169 イースターエッグ争奪戦
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そうね、一緒だと狙える人が少なくなってしまうわ。
[ギリアンの謝罪を作戦と受け取り、
次の話に耳を傾ける]
ウェーズリーと一緒にいたのは、
昨日会ったオスカーなのね。
わかったわ。そちらは私が行きます。
[作戦会議のテレパシーに、
わくわくしてくるのを感じる]
楽しみましょう。そして、勝ちましょう。
[挑戦的な笑顔を見せた]
……嗚呼。
[グロリアのテレパシーが聞こえれば、男は小さく頷く様な呟きを洩らした。
確かに彼女にオスカーを当たらせれば事なきを得る]
勝つ、か。
[少し困った様に呟いたのは、男は自分のイースターエッグに詰めた菓子を人に食べてもらいたくてこの場にいるからで。
けれど楽しそうな令嬢の言葉に頷くのは悪くないと思い、また小さく『嗚呼』。と返した]
この勝負に勝ったら
…メアリーの秘密を教えますわね
[ちょっと、恥ずかしい
それがばれていないか、どきどき]
―回想―
オスカーくんの願いは何なんです?
エッグを集めて、叶えたいお願い事は。
え?メアリーちゃん…の、秘密!?
[バングルを介して伝わる声は、先ほど見失ったメアリーのもので。
その内容が気になりすぎてしょうがない]
分かった。俺、勝つよ!メアリーちゃんと一緒にね。
[こそりと呟かれた真意には気付かぬまま、意気込みをテレパシーへ乗せた]
え。
えーと。笑わない?
…………。
お菓子屋さんの……
[『すいーつはうす』のお菓子が食べたい、と言いかけて、少し考える。
あの店のお菓子が食べたいのなら、誰かに買って来てもらえばいいのだ。フィリップやグロリアは、あの店主と普通に話していたのだし。
でもそれは違う、と思う。たぶん、自分で買いに行きたいのだ]
……怖くなくなりたい、のかな。
[まだそれは、曖昧な答え]
お菓子屋さん?怖い?
[怖いお菓子なんてあるのだろうか…、そんなことをぼんやり考えている。小さい頃に近所のおばさんがハロウィンで作ってくれたゾンビケーキはとても怖かったが。まさかあれが現役なのか、と思ったところでもうひとつの怖いお菓子やさんが思い当たった。]
ふぅーん…。どうなんでしょう、お願い事が、叶うと良いですね。
ところで、申し訳ないんですが…。負けちゃいました。
[あはは〜と苦笑するがそのニュアンスは伝わるのだろうか。]
フィリップさん、ごめんなさい
秘密どころか大失態ですの
…悔しいので、取り返したいです
ダメかしら?
ありゃ。もしかしてエッグ、持ってかれちゃった?
なら、任せてよ。俺取り返してくるからさ。
んで、相手は誰だい?
待って、くださいですの…
メアリー、その方の相棒さんに
リベンジしたいんで
そちらへ、ご一緒お願いできますか?
『私たちと もう一度勝負をするなら、
受けてたつわ。』
っていわれて、ちょっと不安なんですの
[あの麗しい令嬢のそばに向かう
それをどうにか、回避できないだろうか
そんな浅知恵を巡らす理由の自覚は全くないままに]
[ああ、そうかと一人納得する。
「取り返したい」とメアリーは言ったのだから、他人の力ではなく、自分の力で取り返したいのだろう。リベンジしたいとも言っているし。
それにメアリーから誘いを受けて断る理由など、ない!
不安と言われれば尚更である]
オッケー!じゃあ俺、今からそっちに行くよ。
メアリーちゃん今どのあたりにいる?
[街の地理なら大方把握している。
メアリーが場所を告げれば、すぐにでも向かうだろう]**
メアリーに勝ったわよ。
全部もらってしまったわ。
[くすりと笑うそれは、悪女のようであり、
幼い子供のようでもあった]
幸先いいわね。
そちらは、どうかしら?
あぁ、そういえば。
メアリーが「リベンジする」って言っていたわ。
もしかしたら、あなたの所に来るかもしれないわね。
[彼女の様子を思い浮かべ]
楽しみ……。
[妖艶に囁いた**]
あの…これから、ウェーズリーさんのいる
屋台に向かいます
その近くに、いますの
[空っぽの籠は何と軽いことか
巣から自分の産んだ卵を亡くした母鳥は
こういう、寂しさを感じているのだろうか
ふと、そんなことを思った**]
[叶うと良いですね、との声が伝わってくる]
ありがと。
ねえ、
ウェーズリーさんのお願い事も、聞いていい?
ウェーズリーさんのお願い事が、叶いますように。
できればぼくのも。
[背後で、コインが小さな水音を立てた]
屋台?
[そこは、つい先ほどまでヴェーズリーとギリアンが酒盛り…じゃなくて勝負をしていた場所だ。となると、狙っているのはギリアンか]
うん、分かった。今からそっちに向かうよ!
[何となく、声に元気が無いような気がして。彼女の分まで声をあげた]
[楽しそうな囁きは、きちりと男に届いていた]
そう、ですか。
[屈託なく自分に接してくれる少女のエッグを自陣営が奪ったのかと思うと、少しばかりの罪悪感が募る。
けれど、そういうルールなのだから仕方がないとすぐに割り切る事にした]
こちらは、ウェーズリーさんのを全部いただいてしまいました。
……どうやら、貴女のやる気に感化されたみたいで。
[わずかに楽しそうな声になったのは、グロリアが楽しげにしているから。
言葉通り、感化されつつあるのだろう]
ああ、そういえば。貴女と組む事になったと言ったら、ウェーズリーさんが驚いていましたね。
[ふと思い出して、ウェーズリーの反応を伝えてみた]
……メアリーが、私のところに?
[の囁きを聞けば、口の中でこもりと呟き。]
嗚、勝負なので。来るならば、きちりと受けてたちましょう。
[なんて決意めいた事を囁きに乗せた]
[伝えられた光景に]
ウェーズリーってば、
どうしてそんなに笑うのかしら。
私とあなたの組み合わせって、
そんなに可笑しい?
[心底 疑問である…というように、ギリアンに尋ねる]
メアリーは、よろしくね。
あの子、きっと強いわよ。
[そんな助言をしつつ]
オスカーを見つけたわ。
作戦通り、私が勝負してみるわね。
[自分の現状を話した]
…でも、ちょっと嬉しいですの
[ぽそっと、今にも消えそうな心の声]
よかった……
勝ったよ、ウェーズリーさん!
[チームの点数としてはまだまだ心許ないけれど、
負ければゼロだったのだからこの勝ちは大きい]
ん…?何、メアリーちゃん?
[小さなテレパスは完全には聞こえなかったけど、何だか嬉しそうな気配は伝わってきた気がした]
ギリアンさん…そこまで、こわいんですの?
メアリーはちっともこわいと思いませんけど
[迷子の連れ探し、それに穴があるとするならば
そういうこどもに当たった場合と]
ギリアンさんが小さなこどもを連れて行かないで
親御さんだけ探してしまえば、よさそうですわね
[オスカーの様子にクスクス笑う。
その声がテレパシーにも漏れていた]
[しばらくして、笑いがおさまると]
オスカーに負けてしまったわ。
ごめんなさいね。
[ガックリと肩を落として告げた]
まだ卵は、6個のこっているわ。
挑戦相手は、もう決めてあるの。
[気を取り直して、明るい声を出す]
ウェーズリーは、何が苦手かしら?
[対戦した事のあるギリアンから情報を得ようと尋ねた]
旦那をあんまり知らない人からすれば結構怖い、らしい。
そうじゃなきゃ、旦那の店はもっと繁盛しててもおかしくないと思うんだよなぁ。
[見た目や声や雰囲気が、怖さを醸し出しているのだと思う。
関わってみればそうではないと分かるのだけど]
確かにそうされたら厳しいかもな。
だけど、どうだろね。旦那は泣いてる子供放って親だけ捜しに行くかな?
[ギリアンが子供と関わっているのを見たことが、ほとんどない。
大体子供が遠巻きに怖がって、ギリアンがしょぼんとするのが常のパターンであった。
だけど目の前にいる子供ならどうだろう。
そのパターンはまだ知らなかった]
そういえば…オスカーは
ちょっと避けている感じはありましたわね
[何を今さらなのだが]
あれだけ繊細なお菓子作る方なのに
なんで、なのかと思ってましたけど…
そういう理由だったんですのね
[頭の中はお花畑(以下略)なので
すっかり、抜け落ちていたとかいえず]
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