このような具合です。
[目前に広がっている非日常的ですらある公園の風景は扉を閉めると消える。後には広大な館の空気が残っているだけだ]
此処の座標は極めて不安定ですから、扉と言っても常に同じ場所に続いているとは限りませんし、あるいは扉の先がまた別の場所に続いているかもしれません。その辺りはよくわかりませんが…
ともかく確かな事は、今こうしている間にも一つ一つと、終焉を迎える世界が現れ始めているし、予断を許さないという事です。
……館主様はそう仰っていました。
これほどの世界の危機、必ず理由がある筈です。
この原因を探り、どうかかつて皆さんが自分たちの世界でそうしたように世界を……あらゆる世界を救っていただきたいと。
私が皆さんの館に集められた理由についてお話しできることはそれだけです。
[軽く一礼し、少女は説明を終えた。]
(@3) 2014/06/07(Sat) 01時頃