298 終わらない僕らの夏休み!
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[酒も入り、会堂の家から開放された夜。 夜風にあたってくると、俺はふらりと根良伊川へと向かった。
夏のまだ暑い日、蝉が鳴いていた。 すっかりと歳を取った自分の姿が、川面に映る。
きらりと星が空に輝き始める。]
……、嗚呼、 アンタレス ―――
[赤い色の星が、空に瞬いていて、 あれ、だれかと 俺は、 あの星を、みていた―――?]
(213) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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…、 ……
俺らは みんな、 星の欠片 なんだろ。
[ぼろりと零れた言の葉は、願い川が一寸叶えた何かの力かもしれず。だけど、俺の横を見ても、
そこには誰もいやしなかった。]
(214) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[それがとても、"寂しい"と、俺は思ったんだ。
俺はあの夏の日から随分と歳もとったし、成長も経験もしてきたのに、本当に大事で大切な9月1日は、奪われたままなのだ。俺は、これからもずっとずっと奪われた事に囚われ続ける―――**]
(215) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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― 数年後 ―(>>216>>217>>218)
[「既読」さえつけばそれでいい。 そう、思って送ったメッセージ。
「返事」をもらえるなんて思ってなくて、]
[気付けば寝落ちてて翌日くらいに、 届いていた返事を見て、 飛び起きて、え?マジ?え?E? と独り言を言った後、再度、返事を見た。]
(219) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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……、 っは ぁ
[「生きてた」という事がわかっただけで 俺はすごく「嬉しい」と思えた。 人の死なんてあまり重く考えない性格のはずなのに、どうしてかそれに拘ってしまっている。よく、わからないけれど。]
[今何をしているのか、とか、どうして家を出たのか、とか。政宗に聞きたいことはあるけれど、それもあるが、何より、昔の自分を唯一見せられる相手と再び繋がった事に対しての喜びが、じわじわと押し寄せてきて、口許が綻んだ。]
(220) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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「なんでも奢るよ。」
[1歳だけど「兄」ぶって、スマホに返事を送った。 「今度」がいつかは、まだわからないけれど、ね。*]
(221) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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