132 lapis ad die post cras
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[エスペラントの言葉を反芻して>>3:133>>10。]
……… ――
[添えられた手を、きゅっと握る。
…やがて、その手が小刻みに震え出す。
脳内回路を走る電気信号を、振動へと変換。 0と1のパターンで構成された感情だけれど、だからこそ、 こうして外部へと伝えることは出来ないかと。
有機的なヒューマンが相手では、恐らく只の痙攣としか読み取れないようなこの振動の情報も、
エスペラント、彼が相手なら、
伝えることが出来るのではないかと、そう祈りながら]
(30) 2013/07/28(Sun) 11時半頃
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『 つれていってください
わたくしを
ずっと、いっしょにいたいです 』
[涙など落ちるはずがないのに、 空いている方の手で、無意識にレンズの付近を拭いながら]
(31) 2013/07/28(Sun) 11時半頃
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[思いは伝わっただろうか。 それを確かめるよりも一瞬早く、]
…… …――!?
[黄金色の嵐が、廊下の向こうから駆け抜けてきた。>>3:208 危ない、とエスペラントに伝えようとするも間に合わず、派手な音を立てて彼と、嵐――クリスマス――が衝突する。
あわわわ、と二人を介抱しようとするが、クリスマスは衝突など意に介さぬ様子で何やら可愛らしい叫び声を上げ]
……――…
[エスペラントに花束を押し付け、また旋風のように立ち去って行ってしまった。 きゃあ、という甲高い歓喜の声の残響が周囲に満ち満ちているようで、ぽかんとその背中を見送ることしか出来ない。]
(32) 2013/07/28(Sun) 12時頃
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[やがて、徐にエスペラントの手元に視線を落とす。 白い花弁、緑の葉。蔦で巻かれた薔薇の花束。
…きれい。]
―……―― ――
[先程まで張り詰めていた緊張感が、どこかに吹き飛んでしまったようで。 思わず、くすくすくす、と笑い出していた。]
(34) 2013/07/28(Sun) 12時頃
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[差し出された花束>>42を、はにかむような心地で受け取る。
先程まで、脳内回路に満ち満ちていた不安や恐怖のような感情が嘘のように心が軽かった。 まるで、きらきら輝く旋風に全て攫われていってしまったかのように。
後で会ったらお礼を言わないと、なんて詮無いことを考える。 もう、この『パラディソ』に彼女の姿がないということは、まだ知らないから]
―――……
[申請しに行こう、という言葉にこくんと頷いて。 今度は変に握り締めるでもなく、縋るようにするでもなく、ただ軽く絡めるだけの形でエスペラントの手を取った。
一緒に歩いていくために必要なだけの力で、そっと]
(88) 2013/07/29(Mon) 00時半頃
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[声をかけられ、顔を向けた先にはジェームスの姿。]
……――…?
[先に降りる、という言葉に驚いたようにレンズがきゅるきゅる鳴る。 誰と一緒に行くのだろう。あるいは一人で? 問いかけようと思ったものの、そそくさと去ってしまいそうな彼の姿に慌てて]
………!
[咄嗟に手を伸ばし、]
(90) 2013/07/29(Mon) 00時半頃
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[ぎりぎり触れられた、彼の頭をかろく撫で]
――……― ―――…
[今までありがとう、道中お気をつけて、どうか元気で、 新天地で会えたら、またよろしく。
種々の思いを込めながら。]
(91) 2013/07/29(Mon) 00時半頃
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