人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 若者 テッド

[ロザリオを見詰める為に俯いた首筋に、ぺたりと髪がひっつく。
ああ、括り忘れてたな……と、取り出す紐は真紅。

例えば、ヨーランディスがヴェスパタインにあこがれて髪を伸ばしているとは、近しい人は気付き納得するかもしれない。
2人の雰囲気……外見は似ているから。

でも、多分、
自分のそれは誰も気がついていないのではないかと思う。
あまりにかけ離れているから。
同じ真紅なのは偶然としか思われまい。

ぺしょっとその真紅を見て、情けない顔をすると
しかしそれでも後ろ髪を括り、
シャボンの香りの中凛と背を正してみた。
――……直ぐにしおれたけれど。]

 ――……何やってるんだかなぁ、俺。

[自嘲の言葉は、洗濯機にぐるりぐるりと回されて、
何に対して呟いたのか判らなくなる。]

(389) 2011/08/04(Thu) 19時頃

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