49 海の見える坂道
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[暫くしてら、ウェズが戻ってきて お返事だと、紙を差し出した]
なんだぁ? 字、余りすぎ・・・とかじゃなく 無駄に博識な奴だな、こんなの知ってるのか
[春の歌に、春の歌で返すのはまぁ、道理だが 返歌にしては、意味が繋がってない? うーん、わからん、まぁいいか]
わーったよ、歌を返せばいいんだろう
(*30) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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朧月 眼閉じたる 石楠花の 奥に燃ゆるは 現世の夢
っと、これでいいか? あ? 意味が難しい?
いいんだよ、言葉遊びっつーのはそれで 花の意味とか、言葉の意味とか そういう、博識さが要求されるのが、言葉遊びってもんで 相手がどこまでわかるか、試してるんだから
[ほら、行った行った、とウェズを追い払った]
(*31) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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[道すがら、ウエーズリーは今度は鳩でこちらに送ってきた。 なんでも、彼に手紙を托す他にも鳩にも持たせられるとか。 賢い子だ、と綴られた文字にこきん、と肩を鳴らし]
…俺こっちのは苦手なんだよなー……
[返歌にもならないのは申し訳ない しかしどうやら意思の疎通はなってなくもなさそうだ もし考えることが同じなら]
(*32) 2011/04/12(Tue) 19時頃
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「水国(みなとべ)は唄う宵あり 紅楼(たかどの)で現の如き夢を見て 広寒(月)に遊ぶ彼の知己 手向けるは
白菊玉鉢青蘭金壺 君の望みし人間に 百花満たして疾く贈る」
通じるかな
[手向けの花。空からでも見えるだろう満開の、星のようなそれは。
そして手紙の下に、小さく書き付けた]
「明かりを集めたい 大事な明かり」
[花に例えたランタン。 月にも見える花となろうと]
(*33) 2011/04/12(Tue) 19時頃
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うわっと、今度は鳩かよ その内、犬とか猫とかが運びだすんじゃね? 黒山羊さんだったらシャレになんねーなー
[飛んできた鳩から、手紙を受け取りつつ その鳩を肩に乗せ、少しばかり歩きながら どうしたもんか、少しばかり考えて]
(*34) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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[ウェーズリーが鳩を出したのは多分…彼も単純に歳だから。
まぁ犬が猫くわえて運んできそうな街なので、 何が手紙を持ってきてもおかしくはなさそうな
いきなり白い大きな狼とか、黒い顔のないお化けとかが運び屋にならないことを切に祈る]
(*35) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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まぁ、そんな事だろうとは思ってたが 何処にどうするのか、わかんねぇし 何と説明したら良いんだろうね
[例えば、灯篭を借りるとして 俺が借りに行ったんじゃ、悪戯するんだろうと言われてお終い そんな生き方を、悔いた事など一度もないが 困る事が、一切ないというわけじゃないし]
黄昏の 伸び行く影を 踏まずして 思い忘れそ 雪解けたるなら
[まぁ、簡単に訳すと こっそりやるならいいんじゃないか、と言う事だな、うん]
(*36) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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[宿屋に向かう途中、鳩に襲われた。 俺のパイが目当てなんだろうか。ふてえ鳩だ。
…と思ったら、ウェーズリーの鳩だった]
…犬はやめてもらおう。うん。
[鳩が持った手紙を見る。また少し小首かしげて]
まぁ、そういうこったよなぁ…。 好きに、か。集めて見ようかな。
(*37) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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「零つ星 火垂る光 月の色 水面の光、空に似る」
「星集め手つだって欲しいんだ」
[それだけを紙に書いて、鳩に持たせ]
(*38) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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[ぱたぱたと、鳩が何処からか肩に降りてきて 鳥目のくせに、良く飛ぶなとか そんな事を思いながら]
本当に大事な事の邪魔は、してないよな 何も壊してない、何も奪ってない 誰も何も、失ってない
[帰りな、と鳩の背を叩いて]
春の宵 馴染み成したる 白波が 刹那語りて 興ずべきかな
[春の間、白波が立つ夏が来るまでの 短い間だけなら、遊んでやるよと そんな手紙を、足につけたまま]
(*39) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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「芳魂を侯み 佳人 愛しむを承くる 玉響に閲す 紅南の蔭」
[短い間であってもあの人は喜んでくれるだろう。 この季節の僅かな間であっても、きっとそれは見えるだろう
鳥目はどれくらいでこの文字を届けるかはまだ知らず]
(*40) 2011/04/12(Tue) 23時頃
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「友人の大事な人を酷く傷つけてしまったんだよ。 その人へのお詫びも兼ねたいんだ」
[勿論、鳩が運ぶ手紙の先がヤニクだなんて知らないし、 こんな宇宙語に近い文章を操るなんてもっと知らない。 とっぴな所に相談してしまったなんて未だ気付かず]
(*41) 2011/04/12(Tue) 23時頃
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[鳥目のくせに、頑張る伝書鳩が肩に舞い降りて よくわからない言葉の書いた紙を差し出すから]
もう帰れっつったのによ 夜は、お前にはきついだろう
[誰も気がつかないし、得なんかしやしない そんな無駄な頑張りは、誰にも感謝されたりしないのに]
ご主人に喜んでもらえりゃいいのか? 偉い鳩だな、お前
[こう言う、誰にも知られない、無駄な頑張りをする奴は 可愛いし、褒めてやりたいと思うよな だから、やっぱり手紙を渡すんだ]
宵桜 淡雪の如き 一夜にて 人の意思すら 舞い散りし物ぞ
[簡単に言うと、明日になったら忘れてるさ、って事だな]
(*42) 2011/04/12(Tue) 23時頃
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