[腹の虫が鳴るからこそ、ニコラスの言葉への食いつきは相当なものだった。>>28]
モーニング!じゃ、これは非常食にしとこう
《餌付けに靡くのは止めろ。》
[あっさり罵詈雑言を止める。“私”が大蛇の目を光らせてくるけど、気にせずに。]
……遙さん、具合もういいのかな?
[随分と苦しそうだったけど…と心配しつつ、頂上を共に降りる。もちろん、心配する気持ちは“本当”だった。
──しかし、他人の事を考えているようでいて。
心の底では、食べたくて食べたくて、食べたくて仕方がなかった。どこぞの暴食の同胞かと思うくらいに。
だけど、“俺”はそれを抑える。
累やあの子の“悲願の結晶”だから、食べない。奇跡を求めて乞い願うことは、悪じゃない。(4つ持っていたあの子については思い違いが多分に込められているけれど。)*]
(34) 2016/06/24(Fri) 21時半頃