そのような落書きはしたことはないが、此処に子を成した暁には残しても良いかもしれないな。部屋の壁に。
[そう、男が呟いた自分の名にまつわる有名な文句>>19に感想を述べるのは声をかける少し前の独り言だ。
自己紹介する男>>20に握手の一つでもしてやろうかと思った矢先、
壁を殴りつける音が鼓膜を震わせた。]
…平民の挨拶は随分と荒々しいのだな。それとも政治家とはそんなに野蛮な人種だったか、理解しかねる。
[壁の拳を一瞥して、男に視線を戻せば、なにやらおかしなことを言っていると気づいた。]
ぱーどぅん?今の衝撃で耳がいかれたかな?
貴様はオレの子を孕む立場のはずだが。
[さんざ店長に頭をどつき回されているオレは、この様な脅しの威圧に屈するつもりはない。
喜色の無い笑みに不敵な笑みを返すと、もう一度、自分の立場を主張する言葉を返した。]*
(28) 2015/11/11(Wed) 01時半頃