─回想・黄色─
[無邪気にシーシャをかっこいい、と語る少女。
ありがとう、と屈託なく笑う少女。とても、自然な。
そっと重ねられた手は、幼児の物ではないが自分に比べれば小さい。
甲には鮮やかな青が揺れている。この人も孰れは包まれるのだろうか。
この人も孰れは花として落ちるのだろうか。無くなった袖の中の質量。
それでも是程までに、無邪気で居るのか。
空元気、なのか。判別は付かないけれど。
…きっと前者だ。優しいから、自分の花にも優しいのだ。
胸元の黒も艶やかだ。ひょっとしたら、それの為に日光浴でもしているのかもしれない。]
よろ……し、く、うん。よろしく。
……どんな絵を描く、人、だろ。
おうち、…ん。またね、ペラジーさん。
[去って行く姿に此方も緩く、手を振って。
トレイを返却し、スタッフにごちそうさまでしたと声をかける。]
(27) 2014/09/07(Sun) 11時半頃