[>>315 問われれば、僅かの沈黙ののち、澱みなく答える]
私個人の、第7師団長としての立場を弁えず率直に申し上げるならば。
―――戦うことでしか生きられぬ人など、居ないと、思っています。
例えば、第13師団長が施設の出であることはご存じかわかりませんが…
彼ひとつとっても、戦場に立つ姿よりも、田畑で植物を育成したり、鷹を育てたりする姿の方が、余程似合うのではないかとすら思います。
適切な制御さえあれば、平穏を享受できる。
和平に置いても能力者を排斥せず、生きる道を見つけられる世が
私の理想です。
[制御に関する研究の予算は馬鹿にならない。
和平路線となれば、縮小される可能性も自覚しており、そこをどう乗り越えるかは課題であることも語っただろう。]
……甘いと。……自分でも、思います。
[素直に理想を口にするのが照れ臭かったのか、僅かに俯いた]
(330) 2011/03/24(Thu) 21時半頃