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[自身と同じ高さに会った男の体は、こちらが刃を受けている間に高く跳躍していた
咄嗟に上方へ広がる攻撃を選んだは好手だったようだ。
茨が切り裂かれ、ぷつぷつと断続的な痛みが腕へ伝わる。
しかし風の刃は全てを切り裂くには至らず]
そうら!
[腕を引く。
男を絡め取り、地へと引き摺りおろすために*]
ッ...!
[折り重なるようにして交差した茨の蔓が、風に弾かれながらも鬼丞の腕や肩を掠め、その刺で皮膚を裂く。
浅くとも、幾筋もついた傷からは赤い血が滲む。
引き摺り下ろそうとする、それを、風ではなく両手で握って引きちぎる]
やってくれるじゃねえか...
[飛び下がりながら、ぐい、と着物の袖で、紅く染まった両腕を拭い、鬼丞は嗤う]
そう来なくちゃつまらねえ...!
[下がった場所から再び跳躍、今度は、真っすぐにではなく、中空で軌道を変えて、怪の右横手へと跳んだ]
ひゅう、ひゅるり
[今度は振り抜いた両腕から、二つのつむじ風、左右に別れたそれは、地に降りて、土を抉り、小範囲ながら樹怪の根を断ち切ろうとするもの*]
【人】 半の目 丁助[空を仰ぎ、>>25‘来たか’と口にする樹木の妖。 (41) 2015/02/13(Fri) 00時頃 |
[煌星の力に因る結界である所為か、少し胸が疼く。
やがて己の身に馴染んだ闇星の結界が混じれば、生き返った心地がして僅かに安堵し。]
こうしちゃあいられません、ねッ。
[味方の足を引っ張るわけにはいかない。
男は道中差しに渾身の‘力’を込めて]
うおりゃァ!
[風切り音を響かせて枯れた根に左手を拘束する根に斬りつける。
続いて時を速めた右足で蹴りあげ、枯れた根を破壊して。
拘束から逃れた男は地面に着地し、対峙する二人から距離を取った。*]
[避けられたと見れば深追いはすることなく立ち止まる。
そうして投げた視線も問いも真っ向から返される。
あちらの風操る退魔の者が用があるのは、
芙蓉かもう一方の妖か――は今は大した用件ではなく]
ほう、誰が、わしをどつく……とな?
ふっ、……ふふふっ、この期に及んで―――
[まだ“そう”言うか、という突っ込みめいた言葉の続きは、
紫影揺らめかせ立つ相手の雰囲気が常ならぬことからなんとか引っ込めた。
おのずと、笑みが深まる]
―――なんのっ、
[式を呼ぶ声に応じてこちらも手を打つ。
わずかに後退し地を三度踏み鳴らすとともに、
己の正面と左右、三方の地面が盛り上がり壁となった*]
[手がかりにしようとした問いで、抱いていた疑問の答えが返ってきた>>+5]
………ほんまに棲み処じゃったんか。
[返る言葉に疑いを持たなかったのは、答える様子があまりにも幼く無垢であるため。
こちらを警戒するならば答える必要も無いのに答え続けることも理由の一つだった。
得られた情報を繋ぎ合せると、この妖は村の者達に留められていたことが知れた。
人間との約束、村人が消えるまで続いていたと思われることから、お互いいがみ合う事も無く良好な関係を築いていたのだろう]
(じゃけぇ、人喰うゆうてしもうとるしな)
[実のところ、余四朗は共存する妖への対処をしたことが無い。
故にこの妖も言葉の端々から危険であると判じ祓う心算で居たのだが、戦う間に疑問が浮かび、迷いが生じ始めていた]
[身動き出来ずにこちらを見る妖の様子を見遣る。
余四朗よりも多い出血、衰弱した姿。
手を下さずとも放っておけば命を落とすやもしれない]
────だぁくそっ
[眉を寄せ、不貞腐れたような表情で余四朗は無造作に頭を掻いた。
ぼさぼさの頭が更に乱れる]
……旦那、聞こえぇか?
[分からぬ時は相談するに限る。
何かあったら呼べ、と風を付けてくれていた鬼丞へと声を飛ばすが、風の力はどれほど残っていたやら。
届く届かぬに関わらず、余四朗はしばし思考の海へと没する**]
[茨は相手の皮膚を引き裂くも、向こうから引きちぎられたが故に相手を地に落とすには至らない
短く不揃いになったそれらを枯らし、落とす。
茨に籠めた妖気諸共朽ちて散ったは、果たして相手に気付かれたか]
楽しんでられるのも今の内だよ!
[無論みすみす悟らせる気はなく、嗤う相手へ向けこちらも口の端を上げる。
正面から再び跳躍した、と見えた相手は、中空で軌道を変える。
横手へ回り込む動きに、根を張る妖は反応が遅れた]
ちっ……
[土を抉り、つむじ風が迫る。
根の先から地上に晒され断ち切られていくのを、神経が疼くような痛みでもって樹怪は感じる。
咄嗟に根を引っ込めはするが、それより風の勢いがずっと早いのは明白]
やられたね。
――でも、ただじゃあないよ。
[風を免れた根より地中の気を吸い上げ、妖の髪は紅に染まりゆく。
花弁が散り、つむじ風に乗って、上方へと巻き上がっていく]
先の意趣返しといこうかい。
[甘き痺れ齎す花の香りは、風に触れれば容易く吹き飛ばされてしまうもの。
しかし風に巻き上げられ空間を満たすならば、さて、どうなるか。
突破されれば守りの薄き己自身が晒されると知りながら、挑むように妖は笑む*]
[どつく、殴る、という言い回しは、ある種の戒め。
未だ少年の時分に引き起こした暴走──『影鬼』を名乗る所以とも言うべきその一件以来、そこは拘り通していた。
他者を滅するを示す言の葉は、積もればいずれ、己に返る。
それにより『人』の己が消え去り、本能のままに力を求める『人と妖の狭間なるモノ』だけが残るのを避けるための、言わば護りの言霊。
もっとも、そんな説明を逐一する気などはさらさらなく、故に、その辺りの事情を知っているのは退魔の師くらいのものだろうが]
物言いなんざ、どーでもいいだろーに。
……そのためにやる事ははっきりしとるんや。
[途切れた言葉の先は薄ら、察しがついたからさらりとそんな言葉を口にして。
深まる笑み
……ちぃ、さすがに守りは固いな!
[地を踏み鳴らす音
それなら……深紫!
[阻まれた獣たちは一度散らし、弾いた音は鴉に働きかける。
深紫の翼が一度空高く舞い上がり、真上からの急降下攻撃を試みた]
……まだや、二藍。
[動かぬのか、と問わんばかりの小鬼に返す言葉は素っ気ない。*]
――逃れたかい。
[そして攻防の間に、妖はもう一つの気配の動向もまた感じていた。
力を受けた根の成長の阻害
そのようなことの出来る力の使い手を、妖は知らぬ。
とはいえ逃れ切るには不足だったようで、男の左手足を戒めることに成功した]
[しかし、そこに結界――特に闇星によるものが張られた時、男が動いた
枯れさせていたこともあるが、根は容易く破壊され、男は拘束を逃れる]
ふん、悪くはないね。
[距離を取った男が次にどう動くかはわからない。
しかし警戒を怠れぬ相手であると、改めて認識する*]
[引きちぎった茨が枯れ落ちたのは気付いたが、そこから妖力が散ったのまでは、気付く余裕が無かった。
軌道を変えて放ったつむじ風は、狙い通りに妖の根をいくらか断ち切ったが、まだ相手が怯む様子は無い]
ただより高いものはねえって言うからなあ。
[ただでおかぬと言う樹怪に、笑み消さぬままそう返すが、こちらの放った風に乗せて返された返礼には、顔を顰めた。
美しい花には刺が有るという通り、紅に染まった花から危険な芳香が立ち上る]
ち...しぶてえな...
[強風を起こせばぎりぎり散らす事は出来なくもない、が、それをすれば、すぐ傍に居て、今しも脱出を計っている丁助にその害が及ぶは必定]
ひゅう...
[鬼丞が選んだのは、散らすのではなく、それを風の内に取り込み、閉じ込める事。
渦巻く風が花の香を引き止め内に抱く...が、それを操る鬼丞自身は、その香りを全て避ける事はできず]
は...
[手足が僅かに痺れ、視界が一瞬くらりと歪む。
その足を、なんとか踏みしめ、香りを集めた風を叩き返すように、妖に向けて風弾と為して撃ち放った。
己の香りに害は受けはしないだろうが、凝縮された風は、小さくも重い力を持っている*]
………いんや。これが案外馬鹿にはできないものじゃぞ。
おぬしわしにどつくって言われてみ。
やってやるぞ――って気分になるかい?
[相手のふかーい事情を知らずに返す言葉は妖自身の主観に基づくもの。
もっとも、態度だけでじゅうぶんにやってやるという気を引き出されている現状、
笑み浮かべたまま土壁の向こうから聞こえる声に応じ、
一回り大きい土団子を構える。
正面左右を塞いだならば残りは真上から――
という読みが当たっていた分も込みの笑みだ]
おぬしにはこれを喰らわせてやるわい―――!
[だが、相手もさすがに速い。
ゆえに投げつけてから十分距離を取るということは出来ず、
数歩たたらを踏むように離れてから力を発動させる]
散れい!!
[土の爆ぜる鈍い音が響く。
上空から土埃がぱらぱらと舞う。
それを避けようとしゃがんだ格好で顔をうつむけさせたり、
合間に向こうの様子をうかがったりするのを繰り返している。
残る子鬼にまだ動く気配はない*]
…やっぱり生身には向いてない、か。
[ぽつりと口にした言葉。
拘束を解く為、力によって常ならぬ早さで動かした足はじんと痺れる。
渾身の力を込めた所為で、身の奥に闇星の飢餓を感じた。
見れば兄弟子も近くで妖と交戦をしているようで。
力ある者が集まれば、小物もつられてやって来るのではないかと視線を巡らせた先。
揺らめく陽炎のような存在
それが黒髪の妖による加勢
近くにいた蜥蜴に力を僅かに込めた芒の絵柄のついた花札を投げつける。]
…ッ…。
[触れた瞬間、元の炎に戻って消えたそれは幻影と分かる。]
――成程。
そういう絡繰りか。
[ふ、と口元に笑みを浮かべる。
幻であるならば、力を多用する必要もなかろうと、道中差しを握り直し。
まだ低級の妖怪の姿は見えないが、惑わす存在は少ないに越した事はない。
男は幻影を散らさんと地を蹴った。**]
[芳香を防ぐならば、先のように風で吹き飛ばすものと思っていたが、相手はそうはしなかった
結界の内側へ他者を入れたことが、ここで仇となったか。
無論人に害が及ぶことなど気に留めぬ妖は、相手が如何に窮地を脱するか、愉しむかのように口許隠し微笑む。
芳香が少しでも相手を惑わすならば、その隙を逃さぬよう再び根を張り巡らせながら]
――そこだ!
[渦巻く風に香を封じようとしたか、しかし僅かに漏れたそれにより男の足はふらつく
すかさずその足を掬うべく、鞭の如き根を生やし足許目掛けて叩きつける]
[しかし――見誤っていた。
己へ向けて打ち返された風弾は、素早く根をうねらせたところで容易く弾かれた。
慌てて身を護るため生やした根の防壁も、先のつむじ風に荒らされた影響で、風を阻むには薄すぎ]
ぐっ……!
[薙ぎ倒された防壁の奥、風弾は妖の腹に喰い込む。
体を折り苦悶の表情を浮かべながら、相手の足許の根を再び振るうが、その動きも長くは続かないだろう**]
それは、時と場合に寄るわ。
[返された言葉
同じ言葉でも、相手やこちらの状況如何で受け取り方は変わるものだから、と。
例によってそこの説明は省きつつ、鴉を突っ込ませた先、その視界で見えたのは土団子を構える姿]
……深紫!
[とっさ、鴉の名を紡いで回避をかけさせるが、やや遅い。
土の爆ぜる音が響き、直後に感じたのは衝撃。
それは、鴉がその身に受けたものを端的に伝えてくる]
……やってくれるなぁ。
[衝撃が過ぎた後、は、と息吐きながら呟き一つ。
さすがに今のは避けきれず、まともに喰らった深紫の鴉は、その名の色の羽一片となって青年の手元に戻ってきた]
でもまあ、そのくらいやないと、なぁ。
[くすくすと、楽し気に笑う声に合わせるように、周囲の紫影が揺らめき動く]
……滅紫。
[やや低い声と共に四弦が音を紡ぐ。
応じて動いたのは──紫影そのもの]
……こいつ起こすんは、だいぶ久しぶりやで?
[紡がれる楽に合わせて動く紫影は素早く地を這い、蔦の如く伸びてゆく。
こちらの様子を伺う妖
[風弾は、鬼丞を狙った根を弾き、妖の身に何とか届く。
苦悶の表情を浮かべた樹怪が、力振り絞るようにして、揮った根は、まだ痺れの撮れぬ鬼丞の足を初めて捉えた]
ぬあっ...!
[鞭のような根に打たれて右の脹ら脛が裂け、そこから新たな朱が零れる。左の足首を貫こうとした根は寸前で風の刃が断ち切ったが、すぐには体勢が立て直せず]
びゅう...!
[強い風が地面を走り、砂埃を舞い上げて、退魔師の姿を一瞬その中に隠す。その隙に、自らの身も風に包んで、一度宙へと身を運び距離を空けた]
[樹怪の身も傷ついているが、鬼丞の方も、いくつもの傷から絶えず失血が続いている。余り長引けば、いずれは倒れることになる]
は...やっぱり一筋縄じゃ、いかねえか...
[妖と睨み合う形になりつつ、これは奥の手、を出さねばならぬか、と、思案を巡らせたところで、風が、声を伝えてきた
...余の字?
[生きていたか、と、安堵した心は、返した声には乗っていたかどうか]
どうした?助けが要るかい?
[こちらも今は命がけの勝負の真っ最中...だが、余四朗との約束を破るつもりは鬼丞には毛頭無い**]
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