267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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私は、貧しい絵描きだ。
依頼者から、「有名な」絵描きの作品模写を依頼されて。ひたすらそれを制作する毎日。
[ああ、念の為に断っておくが──いわゆる違法の「贋作」作りというわけでは無い。
私の生きた時代は、未来のいつかの様に美しい色鮮やかな印刷技術など無かったのだ。よって、人気作品そのものが手に入らないのであれば、その作品を模写したものを作ってもらい手に入れる──そんな事が世間で、普通にまかり通っていた]
(15) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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屋根裏──収入の少ない者が借りるのは大方そういうところである──の作業場にて凄い作品の真似をするのは、楽しかった。夢中になった。
あの道具、この手法…研究するうちに、年月は去って行った。そして、ある時ふと気づいたのだ。私はひとりぼっちだと
(16) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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/* やったー!これで始められる最低人数は揃ったぞ…!!
(-7) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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昼に一息つき。椅子に座ったまま背伸びをしながら、窓をぼんやりと眺めれば…そこから見えるのは、冷たくそびえ立つ灰色を纏った煙突達。
(ああ、さみしい)
目の前のキャンバスに描かれている色鮮やかな美しい世界とは、何たる違いだろう。私が現実にいる場所は
(17) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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このまま、私は。
「有名な」絵描きの真似事をしながら年を重ねて老い、消えていく定めなのだろうかと。
その日は珍しく、研究意欲も消え失せぼんやりと窓の外を眺めていたのだ。そのうち太陽が沈んで、明かりを灯す時間になってもそのまま
(18) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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そんな私を窓から、じっと見つめていたものがいた──
まん丸い、“おつきさま”だ。
「やあ、おつきさま。今宵も綺麗に輝いていますね」
そんな風に、何気なく窓に向かって話し掛けたその時。不思議な幾多の物語が、光と共に零れ落ちてきたのだ──**
(19) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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[ 目の前には背中がある 広い男の、しかし痩せて猫背の後ろ姿だ。 木机に向かいこちらを振り返ることはない。 椅子は古く、彼が身じろぎすれば軋んだ音を立てる。 視線を少し外せば昨日飲んだコーヒーのカップ まだ洗われもせずに汚れたテーブルに乗せられていた。 いや、そこだけじゃない。この部屋は全体的に汚れ埃っぽい。 その中で机と椅子だけはよく磨かれている。 ]
それで、この先はどうなるんだい。
[ それはこの背中の男の性質と職業をよく表していた。 しかし、覗き込んだ先には途切れた文字 飛び上がるみたいに椅子ごと退いて 我に返ればバツが悪そうな表情で髪を掻き回す 驚かされたからというだけの反応じゃない。 問いへの無言の答えを得て盛大にため息をつく。]
(20) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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おやおや、まあまあ。 それなのに今までずっと動きもしなかったのかい? 昼寝ならベッドでしたほうがいいんじゃないかな。
書き終わる前に先生が老いてしまいそうだね。 もしや未完成のままの本を自分の棺に入れる気で? 僕しか話し相手がいないからってねえ。
[ それは勘弁願いたい。 片眉を上げ大袈裟に肩を竦めて見せると 不健康に白い顔が思いっきり顰められた。 先生は僕のことがあまり好きではないのだ よく知っていることだし、改善するつもりもない。 ]
(21) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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先生。 親は子を選べないけれど、 物書きは自分が生むキャラクターを選べるんだ 僕を生んだのもこんな性格にしたのも紛れもなく貴男さ。
[ 何しろそんなことをしては物語が破綻してしまう。 作家によって生み出されたキャラクターは 生みの親の手を離れ独り歩きをしてはいけない。 ね、当たり前のことだろう。 先生も何も言えなくなったみたいだしね。 眉間の皺がお前と話したくないだけだと言っているけれど。 ]
(22) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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さあさ僕の相手が嫌なら頑張るんだよ大先生。 世界上の子供達が貴男のファンタジーを待っているのだから。 ほら、目に浮かぶようだろう? この物語を嬉しそうに読む少年少女の姿がね。
[ 肩を叩き、明るく呼びかけたのならば 分かっていると鼻を鳴らしてまた机と向かい合う。 その色の悪い唇の端をほんの少し持ち上げたのなら 掃除をしてくれる誰かも見つけられるかもしれないのに。 けれど、これが僕の生みの親だった。 だからそんな先生を見て代わりに笑うんだ。 ]
(23) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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……おやおや、まあまあ。
[ 因みにこの後84分後、筆が乗って来た頃 色男の王子様の出番を沢山おくれよと言ってみたら その言葉は清々しい程に無視された。 児童文学作家にあるまじき冷たさである。 ]*
(24) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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/* 書くタイミングが難しうございます。こそこそ。
エセ日本文化とヘタなハイクを紹介する サムライでもよかったやもしれませんね。 色恋沙汰になった時がたいそう愉快にございます。
(-8) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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[一緒に歩いた下り坂の日射し。 ふたりきりの花火大会。浴衣の柄。 手元の線香花火。落ちる火。お線香の香り。
――久々の、ひとりの通学路。 自転車は、蔓に絡めとられてそれきりです。
せんせい。夏は鮮やかなものなのですね。 生も死も、きらきらと、濃くも刹那に過ぎゆく季節。
夏に限っては、ご自分の故郷の行事や思い出に こだわっていらした、『わたし』のせんせい。 とある方の死に顔を睫毛の先まで描いては消し 消しては仄めかすペン先の揺らぎを、『わたし』は かくと分かってはおりませんでした。
ほんとうに、ややこのよう。お恥ずかしいわ]
(25) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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/* 偶数になったらティモシーさんをログアウトさせてロビンを狼にすりゃいいね…
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(-9) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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先生、朝顔は忘れません。 夏の匂いも、楽しさも、寂しさも。
[陰も陽も際立って生彩を放つ夏。 花萎れてのちも、種を残すでしょう。 先生の中の故人の面影が『わたし』に託されたように]
夏の素敵なところ、色んな方にお伝えしてまいります。 せんせいも、お忘れになっちゃいやよ。 悲しむばかりでは、いやよ。
(26) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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/* でもずさっと来て欲しい!な!あと3人くらい!!
(-10) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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――いってきます!
[別れがあれば出会いあり。
贔屓目ながら『わたし』は、ええ、朝顔は思います。他の季節にも素敵がたくさんありましたが、生命の夏ほど好ましいものはないと。
三年目の夏、朝顔は外の世界へ送り出されたのでした]
(27) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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[ばあさんが孫に聞かせる昔話は 決まって、どうぶつが出てくるものだった。
ウサギとカメがかけっこをする話だとか。 狼がおばあさんと女の子を食べてしまって、 猟師さんに倒されてしまう話だとか。 ロバがイヌやネコ、ニワトリと 音楽を奏で仲良く暮らすまでのお話とか。
暖炉の前で、孫に聞かせるものがたり。 おれはそれを、シマリスの姿で本の上に座って 心地よい子守唄の代わりとして、聞いていた。]
(28) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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『ねえ、おばあちゃん。ロバってどういういきもの?』
「あぁ…それはねぇ。」
[孫に強請られるたびに、ばあさんは微笑んで。 暖炉の前から立ち上がり、"おれ"を抱えて戻ってくる。
そして楽しそうに、おれを開いて語るんだ。]
「おまえがそういうと思って ロバの頁も……ほら。ちゃんとあるんだよ。」
[ばあさんは、元々絵本作家だったらしい。 引退をしたばあさんがおれを描き始めたのは、 まだ小さな孫のため。幼くてもわかるような図鑑を、 自分の手で描いてあげたかったからなんだと。 おれはそう、ばあさんの部屋にいた他の本から聞いた。]
(29) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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[『ホレーショー』と名付けられた凛々しい犬は。 図鑑の案内役として、最初の頁から最後の頁まで、 至る所に出てきては、その頁のどうぶつの解説をする。 それは白い犬で。黒い首輪をしていた。
……その犬が絵本に描き加えられたのは、 おれが、ばあさんの足元を駆け回り、 靴下をひっかいて我儘を言った次の日だったんだ。
それまでもばあさんはおれが話しかけると、 返事はなくとも微笑むように見えたものだったがな。]
ばあさん。おれ、気に入ったぞ。 この犬……すげえ、かっこいいじゃないか。
[───全部は見聞きできなくとも。 ばあさんに、おれの声は届いているのだと。 おれは嬉しくなって。白犬の姿になっては。 孫のための『どうぶつ図鑑』を描くばあさんの足元で わうん!と、尻尾を振って鳴いたんだ。]
(30) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[────"読めば死ぬ"。 そんな本の存在を、ご存知だろうか。
何て事無い、ただの与太話。 誰もがそう、一笑に付す存在。 虚しい噂ばかりが一人旅して、 遂に誰にも手に取られる事の無くなった、哀れな存在。
故に、誰が記したかも知られておらず。 今や、どんな物語なのかを知る人はほんの僅か]
(31) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[本が作られたのは、随分と昔の話だった。
作者は、そう。ジョン・ドゥとでもしておこう。 彼は、ありったけの絶望でもって、 この世の地獄の様な悲劇を描ききった。 妥協も慈悲も、一切無く。 ただ只管、自らの嘆きを表現する一つの手段として。
絶望の物語が綴られるのを、 主人公の男は、いつもの顰めっ面で見詰めていた。 悲劇の主人公。 そうあれかしと望まれるがまま、、 生まれたその瞬間から、笑顔というものを知らない]
(32) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[やがて本は完成し、売り出され。 最初の内は人目につく事もあったが、 その過激な内容から、忌み嫌われる様になった。 そしてその大半が、焚書されてしまったという。
それならそれで、幸運だったろう。 読む者は少なくとも、 一部の書痴に愛でられるのなら、それで。
この本の悲劇は、要らぬ噂を招いた事。 ただそれは、ジョンからしたら、 望む所だったのかもしれない。
その本の"存在"は、少なくとも その時代を生きた人々の心に、刻み込まれたのだから]
(33) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[死を呼ぶという噂が偽りだろうと、 そんな本を手元に置く人間なんて、そう居はしない。
偶然それを手に入れた善人だろうが、 噂を聞きつけ手に入れた奇人だろうが。 その本を手に入れた人間は、 噂を聞くか、その絶望的な内容を読み、 誰もがすぐに、手放してゆく。 再び古書店に並ぶその本を前に、 "嗚呼 あの本がまた、持ち主を殺したんだ"。 そう囁きあう姿が、よく見られた。
手に取られたかと思えば、すぐに他の誰かの手元へ。 目まぐるしく変わる、己の所有者。 うんざり。そう表現するのが正しい。 男はいつだって、自分の居場所を求めていた]
(34) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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一人、二人、三人、四人。 ────……さて、後何人でしょう。
[その本を横目で見て、素通りしていく人々の数。 その数ばかりが増えて、 つくしかった装丁は、日毎輝きをうしなってゆく。
物語の主人公としてつくられた日の事など、 遠い記憶。覚えていない。 哀れな本、その悲劇の主人公として 男はただ、其処に存在するだけ。
そうして今日もまた、男は居場所を無くすのだ。 次は何処にゆくのだろう。嗚呼……
────もう、うんざりだ**]
(35) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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/* 色々な意味でだいじょうぶかと思いつつ! どうぞよろしくおねがいします
(-11) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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