297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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────め か く し
お に さ ん
て の
な
る
ほ
う
へ────
[ 視覚と聴覚が、何かに囚われ、
少しだけ下を向いて、ぐるぐると頭の中で渦巻く 声を 姿を
反芻している。
紫陽花へ向かうような視線は、
少しの間、どこにも向いていない。]
[ 綺麗な、およめさん。
紫陽花の季節に輿入れしたならば、
彼女は幸せになれたのだろうか。]
[ 耳に幽かに届く、沁みるような声。]
[ ぱん、と軽く小さく、聞こえないくらいの音で、手を打ち合わせた。]
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─村へ向かう道>>130─
…紫陽花の神様かあ、 なんや、ええなそれ。 お祈り、しとこか。
[そっと目を閉じ額の辺りに花を触れさせる。 早く戻ってきますように。]
……日向ちゃんも 心配してまうやろし、 夕顔ちゃん、朝顔ちゃんも年近い子おらんくなったらこわかろうしなあ…。
(141) 2019/07/06(Sat) 00時半頃
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[歩く速度は生来遅いため、時々早歩き、小走りにしては息を吐いてゆっくりに戻る。]
…なんや、僕、歩くの遅いから、 合せるんめんどうやったら、先、行ってええからな?
[申し訳なさそうに笑う。]
……よぉ気ぃつく子かあ……
[そんなんは僕にはもったいないなあ、とは飲み込んで笑む。]
せやな、だいじな宝物や。 …けど、せやな、…考えて、 のんびりするくらいの時間、欲しいやんな…。
[大人になれば背負うものも増えるんやな、とどこかしみじみ呟いた。]
ぅん。…ありがとうな。
[こういう気づかいに生かされていると思う。白子だから余計にか。]
(142) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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─村へ向かう道>>132─
ん、…どしたん
[定吉に言われたほうを向いてみれば、小柄な姿があった。>>125]
……ほんまやな、 朝顔ちゃんは、いつも家におるもんな。 夕顔ちゃんのおつかいかな?
[定吉に同意する。 朝顔は本を読むのが好きな少女。 あまり外に出ない同士、少しの興味で好きな本について話したことがある。]
(155) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―村の道>>137>>138―
うん、…広うない村やと思ってたけど こうして探すと知らんとこ多いもんな…。
[ふー、と深く息一つ吐いた。 話し終わったのち、中年の女性に頭を下げて>>137]
……せやな。 えらい可愛がってるの、 見てるだけでもわかるしなあ
[うっすらと微笑まし気に目を細めた。]
(156) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―紫陽花の前>>138―
……、なんやろ?
もしかして遠目に見えたん、 これなんかな。
[奇妙な緊張感が背に走る。 それと同時、奇妙に惹かれてやまない感覚も覚えて、 じ、と透明な花びらの紫陽花を見つめた。]
……ぁ、
う、うん。ごめん、行こ。
[慌てて頷き、後に続く。 後ろ髪を引かれながら時折振り返りつつ。]
(157) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―家の方角へ>>152―
……なんか拝んでたりしててもおかしうないのにな。 お地蔵さんくらいよな。
[沼のじいさまが手を合わせる、 何かの折に置かれた苔むした地蔵、それくらい。]
あー、そうかもなあ。 お月さん、きれいやし。
雨司?雨司のほうがかっこええやん。
[もったいな、とちょっと笑ってから。]
……、なんや、昔、昔は、 なんか信じとったらしいよ、死んだばあ様が言うとったけど、もう皆忘れてしもうたんよね、って…… 小さかったから、よう覚えてないんやけど……
(158) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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[血筋か、呪いか? 白子が時折生まれという箕島の家に、かけら、伝わる口伝。]
……のこってない、ということは もう社とかもあれへんのやろなあ…
なんかそれってちょっと寂しいな。
[のんびり、歩き、歩き。 >>153たえを気遣う言葉にうん、と一つうなずいた。]
……戻るべき、 せやな。そう思うわ…まだ7つなんやし…
[子守の日向はきっと己を責めているだろう、 と、手前勝手に心配する。気にしてはいけない、と声をかけるべきか、と移ろう思考。]
(159) 2019/07/06(Sat) 13時半頃
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……そか、ありがとうなあ。 ええひとや。
[>>153少し眩しげに、定吉に微笑む。
芙蓉や朧が見たらのんびり過ぎると指摘しそうな歩みで、 雷門の家へを向かう、道すがら。]
──あれ、
朝顔ちゃんちがう?
[>>149 往来を見ている、少女の姿。 小首を傾げて定吉を見てから、]
おおい、どないしたの
[と、声をかけたものの、相変わらず声には少し張りがない。 きちんと届いたであろうか**]
(160) 2019/07/06(Sat) 13時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 14時頃
『 お
に さ
ん
こ
ち ら
て
の
な る
ほ
う へ 』
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―朝顔と>>163―
ああ、朧、先に降りてたんか…、
って、…そうなん? 村にも?
[これ?と手に摘まんだままの花を示してみせる。]
そうかあ、たえちゃん、 この紫陽花持ってたんかな。 女の子は花が好きやもんなあ。
……え。
[はた、と瞬きをした。 それから、少し困ったように笑む。]
(165) 2019/07/06(Sat) 17時頃
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まあ、そうはいうても、 僕だけじいっとしてんのも、あれやん?
……明日についてはちょっと…うん、朝顔ちゃんの言う通りやろと思うけど…
[朝顔、と迷いなく呼んだのは 彼女の家の近くにいたからだ。 夕顔はあちらこちら歩いていて、 朝顔は家に居がち、というそんな判断。 双子の見分けは難しい]
……ぅー、そういう亀は勘弁してほしわ… 足、気を付ける、ありがとうな。 薬も芙蓉さんにお願いしとく…。
[あは、と情けなく笑う。それから、ん、と目を伏せて]
……ほんまになあ、…花こぼすくらいやから、帰ってきてると思いたいんやけど……。…妙に、冷えるし、な。
[羽織を掻き寄せ、息一つ吐いて**]
(166) 2019/07/06(Sat) 17時頃
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寂しいな、寂しいな。
ここにおるのにな。
おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。
[そもそもお山の神様なんて、
人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]
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─村の道>>170─
……雨降ったら、 まあ恵みやけんど、
──雨、呼ぶて、なんや、ええと、あれやな、竜神さんとかみたいや…な?
[昔話の本に書いてあったのだ。 何とはなしに口にする]
……ん?
[>>171これ?と花を唇の横あたりに持ち上げた。]
(188) 2019/07/06(Sat) 21時半頃
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いいや、僕は知らんなあ。 初めて見たし、 なんや、きれいやから… 調べられたら思うて持ってきたんやけど。 定吉も怖い、みたいな?言うてて。
[首を横に振る。]
…サンカヨウ、ともちゃうしなあ。 アレはぬれると透けるねんけど、これ濡れてないし
花の幽霊て、 ええ言い回しやなあ、 詩人みたいや。
[少々的外れなことを言って、笑った。]
(189) 2019/07/06(Sat) 21時半頃
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よかったねぇ、おたえちゃん。
じぃちゃんも、おたえちゃんに。
会いたい、って。
『もう いいかい』
『もう いいよ』
『も う い い よ』
『も う い い よ』
( 山に、返した… )
[ 紫陽花を脳裏に浮かべる。]
[ 視覚と、聴覚と、嗅覚まで。
異常を感じている。
お嫁さんの笑顔、聞こえる声、香る藤、
妙な感覚だ、けれど、不快ではない。
ぼんやりと、するだけだ。]
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―歩きながら、定吉と>>176―
……うん。
僕やったら、気づいて、って… 袖を引いたりしそうやけど、 神様ってそういうの、どうなんやろうね……
[小さく呟いてみたのは透明な花弁。 自分の髪とも少し色が似ている気がした。]
探すにしたって、どこにあるかもわからんしなあ…。 社、あったならとうに見つけてるやんね。
(219) 2019/07/07(Sun) 00時半頃
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─少し前:村の道>>178〜─
……いや、足は気いつける、けど。 分かっとるって…。
[気にしているので、少し苦笑いのほどけてへの字口。 >>183朝顔の言葉を聞いては、]
難しい話知っとうなあ。 …ヨモツヘグイは、この世のものでないものを食べたらもうこの世に戻ってこれへんようになる、いうやつなん。
[>>190定吉にそう説明する。 くる、と透明な花を手の中で回して。]
ああ、僕らは雷門さんちに行くつもりやよ。 連れてくんは、もちろんええけど……
[と、家のほうを見遣って、己が声をかけるのは──と、遠慮していたところ、定吉が気安く話しかけたので丸ッと任せることにした。>>191 あまり、慣れない人と話すのは得意ではないのだ。]
(223) 2019/07/07(Sun) 00時半頃
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―朝顔・夕顔の家の前の事― [こほ、と小さく咳が出る。 少し動きすぎたのかもしれない、と思っていた時のこと。]
……え?
[>>204 朝顔なにか思いつめたようにつぶやく。 そうして、歩き出すのをうまく止められない。]
……、待ちい、って、 いま、定吉が、話して…あ、
[とことこと歩き出すのを追うべきか、定吉を待つべきか迷ってしまったが運の尽き、昼行燈のように流れあしらってきた報いだろうか。 すっかり離れてしまうまで動けずに。
>>207 定吉にうまく状況も説明できぬまま、ずいぶん遅れて追いかける羽目となったのだ。]
(227) 2019/07/07(Sun) 01時頃
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