18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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……フラン、シスカ。
[思い出すのは、沢山の彼女の姿、表情。 人を避けてばかりだった...だから、そう多くはないけれど。 まだ皆が居たときの、集会所で。 赤い花を大切なものと言った時の、嬉しさと…翳りを帯びた笑顔。 ガストンに縋って泣く、悲痛な声。 それは墓場で聞いたオルゴールの旋律と重なって、耳に甦る。
そして最後に。 昔一度だけ、勇気を出して祭りに行った時の舞台。 養母に勧められても頑なに拒んでいたのに、 歌い手と踊り子の話を遠い噂に聞くと、どうしても気になって。 こっそりと家を抜け出し、夜の道を走ったのだ。 そして小さくなって、でも目を丸くして見た、あの。
タバサの歌に合わせ、華のように舞うフランシスカを。
そのふたりの笑顔は色褪せることなく記憶にあった]
(105) 2010/07/06(Tue) 09時頃
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―― 戻ろう。
[開かれた青灰の瞳には、どんな色が映っているだろう。 手のひらでなく、直す人のいなくなった守り石を握り締めて。 みんなの居るだろう談話室へと戻っていく**]
(106) 2010/07/06(Tue) 09時頃
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[ヤニクの言葉を、部屋の隅のほうでじっと聞いていた。 視線を下げることはせず、真っ直ぐに前を見て。 何かに耐えるように、手には守り石を強く握りしめると]
……ぺラジーは人間。
わたしは、へクターの結果を聞くまで、疑っていて。 でも人狼でないなら、今日投票はしない。
ヤニク、ガストン、フランシスカ。選択肢は、みっつ。 皆の場合は、もちろん、わたしが入るけれど。
人狼を処刑しないと終わらないと、思うから。
わたしは、そうする。
[これ以上、誰にも死んで欲しくないからとは、言わない。 そんなことは皆同じだと分かっているから。 ...の絞り出した言葉に、タバサはどう返しただろうか。 たとえ自分に嫌疑が向かったとしても、恐れないはずだ]
(110) 2010/07/06(Tue) 11時半頃
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タバサにも、皆にも、何も強制はできない。しないけれど。
[全てはただの意思表示。説得でもなんでもない。 分かりにくく順序も滅茶苦茶だが、...には精一杯だった。
息を吸って、吐いて。喉は渇いて痛い。 震えそうになる唇を噛んだ。逃げるなと自分を叱咤するように。 そして皆の会話が途切れたタイミングで宣言するだろう。 理由を後にして。震えは抑えきれたか分からない]
―― わたしは、フランシスカに投票、します。
[周りの反応は、...の目には映らなかっただろう**]
(111) 2010/07/06(Tue) 12時頃
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墓守 ヨーランダは、さすらい人 ヤニクの背を心配そうに見ただろう。
2010/07/06(Tue) 12時頃
[――仲間殺し。
ただ、単に。
生き延びるためだけに。
誰か、を?
生きなきゃ。生きなきゃ。
ああ、でも。
――生き、なきゃ……?]
姉さん、は。
あたしが、そうだよって、言ったら。
あたしが、狼なんだよって、言っても。
同じこと、言って、くれるのかな…
生きのびろって、言って、くれるのかなぁ……
[声にならない想いは。風に流れて。]
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[ずっと、固まったように端に立っていた。 頭の中だけは色々なものがない交ぜになっていたが、 それでも、何も口を挟む事はなかっただろうか]
…………。
[足を進め、用意された投票用紙と羽ペンをとる。 ヤニクが求めるようなら、彼にも手渡すつもりで。 そして周りをぐるりと見渡し、最後にフランシスカを見て、 彼女の遠慮がちな願い>>171には小さく頷いた。 ただどこかにふたりきりならば、また違うかもしれない]
(173) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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[名前のまだ書かれない羊皮紙を握ったまま、 フランシスカとタバサがキッチンへと消えるのを目で追う。 その瞳には不安と切なさが浮かんでいるだろうか。 急に身体の力が抜けていく気がして、椅子に座り込んだ]
……ヤニク。
[周りに聞こえないくらい小さな声で]
タバサが危なかったら、わたしじゃなくて、 ……迷わずに、彼女を守って。
へクターがいるけど、……何があるか分からない、から。
[こんな時にと、思われるかもしれない。 でも彼女はきっとテッドの母親で、へクターは父親だ。 彼の『大切な人』は死んではならない。ぜったいに。 誰の意思を無視するものであっても、これは...の願い]
(177) 2010/07/07(Wed) 01時頃
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墓守 ヨーランダは、たとえ理由を聞かれても、答えはしないだろう。
2010/07/07(Wed) 01時頃
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[ヤニクの反応は、どうだっただろうか。 その後はしばらく俯いたまま動かなかった。 キッチンから紅茶の香りがしたなら、手を握り締めそうになり、 ガストンのくれた薬草と言葉を思い出し、また力を抜いて]
―― 人狼は、なぜ、人を襲うんだろう。
[掠れた小さな疑問は、部屋の空気に混じり消えるだろう。 まるで紅茶に溶けてゆく、砂糖のように]
(184) 2010/07/07(Wed) 01時頃
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墓守 ヨーランダは、名前を記した紙を、袋の中に――落とす。
2010/07/07(Wed) 01時頃
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