216 宵闇駆けるは天つ星
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─ 岩場 ─
わしらからすりゃ、おんしの言うとることん方が勝手じゃあ。
[村と妖との関わりなぞ知る由も無い。
そのまま共存出来ていたなら見逃すこともあったかもしれないが、村は滅んでおり、妖は血肉を喰らって悦んでいた。
この先を思えば、余四朗が祓うことを選択したのも道理ではある。
交わす言葉のすれ違い、情報の決定的な欠如がこの状況を作り上げた]
まぁええ。
力尽くで祓うんに、変わりねぇき。
[呟いて、余四朗は太刀を両手で握り右下へと払う]
っらぁ!
[距離は取ったまま、右下へと払った太刀を左上へと斬りあげると、太刀の刀身から雷の刃が放たれた。
妖へ真正面から迫る雷刃が互いの半ばまで翔けた時、余四朗もまたそれを追うようにして地を蹴る。
左上へと払った太刀は左手のみで握り、間合いへと入ることが出来たなら、相手の右から胴を薙がんと太刀を揮うつもりだ**]
真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
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― 神社 ―
頭に血がねえ...
[そういえば、闇星の衝動に飲まれかけた、退魔師が居た、と、そんな噂も聞いたことはある。 この青年が恐れるのも、そのことか、と、彼の過去を知らぬ鬼丞は、ただ、そう理解して]
いい腕だな。
[琵琶の音に応じ、小鬼が素早く妖を祓う様を見れば、今度は純粋に感嘆を声に乗せた]
(53) 2015/02/11(Wed) 01時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
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― 神社 ―
思わぬ所でってーと、その弟分もここに来てるのか? ま、せいぜい間違って死なねえように仕込んでやるといい。
[可愛い弟分>>52、と聞けば、薄く笑って、揶揄いだか励ましだか判らぬ調子で言う。 頭領は恩人と思っているが、師と言える師にはついたことのない鬼丞には、兄弟弟子というのも無縁だった]
ああ、そうだ。お前さん、女の樹怪に遭ったろう?
[互いの星の性質を思えばそろそろ別れ時かと思いながら、今ひとつだけ、と、鬼丞は言葉を繋いだ]
お互い見逃したみてえだが、ありゃあ、人喰いだ。結界の内から逃れられないとなりゃ、人という人は餌になる。 今度出くわしたら、迷うなよ。
[この村で出逢った中で、一番手強いと思った妖、それ故に、忠告めいた言葉を告げる時だけは、これまでに無く真顔だった]
(54) 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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― 神社 ―
[亀吉から、他の妖の話を聞きもしたろうか。ともあれ、今はこれまでと、鬼丞は踵を返す]
邪魔したな。
[去り際に、ひらり、手を振ったと同時、びょう、と高く鳴った風が、周囲に薄く漂う妖の残した瘴気を祓う。これで少しは空気が浄められ、神社の内は妖には居辛い場所に戻った筈だった**]
(55) 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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― 沼地 ―
やれやれ……これではおちおち寝てもおられんの。
[ようやっと静かになった場所で細く長くため息をつく。 眠っていた誰かへのあてつけなどではない。断じてない**]
(56) 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時半頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時半頃
真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 02時頃
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─ 神社 ─
[感嘆の声>>53に返るのは傍目無邪気とも見える笑みと、偉そうに胸を張る小鬼の仕種]
……二藍、調子に乗るなや。
[その仕種にはさすがに突っ込み入れて]
ええ、同じ指令受けた御師さんから、修行して来い、ってぇ寄越されたようで。 話にゃ聞いてましたが、まさかここで会うとは思っとらんかったんで、ちと驚きましたけどな。
[薄い笑みと共に向けられる言葉に、ひとつ、頷く]
ええ、ここで会ったも何かの縁ですしな。 まあ、死なない程度に危ない目にあっとくのも、大事ですけど。
[続いた言葉は、やや物騒ではあったが]
(57) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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女の樹怪……ああ、あの人喰いさんですかぁ。
[変わった話題>>54には瞬き一つ、肩の小鬼と同じ動きでこて、と首傾げ]
あの時点ではお互い探り合いでしたしな。 それに、話が通じる相手とわざわざ殴り合う必要もありませんでしたから。
……ま、今は状況も変わっとりますし、そこは心しときますわ。
[呪によって閉ざされた以上、利害の一致は早々成立しない。 それとわかっているから、真顔で告げられる言葉は、こちらも居住まい正して受け取って]
(58) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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……ああ、そういや。 土地の妖の他に、流浪のが一匹、紛れ込んできとります。
多分、ここの一件の元凶とは違う思いますが。 力はありますし、何より、かーなりいい根性してますんで。 出くわしたら、お気をつけて。
[念のためにと告げておくのは、浅からぬ因縁を持つ流浪の妖の事。 この旦那ならいろんな意味で切り抜けそうやなー、とは思うがそれはちょっと横に置き]
いえいえ、御蔭さんで寝過ごさずにすみましたから。
[邪魔したな、という言葉>>55に返す言葉はやはり軽く。 吹き抜ける風の感触と、それが澱みを祓う気配に、僅かに目を細めた。**]
(59) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 08時頃
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― 神社 ―
[弟弟子に対する愛情と見ていいのかどうか、少々物騒な言葉に>>57]
(良い根性してやがる)
[と、内心思ったところで、流浪の妖の事を聞かされる]
流れ者かい?お前さんに良い根性と言われるくらいなら、そりゃ、相当なもんだろうなあ。
[先刻抱いた感慨のせいか、応じた言葉は妙にしみじみとしたものになった]
俺も、気をつけるとしよう。
[これで、気をかける妖は二匹。さて何匹片付ければ静かになるやらと、内心吐息をつきながら、鬼丞は亀吉と小鬼に見送られ、今度は歩いて神社を後にする]
(60) 2015/02/11(Wed) 16時半頃
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― 神社 ―
[神社の内に居る間は、意識して休ませていた風が、村と岬を繋ぐ道に出た途端、ひゅう、と奔って辺りを探る]
ああ?
[村の内に、何やら奇妙な妖気じみた塊がいくつか増えている。そう強いモノとは思えないが、唐突に思える出現が鬼丞の気にかかった]
(61) 2015/02/11(Wed) 16時半頃
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― 集落の中 ―
[とりあえずは様子を見るかと、一番近い気配の方へと向かってみると、そこに居たのは、少女のような姿をした土人形>>15]
なんだ、こりゃあ?
[近付くと、ふいにその土人形がこちらを向いて、手にした鎌を振り上げた]
おっと!
[飛び退りながら、鬼丞が片腕を振ると、風の刃が土人形の腕をすっぱりと斬り落とす。 ぼとりと地面に落ちた片腕と鎌に頓着せず、尚も鬼丞に近付いて来ようとした人形は、落ちた己の腕を踏み砕いたと同時に、ぼろぼろと土塊となって崩れ落ちた]
(62) 2015/02/11(Wed) 17時頃
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― 集落の中 ―
えらく呆気ないな。
[これを造ったのは、それなりに力のある妖だろう。しかし本気で退魔師を害するつもりだったとしたら、この造りはいかにも脆い。 狙いはせいぜい目眩しか...それとも人を揶揄いでもするつもりか]
根性の良い妖...ねえ。
[亀吉の言葉を思い出し、鬼丞は苦笑する。 どちらにせよ、この分では他の気配も触って得はないようだと見定めて、ざっと土塊だけを強風で祓い飛ばすと、再び人家の集まる集落に背を向けた。
離れた場所で、黒い鴉のような妖の群が鳴き騒いでいるのが聞こえていた>>30**]
(63) 2015/02/11(Wed) 17時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 17時頃
[沙耶には男の言葉が理解出来ない。
意味を知らないのではない、男が何故沙耶を勝手と言うのか解らない。
沙耶は変わらず人間との約束を守り続けてきただけだ。
いきなり来た余所者に勝手と言われる謂れなど、一つも無い。
けれど、それを相手に伝える術は、沙耶に無い。
そのような知恵を授けてくれる相手は、沙耶の側には居なかった]
………おまえ、なんか。
きらい、だ。
[だから沙耶には、胸の内の衝動を、怒りを。
少ない語彙に込めて男を睨み付けるが精々。
だがそれも、長くは続かなかった]
───っ…!
[離れたままの男が振るった太刀から走った雷。
野生の生き物にとって恐怖を抱くは必定、妖としてまだ幼い沙耶にとってもそれは変わらず。
息を飲み、走った怯えに身が竦む。
その明らかな隙、当然男の接近を止めることなど出来ようもなく]
っや、
[間近に迫った男が、胴を割かんと振るう煌き。
先には避けきれたそれは、今度はもう間に合わない。
後方に下がった所でこちらが体勢を崩すだけ、追撃で止めを刺されるは目に見える。
ならば、と。振るわれる太刀へとこちらからも腕を振り上げ]
きぃっ…!!
[腕が落ちようと腹を割かれるよりはまし、と。
肉が斬れる痛みに叫びをあげながら、腕の力で刃を跳ね上げ太刀筋を逸らす。
骨まで断ち切られるには至らず、けれど与えられた痛みは、男の理不尽さを更に印象付けることになり。
陸の蛇よりも平らな尾が、男を横に張り飛ばそうと振り上がった**]
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 19時頃
[言葉もたどたどしく、見た目も若いと見える妖。
村が滅んでから居ついたのだろうという推測は余四朗の思い込みだが、それを確かめる術も無い。
勝手に居ついたものとして、滅びた村で見つけた妖を祓わんとしていた]
(好かれぇ気ぃも無ぇで)
[語彙少なく紡がれた怒りの声。
仕掛けたがために言葉にはならず、突き放す念が行動となった]
[奔る雷刃に妖の動きが鈍る。
それは接近には十分の隙を生み、余四朗は太刀を振り抜かんと力を込めた]
───っ!?
[取った、と思った一撃は振り上げられた腕により押し上げられ、狙いから大きく逸れ行く。
引き戻すべく腕に力を込めたが、構え直すよりも先に撓った平らな尾が余四朗の側面を打ちつけた]
っが…っ!
[弾き飛ばされる寸前、余四朗の周囲で風が緩く流れたが、物理的なものを防ぐには密度が薄い。
尾を防ぐには至らず、余四朗は海水が迫る波打ち際に弾き飛ばされた]
……っはぁ、はぁ……
妖喰ろうてただけはあるき…。
[若い妖と思っていたが、打ち付けられた尾の強さは想像以上。
運良く岩にぶつかることは無かったが、開いた胴に入った一撃はずきりとした痛みを伴った。
余四朗は太刀を砂地に刺し、片膝を付いた体勢でしばし息を整える*]
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 20時頃
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― 沼地 ―
[なおも戦意を失わない生き残りの鴉どもに笑みを向け再度力を振るおうとしたその時、]
……ッ、
[指先にぴり、と痺れにも似た感覚が走る。 集落に置いてきた土人形に動きがあったとすぐに知れた。>>62 狙いはわずかにずれ、一羽が顔を守るように振り回した腕に降り立ち嘴を突き立てる。 さらにもう一羽にも接近を許す]
(64) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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―――うおっ!
[とっさに鋭く伸ばした爪で接近してきた方の鴉を引き裂く。 ぼとりと躯が地に墜ちる音を聞きつつ、 腕に止まった方の鴉にも容赦なく爪を突き立てる。
その間に後退して距離を空け残りは地から突き出す針によって仕留めた。 もはや聞こえるのは風が草木を揺らす音と、]
…ま、悪く思うな。
[己の呟きのみ]
(65) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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さーて………、どうするかの。
[妖気をいただきこの場所を独り占めするような形になったとて、 じっとしているつもりはこの妖には、ない。 どうせ退魔師が黙ってはいないだろうというのもあるが理由の大半は、まあ――性分だ。
たとえ逃げられないという厄介つきでも、こればかりはどうにもならない]
とりあえず先程引っかかった輩でも追ってみるかのう?
[妖ならば妖気を捕捉し追いかけることは叶うだろう。 力ある人間――退魔師ならば、むしろあちらから追ってくるだろうか。悪くはない。
かくして沼地に背を向け歩き出す。 鴉の鳴く声が既に退魔師の耳目を集めていたこと>>63など、未だ知らず**]
(66) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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─ 神社 ─
[己の物言いが思わせた事など知る由もなく]
はいな、アレは相当なもんですわ。
[妙にしみじみとした言葉>>60に真っ向返して、銀宿す風を見送った後──零れ落ちたのは、ためいき、ひとつ]
……やーれやれ。 どーにか、抑えられたな。
[それと共に零れたのは、こんな呟き。 肩の小鬼が物言いたげにじぃ、と見るのには、に、と薄く笑んで見せ]
……さて、俺もいつまでも寝てるわけには行かんし……ぼちぼち、動かんとなあ。
(67) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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[海辺で結界が生じた事に気づいていないわけではない。 ただ、退魔師にはそれぞれやり方、というものがあるから、そちらに触れる意思はなく]
……んー、近くにおるんか。 近づき過ぎにゃええんやけど。
[そこから遠くない位置に弟弟子に預けた式の気配があるのが気がかりと言えば気がかりだが]
ま、なんぞあれば、報せてくるやろ。
[式の感覚を介してある程度の状況も把握できるから、と、割り切った]
(68) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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[男がこちらの事情を知らぬように、相手の思い込みをこちらが知る術は無い。
知った所で大人しく祓われる訳も無く、争いは避けられようも無かったろうが]
、っやぁ!
[腕で刃を受け、男の狙いを逸らし構えを崩す。
即座、痛みに増幅した怒りのまま男を弾き飛ばそうと尾を振り上げる。
狙いは芯を捉え、男の姿は波に飲まれ消える─はず、だった]
…、!?
[男を打つ直前、不自然に風が動いた。
例えるなら男を包む繭のようなその風が、尾の勢いを僅か削ぐ。
波打ち際で留まった男の息整える様に今は好機かと思うが、こちらも右腕をざっくりといかれている。
ぎりと歯を噛んで睨み付けたところに聞こえた男の言葉に、微か眉を寄せた]
…あやかし、なんか。
たべて、ない。
[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 20時半頃
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― 岩場/結界の外 ―
[そして間もなく、妖は雷の結界の傍へ辿り着く。 網の目状の雷は時折パチパチと火花を散らし、外部からの侵入を見るからに拒んでいた]
やれやれ、下手に触って手を焼かれでもしたらたまらないよ。
[樹より生まれた妖は、大木を焼く雷の恐ろしさもまた知っていた。 火傷だけならまだいいが、妖力を祓われでもしたらたまらない]
しかし、所詮は網の目。 香りひとつ通さぬという訳にはいくまいよ……!
[目を細め、口元を片手で隠して艶やかに笑う。 朽葉の髪が、刹那鮮やかな紅色に代わり、その合間より幾つもの花弁が散った。 それは海風に乗って結界の内へ流れ、人の動きを鈍らせ惑わせる、甘き芳香へと変じる]
(69) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]
[何から何まで男の言葉の意味が解らず、募る苛立ちが冷静さを奪う。
右腕、傷と呼ぶには生温い斬り口から留まらぬ血、それを止めることすら思い至らない。
むしろ牙を立てて、更に溢れ出た紅見る間に蛇の形を形作り]
……たべるなら、
おまえだ。
[右腕を振るうと同時、十ほどの朱い蛇が男へと向かい牙を剥いた**]
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 20時半頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 21時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 21時頃
[ふぅー、と長く息を吐く。
痛みは残るものの、このままじっとしているわけにも行かない]
喰ろうとったわぃ。
わしが仕掛けぇ前に喰ろうとった烏、ありゃあ妖じゃ。
[否定する相手に、ふん、と鼻を鳴らしながら言う。
妖を喰らった自覚も無いあまりの知識の欠如に、訝しむように瞳が細まった]
(喰ろうてたもんが妖じゃあ言うんも気付いとらんのけぇ?
おかしなやっちゃな)
[あまりにも幼い印象を受け、知れず小さく唸る。
幼いからと言って見逃す理由にはならないが、不思議な違和感は残った。
そんな思考の間にも相手は次手として己の右腕に牙を立て、宣を余四朗に投げてきた]
やれぇもんならやってみぃ。
[余四朗を喰らう。その宣によりこの妖の危険度を高く見る。
ここで祓うべきと言う意識が更に高まった]
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