れるように柔らかいが、けっして温かいものではなかった。*]
(222) 2016/06/17(Fri) 14時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 14時半頃
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[ 本名を名乗られて、少し慌てる。彼女にとって、名前を間違えるのはとても失礼なことなのだ。営業名のほうは相変わらず間違えていたが。]
クズミ、ハルカさん? ほな、パパラッチさんゆうんは、本名ちゃうゆうことどすな。 やあん、昨日ちゃあんと教えてくれはったら良かったんに。 失礼しましたえ。
[ 謝りながらも、射線は“猫又”から動かさない。 ハルカの説明を、ゆっくりと聞いて。]
ほん、その“猫……の“鬼”どすけんど……。 契約したゆうことは、ハルカさんの思い通りに使いこなせはるゆうことでええどすな?
[ 悪意のない人間ならば、協力したほうがよい。しかし、身に“鬼”を抱えた人間にコロコロ出会い、その全員を容易く信用できるものだろうか? 当然の疑問が頭を巡り、答えが出るはずもないまま、ぐるぐると止まらない。]
そんで、ふたりで何してはりましたの?
[ どうも今更になってしまった質問を、彼女は弓を下ろしながら、口にするのだった。 彼女には感知できないが、マガタマがここには二個ある。果たして落ち着いて、会話をし続けていられるものか──*]
(235) 2016/06/17(Fri) 17時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 17時頃
へえ、流石。
仕事が早いな。
[三本足の烏は喰らった。
その報告に声音に素直な感嘆を乗せる。]
……んー。
手伝いは言ってくれれば善処する。
お仲間?だし?
[その彼が言う『厄介なの』。
救援要請でもない限り合流の必要もないだろうが、一応"仲間"として声をかけ。]
……アリス?
ああ、なんだっけ、兎とか猫が出てくる?
そんな女の子がねえ。
分かった注意して見ておく。
[そういう物語に縁はなく。
だから『アリス』と聞いても咄嗟にぴんと来なかったが、何かのブランドにそのモチーフが使われていたのか辛うじて記憶にあった。]
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[ かくかくしかじか、ふたりの話を聞く。 ナツメとハルカ、ふたりの口から『チアキ』の名が出たときには、おや、となった。>>241 >>245]
チアキ? と、お知り合いなんどす? ハルカさんは。 白衣の変人ゆうたら、間違いなさそうどすなあ。 どないな繋がりなんどすやろな……。
[ どこかで“鬼”と遊んでいるかもしれない白衣の友人を、彼女は想像した。 話がハルカの持つ謎のアプリの話になると。>>247]
悪魔召喚プログラム……? マガタマと、何か関係してはりますんやろか……?
[ 再び考え込む。 ヤタガラスのような、人の使役する“鬼”を増やすことが目的の一つならば、マガタマの役割は、単なる餌ではない? “鬼”にとって、もっと別の── 目の前のふたりには、彼女が意識がどこかに飛んで行ってしまったように見えただろう。*]
(259) 2016/06/17(Fri) 20時半頃
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[>>257ハルカの言葉には、ハッとしたように顔を起こす。]
知りたい、そうどすな。 うちも知りとう思うてますし、さらに言うなら、原因を知ってそれを止めとう思うてます。 うちが今、考えとることでようおしたら、おふたりに伝えますえ。
[ もしふたりに聞く気があれば、マガタマが何らかの意図でもってばら撒かれた餌であるという話をしただろう。>>148 >>149 そして、それだけに話は留まらないだろうという推測も。ついでにヤタガラスという組織の存在も、伝えたかもしれない。>>259]
(264) 2016/06/17(Fri) 21時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 21時頃
そう言えばお仲間?とか言ってたっけか。
案外近くに居ないもんかね。
確か――。
"アリス"だっけ?
[名前ではなくて『アリスっぽい』だっただろうか。
その彼女はどんな容姿だろうかと考えつつ、パンを齧る。]
[ その向こう側に誰かがいるのが見える
見えたはいいが、どう声をかけたらいいのか
分からないまま目を逸らした
アリスの無邪気な笑い声が微かに響く** ]
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[ やはりナツメに憑いている“鬼”はただものではない。考え方が、人とは違う。>>275 そう、彼女は感じた。 あるいはこの一件の首謀者と同類なのか。彼が味方であれば非常に心強いだろう。]
ナツメさん、よう考えはってますなあ。 うちより、ずっと頭がよろしおすわ。
[ 見せつけられたマガタマは、咄嗟に壊そうと言い出しかけたが、正体を知るためには、ただ壊しているわけにはいかないのかもしれない。そう思った。]
……“鬼”の気配? あれは──
[ ふと視えた“鬼”は、先程すれ違った男のそれ。>>283 しかし、それを言いかけるより早く、ナツメの紡いだ言葉は、彼女を押し黙らせるに十分だった。>>292 この、マガタマを、集めている……?*]
(299) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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小鈴は、クシャミに話の続きを促した。
2016/06/17(Fri) 22時半頃
小鈴は、リツに話の続きを促した。
2016/06/17(Fri) 22時半頃
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[ 先刻とは、どことなく雰囲気が違うのを察する。>>302 “獣”の臭い。“鬼”の匂い。 犬、と言っていた彼は、何者なのだろう。]
矢は、“鬼”を討つんにはえらく向いとお武器どす。 けんど、“獣”を狩るには、けっして有効な武器とは限られませんえ。射線が一本しかのうどすからなあ。 特に、目の前で相対する時には……。
[ 手の中の弓をぐっと握り、近付いてくるルイを見続ける。傍にいるナツメやハルカの様子を見ながら。*]
(314) 2016/06/17(Fri) 23時頃
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─回想・邂逅続きの続き─
[ 目をぱちぱちとさせる女の様子に、なおいじらしさを感じただろうか。 つい言葉を重ねる。]
そ、優しおす。 うちがゆうんやから、間違いありませんえ。
[ そう言うと、さらに驚いてしまったろうか。 名を明かしてくれたのにはいっそう喜んで。]
ヨウランさんね。字はどない書かはるん? 揺籃て、呼びつけにしてええどす? 嫌いじゃない、なんて、はんぱな言い方、いけずどすなあ。ほんに好きなんか嫌いなんか、気になってしまうやんなあ。
ほな、またどこかで会いましょ。 うちも揺籃も、“鬼”を追う者、なんどすやろ?
[ 朗らかな笑顔を揺籃に向けると、近付いて、両手をがしっと握れただろうか。名残惜ししみながらも、彼女はその場を立ち去る。*]
(316) 2016/06/17(Fri) 23時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 23時頃
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[ 足を止めたルイを見て、彼女は考える。敵対する意志がないとしたら、何ゆえ止まるのだろうと。 望むのか、という質問にはあえて答えなかった。>>321]
ルイさんが、マガタマいっぱい持ってはるって、ナツメさんが言いはるんよ。 それ、本当どす? 何のために集めてはるん?
[ ナツメが誰かは紹介しなかったが、きっと分かるだろう。 そんなことよりも大事なのは、彼がどっち側か、ということだった。]
(324) 2016/06/17(Fri) 23時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 23時半頃
どーっすっかなあ。
「望み」を叶える力がある。
とか馬鹿正直に言ったら射られそうだ。
[面倒くさい、とぼやく。]
どーした?
もしかして疑われてんのかな。
適当に誤魔化せばいいんじゃねぇの。
[実際の会話がどうなっているのか分からないので適当に答える。]
そうそう、こっちはなんか見逃してもらえたっぽい。
多分疑われてたけどね。
次会った時はどうなるか分かんねぇけど。
その人さぁ、ニコラスさんって言うんだけど知ってる?
悪魔の群れ簡単に往なしてた。
厄介だよね、強い人って。
近づいただけでマガタマを複数持ってるって気づかれた。
誤魔化すつもりだけど3人も居て面倒くさい。
["仲間"の適当な返事に嘆息して。]
俺も見逃して欲しいな。
……、…。
ニコラス?
どこかで……、ああ。
そういやたまに行くバーのような、情報屋の様な変な店の胡散臭い店主がニコラス、なんとかだったような。
同一人物かは知らんけど。
|
[ 信じられそうな、信じられなさそうな、ルイの返答。>>331 彼女は、正直自分よりも、ナツメの“鬼”に判断を仰ぎたかったが、ナツメはアプリだなんだと人が変わった様子。 そして、ハルカの『茶あしばく』という言葉に、思わず虚をつかれ、その後、くすりと笑いを漏らした。>>326]
こ、コホン。 ……調子狂うお人どすなあ。
[ ハルカに一言言うと、ルイへと向き直って。]
うち、正直言って、マガタマを集めはることに賛成できません。それを何個も持ってはったら、叩き潰してしまいとおなりますえ。 ただ、調査してはるゆうんなら、邪魔するのもうちの本意ではのうどす。 うちがおらんほうが話が進むんやったら、うちはうちでまた別のやり方を探しますけんど。
[ そう言うも、最後は結局、ナツメの“鬼”に任せようと思って、意味ありげな視線を強く強く送った。 ナツメの“鬼”は表に出てきてくれるだろうか。*]
(341) 2016/06/18(Sat) 00時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/18(Sat) 00時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/18(Sat) 00時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/18(Sat) 00時頃
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