310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[相棒の存在のありがたさはこんなところにある。 どれだけ物思いに耽っていたくとも、やれ餌だ散歩だ構えと世話を強いることで男を現実に引き戻してくれるのだ。
例えば今だって。自動販売機の陰に潜んでいた人影へと駆ける背に慌てる間は、堂々巡りの思慕は遠い。>>17]
こら!ボス!!だめだって……。 すみません、うちの犬が……あれ?早乙女さん?
[リードをぐい、と手繰ったことで前回のような惨事は免れただろうが、屹度驚かせただろう。 申し訳なさそうに背を丸め、詫びを口にしながら。明るみに見えたよく知る姿に、首を傾げる。]
(20) mumriken 2021/02/19(Fri) 22時頃
|
|
こんばんは。だな。 ああ、いつもはもう少し早いが 今日はたまたま遅くなってな。
早乙女さんはどうしたの、こんな時間に。
[まさか彼女が、男のルーティンを完全把握しているだなんて思いもしない。重なる偶然は付随するイレギュラーによって完全に偶然と片づけられ。
手元に握られたスマホや、やけに狼狽する姿を不思議そうに見つめた後。]
またコンビニに?それとも帰るところかな。 よければ送っていくけど。
[如何様な事情であれ、年頃の女性がひとり歩くには周囲の街灯は少なすぎる。興奮する相棒を宥めるために腰を落とし撫でながらの問いに強制力はない。]*
(21) mumriken 2021/02/19(Fri) 22時半頃
|
|
[暗がりと、ボスのはしゃぎっぷりも相まって早乙女の動揺は半分ほどしか男には伝わらなかった。>>29 言い換えれば、朴念仁の男にでも半分は伝わったということだ。]
うん? ……人を? [こんな時間にこんな場所で、一体誰を? 訝しがるも、長くなる話を彼女が口にするなら聞くが、その場で続きを促しはしなかった。その前に帰路を共にすることが決まったから。
気持ち弾む声に無言で頷き、改めて自動販売機へ向かう。缶コーヒーとミルクティー。いつかの使いの際に聞いたのと同じ銘柄を購入したら彼女に渡そう。なんとなく、辞されることはないと思った。 今飲まずとも、明日の朝には飲むだろうからと。]
(36) mumriken 2021/02/20(Sat) 02時半頃
|
|
[実際、横を歩く彼女の機嫌は女心に疎い男でも察せられるくらい上向いているように感じた。>>30 リードを気持ち短めに持ち、彼女の歩幅で歩く。機嫌は悪くなさそうであるが普段、賀東荘で見かける早乙女と違い、言葉少ないのが妙な心地で。]
あー、明日。バレンタインだな 早乙女さんは誰かにあげるの?チョコ
[口をついたのは、男にとっても頭を悩ませている明日のこと。なんだか探るような口調になってしまったと言って気づいたが、後の祭りか。
返事を耳にしながら賀東荘への短い距離を歩く間に、ポケットに収めた端末が3回震えた。アプリからの通知。あの人からの連絡を報せるもの。]*
(37) mumriken 2021/02/20(Sat) 02時半頃
|
|
[柚木五郎にとって、女性というのは等しく、庇護し敬う生き物で、そして絶対に敵わない存在だ。姉しかり、隣を歩く早乙女しかり。
ポケットの片側を缶コーヒーで温め、時折横目で彼女の様子を窺う。ぽつぽつとした世間話も途切れた頃合、いつもの調子で語り始めた彼女の近況に耳を傾けていたが。>>38]
ン゛ッ……へ、へえ…?ネッ友かあ 残念ながら多分俺じゃないけど……
もしかして俺かも、って思ったってことは そいつは男なんだよな?
[解りやすい動揺の後、普段は一桁パーセントしか使っていない思考力をフル稼働して情報を整理する。まさか?そんなことが?いやでも探してみろなんて言っても言われてもいないし、彼女とボスが砂塗れになっている間にメールが届いたこともある。
違う、彼女は、彼にはなりすましていない。 そうと解かっても、いくらか重なる部分に。社交的に見える早乙女が、男と同様に顔も名前も知らない相手に心を砕いていたことに妙な親近感を覚えて。]
(58) mumriken 2021/02/20(Sat) 21時頃
|
|
[おろおろと、恐らく顔を覗き込めばその頬は夕焼けを写したように赤くなっているだろうことが想像できる声音と仕草に、小さく笑う。>>39 羨ましい、とは絶対に口には出せないが。 勿論、チョコレートの宛先への勘繰りはネッ友についてであったが、話しの運びと受け取り方によっては、嫉妬めいた詮索に聞こえてもおかしくはない。]
なんで終わってしまうって決めつけてるんだ? 探してみろ、なんて言うくらいだ。 少なくともそれだけの気持ちはあるんだろう。
[──なんてことよりも。はなから早乙女が恋を諦めているような口ぶりなことが気になった。 確かにうまくいくという保証はどこにもないが、君は本物の女性で、その気になればチョコレートを渡すことも、告白することもなんら不自然ではないのに。]
勇気……。
[しかし、彼女の葛藤と不安も痛いほどわかる。 男も、ある種の勇気が足りずにいたから。]
(59) mumriken 2021/02/20(Sat) 21時半頃
|
|
[普段よりずっと歩幅の狭い、緩やかな足取りが止まって、数歩先に進んでいた身体を翻した。前に進みたがる愛犬をあやすそぶりで腰を下ろし、俯瞰では覗けぬ彼女の表情を仰ぐ。>>40 こんなふうに思い詰めて、真剣な顔は初めてみた。 ああ、恋をしているんだな、なんて。まるでドラマの1シーンを眺めているような心地で。]
──…そりゃ、もちろん。 早乙女さんみたいな素直で可愛い女の子に好かれて 「普通」の男なら、悪い気分になる奴いないよ
["俺は普通じゃないけど" 言葉にしない胸の裡は、伝える必要のない言葉だ。彼女がチョコレートを渡そうか迷っている相手は己ではないし、求めている勇気を与えるには無粋が過ぎる。
がんばって、と無責任な励ましを添える横で、黒目を輝かせたボスもわん、とひと吠えした。]*
(60) mumriken 2021/02/20(Sat) 21時半頃
|
|
["ネットではいくらでも嘘がつける" 一般論として口にしたのだろうが、それでも胸にぐっさりと刺さった。>>67 彼女もまた、幾らかの嘘を交えて遣り取りしているのかもしれないが。男のような疚しいことと後ろめたさしかないものとは違うだろう、なんて、勝手な想像でしかないのだけど。]
……うん?
[満更でもない様子に、自然を頬が緩む。羨望と嫉妬は、自然と応援に変わっていた。 せめて彼女の恋心は、正しく伝わるといいと。 いつもと違う目線から腰をあげ、何か言いよどむ彼女と向き合う形を取って、言葉を待つ。>>68]
(129) mumriken 2021/02/21(Sun) 12時半頃
|
|
[すべてが、男にとって都合のいい思い込みと思い違いであったと知るのは、その直後。]
(130) mumriken 2021/02/21(Sun) 12時半頃
|
|
えっ、 …………。
[零れる涙に、落ちる言葉に思考が止まる。 押しつけられた紙袋はかろうじて落とさずに済んだが、急転直下の展開に暫くその場から動けなかった。
────俺は、何をした? 彼女に何を言った? 中を検めずとも解る紙袋がずっしりと重く。
それでも、追い駆けることはできなかった。 うそつき、に込められた意味を、思いを知るのが怖い。直感でそう感じたことがきっと答えで。 答え合わせをしたところで、彼女の指摘を認めるだけだろう。
男はとんでもない嘘つきであると。 早乙女を傷つけたかもしれない、誤解があるなら解きたい、けれどそれ以上に、裡に隠す秘密を知られたくない。そんな、保身に走る情けない男であることを。]
(131) mumriken 2021/02/21(Sun) 12時半頃
|
|
[──その後のことは、男自身も記憶が曖昧だ。 普段ならとうに寝ているだろう時刻。深夜未明に送ったメールは二通。
あの人へ。明日の待ち合わせ場所と時間。 早乙女へは詫びと、少し時間をくれ、と。]*
(132) mumriken 2021/02/21(Sun) 12時半頃
|
|
── バレンタイン当日
[目の下に特大の隈を飼いながらも、愛犬との日課は欠かさない。散歩を経て、少しだけ仮眠を取って、約束の場所に向かう。 先方は『MARUMI』を希望してきたが、それは避けた。あの店には賀東荘の住人もよく訪れる。男にとっても、大事な場所だ。だから、別の。普段利用することのない、半径5キロの外側にある駅近くの、人の少ないカフェを指定した。]
…………。
[予め聞いていた特徴の男を見つけると、のそ、と歩く。視線が合う。ああ、こんな顔をしていたんだな、思ったより普通で、清潔そうな感じがいい。 そんな第一印象を頭の隅に追いやって。何用かと怪訝な顔をする彼へ、90度頭を下げる。]
こめんなさい。俺が、…………。
(196) mumriken 2021/02/21(Sun) 22時半頃
|
|
[やっぱりドタキャンするかと考えた。 すべてを姉の仕業として、弟として詫びることも。
けれど、昨日の早乙女の姿を見て。改めて己の所業を振り返ったらもう、だめだった。どれだけその場凌ぎをして逃げて誤魔化したとしても、以前のようなほの甘いやりとりはできない。
早乙女からチョコレートを受け取った瞬間に。 否、あの人に素性の一端を知られた時点で。 この恋はとっくに終わっていた。終わらせるべきだったのだ。]
(197) mumriken 2021/02/21(Sun) 22時半頃
|
|
[────気が付けば、夕方。 男はまた、いつもの浜辺にいた。傍らには愛犬が砂を蹴って遊んでいる。いつもと変わらない日常。
ただ、ポケットの端末が定時となっても震えなくなっただけ。明日も、明後日も屹度。それだけのことが、どうしようもなく哀しかったが、自業自得過ぎて涙すら浮かばない。
想像以上に誠実だったかの人は、笑って許してくれた。いくらか違和感を感じたことがあったらしいこと、送った写真に観きれていた、如何にも男性の姿が気になって逢瀬を提案したこと。
いっそ、殴って詰ってくれたなら。 土下座して、膝に縋って赦しを請う姿を蹴り飛ばしてくれたなら。この思いは、今夜で躯となって海の底に沈められたのに。]
(198) mumriken 2021/02/21(Sun) 22時半頃
|
|
…………。参ったなあ、ボス。 振られたってのに、まだこんなに好きだよ。
[傍らに置いてある紙袋からチョコレートを取り出す。 早乙女はあれからどうしただろう、気にはなったが、とても合わせる顔がない。 ハートの、丸いカーブ部分を齧る。噛み締めながら思い出すのは、賀東荘や浜辺、商店街で彼女を見かけた時のこと。
いつから、どれだけ、なんて。想像もつかない。 一方通行で重ならない視線を思いながら食べるチョコレートは、喉が灼け然うに甘かった。]**
(199) mumriken 2021/02/21(Sun) 23時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る