295 突然キャラソンを歌い出す村3
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[さて、今後の予定が立ちひと段落──と、軽く腕の中の生き物をゆすり上げつつグロリアの家へと向かおうとした矢先。 正確にいえば、別行動になる針子りりあとすれ違い際(>>61)。]
(────っ!)
[がくん。と膝から力が抜けそうになって、 は。と、急いで夜の街の空気を吸い込んだ。
声を漏らすこととそのまま倒れることは、プライドに抵触しすぎるため、気合と憤慨を糧にして絶対阻止したが、肝は一瞬しっかりと冷やされた。]
……
[急いで肺にとりこんだ空気が、 今の時節にしては妙なほど冷たい。]
(105) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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ヤカモトは、 笑顔の裏で、奥歯をギチギチと噛みしめた。
2019/04/27(Sat) 21時頃
ヤカモトは、表情に出さず、イラついている。
2019/04/27(Sat) 21時頃
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[すれ違う針子りりあが視界から消える。 その後頭部に向けて、低めた声を投げる。]
ハッ、… ドーモぉ ご心配いりませんわ。 ボク "は" 安全ですんで。
[強調した"は"にこめたのは、皮肉だ。過ぎ去り際に人の生気を掠め取るようなおまえらとは違います。の意味だ。 それで針子に『怪異の存在を知っているもの』だと推測はされる可能性はあったが、その程度であれば構わないと踏んだ。推測は所詮推測だ。 このイラつきを多少なりとも解消せずに抱えこんでやる気にはなれなかった。]
(106) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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[>>62 おやすみを伝えて去っていく針子に目を眇める。> グロリアについた『虫』は、甘い匂いの元から離れていく『悪い虫』に内心で、どっちが危ないのかと悪態をついた。
なんて最悪に災難な晩だ。
しかも、今もって男の目線からは、腕の中の耳付きだって、グロリアにとって安全なのかどうかわからない。
──心配だとかなんだとかいいつつ、『コレ』を運び終えたら安堵感で倒れこんだフリでもして、長く傍にいれるようにするべきか。]
……行きます?
[そんな内心の勘定は表にはせず、グロリアに向けては、家までの案内を頼んだ*。]
(107) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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―回想/夜・自宅―
[昨日の晩、出会った耳付きの異世界人。 驚くそぶりのひとつくらいは 見せれば良かったかもしれない。 そんな反省を抱き、薄い布団に入った。]
…、…
[>>106 小さく薄い舌で唇を舐める。 奪った生気の残滓を味わう。]
あの男…
[>>106ヤマモト、と名乗られた彼もまた 怪異に対しての驚きが薄く感じたし、何より、 『ボク "は" 安全ですんで。』あの言葉だ。]
(108) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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気をつけなきゃ。
[そう言うけれど、パリ、と周囲の空気が凍りつく心地。 自分の中で起きた異変には――まだ、気づいていない。*]
(109) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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[この世界とは違う世界との接触。
それにより、僅かに崩れた均衡の欠片が
自分に刺さったとは、気付かないまま。]
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
(♪ テーレッテッテテーレッテー)
[SE:宿屋に泊って回復する音]
(110) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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―――…… ぅ、
[グロリアとヤマモトに運び込まれて、数時間。 綺麗な寝床の上でミタシュは目を覚ました。 少しの睡眠でもある程度動けるようになるのは、冒険者として必須スキルだ。]
(ここ、は ……?)
[身体のあちこちが痛むが、包帯が綺麗に巻かれている。 誰かが手当を施してくれたのだろうか―― そこで、誰かに助けを求めて歌った記憶が蘇った。]
――――……、
[顔を上げ、辺りを見る。 そこにグロリアやヤマモトはまだ居るだろうか?]
(111) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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……?
[目を覚ますと同時、漠然とだが、ミタシュは「何か」の気配を感じた。
それも、一つではない。]
――…?
[この地の「何か」と繋がってしまった事にはまだ気付いていないけれど。]
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――生徒会室――
[放課後も過ぎて陽も落ちた頃。 生徒会室の前で、会議の終わるのを待ち構えて――]
ヨーリックちゃーん♪
[お目当ての副会長さま>>91を見つけると、るんるんステップで部屋の中に入った。 そこに誰が残っていようとお構いなし。 そんな調子だから、気がつけば生徒会メンバーのことはなんとなく目にするようになっていた。 友達の友達はみんな友達、くらいのゆるい親近感で、生徒会側からも存在の認知くらいはされてるかなぁ、と思ってる程度。]
(112) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[>>111 邸宅と言える家の一室で、運び込まれて手当を受けた少女が、寝台の上で目を覚ました頃合いを見計らったように、ぎい。と部屋のドアが開いた。 灯りを落とされていた部屋に廊下の光が差し込む。]
── なんや、もう目ェ覚ましたんです? それともキミ、夜行性なンです?
[部屋に入ってきたのは、耳付きの少女が助けを求めた家主ではなく、ついてきてあがりこんだ挙句、計画どおりに安堵感で倒れこんだフリをした男の方だった。]
(113) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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あらやだ。 なんか険悪?
[ただ、どうも今日は飛び込むタイミングが悪かったみたい。 冷たい忠言>>6と、それに対する各々の反応>>44>>63>>90。]
感じわるーい。 そんなんじゃモテないわよぉ会長さま。
もっとね、オンナノコにはデリケートに接しなきゃ。
(114) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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あ、声たてんでくださいね。
[言葉が通じない可能性を考慮して、男は耳付きの少女姿が寝かされていたベッドの端を見えるように大きく手を動かしながら指さした。]
そこ。
ホラ、──お姫さん寝てますんで。 起こしちゃいますよ。 [人差し指の先には、清潔なタオルで体をふき、包帯を巻いて取り換えたあと、そのまま傍についていた金城グロリアが、眠り込んですーすーと寝息を立てている。]
(115) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[>>113 部屋に差し込んだ光に、ミタシュは目を細める。 入ってきた人物は、先ほど助けを求めて歌った相手の女性ではなく、その後に現れた男性の方だった。]
(―――…やっぱり、共通言語じゃない言葉? そんな未開の地なの? でも、変な服だけどキチンとはしてそうだし……)
[語りかけられる言葉はやはり全く知らぬもの。 ならば、とミタシュは口を開き歌おうとしたが、]
(116) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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―――?
[>>115 ヤマモトが大きなジェスチャーで指し示した先を見遣る。 寝息を立てて眠り込んでいるグロリアの姿を認めると、ヤマモトの意図を理解した。]
……、
[しかし困った。 確かに今ここで歌えば彼女を起こしてしまうだろう。 だが、歌わなければ意思疎通もままならない。]
(……仕方ないか。)
[ちょいちょい、とヤマモトに向けて手招きしてみせる。 「こっちに顔を近づけて」と伝えるように。]
(117) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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♪ 何があったの? 眉間のシワ コワい顔なんてNon-Non!
優しくされて嫌な子なんて いるはずないでしょ
だから Keep Smiling 笑って そっと Touch Gently やさしく
シルクのヴェール広げて 包み込んであげるの もっとぎゅっと*
(118) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ― >>116 [声をかける間にも、しげしげとその異物を観察する。 暴れだしたりする様子は見受けられない。傷も偽装というわけでもない。目的がわからないのが不気味ではあるが、即座に悪意をむけてくる様子はなさそうだ。というのが現状、この耳付きの少女に対しての男の見立てだった。 言語への反応は鈍いが、ジェスチャーで意図が伝わるあたり、知能は人間と同等にはありそうだと踏む。ねむっているグロリアに対して配慮が効くあたり、理解力や判断力も相応に高いようだ。 >>117 と、そんな思考を走らせている間に、耳付きがちょいちょいと手招きをする。こっちへこい。ということのようだ。]
……
… これでいいですか。
[一瞬の警戒のあと、スーツの懐に手を入れつつ、寝台の近くに膝をついて、男は耳付きの傍に顔を近づけた。]
(119) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[>>119 意図した通りヤマモトが顔を近付けてくれた。 うん、と一つ頷くと、]
――――、
[後衛職と言えど、そこそこ腕利きのC級冒険者として恥ずかしくない俊敏な身のこなしで。 ヤマモトの唇を奪うべく、ミタシュは自らの唇を彼へ寄せた。]
(120) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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―早朝/自宅―
(コケコッコー!)
[早朝――どこかで鶏の鳴く声が聞こえた。>>75 普段より早い目覚め。
そうだ、久しぶりに早く起きたから 学校にいる、昔からの怪異友達のスズのところにでも 行こう、なんて…のんびりぼんやり考えながら
目を薄っすらを開き始める。 周囲が冷えて感じるのは、 まだ朝早いからだろうと思っt]
(121) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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――――
[眼前の光景に言葉を失った。 だから、突然キャラソンを歌う事になった。]
(122) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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♪♪ (きゃーーっ!!)
突然の悲鳴 ごめんなさい おどろかせるつもりはありません
☆・゚:*:゚シャンララ ラランラ キララ:・'゚☆
目の前に広がる 銀世界 ここはどこ? 今は何月?
やたらと居心地はいいけれど ここは賃貸!敷金足りる?
Ah Ah どうしてなの Frozen わけがわからないわ Frozen
(123) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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(もーっ どういうことなのーっ!?)
寝ている間に なにかあったの たしかめるすべはありません
◇◇ カチコチカッチン テッカテカ ◇◇
床も壁も窓もみんな みんな 凍ってる! 積もってる!
確かにわたしは雪女 だけどこれは予想外!!
Ah Ah どうしてなの Frozen わけがわからないわ Frozen
♪♪
(124) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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[ぱりっぱりになった氷布団を剥ぎ取って飛び起きる。 別に寒くなんてないけれど、自身の冷気が外に漏れないように冬服を着込む。]
がっこ…、そ、そうだ スズちゃんとこ…いこう
[学校の校庭にある、飼育小屋へと駆け出した!]
(125) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[まず、耳打ちでもするのか。と有り体に言えば 常識的な範囲の想像をしていたのがひとつめ。
相手が妙なものはついているといえ、 少女の姿であったのがふたつめ。
そして男は知らないことだが 彼女の腕利きの冒険者としての俊敏な身のこなしについていくには、先ほど怪異に生気を少しとは言え奪われたばかりで動きがややも鈍っていたというのが、 ざっと──その状況に陥った理由のみっつめになる。]
(126) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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[落ちてきた少女は音もなく着地してあなたを見上げる。 訝しがられる>>101ことには割と慣れっこなので堂々としている]
寝床は寝床よ。あたしここに住んでるの。
あたしはスズ。 誰かがそう呼んでくれたからそう名乗ってるわ。
ふーん、あなたクロエっていうのね。 ものすごい振動だったからどんな大男かと思ったらおとなしそうな子じゃない。 なになに、学校でやなことあったとか?
[語り口はかなり気さくというか、馴れ馴れしい。責める風でもなく、興味を惹かれた様子で目を真ん丸にしてあなたを見つめている。じー]
(127) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2019/04/27(Sat) 22時半頃
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……は、ッ?!
[結果。少女と男の互いの唇同士が重なるまでの間に、男が得られた時間といえば、抑えた驚きの声と少し後ろに身を引いたぶん、目を軽く瞠るだけのぶんだ。]
(128) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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[鈴が鳴るような声だからスズ、と誰かに呼ばれて以来、嬉しくてそう名乗り続けているのだが。 そう呼んだのがいつのどこの誰だったかはすっかり忘れてしまっている。記憶力の残念な怪異なのだ]
(129) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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─ オカ研 ─
やっぱりにゃ?
[駆除依頼>>99という言葉にそうだよにゃ〜と笑って、しかし蝙蝠追いかけてる姿に同意されると頷いた。 白猫はご機嫌にゴロゴロと喉を鳴らしてジャーキーを両の前足で押さえてがじがじとやっている。ゴロゴロ音がデカくてヤバいので物凄く喜んでいるようだった。]
よ〜りっくんにヨロシクにゃ〜。
[アタシだけ、という挨拶にひらひら〜っと手を振って頷いた。流れる「またね」の音楽に、ジャーキーをむさぼってた猫たちがにゃ〜と勝手にコーラスを入れる。 白猫がウィンクにウナァと一声あげ、]
まーたにゃ〜。
[自分も彼を見送った。]
(130) 2019/04/27(Sat) 23時頃
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さて。
[足音が聞こえなくなって少し。 スッと腕を掲げた。 パタパタと窓からやってきたのは猫ではなく、]
どーかしたのかにゃ?
[一匹の蝙蝠だった。 掲げた腕で羽を休める蝙蝠に緩く首を傾ぐ。
蝙蝠が来るのは大体は夜であるし、 来るとしても人が居ない時に、と言い含めている。]
問題になってるみたいにゃもんにゃ〜。
[にゃっはっは〜と小さく笑いながら、ちょんと蝙蝠の鼻先を突いた。]
(131) 2019/04/27(Sat) 23時頃
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ど〜ぉしよっか にゃ〜〜?☆
[そう笑った口元には、少し尖った牙が見えた。]
(132) 2019/04/27(Sat) 23時頃
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