56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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…………俺は、何をやっているんだろうな。
[すぐ傍に居たのに、守れなかった。
戦場だというのに気配を探ることを忘れ、同じ弓を扱う者として狙撃しやすい場所を確かめることを怠った。]
何が、弓の名手だ。
少なくとも、敵が狙ってくる場所なら分かったはずだろうが。
[呟いても、慰めてくれるだろう声は聞こえない。
いや、そもそも慰めが欲しかったわけではなかった。
欲しいのは――。]
―――勝たなきゃ、アイツらが浮かばれねえ。
[脳裏を過ぎていくのは、既にこの世に居ない、彼らの姿。]
…動けそうな兵を把握して、部隊の再編を。
[彼の力強い声に応じるように。]
俺も終われば、手伝う。
[見るのが苦手だった服を纏った神父に小さく声を掛けた。]
別の服着て会うって言っただろうが。
戦が終わったら、飯食おうって約束したじゃないか。
なんで約束破ってるんだよ。
神父が嘘吐いて良いのかよ。
[約束を破ったムパムピスへ、こみ上げてくる感情をぶつける。]
神はお前の最後の願いすら叶えてくれなかったな。
[フィリップを助けてくれと祈っていた彼の願いは結局叶わず、共に横たえられた少年へとまた視線を向けた。]
なぁ、本当に神様ってのはいるのか?
本当に、人は死んだら生まれ変わるのか?
[目の前の現実に、そんなことを零してしまう。
神職者である彼は、何と返してくれるのか。今はもう分からない。]
でも、もし本当に……――
赤も緑も関係ねーな?
[両軍分かれての再編は、人数的にも得策とは言えず]
とっとと仕留めて、来い。
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[人々の怒号飛び交う中を、するりと抜けてゆく。
ディーンは、オスカーの頼みを聞いてくれただろうか。 捕虜が、行く先はどこか、頭を巡らせる。
騎士団にとって、要人に護衛がついているとなれば、狙うのは人では無く、物か。 武器庫を狙うのは、得策では無い。騎士達の出入りが激しいからだ。
…―――それならば。
足が向かう先は… ]
(31) 2011/07/03(Sun) 14時頃
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― 食料貯蔵庫 ―
…っち。
[気配を殺して近付いたにも関わらず、食料貯蔵庫の片隅で、火を付けようとしていた男は呆気なくオスカーの気配に気付き、振り返った。]
業と、捕まったか?
[腰にさしていた、短剣と呼ぶには短いだろう、ナイフを右手に構えた。 オスカーの言葉に、口端をあげて不敵に笑う男に、オスカーもまた、同じ様に笑った。
戦場で見せる姿は、本来のオスカーの姿では無く。 狙う相手の命を執拗に狙う、これがオスカーの狼としての姿。 相手も、それは同じだろう。]
(32) 2011/07/03(Sun) 14時頃
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[ギィン、と鈍い男がして、両者の刃があわせられる。 間髪入れずに足を取ろうとする相手の蹴りを避け、眼を潰そうと男の顔面に爪をたてた指を伸ばす。 男が顔を反らしてその手が避けられ、伸びた腕を捕まれると、そのまま全身で当て身を喰らわせて相手を押し倒すとナイフを振り下ろす。 けれど、相手の足に腹部を蹴りあげられ、それは叶わなかった。]
ぐっ…、
[腹部への一撃は、割と効いた。 身体が折れそうになるのを堪えて、再び構えた。 男も倒れた時に頭を打った様で、二、三度頭を振ってから同じ様に構えた。]
(33) 2011/07/03(Sun) 15時頃
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[一呼吸後、地面を蹴った。 男が投げる小型の投げナイフを叩き落として、詰め寄る。
この闘いには、正々堂々などという騎士道精神は存在しない。 相手を殺す為なら、どんな手でも使う、そんな闘いだった。]
(35) 2011/07/03(Sun) 15時頃
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[強い、とオスカーは内心舌を巻いた。 さすがに領主お付きなだけの力はあった。
どのくらい闘っていたか、相手の刃が持ち手付近へと伸び、衝撃でナイフを取り落としてしまった。]
…―――っ
[男が笑むのが目に入った。 トドメをさそうと、ナイフが突き出される。
殺られる。 胸を過ぎる考えを打ち消す様に、左手を前に突き出した。]
(36) 2011/07/03(Sun) 15時頃
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ぐっ、ああああああっ
[抑え切れぬ咆哮が、響いた。]
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[左の手の平に、感じた熱に、痛みに、抑え切れない咆哮をあげた。 けれど、大きく目を見開くと、左手に突き刺さり、貫通するナイフを握り、男がナイフを抜けない様にすると、虚をつかれている男の腰に手をまわし、腰にさされているスティレットを抜き出すと、男の頚部へと、それを突き刺した。]
(37) 2011/07/03(Sun) 15時半頃
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― 自室 ―
ぐ、っ…
[血まみれになった手に消毒液をぶちまけて、口に包帯をくわえながら強く巻いてゆく。
男が絶命した事を見届けると、近くにいた兵に後始末とディーンへの報告を頼み、すぐに自室へと向かった。
医務室へは、行けない。 傷を負った事がバレれば、イアンの事だ、余計な心配をするだろうと。 有事に備えて、応急手当ができる程の備えは持っている。]
(38) 2011/07/03(Sun) 15時半頃
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すまなかった。
[フィリップと神父に、懺悔しながら。 それでも、懺悔したところで、二人が帰ってくるわけでは、無い。]
俺が甘かったんだ。
[相手の狙いに気付けていれば。 こんな事にはならなかったかもしれない。]
必ず、勝からな。
[左手を握ろうと動かせば、激痛が走った。 それでも、拳を握り込んで。]
ベネットも、見ててくれ。
[握った拳を額にあて、黒の手袋をすると、痛みを振り払う様に自室を後にした。**]
(40) 2011/07/03(Sun) 15時半頃
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…オスカー …っ!
[響く咆哮は、悲痛以外の何者でもなく。
咄嗟に声のした方を見て、名前を呼ぶ。]
大丈夫だ、捕虜は始末した。
[イアンから呼び掛けられて、しばらく時間は経ってしまっていたが。
普段と変わらぬ声音で、そう返した。]
そう、…そっか。
[呼びかけてから、時間が空いたのが気になったが
それでも普段と変わらない彼女の声を聞けば、安心して。]
今、何処にいる?
[再び戦場に出るにあたり、やらなくてはならない事は山の様にあって。]
…倉庫。
おっちゃんが倒れてた。
[相手から返答があれば、医務室へ行くつもりだ、と告げて**]
おっちゃん…?
誰だそれは。
[怪訝そうに尋ね。
オスカーもまた、医務室へ向かうだろう。**]
…なあ、お前なら。
お前なら“最期”の瞬間は何をしてたい?
[医務室から出ていくバーナードの背を見ながら、仲間に問う。]
なあ、おい!
今姫様が!
ふっつうに話しかけちまった!
ど、どうしたらいい!?
[半ば混乱し、思わず助けを求めていた。]
いきなり何だ?
[医務室へと向かうさなか、突然問われた内容に首を傾げて。]
何をしていたいかはわからんが。
最後まで主と共にありたいとは思う。
[さらりと言い放つ。]
…俺と一緒に居てくれんの?
そりゃ、寂しくなくて良いや。
[少しだけ、顔が緩む。
医務室をもう抜け出したということは、
彼女に伝えないままで。]
[先程は返事がくることがないということすら忘れていた。
先程遺体に会ってきたことを忘れるくらい動揺していたのだが。
公女の言葉に思い出したのは、ムパムピスが最後に掛けてきた言葉。]
……この戦。
両軍どちらかが……お心は二つに裂けて……?
[砦の外に出てきた公女。
そして神父が言っていた言葉。
何か噛み合いそうだが、考えが纏まらない。]
お前に忠誠を誓うと約束したはずだが。
[言いつつも、左手の痛みに僅かに眉を顰めた。
向こうにはわからない事だろうが。
剣や馬の手綱は誤魔化しつつも片手で扱うしかなさそうだな、とぼんやり思った。]
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― 医務室 ―
[主の姿を探して医務室まで来てはみたものの、部屋の中を探しても彼の姿は見当たらず。]
おい、イアン・レッドフィールドの姿を見なかったか?
[その辺にいた看護師などに問いかけただろうか。 ペラジーの姿も探すけれど、見つからない。]
(84) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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おい、お前何処にいる。
[その声は、若干不機嫌そうに。]
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