260 3日村
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………まぁた言ってる。
[闇に熱と微笑み、耳に唄を口付ける彼女>>*1に小さな溜息を落とす。 核≪コア≫に零す言の葉もまた── 何時も通り ≠フ事なのだけれど。
愛しみを帯びた風の囁きは哀しくも愛おしさの色を持った。 誰かが傷付き不平等が平等に分け与えられたこんな世の中など──等しく無に還すべきなのだ。]
で、聞いたぁ? ってお前ら如きには聞こえないかぁごめんねぇ
あ、 目覚めぬ魂 ≠持つ奴が見つかったんだって。 んじゃ、僕ちょっとオトモダチと一緒に連れてくるからぁ、そんときはよろしくネ。
(*7) 2016/12/02(Fri) 02時半頃
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──正しい摂理≪fall from virtue≫にできるように頑張ろうねぇ?
[銀に浸かる金髪の同胞>>*4へ、言葉を吐いたなら少年は使命を踏み潰し道を行く。]
(*8) 2016/12/02(Fri) 02時半頃
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だって!…そうだけど、 ……そうだけど。
[我慢が出来ないの。両肩を両手で抱いた少女はいやいやをするように首を振った。 周りに黒い霧≪black smog≫が広がっていく。美しき蝶の精霊≪モーチェ≫が徐々に青く染まっていく闇に、捕食されていく。]
でも、そう、そうなの。 その時にわたしたちは正しい摂理≪fall from virtue≫を作らなきゃ。
──理想の、世界に。
そのためには、我慢しなきゃいけないの。
[ありがとう、シメオン。ゆるゆると口角を上げると目尻に溜まった雫が零れ落ちる。ねえ、そうよね。そうでしょう。1人だけの同意では満足できないのだと、ガーディ…かつては光の世界≪ROYAL frontier≫に居たガーディアン"タナトス"をぐるりと振り仰ぐ。そうしてからの言葉に目を見開けば、頬が落ちるような顔つきで微笑んだ。]**
(*9) 2016/12/02(Fri) 02時半頃
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………ふふ。 女性を泣かせるなんて、罪なヤツぅ。
[彼女が微笑む先の男に戯言一つと、 彼の英雄の姿を描いて独り言一つ。 もう一つローブの中では、目逸らし一つ。]
(*10) 2016/12/02(Fri) 02時半頃
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[育ての親であり聖剣の守り手でもある、ローキャドル=ライランド。 人々から厚い信頼を受けていた彼も、死≪円環の理≫には逆らえなかった。
────否、
タナトスと謳われし少年が、彼の 生 ≠ネどに──興を示すことはなかっただけなのだ。 だがまさか、後継者が繚乱蠍毒≪ブラッディ・キラー≫盛るとは誰も思うまい。其の隙をも、逃すはずはなく。
嗚呼、心躍らせる言の葉を綴る彼女へ跪いた日は何時の事だったか。 少年も昔は希望を胸に抱き此の世に生を受けたPERFEC HUMANの預言≪アカデミック・スコア≫の一人。
其れでも──希望には 限界 ≠ェ存在する。 彼の身を包む絶望は底知れず、そして尚拡がり続ける闇に捕らわれた。 だがそれは深淵の祭壇に繋がれた心の鎖が不可視世界の混沌に呑み込まれ、新たな定理を『構築した』だけの噺。
少年は乱雑に投げる。 繚乱蠍毒≪ブラッディ・キラー≫を宿す花束を、彼の十字架に。 口許に描いた笑みを残したまま。]
(*11) 2016/12/02(Fri) 10時頃
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じゃあねぇ、オジイサマ?
[死こそ──全ての≪救済≫であると疑わないままに。]*
(*12) 2016/12/02(Fri) 10時頃
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[そう、絶望という名の希望を──]
(*13) 2016/12/02(Fri) 10時半頃
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そう、猫王子≪Chisha cat≫、お前の周り…しっかり確認した方がいいゼ。
(*14) 2016/12/02(Fri) 12時頃
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じゃぁよぉ。お前は泣かした事…ないっていうのかヨ。
[ガーディアン″タナトス″(>>*10) 誰が言ったのか、隠されしその名は死を司る神の名前。希望のデルメルから流れ出る哀≪なみだ≫(>>*9)を横目にそう挑発的に返すせば彼はなんと返すのだろうか。]**
(*15) 2016/12/02(Fri) 12時半頃
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えぇ、覚えてないなぁ。 デルメル様ぁ、僕ってお前を泣かせたことあったっけでしたかぁ?
[彼女の頬を伝う哀しみ≪なみだ≫ 其れは救済を宿した解放の翼。 幾度と無くそれを見つめては──少し口許を歪めてしまうのは、死への愛しさか、── 彼女 ≠ヨの慈しみか。
喉奥に仕舞い込んだ隠し事は出さぬまま、騎士にもにやにやした表情を浮かべ揶揄う口調を紡ぐ。]
ああ、ヤキモチはやめてネ? いつかお前も啼かせてやるからさぁ。
[世界樹の色の鼻歌を添えながら、少年は微笑みを湛える。 絶望を心から讃える様に。]**
(*16) 2016/12/02(Fri) 13時頃
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…名前噛んだぁ。
[むぅ。]**
(*17) 2016/12/02(Fri) 13時頃
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うふふ、おやめなさいな。 ──端麗なお顔の方にそう言い合われてしまったら、 わたし、舞い上がってしまう。
[くつくつと喉の奥から笑いが込み上げる。 彼の英雄──バルメロス=ラフェリオン=レイオスの意思を受け継ぎ…そしてそれを深淵の闇にフォールアウトさせる2人が、今、目の前に共にいる。
あゝ、愉しい。
純粋で清純、幼き心のまま過ごして来た少女は、何時迄も少女のまま。 英雄の意思を踏み躙り、焼け跡と帰す為の備えは絶好の甘露。]
あら? そんなこと、もう覚えてないわ! それに、わたしの名前はデメテルよ。
(*18) 2016/12/02(Fri) 13時頃
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──希望の青い鳥、世界の救いを望む鳥、デメテル!
[きゃらきゃらと声を上げ、腕を振り上げ、黒いドレスをはためかせて。 そうして核≪コア≫の周りを、少年らの周りを駆け回る。 果たして少女の望む救いとは──きっと、救世主どもの志とは程遠いものだが。]
(*19) 2016/12/02(Fri) 13時頃
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青い鳥!そぉ即ち幸せ! デメテル様は世界を救う!
────っぷ、
[次は正しき名────豊穣の女神≪Δημήτηρ,Dēmētēr≫を紡ぎ、共に悦に浸る時間を共有したが、あまりにもロマンスが有り余る響きに少年は思わず喉奥を鳴らした。
救世主の望む救済で無くとも、救世主さえも其の救済で塗り替えれば好い噺。 少女のように愛らしさを振りまく彼女が、同じように絶望≪這い寄る混沌≫を贈る姿は────まさに、甘美なる物。]
ちゃぁんと連れてくるから、楽しみに待っててよネ
そして…僕に見せてね。 お前が思い描く 救済 ≠──!
(*20) 2016/12/02(Fri) 17時半頃
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そう、全部 無 ≠ノ還せば、救える。
(*21) 2016/12/02(Fri) 17時半頃
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ヤキモチねぇ とりあわれる気持ちはどうだい?デメテル?
[本人に(>>*18)名前を噛んだ事を指摘されれば、顔を赤くして慎重に言葉を選んで問いかける]
希望の青い鳥。 まさに僕らにとっては希望だろぉな。
[≪PERFECT HUMAN≫にとってはどうなのか、それについては閉口しようか。]*
(*22) 2016/12/02(Fri) 21時半頃
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うふふ 最高よ! わたしはみんなに愛されるのがだあいすきなんだから!
[ねえ、期待しててね。ふたりとも。 無邪気で残酷な指先が、空間へと伸びた世界樹の根を撫でて──かつて自分を産み出した、その根を腐らせた。
最早豊穣など程遠い。 希望の青い鳥など、果たして誰が言い出したのだろうか…。 ルビーの眼を持った青い鳥は、かつては世界樹の世話を、世界の緑を宿すものであったのに。 今はただ、実る果実が赤く染まる前に咀嚼し、その身の養分とすることを目当てにその地に住み着いている──…
根が、落ちる。 ]
(*23) 2016/12/02(Fri) 22時頃
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[ そう、なにも辛くない。
身体に痛いところはないし、服の汚れだって気にならない。 ガーディとシメオンはわたしを大切にしてくれているし、 世界樹の力が失われた今でもわたしは信仰≪いのり≫によって生きている。
なのに、泪が出るのはどうしてなのかしら。 彼等の言う救いなど、約束など、結局はただのまやかしでしかないというのに。 それを軽々しく口にする人間が──あゝ、愛(かな)しい。]
バルメロス… あなたの、あなたの意思は人間に引き継がれているわ。 それが、それがただわたしを闇に縛り付けるの…
(*24) 2016/12/03(Sat) 08時半頃
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お前≪世界≫の思う幸福と、幸せ≪デメテル≫の想う救済。 この世の摂理《PERFECT HUMAN》と正しい摂理≪fall from virtue≫。 PERFEC HUMANの預言≪アカデミック・スコア≫と黒の予言書≪ブラッククロニクル
どちらが正しいか、魅せてくれヨ
(*25) 2016/12/03(Sat) 23時半頃
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堕ちてきても…良いんだゼ? ま、今すぐ─バトルとはいかないが。
見極めさせてもらうぜ。幸福の象徴とやらを
(*26) 2016/12/03(Sat) 23時半頃
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幸福の象徴、わたしとあのこ、どちらが本物なのか。 ──みきわめてあげなきゃ。
…ね、シメオン。ガーディ。 あなた達のマリオネットを期待してるわ。
これからの未来を、救済≪delete≫するために。
(*27) 2016/12/03(Sat) 23時半頃
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もちろん。期待してろヨ。 ─ちゃんと踊ってやるゼ。 英雄を巻き込んだ人形劇≪崩壊の序幕≫をな。
(*28) 2016/12/03(Sat) 23時半頃
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[其の希望を育成し、踏み躙る。
絶望への転換による悲劇は 多くの人の心に闇を齎すに違いないから
喜劇的な序曲へ、腕を伸ばす。]
(*29) 2016/12/04(Sun) 10時頃
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そ、見極めてあげなくちゃねぇ。
[頁を捲る指先は喜悦に塗れていた。]
(*30) 2016/12/04(Sun) 10時頃
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どうして、どうして、どうして! なんでわたしだけがこんな目に遭うの、 ひどい、ひどいわ。
[しくしく、しくしく。啜り泣き。ぽろぽろと翡翠の涙が溢れる。]
ひどい…だから、はやく、みんなを救ってあげなきゃなの。 わたしも幸せなれるような、そんな救いを。
(*31) 2016/12/04(Sun) 23時半頃
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ちょっと早い到着…だったカ?
まぁいい、苦しかったら呼んでクレよ。 僕は世界の絶望の象徴≪Dullahan≫なんだからヨ
ま、苦しくないなら…旧友≪ハーデース≫のところにでも遊びに行くさ。
[そう、可愛らしい蝶にしか聞こえない声で※呟いた]* (※ここにタナトスはいないが全ての聲を聴ける彼なら聴こえてしまうだろう。)
(*32) 2016/12/05(Mon) 10時半頃
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ホッント、お前らって慌てん坊だよねぇ
死に急いでくれるのは、大歓迎だけど
[聴こえてくる者たちに、そしてこれから救済を捧げる者たちへ、細やかな独り言を落とした。]**
(*33) 2016/12/05(Mon) 10時半頃
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あゝ、たすけて、たすけてほしいの。
[嘆き。けれどそれは戦闘力(現状況)の話ではなく。 しくしくと泣き続ける少女の心が叫ぶ声。]
お願い、ふたりとも。 はやく現在の"英雄"トレイル=モンブラン=オルディス=ラフェリオンを連れてきて。 ───そして英雄の剣≪Lightning sunshine Excalibur≫を、ここに。
(*34) 2016/12/05(Mon) 11時頃
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大丈夫だよ、デメテル様ぁ
使える物≪殺人人形≫は、使うから
(*35) 2016/12/05(Mon) 11時半頃
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──世界樹≪総ての始まりにして終わり≫で逢おうねぇ
(*36) 2016/12/05(Mon) 11時半頃
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