………偉いな。
[頭を一つ動かして答える少女>>77に、ふっ…と 口元が緩む。
食事の輪>>68に混ぜてもらえたのなら、暫し“緑の敵”と格闘しつつも、どうにかして胃に収めただろう。
舌に乗る苦い味。これを美味しくない。そう思える感覚が、まだ曖昧でないから、“マシ”なのだろう、なんて。]
………。
[誤魔化すように、コップに入っていた水分を取る。
揺らいだ水面に映る自分は何とも言えぬ顔をしていて、一気に飲み干すことにした。
喉を潤す水。 無味の筈であるのに苦く感じるのはまだ渋味を脳が覚えているから、なのか。
判断が付かず、口元を曲げて小さく、本当に小さくため息を吐いた。
男が気怠げにしている間、女性二人はどのように過ごしていたか。
話が続いていたのなら混ぜてもらい、暫くの時間を過ごしただろうか。
“空色の花飾り”は少女の笑みに応えるように、ふわふわと。]
(80) 2014/09/01(Mon) 23時半頃