- 305号室 -
[頭痛は収まっていたのだが変わらずシメオンはベッドの上で丸まっていた。冬休みなのだから寝坊位は許されるだろう。
やがて明之進先輩がやって来てぽんと叩かれてもシメオンは素直に従う事はなかった>>78。
布団の中からくぐもった声が聞こえる。]
その時は先輩でも関係ないです、トレイル先輩をぶん殴って止めさせます。
[昨日のトレイルはスキンシップの域を超えていた様にシメオンは思った。昨日見た光景を思い出しては僅かに眉を顰める。けれどもトレイル先輩が自分に同じ様な真似をするものなら望み通り己の拳とキスさせてやろうと思っている。]
でも、アキ先輩はあんな真似しないでしょ?
冬休みなんだし、もう少し寝かせて下さいよ。
[今起こしに来ているのはトレイルではなく、明之進先輩だ。トレイル先輩の様な人ではないからあんな真似をしないといよりも出来ないと高を括っている。
「アキ先輩も一緒に寝ます?」と乗って来ないと予測しながら毛布を捲ってみせた。布団から顔を出したシメオンは何時も通り意地の悪い笑みを浮かべている。]
(84) 2014/01/24(Fri) 23時頃