47 Gambit on board
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[模擬戦は、実践に近いほど効果が高い。
決意の内容は、凡そそんな所。
選ぶのは、どちらの皇子を取るのかと言う事ではなく。
己が、どう動くのかと言う事。
恐らく一人では難しい。
さればこそ、誰かを引き入れ巻き込まねばならない。]
[そうして、す、と視線を前に向ける。
湖水を映したような瞳は、ほぼ正面へと座している鳶色を捉えた。
相反する能力。己と同じように、前線で戦う者。
金の為に、動くのだと言う。
持ち場が違えば、直接話をする事はそう多く無く。
噂を鵜呑みにするのも馬鹿らしいと思えど、直接問いただす事などしなかった。]
[ひたり、と。その顔を、目を、正面から見据える。
何か言いたげに、問いた気に。]
[迷いではなく、煮え切らなさのようなものを感じていた。
それは、直接話をした感触にも、今そこに座っている表情にも。
珍しく、苛立ちが瞳に過る。
それは彼が、己と立場の近しい、前線を護る立場である故か。**]
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確認するような視線(>>60)を受ければ、伏せていた目を開く。 そうして、グレイシア師団長の話が終われば、ゆっくりと頷いた。]
確かに。各々の意思を決めるのは容易いことでしょう。 それを統するのに七日七晩。十五を固めるには、長く見えて短いかもしれません。
(63) 2011/03/21(Mon) 13時半頃
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― 会議室 ―
[黙祷が場を支配する。 [しばらく後、イアンはその鳶色を開ける。] [左手に持っていた槍は机に立て掛ける。 円卓にかけられた槍は、ひどく居心地が悪そうに見えた。
槍の替わりに、左が身につけたのは喪章。 会議室の席は、今は己の隣 ……統べる者の席が空席なだけ。] [ドナルド前師団長がいっていた。 第1師団と第15師団の役割の差を思い出す。
近衛兵である第 1師団。青い国家紋章が目立つ。 前線兵である第15師団。赤い国家紋章が目立つ。 …………大きく役割も、人材も違う二つの師団。 故に統べる者の左右にあるのだと。]
(64) 2011/03/21(Mon) 13時半頃
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[静かに、それぞれの意見をイアンは聞き、 マイコフが用意させた飲み物を一口、口にする。]
…………選帝は急ぐべき……7日は長い。 に、同意致します。
[口にしたのは、まずその一言。]
軍備に力を注ぎ 未だ不安定な前線を抱えた我が国において 建国祭に合わせたとはいえ 大規模の休戦……知が立つものを抱えた国であれば それが何を示すかは明白…… 先帝崩御は隠しきれるもの、ではありません。
同様に、大規模な休戦に持ち込むまでの戦、 我国の軍備への力の入れようは、 当初から近隣諸国に警戒、威嚇を表すものです。 いまさら、近隣諸国への警戒表出は、 危惧しても意味がない、と、考えます。
(65) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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意思の統一?
[2柱の心すら合わぬというに、15の意思が揃うだろうか。 第2師団長の穏やかな、現実を見る声>>51を聞き、斜め前方に座すイワノフ>>45へ眼鏡越しの視線を向ける]
定まっているならば意見を述べよ、と? ふむ。
[隣席にあるベネットの声はより近く、静かに聞こえる>>62。 一軍人として、仕えたいのは]
(――我が忠義は陛下の御許)
[執着か郷愁か。 若い将の真摯な思いに、好感を覚えると同時に距離も感じる]
(66) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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皇位継承権の剥奪、ですか。
[理由にも納得はいく。皇帝の地位を確たるものにするためにも、必要なのはその力持つものを限定することだ。]
でしたら、私は第一皇子を推しましょう。 和平の道は遠い理想です。まず、そのような輝きはすぐには訪れないでしょう。 ただし、望まれている理想です。民の望みを叶えるべきが皇帝ならば、ローレンス・ノルディック皇子殿下が相応しい。
レドフォード・ノルディック皇子殿下は、自らを戦地に投じるだけの勇敢な御方だ。 和平の路を行くに当たって、戦うこともまだ少なからずありましょう。 そうした際も、彼は帝国の維持を第一に軍揮をとることの出来る御方と見受けます。
(67) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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旧来儀式的に7日かけたと言う言はありますが ……状況が違うのです。
[一口、また飲み物を口に運ぶ。 長口上は………得意、ではない。]
されど、一致団結すべき …………にも、深く同意致します。
第一皇子、第二皇子、どちらが継ぐとしても まだ、各皇子一人の名では……苦しい。 そのことにも深く同意を示し、 故に各師団一致団結による バックアップは不可欠だとも……
(68) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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[ヨーランダの言葉を聞きながら、ベネットに向けて低い声をかけた]
選帝の後には、もう一方が身中の大禍となり得るとは私も思う。 だが、"強硬な手段で中枢から排された皇子"もまた、格好の偶像となろうな。体裁としての継承権の有無がどれほどの効果を生むか。
[薄らと口の端に刷いた笑みは一瞬で消える]
……尤も、両殿下の国を思う強い気持ちが真実なれば、内戦は望まれまい。 まずは選帝に集中すべき場面と私は心得る。
(69) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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[王位継承権剥奪、を口にするグレイシア、には ゆるく首をかしげ、ユ=シハの言葉に頷く。 今は、その前の段階、なのだと。]
……ハッセ12師団長。 言葉尻取り上げて申し訳ございませんが…… ”でしたら”と、ありますが、 王位剥奪の話がなければ、如何様にお考えか お聞かせいただいてもよろしいでしょうか……?
現状王位剥奪も、仮説です。 仮説の結論より、仮設を踏まえぬ結論が聞きたく。
(70) 2011/03/21(Mon) 14時頃
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[響く音が耳につく。毀れる小声も。
感度いい耳は、人の拾わぬ音も、拾う。]
[だから、最初に視線を投げたのは
……シェルべり第3師団長。]
[彼は事を急ぎ進めることに
賛同しかねた人物……だったか。]
……………
[では、彼自身は、どう、思うのか。]
[滲む感情を静かに見つめながらも
ただ、鳶色は思いながら……視線を円卓に戻す。]
[視線を感じる。]
[周囲を見渡すマイコフの視線は
特には注意するもの……ではなかったが]
[もう一つ……
視線の色は己には薄灰にしか、見えない。
そこに赤がなければ、あるのは青。と、知らなければ
赤以外の色は、よく、わからない……。
ただ、そこにある感情がわからぬほど
”人”に疎いわけでは、ない。]
[けれど、その視線を受けても
鳶色の奥、燻るものは、ない。
定まらぬ鳶色は
静かに、その視線を受けるのみ、であった。]
[それは、己が人間兵器でありながら、一兵ではなく
前線を護る立場を任じられてる故の……]
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[腕に喪章を付けて黙祷の後再び席についたなら卓に両肘をつき、 組んだ両手に額を押し当てた姿勢でサイモンの言葉>>#2を聞く。 押し黙ったままの表情は両手の影となり見えるのは堅く結んだ口元のみ。
警戒目的の駐屯だが、何があるかはわからない。 なぜ前線部隊である第8師団が向かわされているのかを考えたら、 あまり暢気に構えていられるわけではないのは自明。
二人の皇子がそれぞれ違う思惑を持っていることは知っている。 亡き皇帝の後をどちらに託したいのか、胸の裡では大筋決まっていた。
意思だけ伝えて任地へ戻れるなら戻らせて欲しいと思うけれど、 師団長の任に着いてからまだ2年…こういう場所での発言は慣れていない。 それに、師団長としての不適格と思われるのも癪であり]
(71) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[他の師団長達の言も耳に入れて7日の長短を思ったとき、 第2師団長の声>>51が耳に入って顔をあげる]
もし、我が国が和平路線を選択したとして、 対外的な実力行使を主にする師団を自衛目的ですら 維持しないのであれば自分は賛成しかねますがね。
[静かに己が部隊の存在を主張しつつ円卓をぐるりと見回した]
いずれにしても、皇子お二人のどちらかにこの国を託すのは些か…。
[両方がそれぞれの役目を負いながらではダメなのだろうかと]
(72) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[第二皇子を推す、と言うベネット>>62の方へ首を向け、 その言葉を思案するように目を閉じる。
率いる部隊が戦の中でしか存在意義を認めぬと言うのなら、 推すべきはそちらかもしれぬのは一理あり。 しかしむやみに軍事侵攻を掲げる事も賛同しがたい]
さすがに継承権剥奪は物騒だとは思いますがね。 新たな火種になりかねない。 あぁ…ユ=シハ殿がおっしゃる事もその通り。 いずれにしても火種となりうる可能性があるなら、 むやみに油を注ぐのは如何かと自分は思いますが。
(73) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[険しい表情のまま首を左右に曲げてポキポキと鳴らし、 円卓をもう一度見回して]
んまぁ…今日のところは亡き陛下を偲ぶためにも キリのよきところでお開きとしませんか、皆さん方。
[左腕の喪章に右手を添えて、軽く笑むかのように口を歪めた**]
(74) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/03/21(Mon) 15時頃
調律師 ミケは、メモを貼った。
2011/03/21(Mon) 15時頃
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[グレイブの言葉に、 淡いモノクロームに向けていた視線を 卓をはさんだ向かいへと……投げる]
ですが、和平へと動くのであれば、 現状維持……15師団と軍備増強のままでいるのは 近隣諸国には虫のいい話……でしょうね。
[軍備を0にするわけにはいかない。 けれど、和平ならば、 現状からマイナス0というわけにもいかない そのことを淡々と述べて]
(75) 2011/03/21(Mon) 15時頃
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[ただ、>>74の提案には、1個人として深く頷いた。 先ほどから慣れぬ長口上に いくら飲み物を口に運んでも、のどが渇く。]
……焦るのと、急ぐのは、別物……
[普段の鳶色に戻り、ポツリと、つぶやきながら イアンはまた視線を淡いモノクロームに戻した。]
(76) 2011/03/21(Mon) 15時頃
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[円卓のほぼ正面から向けられた視線と声に顔をあげ、イアンの言を受け取る]
ああ、そこは己…自分も考えているところですよ。 現状…警戒中の隣国や部隊の者に与える影響を思えば 安易な破棄縮小は避けたい。
それに今までの経緯も鑑みれば、 和平を選んだからと突然手の平を返すように手を引いたのでは 集中砲火を浴びかねんことは考えねばならないでしょう。
和平路線を選択するなら、即破棄縮小しない事が確約出来ねば 自分は賛同は出来ませんよ。
[そう言いながら胸の裡に矛盾する感情が湧くのを感じた。 虫のいい話。本当にその通りだ]
(77) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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軍縮に賛同出来ない理由をもう一つだけ言わせていただくならば、 サウザニア王国の動向の事もあります。
不可侵条約やコリーン様の御身もあるとはいえ あの国と同等の軍事力を維持し続けなければ、 いずれ危機に陥ることになるかもしれません。 皆さんお分かりでしょうが。
[一度閉じた口をすぐに開く。 決して自軍の事のみを懸念しているわけではない、と]
(78) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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[配られた喪章を手に周囲の様子を見て、他の師団長に倣い腕に付ける。 やがて、15人の師団長全てが揃い、第一師団長のサイモンが口火>>#2を切った。
内容は第一皇子を強く押すもの。
その後続く、師団長達の意見にも黙って耳を傾け。 あまり浮かぬ様子の蒼灰の目はゆっくりと会議室の面々のを眺める。
思い浮かぶのは、何年にも渡り辺境の地での戦いと足らぬ物資に苦労を続けた前師団長のワットから何度も言い聞かされた考え。 それに従うのならば自分の選択は決定しているとも言えるが、蒼灰は思案に揺れる。]
(79) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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―――…。
[ぴこり、と動物の耳であるかのように制御装置が周囲の磁場の変動に反応し動く。
強力な磁場の妨害を受けず。
むしろ磁場変動を利用しての通信。
ゆらりと議論に沸く円卓のメンバーを眺めていた蒼灰がその元を探す。]
………だ ……れ………。
…こ …此処に …居る、師団長の誰か……?
[組み込まれた特殊回路。
その存在は知らないが、通信にあわせノイズ混じりに問い返す。]
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第一皇子か、第二皇子か、 どちらか。 どちらとも、では駄目なのだろうか。 2人の皇子はどちらも皇子で、キリシマの中で差は無かった。 ゆえに、どちらか一方だけ、という選択は不安を孕むもの。 どちらを立てても何かが至らぬ。 それだけ、先帝の存在は甚大。 ――忠義は、自身にはさほど無かったのだが。
(80) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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などとゆるく考え巡らせながら、首を振る。 「わからない」の意を示した。
(81) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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産まれた時分より、『自分の意見』など在って無いようなものだ。 激流に呑まれるがままに士官学校へ放り込まれ、 気づけば師団長の座に漂着していた。 七日七晩の選帝会議。 この場も自身の声など無くとも収まりを見せるのだろう。 運ばれてきた飲み物を会釈とともに受け取ると、 口許を覆うマスクを外す。
(82) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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………軍縮如何は 和平路線の場合我国だけでは決められない。
[どの道を経ても 我国だけで考えれば軍縮の動きには、ならない。 グレイブの言葉はこの国の軍人としては 当然の考え、だ。]
[けれど、和平は、相手があること。 そのことは、グレイブも口にしながらは わかっているだろうから。 短い言葉を、口にするにとどめた]
(83) 2011/03/21(Mon) 16時頃
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[バーンフィールド師団長に問われれば、逡巡の間を空ける。]
……決めかねる、とお答えしましょう。
選帝において、民の意思、皇子の意思だけでは条件が少なすぎます。 民は平和を望み、両皇子の思いも極端とはいえ平和に通じるものでしょう。
ならば、一定の条件下で最良を選ぶのが選帝というものかと。
一切の追加条件なく決めよと言うのであれば、選びたい皇子を決めてもいますが。 それは現状簡単に口にすべきではないと思っています。
(84) 2011/03/21(Mon) 16時頃
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イアンは、キリシマ師団長の動きに、そちらへ視線を投げ。
2011/03/21(Mon) 16時頃
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