人狼議事

301 十一月うさぎのないしょ話


【人】 啓明結社 カコ


 ……!

[口に入れた瞬間、スパイスの風味が一気に爆ぜた。
 それぞれの良いところが絶妙に噛み合い、複雑な風味がまろやかな舌触りになっている。
 海と山の競演を噛み締めるように目を閉じた。]

 ……。

[一口目を噛みしめ終えると、次は牡蠣を掬い上げる。
 つやつやぷりっぷりの身体を持ち上げ、つるりと唇の上を滑った牡蠣が口の中へ。ルーがその後を追いかけた。]

 ……?

[違和感がないことに違和感をおぼえた。
 牡蠣とカレー。全く違う食材なのに上手く手を取り合っている。ルーに牡蠣の味が染み込んでいるからだろうか。
 牡蠣のクリーミーさが、カレーの香りを決して邪魔しないところもいい。
 トマトの仄かな酸味や野菜の甘味も輪郭を丸くする一因となっていて、スパイスの個性を上手く和らげているよう。]

(75) 2019/11/28(Thu) 01時頃

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