人狼議事


56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――

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視点:


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 14時半頃




[其の狼は、咆哮する―――…]



[ ――その身は一匹の『狼』 ]


[その両足は疾風になる四肢。
 草原を駆け抜け、鹿を追い詰める風の様に。

 その両腕は鋭利に光る犬歯。
 鹿を屠り、害敵の肉を噛み切る牙の様に]

[それが『狼』の戦い方。
 騎士達全てが一匹の『狼』として獲物を引き裂く、赤騎士団の猛威]


[……僕は『騎士』には成れない。
 何故なら、僕は『狼』だから。

 だから微かに心の底で感じる。
 『狼』の不思議な縁、或いは運命かも知れない。
 でも、まだ今は僕の心は覚悟を決めていない。
 決めれていない。

 『狼』が咆える時は、それでも直ぐ其処まで来ているのに**]


[風がどんな想いを運ぼうとも、
狼の名を背負い、剣を交えれば、
どくりと高鳴る心臓は抑えられない。

血が身体全体に行き渡り、
瞳の奥が熱くなるのを感じた。]


…―――ッ!

[振り翳す剣は、狼の牙。]


 ……公女さまにお目通りしたのは初めてですけど、
 お美しい方でしたねぇ。
 ご公務にも真面目でいらっしゃるし、
 ヤニクさんが尊敬するのも分かる気がします。

[のほほんと胸中に述べた。
 こうして遠くから声が聞こえるのを知ったのは、
 いつの事だったか。

 面と向かって会った時と違って、
 こちらの姿が見えない分気が楽だ、と彼は言うので、
 成程そういうものかと思い、今では便利に使っていた]



[鳴り響く咆哮に呼応する様に、其の雌の狼があげた咆哮は
 
                何処か悲しみに満ちたような咆哮で。]
 



[其の狼は、何処にその悲しみに満ちた牙を向けて良いのかわからずに。
ただ、悲しみの声をあげる。**]
    


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 廊下 ―

[さてどこに向かおうかと思案しながら廊下を歩く。

赤緑の両参謀、そして騎士団長がどのような決定を下すか、という意識は常にあった。が、意思決定に際して自分は口を挟むべきではないと考えている。
騎士団長――ダニエル・ディラックと、参謀ソフィア・カテーリングラード。
2人に対し、彼は常に全幅の信頼を置いていた。

ならば自分は自分の仕事をするまで。
厳格すぎる向きのある態度は、騎士団内の引き締めに役立てるべきだと常々思っている]

(17) 2011/06/29(Wed) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[と、不意に。]

 ―――神父様。
 どうされましたか。こんな所で。

[廊下の真ん中に立つ神父の後ろ姿>>13を見かけ、声を掛けた]

(18) 2011/06/29(Wed) 19時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 19時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 少し……砦内の視察を。
 補給部隊に喝を入れてきた所です。

[何をしていたかと問われれば素直に、真面目くさって答える。
が、彼の口から出た名前が気になって]

 公女殿下……。

[一瞬、口つぐむ。]

 差し支えなければ、ですが。
 何をお話しされたか伺っても宜しいですか。

(22) 2011/06/29(Wed) 20時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ……ええ。

[神父の言葉にただ頷く。
補給線に関しては事実だ。ただ、恐らく彼の想定よりは状況は悪い。
そのことを特段口にする訳ではなかったが。

続けて彼が話した内容には、微かに眉を動かす]

 そうですか。公女殿下が……。
 赤騎士団後継の問題は、公国にとって最たる懸念事項ですからね。
 殿下も心配でいらっしゃるのでしょう。

[当たり障りのない言葉を選び、述べた。
内心の苦い思いは隠そうとすれど、呟いた声の低さで伝わったか]

(25) 2011/06/29(Wed) 20時半頃


[  其の狼の、全てを受け止めるため。]
 



俺たちに許されたのは、鳴くことだけだろ。
 


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[彼の気掛かりは全く笑えない話で。
穏やかそうな印象に比べ聡い人物だなと内心思う]

 ……もしそのようなことになったら、前代未聞ですね。

[濁した返答の意味を彼は悟るだろうか。

砦に広がる不安のことを話されれば、一瞬返答を躊躇った。
『絶対に、兵士たちの前で動揺を見せるんじゃない』それはファーレンハイトの急逝以降の、団長の口癖でもある]

 ……ええ、必ず。

 神父様には、不安の拠り所になって頂ければ嬉しく思います。
 私の役割ではどうしても手出しできない部分がありますから。

[僅かな微笑みを浮かべて。]

(33) 2011/06/29(Wed) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 どうか宜しくお願いします。

[見る者を安心させるような微笑に敬礼を返しかけ――しかし止めた。
やはり彼は軍属ではなく、聖職者という意識があったから。
「私でよければ」、という申し出にはゆるく首を振る。]

 ご心配有難うございます、しかし私は……。
 後方支援の皆に、気苦労を預けている節があるので。

[ぽつり、と呟いて。]

 気苦労が多いのは貴方様も同じでは。
 従軍神父様というのは、やはり特殊な立場ではいらっしゃいませんか。

(37) 2011/06/29(Wed) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 遠慮ではありません、がね。
 ……半ば意地のようなものです。

[誰にも――敬愛する団長にさえ、明かした事のない胸中がある。
これが神が与え賜うた使命ならば、恐らく自分自身にしか果たせない。

ちら、とそんなことを思い出しながら、神父の言葉を聞く。
それは謙遜に過ぎるように思えて]

 貴方様の存在で、どれだけの騎士達が救われているか。
 お言葉ですが、少し自覚なされた方がよろしいかと。

[真面目に言い放った言葉は本心だった]

(44) 2011/06/29(Wed) 22時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 22時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ええ……こちらこそ、有難うございます。

[皆のおかげ、と言われて、意図は通じていないのだろうな、と思うが、それは口に出さないでおいた。
用件が無いかと訊ねられれば一礼を返し。]

 長々とお引止めしてしまい申し訳ありません。
 貴方様と話せて本当に良かった。

[緊迫した状況で、心を預けられる一時を持てたのは幸運にも近い。
それでは、と重ねて礼をして、礼拝堂に戻るだろう彼と別れた]

(49) 2011/06/29(Wed) 23時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 23時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[その後も砦敷地内を一周回り、訓練に勤しむ騎士達に声を掛けたり、時には怠惰な者を叱りつけたりして視察を続けた。

騎士達の間に潜む暗い不安と緊張感が、やはり高まっているのを肌で感じる。
近づく敵襲の情報が漏れている訳ではないだろうが――。

そうして、剣術訓練所の前を通りかかった所で]

 ……誰かいるのか。

[中から響いた、剣の振るわれる音。
吸い寄せられるように中へと向かう]

(53) 2011/06/29(Wed) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 剣術訓練所 ―

[視界に入ったのは剣を振るう騎士の姿>>51
長い金髪のポニーテイルが揺れる]

 ……ミッシェル・クロウ。

[戸口から呟いた声に彼女は気づくだろうか。
彼女が存在に気づくまで、剣を振るう姿をじっと見ている。]

(55) 2011/06/29(Wed) 23時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[軽やかなステップと剣捌き。
物心ついたころから訓練していても、まるで見たことも無いような彼女の剣術は、単純に美しいと思えた。

 ―――否、恐らくそう思える、のだろう。

今のそれは酷く乱れているように見える。]

 用があるのはお前の方だと思ったが。

[敬礼を受ければ戸口から中へと進む。
日常の訓練と同じように間合いを取り、彼女の前に立った]

 何に心を乱している。

[女騎士を細く見据え、問いかける。]

(58) 2011/06/29(Wed) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[視線を反らす彼女を、すう、と見つめる。
逃さない、というように]

 自覚が無い、訳ではないな。
 もし本当に無意識なら、ここを去っていた所だった。

[剣を握りしめる拳を一瞬見遣り]

 お前は「負けたくない」、と、私に言ったな。

 もう一度聞く。お前の敵は何だ。

(61) 2011/06/30(Thu) 00時頃

[食器を片付けていると、聞こえてきた声。]

 へぇ、お姫様に会ったのか。
 お元気そうだったか?

[先程直接会った時とは違って、嬉しそうなどこか羨ましそうな声で話し掛ける。

初めてこの声が聞こえた時、しかも相手がムパムピスだと知った時は驚いたが、姿――主に服装を見なくて会話出来るのは、逃げ出しそうになる衝動がない分、気が楽だった。
彼自身を嫌っているわけではない為、話しやすくたまにこうやって話すのは楽しいとも思っていた。]


 うーん……元気そう、とは言えない雰囲気でした。
 ここのような、前線近くの環境には、
 慣れてらっしゃらないと思いますし……
 ご公務も重なって、お疲れなのかも知れないですね。

[羨ましげなヤニクの声に、自分が見聞きしたことを伝える。
 赤騎士団長の後継について心配されていた事や、
 戦争が近いことに心を痛めていた様子など]

 ヤニクさんは、まだ公女さまにはお会いしていませんか。
 砦の中を視察していらしたようですから、
 いずれお会いする事もあるかと思いますよ。

[彼女が言っていた(ような気がした)
 会いたい、という言葉のことは、
 自分でもどう受け止めたらいいか分からず、心にしまう]



 あぁ、その通りだ―――…。

[目の前の同胞の囁きに、上手く働いていない頭のままに、本能で頷いた。]
 


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[苦しそうに歪む顔を見遣るのは無機質な視線。]

 そうか。それでは、私もお前の敵の一人だな。

[真顔で放った言葉は皮肉だとは気づかれないかもしれない。]

 ―――「お荷物」、か。

 お前は、自分を貶めるのが趣味なのか。

(69) 2011/06/30(Thu) 00時半頃


 そうなのか?
 まぁ、もうすぐ戦が始まるのだろうから、仕方がないが。

[まだ直接公女の姿を見ていないため、ムパムピスの言葉に少し眉を顰める。]

 視察されている、か。
 直接お会いしたいが、話すのは無理だろうな……。

[普通に話していた様子の彼に、ぼそりと呟いた。

彼が伝えずにいることは、こうして話していても聞こえるはずはなく。
ただ、直接公女を見かけたときに、逃げ出さないようにしなければ、と考えていた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 私には、少なくとも平均程度には動いているように見えるが。
 それでも本当に「お荷物」なのか。

[じっと、その瞳を見つめ。]

「誇り」「自信」……今のお前が求めているものか。
 それが手に入らないのは、何故だ。

(76) 2011/06/30(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[返答を聞いて]

 分からない……か。


[苦悶の表情から視線を外し、何かを思い返すように瞼を伏せた。]

(91) 2011/06/30(Thu) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[一瞬の沈黙の後、再びその目を開いて]

 ――――ならば、思考しろ。

[視線は真っ直ぐに彼女を射抜く。]

 考えることを止めるな。

 「弱さ」は常に「恐れ」のヴェールに包まれる。
 恐怖心の先。本質を見つめることから、逃げるな。

[それは剣術の基本。彼女も何度も繰り返して聞いたであろう言葉。]

(92) 2011/06/30(Thu) 01時半頃

 そうですよね……もうすぐ、というか、
 今日明日にでも、という気がして胸騒ぎがするんです。
 いえ、ただ、何となく。
 公女さまも、できれば安全な所に行かれた方が
 いいように思うんです。……気にしすぎでしょうか。

[話すのは無理か、と聞いて首を傾げたが、
 声だけなので仕種は伝わるわけなかった。
 頭の中だけの会話なのに体まで動くのは癖らしい]

 公女さまは、騎士団の皆さんにも、
 気さくにお声を掛けておいでのようでしたよ。

[暗に、ヤニクも言葉を交わす機会があるのでは、と伝える]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[今の彼女に足りないものは、彼女を導く者なのだろうと思った。
手を引く者と出会えなかったのは、彼女が「女」である故か。]

 ……私とて出来た人間ではない。
 ただ、同じ道を辿っただけだ。
 独りきり、強さを求めて壁に当たった。

[諦めた表情の彼女を見つめて]

 次は、手合せをしよう。

(102) 2011/06/30(Thu) 02時頃



―――… 俺に、ついて来てくれるか?

  



 雰囲気的にはいつ始まってもおかしくないだろうな。
 ……お姫様の身が危なくなるってのは怖いが、そうならないように――守りたい。

[近くにいれば士気も高まる。しかし、危険もより近くになる。
そうならない内に戦が終われば良いが、と願う。

が、続いた言葉にピクリと固まる。
言葉を交わす機会があるかもしれないと暗に言われ、動揺した。]

 いや、ほら、なんだ。
 お前ももし神様とかに話し掛けられたら緊張するだろ。
 そんな感じだ。

[神様と比較するなどおかしいかもしれないが、上手い例えが出来なかった。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[剣を抜いてこちらに向けた彼女に、違う、と首を振った]

 紛らわしい言い方をしたな。
 次、というのは次の訓練の機会にという意味だ。

[仕舞うように促せば、彼女は剣を仕舞っただろうか]

 今日はたまたま通りかかったらお前がいたから、な。
 これから向かう場所がある。済まない。

 また、時間を取る。

[―――それは、戦が終わった時だろうが。

そんな呟きは勿論、彼女には聞かせなかったが。]

(112) 2011/06/30(Thu) 02時頃

[咳払いをひとつ、 その後]


…聞こえるか、ベネット。

お前が団長をやらないってんなら、俺がやる。
けど、俺一人じゃ駄目なんだ。


お前の力が、必要なんだ。


[お互いの、足りない部分を補い合えば―――]


副団長に、なって欲しい。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 02時半頃



[目の前に佇む同胞の声には、しばらくの沈黙を。
墓地で言葉を交わしたもう一人の同胞が、何と返事をするのだろうかと。

息を殺す様に、耳をたてた。]
 


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 夜・緑騎士団詰所 ―

『いいか、お前ら。
 今日は重大な話があるから、心して聞け!』

[毎晩行われる全団ミーティングの席。
ディラック団長により、まるで結婚の発表でもするかのような調子で始まった『重大な話』は、されど騎士団員の間に動揺を引き起こした。

 見張り当番を除く全団員への休眠命令――それは殆ど、開戦前夜と同義。
 驚く団員たちの中にヤニク・ヴァロキエの姿もあっただろうか。]

(118) 2011/06/30(Thu) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[彼は騎士団長の隣に立ち、驚く団員たちの様子を眺めている。
しかし、収まらないざわめき。
団長の目配せに小さく頷き、鋭い声を放つ]

 ―――― 静粛に!

[その声に、騎士たちはしん、と静まり返る。
騎士団長がその後を引き継いだ]

『つーわけで、休眠命令だ。
 今日はしっかりメシ食って、風呂入って寝ろ! 命令だからな!』

[質問を受け付ける間もなく、2人は連れ立って退出する。
その命令の知らせは、砦中に加速度的に広まるだろう**]

(120) 2011/06/30(Thu) 02時半頃

 やはり、そうなのですね。
 こう言ってしまうと重荷を載せてしまうようで、
 心苦しいのですが……

 頼りにしています。

[戦う力がないことは、時々恨めしかった。
 今更剣を取っても本当の足手纏いだろう、自分は。
 代わりに、騎士達が志を果たし、守るべきものを守れるよう、
 せめて祈りたいと思いを新たにする。

 一転、急に動揺する心の声にきょとりとして]

 神様にですか? それは確かに、そうかも……
 厳粛といいますか、畏まってしまう感じなんですねぇ。

[公女殿下を前に、カチコチに緊張するヤニクの姿を
 ついつい思い浮かべて、微笑ましかった**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 02時半頃



 重荷だなんて考えたことはないからな。
 守りたいと思うものがあるから騎士団に入ったんだ。
 それにお前はお前で、俺たちの分まで祈ってくれるんだろう?

[精神的に彼を頼っている者もいるだろう。
祈りは力になる。
それは彼から聞いたか、それともトラウマを埋め込んでくれた老神父が言っていたかは覚えてはいない。
しかし、それだけ伝えると。]

 ……笑っても良いが、誰にも言うなよ。

[少し拗ねたようにそう告げた。]



 何をやらないとダメなのか。
 そんな事位解ってるよ……。

[僕は、騎士団の人間だ。赤の狼だ。
 でも、僕はそれ以上に父さんの子で。
 それは、僕の様な適任はそう居ないと言う事]


[イアンに…。僕よりもずっと団長として適任に思えてしまう彼の存在に。
 甘えてしまっている]

 ……最低だ……僕……


[もし彼が今この騎士団に居なければ。
 僕以外に適任も居ない騎士団で、僕は言えなかったと思う。

 『泣き言』を]



僕たちに許されたのは、鳴く事だけなのに。
 


[『「弱さ」とは「恐れ」のヴェールに包まれる』。
 赤騎士団の僕ですら何度も聞いた、セドリック副団長の言葉をこんな時に思い出す]

 ……言わなかったのは…。
 …父さんが何も言わなかったのは…。

 僕の、僕達の事。
 信頼してくれていたからだと思うのに。

[それは、『弱さ』が無ければ、『恐れ』も無いと言う事。
 ―『恐れ』があると言う事そのものが、『弱さ』の証明だと言う事]


 ――くそっ……!

[見張り台の欄干はギリリ、と軋む。
 まるで弱い狼の鳴き声みたいに、軋む音が虚空に融ける]

 最低だ…。

[もう解っている。だから僕はそれを認める。
 何て事ない。
 僕はただ、その重責を恐れて居るだけだ]


[ 守りたい――! ]

[彼方の平原に揺れる、大きく蠢く獣の姿を前に。
 この砦を、この騎士団を、この場所を守りたいと心も体も叫んでるのに。

 ただ最後に、『弱さ』だけが振り切れない]


[朝を重ねる程に重く響いてくる、父親の偉大さ。
 比例する様に高まる、期待と言う団長の重責]

 僕が弱いから…!

[そんな時に、父さんを超える程の剣の腕を持っていた『彼』が居て。
 いっそ彼に全て任せてしまいたい。重責を受け止めきる自信がない。
 だから今も僕は…]


[父さんから、団長から、重責から、恐れから、弱さから――]

 逃げてる。

[一粒に零れた涙だけは、同胞に響いてしまったか]


[やがて狼の咆哮が。同胞の覚悟が響く]

 僕が副団長に……?
 僕の力が、必要なの……?

[その返答を待っているのは、彼一人だけでは無い。
 狼としての同胞皆が、その意志を確かめる様に耳を立てている]


僕は―― 副団長になるよ。


[同胞の言葉に、彼が団長に成ると言う言葉に。
 受け入れる僕自信を、不甲斐無いと自嘲してしまう。]

…これが今の 僕に出来る精一杯なんだ。

[お互いの足りない部分を補えば。
 ただ一人だけの物では無い重責なら。
 ―やっぱり、僕はイアンに甘えている…]



[それでも、翠の瞳に宿った青年の意志は。

 漸く覚悟を決めた、狼としての咆哮となった**]
 


 はい。それは、もちろん。

[騎士達が戦に赴く時は、彼らの武運を祈るのが役目だ。
 命尽きる者を看取ることもだが、今は脇によけて。
 守るために騎士になった、と言うヤニクの毅然さは、
 憧れのような感覚で受け止められた]

 ……大丈夫ですよ。もちろん他言無用ですとも。

[ヤニクさんは公女殿下を敬愛する余り、
 思わず逃げ出したくなるほど緊張してしまうそうです。
 ――仮に人に言っても、そう悪し様には思われない、
 寧ろ神父個人の感覚では好ましく思われる気もしたが、
 本人の意向のことなので頷いた**]


[びり、と肌を緊張させる様な不穏な空気を震わせる同胞の咆哮。
その咆哮を聞いた狼は、す、と緋色の眼を開いた。]



 お前を、主と認めよう。

 


[一瞬、涙が混じった同胞の叫びが聞こえた。
しかし、その後に響いた咆哮は確かに   ]


お前の覚悟、受け取った。


[これで、
誰にも文句は言わせない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 夜・緑騎士団執務室 ―

[幾つかの場所に顔を出した後執務室に戻り、出陣の最終確認を進めていたが、不意に気になったことを騎士団長に問うた]

 赤騎士団はこのまま指揮系統不在で出陣となるのでしょうか。

[何度も討議して、結論の出ない事項だ。
難しい顔をする彼に、団長は『そんなことより』と問いかけた]

 我々の後継、ですか?

『俺とお前のどちらか……あるいは、両方が死んだ時。
 どうすんのか考えてんのか。
 まさか赤騎士団の失敗を繰り返すつもりじゃねぇだろうな』

[団長の声色は厳しい。]

(145) 2011/06/30(Thu) 18時半頃



[緋色が再び開けば、誓いの言葉が耳に届く。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[腕を組み、瞼を軽く伏せる。考え事をするときの癖だった]

 それは……、
 考えていないわけではありませんが。

[呟くように口にすれば、団長は返答を促す。
暫く逡巡したが、やがて伏せた眼を開き考えていた名を告げた]

 ……ヤニク・ヴァロキエが、適任だと思われます。
 弓の名手として人望を集めており、公国への忠誠心も高い。
 多少、問題はありますが……。

[今日のミーティングに件の男が遅刻したことを思い出す。
しかし、混乱状況で誰よりも冷静に動いていたことも事実で]

(146) 2011/06/30(Thu) 18時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ヤニクが主に剣士たちから反感を買っていることを問われれば]

 それは些細な問題でしょう……私という前例がありますから。

[若い団員たちは知らないだろうが、弓を紋章に掲げる緑騎士団にて、視力が弱く、弓を人並み以上に扱えない自分への風当たりもまた強かったことを思い出す]

 いえ、まだ本人の意思を確認したことはありません。
 本人と……それから、参謀に。今夜中に話しておくべきですね。

[騎士団長は『それがいい』と頷き、2人は確認作業を再開する。
まさか当のヤニクが今、参謀を捕まえようとしているとは知らず。]

(147) 2011/06/30(Thu) 18時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 18時半頃



お互い、腹は括れてるかな?

 


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[赤騎士団長・副団長就任の一報が緑騎士団に入ったのは、交代で睡眠を摂ることにした団長が詰所に戻った後だった。
眉間に皺を寄せ、厳しい顔で執務をこなしていたが流石に驚き表情を変える]

 ……レッドフィールドと、ベネットが?

[人選は安牌であり、それ自体に驚きは無い。
しかしその知らせはあまりにも唐突だった。
昼間擦れ違った青年の苦笑>>0:46を思い出しながら]

 一体何があった。
 まさか、公女殿下が手を回されたのか……?
 
[ともあれ、と席を立つ]

(161) 2011/06/30(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 赤騎士団執務室前 ―

 失礼、ヴェスパタイン緑副騎士団長、だが。
 就任の報を聞き挨拶に参った。
 新騎士団長と副団長はご在席か。

[ノックをして返事を待つ。そこには他の騎士達もいただろうか。
いない、という返事を受ければ、簡単な祝福のみ述べて帰っただろう]

(162) 2011/06/30(Thu) 22時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 22時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモをはがした。

2011/06/30(Thu) 22時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 22時頃



はは、 今更だな?
 


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[促しに応じて入室し、イアンとベネットの顔を見る。
左手を真っ直ぐに伸ばし敬礼をした]

 イアン・レッドフィールド赤騎士団長殿。
 ベネット・ファーレンハイト副団長殿。
 この度の騎士団長・副団長職就任、誠におめでとうございます。
 緑騎士団を代表し心から祝福申し上げる。

 非常時につき略式のご挨拶になること、お許し頂きたい。

[儀礼じみた口調で緑騎士団副団長としての挨拶を述べ。
上げていた腕を降ろし、個人としての挨拶を続ける]

 ともあれ、おめでとう。
 ……何があったかを問い質したいが、
 それはこの有事を乗り切った後のことだな。

(172) 2011/06/30(Thu) 22時半頃

ヴェスパタインは、真面目くさった声だが、冗談を述べたつもりでいる。

2011/06/30(Thu) 22時半頃


[ミーティングに参加する前。
彼がわざわざ言いふらす奴ではないと思ってはいたが、それでも口止めしたのは気恥ずかしさから。
他言無用と言っていたその返事に、安心したように息を吐いてその時はそのままその話題は続けなかったが。

そしてそのままミーティングに参加し、告げられた命令。]

 ……休眠命令が出た。
 明日にも本格的に戦が始まるだろうな。

 お前さんも休める内に休んでおけ。……始まったら、いつ休めるか分からないしな。

[自騎士団の参謀を探す前、ムパムピスにそう伝える。
彼が休めなくなる可能性、それは祈る以外のことで忙しくなってしまう可能性。
そんなことが無いようにと思いたいが、どうなるかはわからないのだ。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[返礼に前騎士団長の面影を見て、ふ、と微笑む]

 昼会った時とはまるで別人のようだな。
 戦が終わったら是非、祝杯を交わしながら伺わせてくれ。

[穏やかな調子で語りかける。
が、イアンにはぎろりとした視線を向けて。]

 向いている向いていないの問題ではないだろう。
 全く……、上に立つ者としての心得を説き尽くしたい所だ。

[されど、その口許は笑んでいたかもしれない。]

(185) 2011/06/30(Thu) 23時頃

― 夜:赤騎士団執務室 ―

 …俺、偵察に行ってくる。

[普段は任務以外の時には団長の傍を離れずいるが、今日ばかりはイアンとベネットが団長と副団長に任命されたばかりとあって。
ここに居ると煩わしそうだと、そっと部屋を抜け出した。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 さて、早速仕事の話をしたい所だが――。
 どうやらそれどころではないようだな。

[ベネットの机の上に積まれた書類を見遣って。
その惨状の上に、手に持っていた数枚の紙束を新しく置いた]

 我が騎士団の配備計画書だ。
 本当は参謀室交えて打ち合わせを行いたかったんだが、な。
 優秀な両参謀殿の仕事を信じることとする。

 夜明けまでにざっと目を通しておいてくれれば有難い。

(186) 2011/06/30(Thu) 23時頃

[……ムパムピスに休息命令の知らせをもたらしたのは、
 他でもないヤニクの心の声だった]

 休眠命令……

[繰り返し述べた声は、茫然として響いたかも知れない]

 わ、分かりました。知らせて下さってありがとうございます。
 ……いよいよなんですね。

[覚悟していたつもりだが、臆病な自分にはやはり怖いもの。
 俄か緊張に喉を鳴らして、頷いた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[イアンとベネットのやり取り。既にお互いを信頼している様子の姿に、「緑騎士団の飴と鞭」と例えられる自分達の姿を重ね合わせる。
否、もしかしたら自分達よりも――]

 ……不思議だな。
 それぞれでは頼りない2人が、揃えば頼もしく見える。

 まるでずっと前から、私には見えない絆で繋がっていたようだ。

[独り言のように呟いた言葉は2人の耳に入ったか。]

(190) 2011/06/30(Thu) 23時頃

 ――あっ、オスカーさん。

[普段任務以外の時は、父親に……今はイアンの傍に着くオスカーだが、今晩ばかりはさすがに色々と煩わしそうだからか。
 偵察にと部屋を抜け出すオスカーを直前に呼び止めて]


 …気を付けて。

[特段理由も無かったが、その言葉だけ投げかけて]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[困るだろうことは重々承知で、わざとイアンではなくベネットに渡したことは口が裂けても言えない。
常日頃身に纏っている厳格さを忘れ、そんな内緒の茶目っ気を起こす程度には、赤騎士団両団長の就任は嬉しい知らせだった]

 それでは、私はこれで失礼する。
 今後とも両騎士団の為、そして公国の為に協力して行こう。
 宜しく頼む、団長・副団長。

[入室したときのように敬礼を向け、
引き留められなければ、執務室を出ようと。]

(194) 2011/06/30(Thu) 23時半頃

[茫然としたような声の響きに、小さく息を吐く。
安心させるように、己自身に言い聞かせるように、呟いた。]

 お前の役割は、仲間の不安を少しでも和らげることなんだろ。
 不安がってたらダメだろうが。
 お前の不安は俺たちが、射落としてやる。

 その代わり、祈っていてくれ。俺たちの勝利を、さ。

[それは領主公女の願いとは逆のことだとは知らない。

ただ、純粋に勝利を望む。
それが、彼女たちを守ることだと信じているが為に。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― 赤騎士団執務室を出て ―

[自らの執務室に戻る前に、ソフィアと話をすることにした。
目的は赤騎士団に指揮系統が復活したことによる計画の手直しについて、そして騎士団長職後任の話題。
彼女の姿を見つけたのは参謀室か否か。いずれにせよ、声を掛けながら扉を開いた]

 失礼する、カテーリングラード参謀……。

 ――― ヤニク・ヴァロキエ?

[参謀と話すヴァロキエの姿を認め、首を傾げる。]

 何故ここに。
 探す手間が省けたが……。

(202) 2011/06/30(Thu) 23時半頃

[諭すような声に、はっとして]

 そ、そうですよね。私がふらふらしていたらいけません。
 ……ありがとうございます。

[揺るぎない声に接することは気を落ち着かせた。
 強張った肩を回して緊張を解く]

 ええ、分かっていますよ。
 ヤニクさんをはじめ、皆さんのご武運をお祈りします。

[言って、戦争を嘆いていた公女殿下の事を思い出した。
 とうとう今にも開戦という状況になり、
 彼女の心痛はいかばかりだろうかと]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 23時半頃


[オスカーが席を立つのを見れば、何事かと目を向けるが
偵察に行くのだと分かれば]


…ちゃんと帰って来いよ。


[気をつけて、なんて言ってやらなかった。
彼女は自分の傍につくのが本来の役目であるはずだから、
それ以外の場所で何かあっては困る、とばかりに。]


 ……見方解る?

[ヴェスパタインが部屋を辞した直後。
 唸りながら書類と戦っているイアンを見兼ねて、彼の元まで歩み寄って書類を覗き込む]

 ………つまり砦の配備には常に両騎士団から二つの隊が付いてる。
 後、この隊も予備兵力として砦に駐留。
 実質動かせるのは残りの隊、て意味だね。

[しかし図も文字の羅列も多少読み辛く記されて居て。
 他にも解らない所があれば、彼なりに丁寧に説明するか]


 俺は大丈夫だ。
 それよりもお前たちの方が頑張れだ。

[山積みになった書類をオスカーもまた、目にしていたから。]

 …頑張れベネット。

[果たして書類相手にイアンが戦力になるのかどうか、怪しいもんだと思いきり思っていた。]
 


[ベネットから声をかけられれば
眉間に皺をこれでもかと寄せた顔でそちらを向く。
説明を受ければ、あーあーと相槌なのか奇声なのか
分からないような声を上げて]

分かった、分かった、つまり
こっちはどーんと構えてるから、
こいつらがざーーっと行けば問題ないって事だな。

[人差し指でどんどん、と紙をつつきながら
ベネットの言葉を一つずつ理解していく。]

くっそ、簡潔に一枚にまとめてくれよな…

[今彼にとって倒すべきは、
敵国じゃなく、この山積みの書類なのだった。]



[オスカーが出ていく際に、何故自分への声援は無かったのか
疑問に思っていたが、彼がその意味を理解することはなかっただろう。

それからしばらくすれば、唸り声が執務室に響き渡っていた。]


 …――― 俺にも後でその書類見せろ。

[風にのって届いてくる主の声を聞き、暫く沈黙…、いや、唖然として。
戦場においても、オスカーはイアンの傍につき従い伝令や偵察、場合によっては戦闘もこなさなくてはならない。

彼だけに任せておくのはあまりにも不安だった。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ばつの悪そうな様子>>213を感じ取り、眉根を寄せた]

 注意……ああ、それもあったな。
 ヴァロキエ。お前、これで今月何度目の遅刻だ。
 上官には敬礼を欠かすな、敬語を使えと何度言えばいい。

[逃げ出される前に淀みなく注意を叩きつけた。
この男を自分の後釜――ひいては将来の騎士団長になどと、やはり血迷ったか、と今更自分の判断に疑いを持つ。
それでも適任は彼以外にいないように思えて]

 赤騎士団の新団長にイアン・レッドフィールドが任命された。
 副団長はベネット・ファーレンハイトだ。

[だがやはり躊躇いは捨てられず、世間話でひとまず茶を濁す。]

(220) 2011/07/01(Fri) 00時頃

[―― トントン、と顔を指を書類に突き入れる様に次第に僕も説明しだす]


 ……イアン! ここ三千六百って書いてる!
 あぁもうまだ半分以上あるんだよ!?

[…何故僕だけに声援を送られたのか
 イアンの唸り声を音楽に、その意味は嫌と言う程理解した。

 ―この戦が終わった後、どうなるんだろう、と]



 ああ、お前が祈るのなら神様もきっと勝利を与えてくれるだろうな。
 期待してる。

[彼が何を考えているのかまでは伝わってこないが、それでも空気を明るくする為にそう言って笑う。]

 俺たちが前線に行っている間、お姫様のことも気にかけてくれ。


[間違いを指摘されると、その顔を一層歪ませて]


…げっ。

無理無理無理、これ朝までとか死ぬ。
何だ、参謀室長殿は俺を決戦の前に殺す気なのか?

[へらへらと皮肉を言ってみるが、
そんなもので現実は変わらない。
しばらくは睨みあいをしていたが、痺れを切らせば]


…ちっと外、出てくる。
ベネット副団長、少しの間よろしくな!

[わざとらしく副団長なんて呼んでみたりして。
半ばベネットに押しつけるように、書類を渡すと
きっと彼の制止の声も聞かず、執務室を飛び出した。]


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