人狼議事


75 サプリカント王国の双子

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【人】 病人 エリアス

―応接間―

ペンブルックシア。

[言葉を詰まらせながら懸命に挨拶を述べる
ディーン青年の口にした地名には、よく覚えがあった]

―――…嗚呼、確かに。あの地の風景は素晴らしい。

[田舎で療養を勧められた折、いくつか候補の場所が挙げられた。
ペンブルックシアはその内の一つ。
結局、頑として王都を離れようとはしなかったが、
あの日見せられた写真の美しさは今でも鮮やかに脳裏に残る]

夕暮れ、紫色に染まりゆく空の中、野道に咲く花と戯れる蝶。
遠く高台から鐘が鳴り、仄かな家の灯に照らされる大通り。

[何処か愉しげに呟く姿は、
厳粛な会合には些か似つかわしくなかったかもしれないが]

(90) 2012/01/10(Tue) 21時頃

【人】 病人 エリアス


…そうだ。

どのような物語をシルヴァーナ様に贈るか、
先程から考えていたのですが。

[灰色に覆われ行く空へ、ちらと視線を送る。
湿気を帯びた空気は肺を刺激した。
零れかけた咳は口元に手を当てて、笑みと共に誤魔化される]


"月に恋をした蝶の話"


[視線を姉王女へと戻せば、生成りは再びさらと流れた]

(93) 2012/01/10(Tue) 21時半頃

【人】 病人 エリアス

―応接間―

[ラルフの流れるような口上には、内心感心するばかり。
公園で見かけたときから、立派な御仁だと思ってはいたが。

女性はああやって褒めれば良いのかと、
その態度や仕草を見つめて学びつつ。
自分が真似をしてもあまり様にならないことに思い至り、諦めた]

(97) 2012/01/10(Tue) 22時頃

【人】 病人 エリアス


――…ミッシェル様。失礼と存じつつも、一つだけ御礼を。

[対談は30分と刻が定められていたか。
終わってしまわぬ内にと、会話の合間に妹王女へ笑みを向けた]

シメオンさんはとてもお心遣いの細やかな方ですね。
城門で困っている僕を、助けてくださいました。

聡明で御優しい。従者は主の鏡と申します。
この日、貴女方にお会いできたことに感謝いたします。

(98) 2012/01/10(Tue) 22時頃

[動揺しなかった理由の一つは、世話役の存在もあった。
今でこそ普通にして礼を言えるが、いつからだったろうか、
ずっとストレートに褒めてくれる彼の言葉に赤面したのは、一度や二度ではない。]


【人】 病人 エリアス

[地を叩く雨音が、耳先に響く。――…嗚呼、肺が重い]

物語を成すのは生業ですから。
僕の拙いお話で良ければ、是非とも。

嗚呼、ですが、しかし――――…。

[姉王女>>99へ名残惜しそうに、細められるオリーブ色。
刻が迫っているのを示す様に時計へ顔をあげた視線は、
言葉を紡ぎ始めた女王陛下>>#7へと向けられることになる]

本日は素晴らしい機会を与えて下さり、身に余る幸せです。
寛大なるお言葉に甘え、暫しの間、留まらせていただこうかと存じます。

善き日になりますよう。クイーン・グロリア。

[深く礼をして、立ち去るその姿を見送った]

(106) 2012/01/10(Tue) 23時頃

【人】 病人 エリアス


――――…さあ、どうでしょう。

貴女様の傍を離れたくない僕の我儘な気持ちを汲んで、
雨が降ったのかもしれませんよ?

[姉王女>>110へと軽口を返し、
けれど穏やかに細められた瞳には本心であるという色を滲ませて]

…………。

その蝶は満月の夜に蛹から返り、艶やかな姿を得たのです。
暗く閉じられた世界から、開けた視界。
同じ闇でも、其処は今まで居た場所とは全く違う。
満天の星空を見守る様に、優しく柔らかな光を放つ満月。

蝶は一目で、月に恋をしたのです。

[無邪気に笑う姉王女は、実際の歳よりも幾許か幼く映った。
愛らしいその姿へ向けるのは、唯、慈しむような眼差し]

(115) 2012/01/10(Tue) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

[ふ、と不意に口元に描かれた弧]


シルヴァーナ様。

"月に恋をした蝶の話"

続きは文にしたためて、貴女様だけに贈りましょう。


―――――…想いが形に残りますように。
 
 
[微笑んで立ち上がり、恭しく頭を下げる。
深い礼の後、あげた顔は些か子供のように悪戯っぽい表情]

(116) 2012/01/10(Tue) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

―応接間→―

…ひとが最も"美しさ"を魅せるのは、どのような時でしょうか。

[独り言のように、誰へともなく呟いて。
例えば世話役を褒められた妹王女の笑顔は、華に満ちていたが]

失礼。

滞在が伸びることを、連絡して参ります。
席を外す非礼、お許しくださいね。

では、後ほど。

[頭を下げ、緩やかな足取りは応接間の外へと]

(117) 2012/01/10(Tue) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

[かかる声>>119に静かに向ける笑みは、此方も他人行儀なもの。
けれど僅か滲んだ顔色の悪さに、気づけるとしたら兄だけだろう]

ありがとうございます。

…転ばぬようよく気を付けましょう。
この雨の中では、服を泥だらけにしてしまいかねません。

[穏やかな足取りは、屋根の無い場所へ。
嵐にも似た雨の中、ふわりと差しかけるのは黒い傘]

(124) 2012/01/11(Wed) 00時頃

【人】 病人 エリアス

[外へ一歩踏み出そうかという所で、服の裾を掴む小さな手に気づく]

リリィ?

[おっとりと瞬いた後、緩く小首を傾げて流れた生成りの奥、
覗く瞳は一瞬だけハンスの姿を捉えたが]

ふふふ、ありがとう。

[礼を述べるのは足元のリスザルへ向けて。
黒い傘を閉じ直し、身を屈めると指先でリリィの頭を撫でる]

お気遣いに感謝いたします。
随分と可愛らしい案内役が付いてくださるようです。光栄ですね。

[王女達の言葉>>123>>129へ感謝を述べて頭を下げ、
後はリスザルの先導へ身を任せる]

(132) 2012/01/11(Wed) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

[リリィは賢い。その賢さはよく知っている。
――――久方ぶりの案内は、まるで昔のあの日のよう。

身体が弱く殆ど外出など出来ず、道も碌に知らなかった幼い頃。
迷った僕を最初に見つけてくれたのはリリィだった。
少し進んでは後ろを振り返る。気遣う仕草も、昔のままに。
導かれるままに歩みを進めた細い脚。
辿り着いた先は何処かの庭園。咲き誇るのは、艶やかな華]

…、けほ。

[辺りに人の気配が減ってくれば、堪え切れず咳を零す。
伏し目がちな視線。
口元に笑みを浮かべるのがやっとで、既に顔色ははっきりと青い。

それでも人目を考え、態度と仕草だけはゆったりと。
扉の鍵が開いたならば、兄の部屋へ静かに足を踏み入れる。
そして、リスザルへ案内の礼を言う余裕すらなく―――]

(142) 2012/01/11(Wed) 01時半頃

【人】 病人 エリアス

―ハンスの部屋―

[扉を閉め切ると、どさりと其の場に崩れ落ちた]

げほっ、けほ、ッ、は、げほげほっ、けほ、けほけほ。

[床へ転がるような格好のまま、喘鳴強く浅い呼吸を繰り返す。
手を滑り落ちた黒い傘は、乾いた音をたてて床へ倒れる]

―――ッ、っは、あ…、ぁ…。

[ぎりと歯噛みし、懐から取り出した薬を水もないままに流し込む]

ぜー…、はー…。 げほげほげほっ!

[半身を起こすことすら叶わぬまま、
乱れた生成りの向こうに見上げたテーブルの上。
散らされた赤い花弁は、まるで血の滴の様で"美しい"]

(143) 2012/01/11(Wed) 01時半頃

【人】 病人 エリアス

―ハンスの部屋―

[本来ならば、姉王女からの願いを断るべきではなかった。
折角の会話の機会をふいにすることなど、したくはなかったのだが]

(…嗚呼、これがあるから敵わない。困ったものだ。)

[応接間より退出したのは兄との約束の為でもあったが、
それ以上に平静を取り繕うのが無理だと判断したからだった。
とにかく人目の付かない所へ行きたかった。

自分の身体が弱いことを、王家は既に知っているか。
仮に知っていたとしても、ここまで酷いとは分かるまい。
今にも死にそうな人間が王などと片腹痛い。
だからこそ、不調を悟られる訳にはいかない]

―――…。

[薬で少しでも発作が治まるのを待つ最中。
這う様に身体を起こし、ぐたりと壁に背を付けて目を閉じた**]

(150) 2012/01/11(Wed) 06時半頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/11(Wed) 06時半頃


[それがつらいなんて、見せてはいけない。
気づかせてはいけない。]


【人】 病人 エリアス

―ハンスの部屋―

[数度浅く呼吸をしては、咳き込むことを繰り返す。
眼を瞑り閉じた視界。耳には強い雨音だけがやけに響く]

…?

[ふと柔らかな感触。
リスザルが毛布を掛けてくれていることに気づけば、
包まる様にして小さくなる]

リリィは本当に賢いですね。流石、兄さまの"おきにいり"

[掠れた声で呟き、目を閉じたまま伸ばした細い指先は、
リスザルの首元を手さぐりで撫でるか。

やがて手は再び床へ落ちて、けれど意識は保ったまま。
体調の回復に努めるようにその場でじっと雨の音を聞いていた]

(172) 2012/01/11(Wed) 21時頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/11(Wed) 23時頃


【人】 病人 エリアス

―ハンスの部屋―

[扉を開く音は雨にかき消されて。
兄が部屋へ戻ってきたことに気づいたのは、
その気配が随分と近くなってからだった]

どうも、兄さま。

[ぱちりと目を開く。大丈夫、咳は殆ど止まっている。
此れで暫くはまた、何とか動ける筈だ。
差し出された腕へ、おっとりと瞬きを零して]

ありがとうございます。
少し疲れて、休んでいただけですから。

どうってことないですよ。

[嘯きながら薄く笑んで、差し出された手をとった]

(195) 2012/01/11(Wed) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

[覚束ないながらも、何とか立ち上がることは叶った。
けれど、その後も兄の手は離される様子はなく]

はは。それなら、どんな訳でしょうね。 

――…、けほ。

[叱るような声色を、のらりくらりとかわすように。
続けた言葉の先、小さく咳が零れた。
捕えられた手をぐいと軽く引いてみるも、力で敵う筈もなく]

何故、と言われましても。
招待状を頂いたからですよ、ミスター。

僕が王位を望んではいけませんか?

[兄を見上げるくすんだオリーブ色は、楽しげに細まるだけ]

シルヴァーナ様は御"美しい"ですね。

(202) 2012/01/12(Thu) 00時頃

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