191 忘却の箱
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『 』
『 』
[慰めるように。抱き締めるように。背後から肩を腕を走る、甘い抱擁。白い花びらが、舞って、散って。目を見開く。上がった悲鳴は、自分のものか、他の誰かか。]
やめろ……煩えんだよ!黙れ、ッ!……っ、アイツを、
[叫んで毟り取る。引き千切った後から、零れ落ちる赤い滴と噎せ返るような花の香りが舞って。 床に押さえ付けられた。首筋を剥き出しにされる感覚。錯乱した意識は、最早何に抵抗しているのすら分からない。懇願に近い拒絶が、喉を割る。やめてくれ、]
アイツを、オレの中から、連れてくのは───
[ぶつん。
痛覚に信号が走って、唐突に意識が沈んでゆく。それきりどうなったのか覚えてはいない。 ただ、両腕に咲いた白い花達だけが、さやさやと甘い匂いを放って揺れていた。 ──泣かないで。かわいそうなシーシャ。まるでそう言いたげに。]**
(26) 2014/09/07(Sun) 04時頃
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─回想・黄色─
[無邪気にシーシャをかっこいい、と語る少女。 ありがとう、と屈託なく笑う少女。とても、自然な。 そっと重ねられた手は、幼児の物ではないが自分に比べれば小さい。 甲には鮮やかな青が揺れている。この人も孰れは包まれるのだろうか。 この人も孰れは花として落ちるのだろうか。無くなった袖の中の質量。 それでも是程までに、無邪気で居るのか。 空元気、なのか。判別は付かないけれど。
…きっと前者だ。優しいから、自分の花にも優しいのだ。 胸元の黒も艶やかだ。ひょっとしたら、それの為に日光浴でもしているのかもしれない。]
よろ……し、く、うん。よろしく。 ……どんな絵を描く、人、だろ。 おうち、…ん。またね、ペラジーさん。
[去って行く姿に此方も緩く、手を振って。 トレイを返却し、スタッフにごちそうさまでしたと声をかける。]
(27) 2014/09/07(Sun) 11時半頃
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じゃあ…あの。案…内…? お願い、します。
[待ってくれていたであろう、スティーブンに礼を1つして。 彼の後に続き、自分も食堂を出た。
滑り台の上にペラジーが居る。 明日は『ちょうどここ』で待ち合わせだ、と笑って。 広い斜面の中腹より上に、飴を手で軽く押し付けている。
記憶の空白を埋めるまたひとつ。 そうやって繋ぎ止めようとする間にも、肺の中で花弁を開くまたひとつ。*]
(28) 2014/09/07(Sun) 11時半頃
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─屋上─ [中庭の部分にだけ、ぽっかりと四角い穴を開けた屋上。 床に嵌め込まれたガラス板は、天窓だろう。 周囲はしっかりとした金網で囲われているが、本当に『これ』は白い巨大な箱の様だ。 その白い箱の上の片隅、庇の付いたベンチ。 手前に撒き散らされたコーンフレークの欠片を啄む、まだら模様の鳩達。
男は微かに絵の具で汚れたベンチに座り込んでいる。 タオルを頭に被り、足を投げ出して。 隣にスリッパが、背もたれに立てかける様に置いてある。
あの後のこと。 暫くスリッパを眺めていると急に、傍をスタッフか医師かがまるで縞馬の様に駆け抜けて行って。 『蕾の足の男』が消えた角に飛び込む。1人、2人、3人。 自分の身体と壁の隙間をすり抜けて。がちゃがちゃと鳴った音は、薬箱? 悲痛な、胸を射られた猛禽の様な叫び声が、向こう側から、する。 がちゃがちゃ。怒声。叫び声。誰かを呼ぶ声。床が鳴る。壁にぶつかる打撲音。
––––––––腹の皮膚が、突っ張る。]
(29) 2014/09/07(Sun) 12時頃
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[気付けば真逆の方向に、駆け出していた。 出来るだけ遠くに、行かなくちゃいけない、気がして。 誰かとすれ違ったなら、その人物は必死の、何かに追われているかの様な形相で。 そして妙にこなれた様なフォルムで駆け抜ける姿を捉えていたかもしれない。
階段を一気に上がり、踊り場の消火器を蹴っ飛ばし。 屋上のベンチに辿り着いた大熊の胸板は、肩は、未だに微かに上下している。 名前の書かれたシャツは汗でぐっしょりと濡れ。両脚はひりひり痛んで暫く歩けそうにない。 肺に、横隔膜に、きっと心臓にも。咲いているのだから、 その働きが阻害されている状態で急に…それも食後に激しい運動をした様な物。 身体には相当な負担がかかった筈だ。]
…大丈夫、だったの、かな。
[あの蕾の男は。 今にも風に倒れそうな笑み。あんな顔で笑う人間を見た記憶は、今残っている記憶の中には少なくとも無い。 何が起きていたのだろう。今となっては分かる訳も無い。 目を閉じて、怠い全身を休ませる。鳥と鳥とが、嘴を、羽をぶつけ合う微かな音。]
(30) 2014/09/07(Sun) 12時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 13時頃
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[蕾の消えた、角の向こう側。 怖かった? いいや…『まずい』と思ったんだ。 あの時の僕は、俺は…俺? 違う。僕は、僕でしょう?]
なにもの、か……もって、いる、もの……
[寝言の様に、呟いた言葉は無意識の物だっただろうか。 新たに鳩が飛んで来た。袋の中に残っていたフレークに、頭を突っ込んで。 鳩は喰らう。何の遠慮も無く。群がって、まだらとまだらがまざりあってもまだらのまま。
屋上には相変わらず鳩の鳴き声。 ベンチの上ではぐったりと、大男が、眠っていた。**]
(31) 2014/09/07(Sun) 13時頃
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-少しだけ前・ズリエルと-
―――こちらに行けば中庭。あと、あっちは―――
[自分よりも体躯の大きな彼に対して、柔らかく少年に説明するように指を指し示す。 案内図の場所も丁寧に示した。]
本を読むなら、図書室がここにある。 何かもし必要なものがあれば、この右に備品庫がある―――
[記憶を喪失するという病気の特性上、このサナトリウムは随所に案内看板が備え付けられている。 それの追い方を丁寧に伝えながら少し歩く。]
―――そして、ここが君の部屋。
[そう言ってドアに取り付けられたネームプレートを指し示せば、少年はアルファベットを丁寧に指で追った。>>125 安堵するような声に、ふっと笑いをこぼし、彼が部屋に入るのを確認した。]
(32) 2014/09/07(Sun) 17時半頃
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-廊下-
[身体を支える肩にかかるサミュエルの重みは次第に増え――それは彼の中の急速な開花を示していた。
途中で、ズリエルが履物を差し出す。が。]
―――。
[履けそうにない、という言葉>>2:134にその足先を見やれば、そこにはすでに。 ズリエルには微笑みで返し、半ば体を抱えるようにして廊下の曲がり角を曲がった。
鼻腔をくすぐるのは青い草の香り。]
(33) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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[慟哭する声は、もはや遠く。
花の香りは強く。
シーシャがつかみかかろうとして、とっさに体を挟もうとするが、間に合わず。]
――っ!!
[サミュエルの体から、糸が切れたように力が抜けた。
声にならない声で叫ぶシーシャ。
男はそんな中でも冷静にスタッフを呼ぶ。 まるで子供のように泣きわめくシーシャは、いつものあの表情ではなかった。]
(34) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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[サミュエルの体を一旦スタッフに預け、シーシャの腕を強くつかむ。]
シーシャ、落ち着け。シーシャ。
[それでも青年は腕の中でもがく。もがく。もがく。
スタッフの一人が見かねて鎮静剤を投与すれば、彼もその意識を闇に溶かした。]
――――診察室へ、お願いします。
[スタッフへの指示は思ったよりも湿り気を帯びた声だった。]
(35) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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-喧騒のあと-
[サミュエルに声をかけ、その体を彼の自室へ―――ベッドへ横たえる。
錆びたギターの弦が音を立てた気がした。
主のいないギターにそっと触れる。
さわり、と今度は、花たちが揺れた気がした。]*
(36) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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[男は―――覚え続ける。
失われた記憶を、彼らを、覚え続けることが、男の、仕事。
しばし揺れる花とその香りに包まれ立ち尽くしていた男は、ふいに手のひらを見る。 いつの間にか握りしめていた拳にはうっすらと血がにじんでいた。
後悔の言葉が口を衝きそうになり、そのままこらえる。 それは自分の仕事ではない。
そう言い聞かせて、男は病室を後にし、診療室へと向かった。]**
(37) 2014/09/07(Sun) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 19時頃
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―診察室―
[診察室には、誰もいないのだろうか。 部屋の奥、カーテンで仕切られた区画にそっと手をかけて。
見つけたのは――腕で目元を覆い耐えるような様子の男を一人。>>8 真っ白なベッドに横たわるシーシャは、覗く視線に気付いただろうか。
どちらにしろ、彼がここに寝かされているということは…そういうこと、だから。 こちらからは声をかけるずカーテンを閉じ、診察台近くの椅子に座った。]
(38) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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Are you going to Scarborough Fair…? (スカーバラの市へ行くのかい?) Parsley, sage, rosemary and thyme… (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム…)
Remember me to one who lives there… (嗚呼、それなら。そこに住むあの子に伝えてくれ…) For she once was a true love of mine…… (彼女はかつての、僕の恋人なんだ…)
[口遊むのは、とある国の伝統的なバラード。 誰に聴かせるでもなく、ただただ呟くように。]
(39) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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Tell her to make me a cambric shirt, (白麻のシャツを、作るように伝えてほしい) Parsley, sage, rosemary and thyme… (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム…)
Without no seam nor fine needlework, (針仕事もなしで。そう、縫い目のないものを) And then she'll be a true love of mine… (それができたなら、君は僕の真の恋人だと…)
[それは到底、叶わぬ願い。 別れた彼女に、こうして無理難題を押し付けて。 この歌の男は一体、何を望むというのだろう。]
(40) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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[無理難題を尋ねる男に、彼女は問い返す。
失った記憶を全て、見つけるように伝えて。 パセリ、セージ、ローズマリーにタイム。 過ぎ去りし日々と。これから迎える未来の。
それができたなら、貴方は私の真の恋人だと―――]*
(41) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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―回想・タイムの記憶―
……君のその、左腕。 切ってしまったのかい?
[背後から、唐突に。 隻腕の男に声をかけた。]
勿体ないよ。 せっかく咲いたのに、落としてしまうなんて。
僕なんてほら、この通り。 今は、左手に紫の花束を作る実験をしているんだけど。 ここに来て随分経つのになぁ… まばらに生えてばかりで、なかなか綺麗に咲かなくて。
(42) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時頃
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[色々と言い訳しているが、私は知っている。 こいつには腕を切り離す”勇気”がないことを。
腕を切り離す痛みに、彼は耐えられない。 痛いのは嫌なのだと。…散々人にやってきたことなのに。 辛いことから逃げたいと。…『生える』腕を免罪符にして。
――身も、心も。 これを切り離すことを良しとはしないだろう…。]*
(43) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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―回想・ローズマリーの記憶―
[デリカシーの無い人。 一言で表すなら、そんなところかしら? ――妙齢の女性の寝室に、無断で入ったりして!>>2:50]
やぁ、はじめまして。 美人の金糸雀さん。お邪魔しているよ。
……え?何? 怒ってるのかい? 一体どうしt…
[『パンッ!!』
…そりゃそうでしょう。 勝手に部屋に入って、"記憶”を覗き見て。 平手打ちを喰らっても仕方がないわよね。]
(44) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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[けれど。 一瞬驚いたような顔をしたくせに、この男ときたら。]
うん、そうだね。 日記に残された記憶は、筆者そのものだと僕も思う。 いや、だから君のことをもっと知りたいと思、 …って、わかった!わかった! えぇ?そんなにダメなことだったかな…? いいじゃないか、少しくらい。どうせ忘れるのに――
[それは、あの子の大切なもの。”変わらぬ愛の心”。
貴方の本質は、全てを知り、暴こうとするのでしょうけれど。 誰にも見せず、秘めたい想いがあることも知りなさいな。 誰しも持つ、大切なものよ。
――たとえいつか、忘れてしまうのだとしても。]*
(45) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時半頃
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─診察室─
[誰かが扉を開く。 聞き慣れたスティーブンの、落ち着いた重みのある音とは違う足音。 カーテンを少しだけ開く気配がして。 直ぐに閉じられたその向こうから、静かな歌声。>>39]
────……
[少しだけ身じろぎをして、黙って聴き入っていた。 合間あいまに、うとうとと微睡む。それは、終わってしまった恋を、取り戻せない時間を、修復できない関係を。嘆く二人の唄で。
頭の中、重ねられた膨大なフィルムの、どこか片隅をちりちりと灼いた。]
(46) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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…──If you say that you can't, then I shall reply,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
……Oh, Let me know that at least you will try,
Or you'll never be a true love of mine.
[薄い唇が、カーテン越しに同じ節を紡ぐ。 けれどもしかしたら、そこに込められた意味は、随分と違うかもしれなくて。]
…──不可能だろうが、妄言だろうが。なんもしねえよりはマシなんだよ。笑いたきゃ笑え、クソ野郎。
[それは彼が、この忘却の箱の中で何度も何度もなんども繰り返してきた、矛盾を孕む誓いのようで。 空気を揺らした声に滲むのは、自嘲と、笑える程に一途な決意。]
(47) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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( 「オレは」、「ひとりも」、「忘れてない」 )
[それは、思い出を糧に育つ花に冒された青年の、たったひとつだけ残った誓い。]*
(48) 2014/09/07(Sun) 22時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 22時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 22時頃
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-診察室-
[扉を開けて、そして少しだけ面食らう。 最初に目に入ったのは、自分が想定していたのとは別の人物で。]
―――セシル、何かあったかい?
[もともと自分と同じく医学の道にいた男。彼自身はその経験からか、己の体を傷つけたりといった行動は少ない。 だから、たいてい彼がここに来るときは彼以外の誰かに「何か」があった時で。
白いカーテンの揺れる先、シーシャも見える。彼の様子は、表情はどうだったか。]
(49) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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―回想・タイムの記憶―
[ 「切ってしまったのかい?」
背後から聞こえた声に、思わず周囲をキョトキョト見渡す、どうやら男に尋ねているようだ。
彼>>12に出会ったのは腕を切り落として間も無い頃だっただろうか。 切り傷を指でなぞるような質問に苦笑しながら、振り返る。
なるほど、彼の左腕にはこれからブーケになるであろう紫色の花が蔓延っていた。]
(50) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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……、 腕から花が生えた時は、花束を作るなんていう発想は…無かったかなぁ。
実験って、花の生える位置の調整をしたりするのかい?……よく分からないけれど。 確かに、君の腕の花はまだ穴ぼこだらけだね。 でも、いずれ、
[いずれ、その花は、人の意思に関係なく身体中を覆うのだろう?
開けた口を、静かに閉じた。]
…………………ブーケが出来たら、その左腕をどうするの?
[今はまだある左腕の役目を終えた時、彼の身体の一部の行方は。
途端、彼の左腕に咲く花が根無し草のように見えてしまって。]
(51) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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[昼下がりの陽の射す書庫は 予想通り誰もおらずしんと静まり返っていた
途中、見知ったはずの誰かと すれ違ったのなら、いつもと同じように
『御機嫌よう』
そう告げて、その場を去っただろう 涙零れる目元を見せないように
朝のようにソファに腰をおろし ぼんやりと、窓の外の空を眺めていた]
(52) 2014/09/07(Sun) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 22時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 22時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時頃
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―回想・セージの記憶―
[あの日のことは、よく覚えていますよ。 ずっと辛い環境で”耐えて”きた少女の話を聞いて。 彼は罪悪感に苛まれ、軽率な嘘を吐きました。]
…ねぇ、ペラジー。 僕の秘密を一つ、教えてあげるよ。
実は、僕はね… ―――君の”お兄ちゃん”なのさ。
きっと覚えていないだろうけれど、 君がうんと幼い時に、僕は家を出てしまったから……
(53) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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……ずっと、遠くにいてごめんよ。 でも。もう、大丈夫だから。
これからはここで、ずっと一緒に暮らせるし きっと、楽しい毎日が待っているよ。
[彼が今まで、身寄りのない貧困層の人々にしてきた『酷いこと』。 これはその罪悪感を埋めるための、自己満足に過ぎなかったのでしょうけれど。 ……人の心を利用して、なんたる偽善。
嗚呼、けれど。 彼にも、あったのかもしれませんね。 ――“幸福な家庭”を、望む心が。]*
(54) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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―回想・パセリの記憶―
[――あぁ!そうさ。 あの日、彼は”祝杯”を上げた。文字どおりね。 それを僕は、彼の左手から眺めていた。]
…これで。これで、やっと! 僕は解放される。この苦しみから、解放されるんだ…
もう、誰かを使って実験する必要なんてない。 僕自身が、被験者なんだ。 なんだってできる。きっと役に立つデータが取れる。
……それに。 それに、忘れることができる。いずれ何もかも忘れるんだ。 これまでのことを、全部。
今まで発症者達にしてきた酷い実験を、全部、全部―――
(55) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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