人狼議事


191 忘却の箱

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お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 22時頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 22時頃


【人】 お針子 ジリヤ

[昼下がりの陽の射す書庫は
 予想通り誰もおらずしんと静まり返っていた

 途中、見知ったはずの誰かと
 すれ違ったのなら、いつもと同じように

 『御機嫌よう』

 そう告げて、その場を去っただろう
 涙零れる目元を見せないように

 朝のようにソファに腰をおろし
 ぼんやりと、窓の外の空を眺めていた]

(52) 2014/09/07(Sun) 22時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 22時半頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 22時半頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 23時半頃


【人】 お針子 ジリヤ

[新たな蕾が現れた青年
 空は彼が揺らした花の色そのまま

 きっと、その花が育ち切ってしまえば
 彼という"人間"は空に溶けてしまうのだ

 "雪の女王様"が雪と混じり合ったように

 サナトリウムに来る前のこと
 特に"家族や周囲の人物"への欠落が多いのだが

 この病に関することと知識に相当する事柄は
 スティーブンが驚くほどしっかり覚えていて

 ここでも、やはり自分は眺める者であり
 ただのお人形さんなのだと痛感せずにはいられない]

(65) 2014/09/08(Mon) 00時頃

ジリヤは、セシルからもらったスイトピーを見つめた

2014/09/08(Mon) 00時頃


ジリヤは、セシルからスイトピーをもらった時のことを"思い出す"

2014/09/08(Mon) 00時頃


【人】 お針子 ジリヤ

 …妖精、なんかじゃない

[挟むための「物語」は手元になく
 未だ手放せない紫色の花を見つめながらつぶやく

 妖精というのは、きっと恋のように
 もっと、キラキラふわふわした可愛らしいもの
 自分がそういったものではないのは知っている

 『頭でっかちで可愛げがない』
 『泣きも笑いも怒りもしないお人形』
 『口答えだけは一人前の減らず口』

 それを誰かにいわれた記憶が微かにある
 誰がいったのかは、すでに忘却の彼方だが

 だから、違うに決まっている
 もっと、邪悪で穢れた罪深い者なのだと*]

(71) 2014/09/08(Mon) 00時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/08(Mon) 00時半頃


【人】 お針子 ジリヤ

[どれくらい前のことだろう
 ここへ来るきっかけとなったのは

 雪が世界を支配する季節だったか
 街の市へひとり買い出しに出た寒い朝のこと

 そこで父の同僚と名乗る人物と遭遇し
 父が休暇が明けても無断欠勤してるのだが
 「お父さんは息災か?」と問われた返事からだった

 『…誰ですか、それ?』

 ここしばらく家の中の風通しがいい
 そんなことを薄っすら思ってはいたが
 実際に当時、家の中にいたのは自分と
 すでに年老いてしまった雄の黒猫一匹だけだった]

(90) 2014/09/08(Mon) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[長らく病に伏せていたはずの母も
 吹雪の夜に姿を見せなくなって以来
 「いないものと思え」ということにされていた

 彼女が病に斃れてから
 学業の傍ら家事をこなしていたのもあって
 生活に大きな変化はなかった

 ほんの少し、風通しがよくなった
 生意気な生きる価値のない女がいなくて清々する

 すでに記憶から消された誰かは
 そんなことをいって
 家の中を我が物顔でのさばっていたような──]

(92) 2014/09/08(Mon) 03時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[その頃から、自分の中には何かが巣食い
 左手首に花咲く兆しがあったのだろう
 以来、母のこともすっかり忘れてしまった

 どういう風の吹き回しがあったのか
 庭の片隅に突如、ガラス張りの小さな温室が建ち
 真っ白な枯れない薔薇が植えられたのもその時期で

 純白な花弁はまるで雪のよう
 それを雪の女王様と密かに呼んでいた

 否、それは欠落した記憶を埋めるための
 物語なのかも知れない

 雪に溶けた雪の女王様の物語も
 スティーブンにはここへ来てすぐに話したような]

(93) 2014/09/08(Mon) 04時頃

【人】 お針子 ジリヤ

 青い薔薇は散ってしまいました
 薄桃色の薔薇は枯れてしまいました
 黒い薔薇は根腐れをして

 今は…新しく生えた蔓からこの蕾が

[スティーブンと初めて会った当時
 自分の左手首の症状について聞かれて
 しっかりとそれだけは答えたはずだった

 病のことさえ隠し通せたならば
 無事に望む上の学校へ進学出来たのだが
 手首に絡まるこの蔓と身辺調査があったため
 ここへ来ることになったのだった

 姿も記憶からも消えたはずの誰かは
 どこまでも、自分の行く手を阻むらしい
 忘れられたはずなのに、その影だけは存在してる*]

(95) 2014/09/08(Mon) 04時頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/08(Mon) 04時半頃


【人】 お針子 ジリヤ

[壁に飾られた絵を見つめる
 色鮮やかな花々は
 まるでひそひそ囁きあってるかのようで]

 …中庭、かしら?

[見覚えのある花もそこに
 薄紅色をした花を咲かせる大きな大きな桜の木
 白い花を咲かせる、林檎の木

 林檎は故郷でもたまに見かけたが
 桜はここで初めて見たのを覚えている]

(115) 2014/09/08(Mon) 19時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[そういえば、廊下を歩いている時>>113
 金色の髪の女性がひとり中庭にいたのを思い出す

 名前はもちろん、意識からすでにすり抜けて
 顔はどうにか覚えているくらい

 そして、そばに大抵誰かが

 顔には笑み、唇にはいつも歌かおしゃべり
 記憶の欠落から、そんな像が作られる

 キラキラとふわふわと
 妖精とはああいう人物こそ相応しい

 きっと、そう──少なくとも自分ではない]

(116) 2014/09/08(Mon) 19時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[長いため息をひとつ

 腕の蔓には刹那、新たな蕾が現れ
 瞬く間に咲いて消える
 金色と見まごう濃い黄色の花が

 ため息と共に空気に溶けたかのように

 しかし、それに気づかないまま
 開かれていなかった物語を読み始める]

 Parsley, sage, rosemary and thyme…

[それは古から伝わる魔除けの香草
 妖精の騎士のバラッドから作られた古い唄に
 織り込まれた恋心を裏返し、遠ざけるための呪文**]

(119) 2014/09/08(Mon) 20時頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/08(Mon) 20時頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/08(Mon) 23時半頃


【人】 お針子 ジリヤ

[スティーブンと初めて顔を合わせた時>>1:33>>117
 不便があるならといわれ開口一番]

 …本は、ありますか?

[そう尋ねたところ、書庫を教えてもらった
 誰が用意したかは分からないが
 よほどの蔵書家だったのだろうというくらい
 読み応えがありそうな本が棚に揃っていて驚いた

 中でも目を惹いたのは
 これまでここで暮らし、最期を迎えた人々が
 それぞれ残していた「日記」などの「物語」だった]

(144) 2014/09/08(Mon) 23時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

[人は誰しも、その一生で物語を作ることが出来る

 だとするなら、人そのものが「物語」なのである
 人間とは「物語」を宿した本

 ならば、自分もそうなのだろうか?
 自分も「物語」を宿した本なのだろうか?

 生を受けたと共に授かりし名前など
 飾りにしか過ぎず、そこに飾られているだけの人形

 すでに忘れてしまった家族からすら
 名など飾り以下であるという扱いを受けた自分が?

 信じ難かった──否、未だに信じていない*]

(148) 2014/09/09(Tue) 00時頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2014/09/09(Tue) 00時頃


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