なんの、褒めておるのじゃぞ?
[2回目のそれは更に笑み含みで、信頼性は著しく欠けていたかもしれない。
脈絡無い問いに生真面目に沈思する姿>>68。急かしもせず、秒ごと期待高まるような沈黙で待つ。]
ほう!
[ぬいぐるみ、と絞り出すような答えを聞くと、膝を打つような相槌を返し、その問いの意も説明せぬまま、くるり、了承も得ずに歩き出す。行く先はそれ、玩具を扱うフロアの、ぬいぐるみを集めたそこ。
しげしげと手に取り吟味し、取り上げたのは、赤子と同じほどの大きさの、女が抱えるには少し腕を余すほどの大きさのクラシックなくまのぬいぐるみ。
掲げるように(もしも元の場に留まっていたならその場まで戻り)、得意げにディーンに見せた。]
シーシャの奴めがな、赤子がさみしいのだから連れてきたのだと言うておった。ならば、友連れを作ってやるのもよかろう?
[そうして漸くその意図を説明する。]
ふふ、主もひとつ、どうじゃ?
[やっぱり最後にひとついらない事を付け加えた。]
(94) 2016/12/08(Thu) 20時半頃