人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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視点:


 

[ そっけなく断られるかもしれなくても。

  お祭りに、誘ってみればよかった

  なつやすみがおわるまえにと

  おもってたのに……           ] 

 


 
[  時計の音が、うるさいなあ………  ]
 


[新学期が来る。
 部活に燃える生徒達の涙や受験生たちの焦燥にまみれた夏が終わってしまう。
 私はこの場に留まったまま何処へも行けやしないのに。]

 
 どうして?みんな私の事、なんで置いて行っちゃうのかなあ……。 


[ぽつりと零れ落ちたのは涙なのだろうか。否、それにしてはやけに熱い。

熱い、熱い、熱い……! 業火に灼かれている。狭い銀色の箱の中で。 
瞼の奥からどろりと溶けだしたマグマのようなものに焼かれながら、
  
遠くでカチリと時計の針が動く音を聴いた気がした。]


[誰にも、見られてないといい。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

― 自宅 ―

やばば、やばばば!
もうお母さーん、起こしてって言ったでしょォ!?
何でこんな時間まで誰も呼びに来てくんないわけェ?マジ困るんだけどォ

[通常であれば始業式も始まろうと言う時刻に慌てて自室から降りて来る。
新学期が始まると言うのにしっかりと準備をしていなかったのか、ブラウスは少しよれてスカートのプリーツも
何だかシルエットがきまらない。

おまけに、リボンも後ろで止めるゴムと金具がへたれてしまっていてみっともない──ので、これは外してスクールバックの紐に巻き付け飾りにしてしまった。

文句を言いながらふとリビングに響くアナウンサーの声に惹かれるように顔を上げて、そこに書かれた数列に瞬いた]

(15) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

………え?

[9月1日。そう書かれている。首を捻りながら、テーブルの上に置いてあったリモコンを手に取り、他のチャンネルへと回して見るが、どれもこれも同じ日付を示すばかりで]

え、……え、ちょっと待って、何、これ?
テレビ局一斉に壊れちゃった?

[茫然と疑問を投げ出せば『何言ってるの雛子』と呆れたように母親は笑った。
『日付け合ってるじゃない。あんた今年は夏休みが一日長いって喜んでたのに忘れちゃったの?』なんて、母が雛子の顔を覗き込んであんまりにも当たり前のように笑うから、ますます愕然としてしまって二の句が継げなかった。
ずるりと滑り落ちるようにして鞄が肩から落ち、肘のあたりに引っ掛かってやけに重たい──**]

(16) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 02時頃


[時計の音がする。
昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]


 
[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。
              ・・・・・・・
同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。
あたしは然程それを不自然におもわない。
お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら?
育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。
だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。

・・・・・・・     ・・・・
家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。
その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
 


 
[あたしの両親は、あたしの死を、
『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]


なんで。

俺が、明日なんて来るなって、思ったから――?

[まさか。
 そんな簡単に天変地異が起きてたまるもんか。
 いや、もし起きるんなら、何回でも祈るけど。
 そんな超能力が自分にあるなら、明日が来ないことより、もっと別の願いを叶えたい**]


[カチリと音を立てるのはベッドの枕元に置いた目覚まし時計の音か。

朝を告げるベルがけたたましく鳴り出すほんの少し前に覚醒してしまう事がある。
早く目覚めたのならタイマーを切ってそのまま起き出せばいいものを、私は息を殺してじっと秒針が時を刻むのを見つめている。
一周ぐるりと円を描き切った後に、カチリと──ああこの音だ──短針と長針が定められた形に合わさり、そしてジリジリと無遠慮なベルが鳴り出すのだ。
起きろ、起きろと叫ぶように。]


[何もこんな時に──全身を炎で焼かれる己の姿を見つめながら頭の隅で思う。

明るい色に染めた柔らかな髪。ふんわりと自然なウェーブが出るように毎日こてで巻いてる。
嫌味にならない程度に形を整えて、ぴかぴかになるまで綺麗に磨いた爪。
睫毛がツンと上向くのはバイトで貯めたお金でマツエクしたからだ。
それなりに苦心して気を遣っていた。私の全部。

燃えて灰になるまでどのくらいの時間が必要だったろう]


[8月初旬。
私はSNSで援助交際を持ちかけて来たおじさんからお金を盗んで、ラブホから逃げる途中に幹線道路に飛び出した。

視界を灼く真っ白な光に驚いて立ち竦んだらそこは運悪く突っ込んで来たトラックの目の前。何を感じる暇もなく強い衝撃に襲われた。
ほんの一瞬の浮遊感の後に地面に打ち付けられた──所まで本当に憶えているのか、轢かれたと思った瞬間に受けた錯覚なのかもわからない。ただ、こめかみを酷く切ったらしく、そこから路面に広がる赤い水溜まりが不思議だった。
膜を張ったように急速に掠れて行く視界の隅に、脱出するトラックの運転手さんの姿が見えてああ良かった、と思ったのは確かだ。]


[横転したトラックは積み荷が悪かったのかガソリンが漏れ立ちたのか、黒煙を上げて燃え上がった。
結構な規模の事故だったし、その日は町中にサイレンが鳴り響いただろう。

昔流行ったらしい莫迦なネット小説みたいな終わり。
──幸いテレビや新聞に未成年の私を名指しで非難するような報道はされなかったが、人の口に戸は立てられない。

休みが明けたら、この事は学校中で噂になっているかもしれない
……だって、エミちゃん達が大きな声で言っているもの。

あの子はビッチだった、友達の彼氏も寝取るような女だった、って]


[カチリ。ああ、また時計の音がする。
今日こそベルの音が鳴る前に起き出して、アラームを止めてしまおう───

焼け爛れた手を緩慢に持ち上げる。
時計……あの目覚まし時計に責め立てられる前に止めてしまえたら、

そしたらきっと*気分良く目覚められるだろう*]


【人】 透明女子会 ヒナコ

ちょっと出て来る!

[リビングの中に居る母に言い置く。
休みだってば、と繰り返される言葉には生返事だけを寄越して慌てて脱ぎ捨てたスリッパを揃える事もせずにローファーに足を突っ込んだ。

気が急いてつま先をトントンと床の上で弾ませながら──靴が汚れちゃうし形が悪くなる気がするからいつもはしないのだけど──靴箱の扉に取り付けられた鏡でみっともなくない程度に髪を整えた。]

どこいこ……

[どこか、人が居る所……と考えればやはり学校しか思い浮かばない。
よれてしまったブラウスの襟を引っ張ってきちんと直してから外へ飛び出した。]

(48) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[少し小走りに進む町中には祭りの法被に身を包んだ町内会の大人たちが歩いていたり、神社へ続く道なりに飾られた祭り提灯が揺れていたりとまるで昨日の再現のようだ。

とは言え昨日は友人達が構ってくれない心細さに足元ばかり見てにふらついていたわけだから、景色が全く同じかどうか自信は無い。
知らないようでいて、昨日意識の端っこで見たり聴いたりしていたような、そんな町の姿にううん…と小さく唸った。

その途端、鞄の中からスマホの通知音が鳴り響いてビクッと背筋を震える。
きっと他人にとってはそれなりの喧噪に紛れただろうけれど、自分にだけは特別なそれ。

友人達と連絡を取り合っているグループチャットのアプリに個別の着信があったのだ]

エミ、ちゃん……。

[昨日、お祭りに行こうと能天気に誘いをかけた雛子に対してまるで稚い子供に言い聞かせるようにしてお小言を送って来た友人の顔を思い浮かべながら立ち止まって、アプリを開く。
かくして読んだのと同じ文面が丸々表示されているのを確認して、息を呑んだ]

(49) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

[エミちゃんからの通知を見て、息を呑んだ。
昨夜送られてきた文面と同じ。彼女もまた夏休み最後の9月1日を繰り返しているのだ。

私が願ったから?私を置いて次の季節へなど行かないでくれ、と
嗚呼、それなら、それだったら、なんて都合が良いのだろう───

喜悦が浮かび上がって、思わず口元を抑えた。
そうしないと哄笑が零れ落ちてしまいそう。

嗚呼なんて莫迦なエミちゃん、私に捕らわれた事も知らないで
まるで姉、ううん女王様気取りで私にそんな指図をして───

いいよ、大丈夫。今まで通りにあなたは私の女王様だ。
いくらだって見上げてあげるしいくらだって尊敬する。尻尾だって振るよ。

だから、私とずっとずっと一緒に居てくれるよね]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[零れ落ちてしまいそうなものを堪えて口元を抑える。
ヒュウ、と変な音だけが漏れてしまったかもしれない。

暫く震える指が上手く動かなくてアプリを操作できないまま、またスマホを鞄に突っ込んだ。
ああ誰かに会って確かめられたなら──しかし、同じ一日を繰り返しているかなどと誰に訊けるだろうか?

真面目に取り合ってくれる人などいるのかと思案しながらも、やはり足が向くのは通い慣れた夏呼西高校の学び舎だった。]

………あ、

[とぼとぼと歩んでいた足が、校門前に集まる数人の学生の姿をみとめて止まった。
どうしよう、声を掛けなければ会話も何もないけれど、会話に割り込むのはなかなかハードルが高い。
思えば自分は友人達に乗っかって行動するばかりだったから]

(50) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[どうしようかと逡巡しかけたが、彼らの顔に見覚えがある事に思い至って『あっ』と声が零れた。

ああ、あれは、つよつよでやばやばなガン飛ばして来た子(>>47)と、野球部の試合を見に行った時に献身的に立ち回っていた──少なくとも自分にはそう見えた──マネージャーの女子(>>41)と、それと、ああ、もしかしたら一度だけ話した事があるかも。
エミちゃんだか、誰だったかの元カレの後輩のなんとか、って言う男の子。(>>30
ふっくらした輪郭はそう言えば昨日神社前で見かけたかもしれない。

すぐに会長や秋山を見付けて其方に気を取られてしまったけれど──うん、間違いない。昨日、少なくともすれ違った筈だし、マネージャーの彼女も屋台で騒ぐ野球部達と会っているかもしれない]

ね、ねェ君たちさァ、昨日居たよね!?神社!

(51) 2019/09/02(Mon) 17時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[お前とお前とお前!とばかりに思わず行儀悪く指さしてしまった。
ギャルは傍若無人にとか傲慢にとかそんな教えが身に付いていたからとかでは全然ない。
焦ってしまって、思ったままが口から飛び出す。
ずんずんと詰め寄るように歩み寄って───その内に、ああ、思い出した。]

キミけんちゃんでしょ、けんちゃん、私の事おぼえてる?おぼえてないかな、ヒナコだよ!

[鹿崎をケン、と呼んでいたのは彼の先輩だったか。
威圧的でオラオラしてて、何だか全然いい先輩って感じじゃなかったけど、シャレにもならない理不尽な物言いをのらりくらりと笑顔でかわしていた後輩の子。
かわいそ、ともうまくやってて偉いな、とも思った。

ねえおぼえてないかな、と昨日の事なんだか雛子自身の事なんだか自分でもごっちゃになりながら鹿崎の顔を背伸びをしながら見上げてもっと良く顔を見せようと**]

(52) 2019/09/02(Mon) 17時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 17時頃


透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 17時頃


 
[  こんなに早く終わってしまうなら、
  うじうじと悩んでなんかいなければよかった。  ]


 
[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。

  少しでも、イヤなことを思われたくなくて。

  引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……

  それだけ。

  もっと好きになってもらう自信がないから、

  何も伝えられないだけになってしまった。     ]


 



[ 今さらこんな我儘……
  願ったってしかたないんだろうけど
  でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。  ]


 
[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
 


[『もしこんな風にできていたら』

あたしという人間は死の間際
それを望んでいたように思う。

『願い川』『叶い橋』が
あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]


[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。
夏だから、温度をできるだけ下げていた。]


[そしてあたしが、振り返って、
颯成の手をとろうとしたことも]


[夏休みが始まったら?

どんなにあたしの死を両親が
恥ずかしがって隠そうとしたとして。

学校からあたしが突然いなくなることになれば
どんな言い訳も嘘も、きっと罷り通るまい。
きっと、誰しもに明らかになることだった。

あたしが死んだら…………]


[あのひとはこれから先いつかきっと
誰かにとられてしまう。

あたしが想いを一言も伝えられもしないうちに。**]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[話しかけた途端に体を真っ直ぐにして声を張るように(>>64)お返事してくれる事に少し目を丸くした。
『けんちゃん』で合ってた、良かった。自分の事も憶えていてくれたんだ。
安堵したのだろう、彼の顔を上目に覗き込んだ目元がくしゃりと緩んだ。

普段集団でばかり行動しているせいか、一人っきりではやっぱり自分はよわよわで、依って立つ所が少しもないと不安なのだ。

思わず取りすがるように彼の制服の裾を摘まもうとして、そして彼の体がとってもとっても仰け反っている事に気付いてしまった。
はっとして伸ばしかけた手を空中で開いてパァを作って、一歩下がり]

(78) 2019/09/02(Mon) 21時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

わ、私別にそんな怖がらせるような先輩じゃないと思うんだけどなァ
あの時ちょっとイカツイ人多かったからしょうがないかもしれないけどォ……

[何かするように思えた?緊張させちゃった、とちょっとしょんぼりした。
伸ばしかけた手は下ろして自分の制服のベストの裾をぎゅっと握り]

昨日、神社のお祭り二日目だったよね、絶対そうだよね…!
でもおかしいの、皆まるで今日が9月1日みたいに言ってて、町内会のおじさんたち法被着てお祭りの準備してるし、祭囃子だって聴こえるんだよ

(79) 2019/09/02(Mon) 21時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[電波障害では?と(>>72)現実的な答えに思わずぶるりと首を振る。
反論しようと少し口を開いた所で彼女の名は?と記憶を探るが、何度か野球部に押しかけていた癖に彼女を”マネージャーちゃん”としか認識していなかった事に気付いた。

部員の男子の事はあれこれ熱心に調べたりポジションやルールの事憶えようって思っていたのに。

友人達が見ていたのは野球部、ではなくて彼氏や彼氏候補、であって──つまり彼女は女子なので、興味の範疇ではなかったのだ。
特にエミちゃんはエースの何とかくんに夢中だったっけ。

それに疑問を抱く事もなかった自分を少し恥じた。
彼女の仕事振りを尊敬したし、話しかけてくれた事すらあったのに。

名前くらい聞いたって良かったじゃない。]

(80) 2019/09/02(Mon) 21時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

……朝テレビを付けたらどの局も皆9月1日って日付けを出してたし、親もそれを当たり前みたいに言うの。

それにね、私の友達から昨日と丸々同じ文面でメッセージ送られて来たりしてて
ねえこれって、マ、デンパショーガイ?

[何が可笑しいわけでもないけど、喉がひきつってしまって。
恥ずかしいなんて思ってしまった為に俯くように下向いて、半笑いみたいになってしまった。

小馬鹿にしたみたいに聴こえなければいいけれど**]

(81) 2019/09/02(Mon) 21時頃

[まあ電波障害で納得出来ているのなら別にそれでいいのだけれど。
ずっとそれで説明付く筈無いよね。

己の内で渦巻く何かがゴウゴウと音を立てて燃え盛っている。
肉なんだか神経なんだか、それとも骨か。
焼き切れる痛みに包まれているようでいて、その奥から溶け出す浮遊感に浸かっているようでもあって。

己の頭の後ろからまた別の己がこの世界を覗いているようだ。
───誰がどの程度この事態に気付いているのだろうか。
気付いて、どんな風に思うのだろうか、と。]

じゃあいいか、ってならないかな。
皆一緒に此処にいようよ。

[ベストを掴んだ自分の手を見下ろす。桜色の爪、子供っぽくて小さいけど、それなりに形の良い指。
夏色に少し日焼けした肌。

焼け爛れて崩れ落ちたあの手には見えない。
嗚呼、このまま。このままがいい───誰も邪魔しないで]


わっかんない……

[無意識に漏れたつぶやきが、どこに届くかなんて考える余裕もない。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[卑屈なような、皮肉なような、不器用そのものに顔を歪めてしまっているのを自覚したか、せずにか。少し俯かせていた顔を弾かれたように持ち上げた。
呼びかけに体ごと振り向いて、思わず口元を抑えた]

安住さん!安住さんだ、おはようー!

[昨日別れ際に交わした小さな約束がもう叶った、と強張っていた筈の顔を和ませて小走りに彼女の元へ。
どうやらまだ新学期……では無いようだけれど]

私に話しかけるって事はさ、あの、多分『昨日』会ったの憶えてる、って事…だよね?

[そうでなければ挨拶なんて。お互いした事ないもの]

(91) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

[昨日食べた串焼きの屋台の前で、「わっかんない」という颯成のつぶやきをきいた気がした。]

 ……颯成?

[近くまで来ているのだろうか。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[安住さんが話しかけてくれたと言う喜色でいっぱいなのでけんちゃんの言葉は殆ど耳に入っていない。
『あ、そう?よかったァ』なんて適当に返事をしてから、同時に颯爽と登場して来た会堂の姿にあからさまに顔を輝かせて少し飛び上がりながら手を振った。]

会長ーーー!おはよ!

[頼れる同級生、良く知った友達が来てくれた、と言うだけで元気が何倍にでもなる。
やっぱり集団でいるのは心地いい、楽だ。
こっちこっち、と手招いて迎えるだろう。何なら彼の腕にならしがみ付いたって許されるかな、と少し指がわきっと動いた]

(98) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

― 八月の回想(1) ―



 お母さん、なんか頭痛いんだけど……



[あたしは、あたまがずきずきずきずきずっと痛くて。
なんだかわからないけど、手がしびれてるような感じもあって。でもそれは錯覚かも。
心配しすぎかもしれないけど、でも頭がいたくて。

その時家にいたお母さんに相談してみたんだ。
けど、あたし頭痛がそれなりに多いほうだから、またあ?なんて感じで、薬のむ?ガマンする?といわれて、あたしは、ああ、そうか、『あたしのこらえ性がないだけだ』と判断して、我慢を選んだ。**]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[千早の切れ長の瞳が自分を見据える事に少し押されるようにして、うん…と頷いた。
夢ではない。夢なんかではなかったはずだと肯定しながら気圧されそうなくらいの思いがそこにある気がして少しの間口を噤んだ。

他の場所を見て回るか。本当は自分もそうした方が良いのかもしれないけれどと思いを巡らせながら何となく、彼女の後姿に呼びかけ]

あの、……ね、気を付けてね!
何にって言われると困るけどなんかホラ、絶対こんなの普通じゃないし

[彼女が何かに害されるとでも言うのだろうか?
言っておいてこんな事言う方が不吉では?と自分の口下手に少し落胆した。
でもほんと気を付けて、と中身のない言葉しか贈れずに見送るだろう]

(102) 2019/09/02(Mon) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ああやっぱり安住さんもこの繰り返しに気付いている人なんだ。
家族や町の人達が当たり前のように9月1日を繰り返している様子は少し先の通りの賑わいに見られるだろうか。

其方を心細げに見やりながら、うん、と頷いた]

良かったァ……ううん、良くないのかもしれないけど安住さんと喋ったのが無かったことになっちゃったら悲しいって思ったんだ。
今ここにいる皆でおかしいよね、って話してたんだけど……他にもこれに気付いてる人っているのかなあ

[無防備にすぐそこにある会堂の腕を取って、自分の腕をぎゅっと巻き付ける。
恋人がやるような、と言うよりは幼児が母親にでもじゃれついているような様子で腕を抱きながら千早の立ち去った方を見る。
会堂の問いにはわかんない…と頼りなげに零して]

私らも見て回ったほうがいいのかなァ?一体何をって話だけど。
──けんちゃんはお祭り、見に行きたいの?

[ねえ皆はどっか行く?とその場に選択肢を委ねてしまった。移動すると言うのなら、一緒にひっついて行くだろう**]

(110) 2019/09/02(Mon) 22時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 22時半頃


――え?

[名前を呼ばれた気がして、立ち止まる。
 きょろきょろと辺りを見回しても、声の主が誰かはすぐにはわからない。]


[あたしは、あたまが痛かった影響か、なんだかわからないけど、とにかく、人との距離を聞き分けるのが難しかった。

あたしは、みんながあたしを生きているものと扱うから、あたしが生きていると思い
あたしは、あたしは確かに死んだという気が縺励※縺?k縺九i縲√≠縺溘@縺梧ュサ繧薙□縺ィ諤昴>

とにかく、『昨日お祭りに一緒に行った』とあたしが思い込んでいるはずの颯成の姿でも見て、今日が9月1日と、まずは確かめることから――]

 鬚ッ謌! 鬚ッ謌ー?


[自分の声が妙にボヤける。水の中に入っているみたいだ。]


 颯成ー!
 


[あたしは、颯成の名前をよんでいる。
声が、出ているかどうかの判断がつかなくて、「いまはもしかして声なんて出てなかったん縺倥c縺ェ縺?°」と思ったから、二度三度とよんでみているまるで夢のなかにいるみたいだおきているのかねているのかわからないけれどあたしはたしかにここに居る

エアコンの効いた我が家に、「たった一人きてくれた」のは誰だったろう。()
あたしはあたしがはずかしいとおもわれているだけなのがこわくて誰か知っているひとをとおもっていたけれど叶ったんだっけ叶わ縺ェ縺九▲縺溘s縺?縺」縺


昨日掴んだ手のひらの柔らかさをおもいだす。]


[声が聞こえる気がするんだけど、うまく聞こえない。
 誰かが読んでる気がするんだけど、誰だかわからない。
 それが言葉なのかもわかんない。モゴモゴ言ってて、外国語ともどうも違う感じの、くぐもった音。
 そのくせ、『颯成』って呼ぶ声だけは、はっきりと聞こえた

 2回めの9月1日と合わせて、本当にとうとうおかしくなったみたいだ。]

ああ、もうっ!
誰なんだよぉ!!

[頭をぐしゃぐしゃに掻きむしりながら、癇癪任せに叫んだ。]


[犬がおこって蜷?縺医k荳?豁ゥ謇句燕縺ョ繧医≧縺ェ荳肴ゥ溷ォ後◎縺?↑讒伜ュ舌↓鬩壹>縺ヲ縲√≠縺溘@縺ッ縺吶%縺礼岼繧貞、ァ縺阪¥縺励※縺?◆縲ゅ↑繧薙□窶ヲ窶ヲ?溘??2縲?遘偵⊇縺ゥ縺ョ髢薙r縺ィ縺」縺溘?]

 縺?s。お蟋峨■繧?s縺?縺代←。
 今からお祭いくの?譌ゥ縺??。

[逅?罰縺ッ縺ゅl縲∽サ翫@縺後◆蜃コ縺ヲ縺阪◆縺ー縺九j縺ョ縺ゅ◆縺励′險?縺医◆縺薙→縺ァ縺ッ縺ェ縺?¢縺ゥ窶ヲ窶ヲ螯吶↓鬘斐′縺薙o縺ー縺」縺ヲ縺?k縲ゅ@繧?≧縺後↑縺??ゆサ頑律繧、繝∵$繧峨¥貊醍ィス縺ァ縺ゅm縺笑い話でもしてやるか。]

 聞いてよ。
 あたし莉頑律蟄ヲ校陦後¥譌・縺九→縺翫bっててさー……

[喋るたび、水のなかでしゃべってるみたいでなんだかおかしい。耳がおかしいのかな……プールで水が耳に入った時のように、あたしは少し耳を気にした。]


[それは、無意識に出た音だった。]

ひ、

[恐怖と混乱が行き過ぎて、喉が引きつれるような音。]


[そうやって笑っていても、頭の中はめちゃくちゃだ。
 さっきの気持ち悪い声がする。
 くぐもった、言葉なのかもわかんない音が、レイ姉のしゃべった言葉に重なるみたいに、二重に聞こえる。]

なん、何なんだよぉ、これ……!

やだ……

[振り払うみたいに頭を左右に振っても、消えてくれそうにはない。
 耳、耳だ、そう、耳を塞ぐ?
 いやでも、話してる途中に突然耳を塞ぐなんて変中の変じゃないか。
 浮かべた笑顔をがちがちに強張らせるくらいしか出来ずに、レイ姉を見ながら、半分固まっている。]


[ひ、という音の意味がわからなくて、あたしはまわりを軽く見まわした。何か驚くようなことがあったのかとおもった。すこしあたまがぼんやりしているから、なにか見落としたのかなとゆっくり視線をあっちとこっちとむこうへやった。]


[真顔になったのはもう一つ理由がある。()
颯成がなにかをこわがっているせいだ。]


 螟ァ荳亥、ォ?

[大丈夫?と聞いた。耳に水が入った時や耳鳴りで音が遠い時のようによく聞こえない。颯成が頭をふっている。虫でもいたのかな?虫、虫、虫、虫、陌ォ縲虫、陌ォ縲虫を探す。みつからなかった。ごめんね。]


[きょろきょろするレイ姉に、何でもないってもう一回首を振った。
 頭の中で鳴っている声の主を目で探そうとしたって無理だと思う。
 特に、レイ姉に聞こえてないんだとしたら。

 何でもないっていうのは、もうずいぶん無理がある言い分かもしれないけど。]


[相変わらず声は何を言ってるのかはわからない。
 わからないから怖いけど、さっきより落ち着けたのは、声が途切れて、目の前のレイ姉が何かを探すようなのを止めたからだ。
 何でもないって言ったのが、聞いたんだろうか。]

レイ姉、なの。

[声の内容も聞こえる理由もわかんないけど。
 こっちの訴えを聞いてくれるのがレイ姉で、声が重なってるのがレイ姉なら、可能性はそれくらいしかなかった。]


[言葉をうしなった。考える先から目玉の裏が思考につられて引っ張られているようなかんじがする。……]




 ………?


[あたしは宍井澪だ。
だから颯成の質問に黙って頷いていた。

あたしは鳥肌と同時に、難しいことや不安を思うよりも何よりも先に、ただシンプルに「ああ、――じゃあ、あたしの願いは叶っていた」と考える。]


 

[これがあたしにとって
唯一のやり直しの方法なのだろう。]
 


 ………

 縺溘@縺九↓螟休みおわらなければって、……
 言った縺代←縺……

[()また自分の声がぼやけている。
腕を摩り、そこを強く手で握る。]


[喉が震えている。
涙をこらえる時のように苦しい。
この想いだけは、明瞭だ。]



 じゃあ………あたし……

 まだ諦めなくていいんだ……


[あたしの胸はそれでいっぱいになって
気付けば、小さく絞り出すような声になっていた。**]


[さっきまでの恐怖も何もかも忘れて。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[神社へ向かう道中、お惣菜の話(>>116)に食い気味に『でしょ?』と思わす人差し指を立てて相手へ向けた。
そうなのそうなの、と何度も頷いて]

うちさァ、お母さん料理苦手だったから、あんまり元々の家庭の味ってなかったのね、でも気に入ったやつは自分達でも作りたくてレシピ聞いて鬼リピしたりしてね、だからあれはすっかり明加家の味でもあるんだァ

[何そんな所帯じみた話、ってギャル仲間には笑われてしまいそうだけど、誰かと一度そんな話もしてみたかった。
ギラギラシブーヤそして肉食(男子!)…な話ばっかりじゃなくて。]

ポテサラも絶対おすすめだしあとね夏の終わりは茄子とかトマト美味しいから───

[更にお勧め総菜などを紹介しようとしていれば、クイと腕を引かれた(>>138)…と言うよりも自分が抱えている腕の持ち主が向きを変えたのだ。おん?と少し瞼を見開きながら其方へ引っ張られ]

(159) 2019/09/03(Tue) 01時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

あ、うん?行く行く……

[でもその前に、と先程から何やらおかしな動き(>>122>>123)を見せる後輩をチラと横目に。
初対面の時あんな感じじゃなかったと思う……そう思うと何だかとても心配だ。
一瞬待ってて、と会長の手を引いてから離れる。

ね、と鹿崎の側面から前へと回り込んで今度は躊躇わずにぎゅっと制服の布を摘まみ]

けんちゃん、さっきはビックリさせちゃったのかな、ごめんね、
何か具合悪いみたいだから無理しないんだよ?あと、えっとね

[けんちゃんは私怖くないんだよね?と笑って鹿崎の手に紙片を押し付ける。
少し前の世代のJKが盛んに交換していて、自分達も真似て一年生の頃に作ったまま結構余っちゃってるシンプルで──正直に言えばちょっとダサい名刺。
メッセージアプリのQRコードと雛子の名前と、間抜けな絵文字付きのそれを寄越して離れた]

(160) 2019/09/03(Tue) 01時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[『昨日』はガン飛ばして来た割には今日絶対こっち見てくれないマンじゃん。とチラと根岸を見やったが、これも後輩にはおっかないのかも。背も低いし完全に童顔だから自分には迫力ないつもりでいたけど、ギャル軍団の一人と見られていれば無理もない]

[ね、何かあったら知らせてね。あとほんとに体調気を付けてね?と念を押して摘まんだ服を手放す。
安住さんもだよ!と先程会長との連絡先交換にちゃっかり混じって連絡先ゲットしたスマホを振って、踵を返した。]

待って会長、秋山はァ?秋山にさっき神社来ーいって言ったんでしょ?

[アプリの画面を開きながら移動先の情報を秋山にも伝えた方がいいのかそのままでいいのか尋ねている。
会長が見つけたらしい同級生の姿を見失わないよう早足で神社の外へと]

(162) 2019/09/03(Tue) 01時半頃

[己の身の内を焦がし燻り続ける炎を押し宥めながら祭りに浮かれた人いきれや石畳を行き交う下駄の立てる音に耳を傾けていた。
社の何処からか響くくぐもった水音…と言うには濁り切たノイズのように届いたそれにゆるりと眼を向ける。

生者の体に流れる血潮や息吹の持つ熱には程遠いただひたすらに冷たい何かが其処にあって。
嗚呼……これは、と焼け付いている癖に酷く冷えた心に一つ刻んだ。

此処には自分と同じようなものがいるんだ。

もう一つ、それに寄り添うような これは生者の気配に思える。

だって命の炎が暖かく周囲を照らしているように見えるもの。
たまたま、同じ社に足を踏み入れて距離が近付いた事でこの邂逅を察する事が出来たのだろう。

ノイズの内容までは耳にする事が出来なかった。]

ハ、ッハハハハ、ハハ!!なあんだよろしくやってんじゃん
素敵だね、ああ素敵ィ……いいねえ、そう言うのウラヤマ。


[死が二人を分かつまで、と言うけれど。
その死すらも乗り越える絆ってやつ。
私も欲したら手に入るだろうか?とクツクツと笑みを零した。
否、零れたものは笑みなどと言う柔らかなものではない、ただ煮えたぎるような何か。

自分の領分を侵さぬのであればあれは自分の預かり知らぬ事だ、と思っておけばいいのだろうか。

漏らした溜息が神聖な筈の境内の風を焦がす。
きっと屋台や何かの煙に紛れてしまうだろうけれど暫く焼け焦げたような匂いが風に混じっただろう。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

─ 図書館 ─

[最新式の設備とは言えない図書館の扉をギギ、と音を立てて押し開いた。
それだけで内部を冷やし続けている空調の風が頬を凪いで思わず心地よさに脱力する。
暑い。とにかく蒸し暑い。
外を歩いている内に、抱いていた会堂の腕も離してしまった。

だって汗ばんだ手でしがみ付いているのも何だか悪い気がして]

ねェ会長あいつめっちゃ9月1日生きてたね。

[先程神社で見つけて後を追った同級生や、その前後に見かけた顔見知りに尋ねてみるも
皆揃いも揃って今日は間違いなく9月1日、夏休みの最終日だと答えるのだ]

(165) 2019/09/03(Tue) 02時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 02時頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

[先程神社で見つけて後を追った同級生や、その前後に見かけた顔見知りに尋ねてみるも
皆揃いも揃って今日は間違いなく9月1日、夏休みの最終日だと答えるのだ]


[これ私達の頭がおかしくなっちゃったんじゃないよねェ……と柔らかい髪をくしゃくしゃかき混ぜていれば、割と手近なあたりから『カキーン』とやけに爽やかな着信音。

ぎょっとして書架の間を覗けば、その先の閲覧スペースに見知った姿があった]

出口!

(166) 2019/09/03(Tue) 02時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[思わず指さして呼んでしまった。放課後の教室でもないのに自習や読書に励む真面目な善男善女の集中を搔き乱す程度の音量だったが、それを気にしている場合でもなく。ちょ、ちょ!と同程度の音程で漏らしながらぱたぱたと駆け寄った]

[確か一年だか二年の時同じクラスだったし、何ならウチら大体同中だ。
いつからか知らないけど野球頑張ってて、こいつの試合うちらめっちゃ応援したし。
この前の試合も観に行った。……エミちゃん達エースくんが目当てだったけど。
出口超活躍してたし。

本人を目の前にしてしまったら、あの試合のが思い出されてどう声をかけていいのかちょっと良くわからなくなって、…何せあの後特に言葉を掛ける時間もなかったからこれが初対面だ。

チッス……と呟いた。お勉強?だろうか。『昨日』お祭り行った?それとも『今日』行くの。
どう訊こうか逡巡して、ここまで突撃して来たくせにヘルプを求める視線で会長いるかな、とチラチラ後ろを振り向いたり **]

(167) 2019/09/03(Tue) 02時半頃

[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。
つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。
わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。
沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。

あんなにぐつぐつとはなすのに
その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。



新聞に死んだひとの名前が書かれる。
あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。

あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。
熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから
あのひとも、もしかして
つい最近、死んでしまったのだろうか?]


 
 鄒ィ縺セ縺励>……?

[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。

あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。
秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。
もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。

すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]


[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。

あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。

ここにあるのは、
「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[会堂と出歩く最中行き会った知り合いの顔の一つ一つを思い浮かべる。
『付き合っているのか?』男子と行動していれば必ず聞かれるお決まりの言葉だ。
え、それ会長みたいな子と一緒でも言います?

──そんなわけないじゃん、私みたいなタイプと付き合ったりしないよこの子は。
きっと、もっとずっと品行方正で清純で黒髪の、……うん多分見た目的には安住さんとかマネージャーちゃんみたいな、さァ。

呆れちゃってまともに取り合う気にもならない。
会長は丁寧に否定して回ってたけど、自分はそれを横目に送られてきた連絡(>>177)に秒で『りょ!』と返信しておいた。]

(187) 2019/09/03(Tue) 14時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[話題を繰り出す事の出来ない自分のかわりに出口に話しかける会長の温厚そうな頬の輪郭を眺める。
助け船を出してくれてほんと会長は優しくてしっかりしてる。
さっきは暑さで真っ赤になっちゃってこのままじゃ倒れちゃうかと思ったけど、その前に図書館に辿り着いて良かった。

9月1日?その問いに出口は何て答えるのだろう。
こいつもエミちゃんと一緒だったら、どうしよう。───ちょっとそれは想像したくない。

冷房で一気に冷やされたからなのか、肌が粟立つように感じられてそっと自分の腕を抱いた。
二人から顔を背けるようにして]

っ……クシュッ

[零れたクシャミにウウ…と呻いて鼻の下を擦った。そこまで寒いわけじゃないんだけど、温度変化が急すぎただけだ。大丈夫、*鼻水飛ばしたりはしてない(重要)*]

(188) 2019/09/03(Tue) 14時半頃

[社を離れる間際、ゴブリと何かが沸き上がるような音が追って来たような気がした。
問いを投げかけるような響きだった。
もしかしたらあちらも私の事感じ取れたのか、と考えながら町の中を歩く。

夏の終わりの、私の秘密が保たれたままの世界を過ごす。
其処に過ごす人々も一緒に閉じ込めて、そこから出さない。
これでいいじゃん、完璧なままで───9月1日を一度過ごした記憶のある彼らの方が異物なのだ。
此処から出たいの?どうして?ずっと夏休みのままで、お祭りで、受験とか挫折とか失恋とか、そんな苦しみも絶対にやって来ないのに。

受験勉強が無駄になっちゃうのは気の毒かな?
でもこれからは今日みたいにたくさん遊べる───エミちゃん達みたいにずっと受験生のまんまのつもりで勉強し続ける人達を尻目に。]


[ねえ楽しいじゃない、楽しいよ、そうしよう?
ッハハハ!大丈夫私がずっとずっと遊んであげるから。

それはとても甘くて優しくて魅力的な想像で、ああこう言うのをきっと甘美と言うのだろうな。
煮え立つ胸の奥がもっと沸き立つみたい。

ああ、でも……ほんの少しだけ、それでは得られないものがある、と囁く声がする。
胸に空いた穴からそれが忍び込んで来て煮えて元の形もわからないくらいに溶け出した私の真ん中にあるものを冷やすようだ。
そこから罅割れて脆く崩れてしまいそうで、燃え燻る掌で胸を押さえた。**]


【人】 透明女子会 ヒナコ

は、………ハァァァ!???
ち、ちがう!し!!!!!!

[思わぬ問いに(>>194)盛大におかしな声が漏れた。ちなみに再び図書館にあるまじき裏返った半ば悲鳴だった。
デートじゃない!
力一杯否定して出口の目の前の机の脚をお行儀悪く蹴飛ばした。
小柄で運動もろくにしてなくて非力だけど、公共施設に置いてある安っぽい机ならガタリと揺れただろう。
幸い同じテーブルに他の利用客はいなかったので騒音以外の被害は出口にだけ]

(200) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

……っもー皆一々そう言う事言うのホントワンパターンっつーか
私が男と居たら全員と付き合ってるみたいに言うのマジクソだから全然違うからホントやめて欲しい

[ひと息に今日イチ口悪く文句を吐き出して、ややしてガンギレじゃん……と自分で自分に引いてしまった。そこまで言われてないし、今日これまで一々そう言われても特にリアクションはしていなかったけれど。
ムスっとむくれてさっきくしゃくしゃ掻きまぜていたせいで乱れた髪を今度は手櫛で整えながら会話を聞いた。]

……だいじょぶ、外行けばどうせあったまるから。

[今ちょっと頭煮えた気がするけど。平気。とぶすっとしたまま。
昨日見かけた野球部員の姿を思い浮かべて、ああ、遠目だったから何をしていたかまでは見えてなかったけれど。あいつと、あいつもいたよね?あとあいつ…と野球部のレギュラーの名前なら大体言える。指を折って名前を並べ]

いるかなァ?

(201) 2019/09/03(Tue) 19時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 19時頃


ヒナコは、ワタルと出口が行くなら行く、と頷いている。移動するのなら、ひっついて行くだろう**

2019/09/03(Tue) 19時頃


[もう、水の中でくぐもるような声だけでは、恐怖にとらわれない。
 その声の主が、おおよそあたりがついているからかもしれない。

 くぐもるような声、だけでは。]


[だから、そこにもうひとつ、ごぼごぼ煮えたぎるような声がしたのは、さっきの数倍驚いた。
 びくん、と大きく肩を跳ねさせて、思わずレイ姉に縋りつきそうになった。
 ぎりぎり密着するくらいで止められたのを褒めてほしいけど、誰にもわかるはずのない現状を誰も褒めちゃくれない。]

なっ、んだよぉ、よろしく?
そういうの……って、こういうの?

[頭の中に聞こえてくる声、っていうくらいだから、自分に向かって言ってるんだろうけど。
 よろしくやってるとか、ウラヤマしいとか、そういう風に言われることがすぐには思い浮かばなくて――
 一瞬の間のあと、レイ姉のことを見上げた。
 いやいや、姉と弟(みたいなもの)だし。無理あるし。
 そう思ったけど、照れ臭いしちょっと離れておいた。]


[そして、そのレイ姉が――いや、レイ姉っぽい"水"の声が、返事をするように頭の中で会話しようとしたのに、また驚いた。
 なんなんだ一体もう。
 そこの二人で話せるんなら、勝手に巻き込まないでほしい!]

何なの。
なんで、なんでさぁ、俺の頭ン中で話してんの……

[きもちわるい。きもちわるいきもちわるいきもちわるい。
 理解ができないことってこんなにきもちわるくて怖いってことを、身をもって知った気分だ。
 だからせめて、理解しようと聞いてみるけど。
 返事があったらあったで、やっぱりきもちわるいとは、思う気がする。]


[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。()]

 
 あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ


[あの人はね、死んでるんだよ。
あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]


[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。

千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]


 頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?

[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。
ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]


 逵ゥ縺励>窶ヲ ……


[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]


 縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?………
 縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……


透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 21時半頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

[会堂と出口の歩む数歩後を付いて歩く。

後輩の名を聞かれて(>>221) エェ?けんちゃんの事?けんちゃんはけんちゃん、…って事しか知らないの、と返答をしたくらいで、先程あんまり騒いでしまったのを宥められて(>>212)反省したのか静かだ。
言い方ァ、と自分でも思うけれど、実際本当に知らない。あの子体調は良くなったんだろうか。

時折スマホを取り出してアプリを確認して、朝受信したメッセージの文面を眺めている。
友人やエミちゃんからの追加の返信は無かった。

更に言えばけんちゃんからの登録申請も来ていない。

液晶を眺めては、前を行く二人の背を眉尻を下げて見つめて、スマホを閉じた。
下唇を噛んで少し早足になって二人に追い付き、手を伸ばす。
二人のシャツでも摘まもうか、腰のベルトにでも指を引っ掛けて掴まろうかとしかけ]

………。

(232) 2019/09/03(Tue) 21時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[自分の指先を見て動きを止めた。
整えた爪をコーティングする目的の派手過ぎないネイル。

人差し指の一本にだけ夏呼西高の野球部のユニフォームや応援の旗に使われている色が塗られていた。

安価だけど色数が豊富な女子高生御用達のシリーズの中の一色がちょうどしっくり来るイメージカラーで、ちょっと渋めだけど透明感があってお気に入りだった。

この夏はグループの女子みんなでお揃いにしようねってエミちゃんが言ったから、負け試合の後もなんとなくこの色を塗り続けてたけど──

その指に気付いたら出口のシャツに触れる寸前で気持ちがしぼんでしまった。
酷くしょんぼりしてしまって、スン、と鼻を啜ってまた遅れがちに二人の後を追う。
>>226)共通点には、ああうん……と曖昧に相槌なんだか肯定なんだかわからないが一応返した。うん、確かに。]

(233) 2019/09/03(Tue) 21時半頃

ヒナコは、ワタルの心の柔らかい所を謎に引っ掻いてしまった事など何一つ慮れていないし何なら我こそが傷心だみたいな顔をしてる

2019/09/03(Tue) 21時半頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

[全然前も見ずに自分の爪なんか見て歩いている。
ちょっと剥がれそうかな、なんて親指と親指擦ってしまったりして……つまり全然こちらがマイペース過ぎた。

自分に呼びかけられているのだと気付いてパッと顔を上げればもう数歩どころか大分引き離されていて───ついでに出口ってば実に歩幅が広い!
こうしている間にも進んでしまっているであろう相手に呆れたように笑み崩れた]

いける!…ってやだ、会長だってめっちゃ置いてかれてんじゃん
ちょ、でぐっ……出口、出口待ってよ───

[また大声で呼んでしまいそうになって、寸での所でワントーン落とした。
お祭り会場が近付くごとに陽気なお囃子は近くなるし、浴衣姿や友人同士、カップルで歩く人々の姿も増えて、ああ昨日と同じだと目を細めた]

(239) 2019/09/03(Tue) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ああ、また寂しい気持ちに──と思った所で賑やかな通知音。
周囲の人々の歩く邪魔になりつつその場で立ち止まって慌ててスマホを開いた…ら、液晶に映ったのはずいぶんご陽気な安住の姿(>>235)で]

ちょっ、

[思わず会長の顔を見てから、彼の手元を見、ああ同じものを来てる…と確認して、そうしてから可笑しくてぶはっと噴き出してしまった。]

安住さんなにこれ、かわい…っ

[ヤバ、めっちゃ好き。目尻を下げながらアプリに付属のイイネ的なスタンプやら何かを送れるだけべたべた貼り付けた]

(240) 2019/09/03(Tue) 22時頃

[鳥居から参道を通り境内へと抜ける道に渦巻く風に酷く焼け焦げた匂いが混じる。

屍の肉を焼いているような、溶けた鉄を熱する炉のような、地中から溶け流れるマグマのような。
形容された言葉通りにも、またその何れでもないようにも感じられる熱に混じり、ぐらぐらと何かが煮え立つ音。

再び距離が近くなったのか、濃厚になった気配は社で寄り添う二つの存在に己を主張はしない。

ただ、どうしたって焦げ付いた匂いが漏れてしまう事と零れ落ちる不快な哄笑は抑えきれなかった
───二つに向けたものではなかったけれど。
それはクツクツと、ぐつぐつと、炎のようなそれ自身を絶え間なく自嘲し、灼いているのだ。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[会長ってそう言えばあんまり運動得意じゃないんだ、(>>246)と今更に気付いたようで出口の体つきと見比べて、インテリはインテリでいいもんだ、ってエミちゃん達言ってたよ、
前のカレシとかウチュー?好きなんだって。と慰めるように余計な事を呟いた。

……きっと彼女らにしてみればそれは将来良い大学を出て、良い就職先を、みたいな下心前提の事なのだろうけれど。]

ん、ふふ、何かちょっと安心しちゃった。

[顔を合わせたら私も一緒に写真撮りたい。アプリを開いてすぐに表示されるタブはエミちゃんではなく安住さんのメッセージにしておこうと手元を操作している内に出口もこちらに気付いてくれたらしい(>>250) ]

あのね出口の足私より3メートルくらい長いんだから気ぃ使ってよね!

[大袈裟に文句を言いながら少し急いで追い付くだろう。いこ、と二人を追い越して鳥居を潜る]

(253) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

ヒナコは、ケントから申請が来ないから、やっぱり私怖がられてるか、それとも彼すっごく具合が悪いんだなあ、って思っている

2019/09/03(Tue) 22時半頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

えっ何!?

[境内は人込みと屋台についた少しオールドファッションな白熱灯等の発する熱で普段よりも随分と蒸し暑いように思える。

非日常の空間が眩しくてチカチカする目を擦って居れば、背後で膝カックンの餌食になる悲鳴が聴こえた。

こわ!と思わず出口の後ろに隠れてから其方を振り向けばああ、……なんだ同級生の悪戯か。
思わず脱力した]

ちょっとー、こんな所で転ばしたら誰かにぶつかっちゃうかもしれないじゃァん
これだから秋山は!もー小学生って呼ぶよォ

(260) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[どさくさに紛れて出口の背中に隠れていたら
まだまだ、と反芻している(>>252)呟きが聴こえてしまった。

え、と見上げた彼の大きな背中も、少しくたびれて元気がないように見える]、

出口?……ねえ、あのさァ、……

[へこんでる?とか訊くまでもない。こう言う時に友人らのように彼らの機微など考えずにズカズカと踏み込んで罵倒したり軽口を言ったり出来たら良かったのに]

出口、あの、
えっと

(267) 2019/09/03(Tue) 23時頃

[夢じゃないなら、この声は何なんだろう。]

あの……は? し……だよ?

[気付けば、少しずつ水の声の方は聞き取れるようになってきていた。
 といっても、言ってることは相変わらずわからない。
 もしかしたら向こうが聞かせる気で言ってくれてるからかな、って思うのは、言い方がなんとなく、優しく感じたから。
 聞こえたぶんを繰り返したら、だんだんわかるようにならないかなって、そんなぐあいの探り探り。

 優しいって。こんな声に何言ってんだろって、思うけどさ。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

ハァ!?

[思わぬ相手からの思わぬ返し(>>273)に一瞬フリーズした後完全に誰から見てもわかるくらいに茹で上がったように赤くなった]

ま、ま、まじめな話しようと思ったのに、…ッ!…!!

[頭に血がのぼってしまって何度か口を開閉した後、不貞腐れたように横を向いた]

ッ、なんかこの流れだと出口のカオがイケメンだって言ってるみたいでクッソ腹立つんですけどォ……
でも、なんかあんま他の子いると言うタイミングないからさァ……
あー、腹立つ……試合かっこよかったって言いたかったの!
いつも、が、がんばって…

[頑張ってたから、と言ってる内に何だか感情がよくわからなくなっていっそ唐突にぼろっと大粒の涙が零れ落ちて、本人も更に意味がわからない!と苛立たし気に手の甲で拭った]

腹立つ!腹立つ!腹立つ!

(276) 2019/09/03(Tue) 23時半頃

[聞こえにくかったのだろうか。()
耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。


神社のにそそぐ日の光。
太陽はだんだん高くなってきていた。
神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで
あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。
スローモーションのように声が濁る。]



 あのひとはね、しんでいるんだよ。


[セミが大声でないている。
屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。
あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

出口が酷いんですけどおォォォ!!!!!!!!

[祭りの中心で絶叫そして子供みたいに大声上げて泣き出した]

(279) 2019/09/03(Tue) 23時半頃

[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
 だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]

しんでる、の。

なんで。

[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
 まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
 あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

ばかァァァァァ!!!!!!

うぇっ……出口、出口のアホ!
み、み゛どめ゛でな゛い、けど、イケメンじゃないなんて、言ってないし、ひげ、ひげはちょっと整えたほーが、いい、けど、だけど、ううっ

[何で急にこんな事言わせるの!?と怒り狂って嗚咽を漏らした。
ぐいぐいと拳で涙を拭いながらぐるっと足先を夜店の並んでいない神社裏の林の方へ。
其方にも末社があって一応人気は無くはないし手洗い出来る施設もあるだろう]

もーーーちょっと頭と目冷やして来る!!!!
カラコン外さなきゃマジヤバ……

[ハー腹立つ!と再度繰り返してその場を一時退却──**]

(283) 2019/09/03(Tue) 23時半頃

ヒナコは、マナの合流に動揺の余り全く気付いて居なかった──痛恨…**

2019/09/03(Tue) 23時半頃


[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。

あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]


[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
 祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
 だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
 理由はわからない。
 でも、想像することはできた。]


……俺も、死んじゃうからかな。


[死んでる人の声が聞こえるなんて。
 ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
 だけど今は、あんまり笑えない。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[暫く経ってから、安住のメッセージアプリにやばばばどうしよう…何あれあいつ酷くない?ねえ、ああ、あああ!ちがう!私!!酷い!!!!!!などと動揺しきったメッセージと、さっきごめんほんとごめん!!!!!!と謝り倒したスタンプが数十個流れて来た。(>>282)**]

(287) 2019/09/04(Wed) 00時頃

[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
 言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
 神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]


透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/04(Wed) 00時頃


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