うわぁ…それって、あれみたい、なんだっけ?
集めて殺し合わせる──そうそれ。蠱毒ってやつ
[町から出られない状況を思わずそう例えた。>>1:353
“私”の方は『蠱毒の事か?』と指摘してやりつつ、“俺”がその存在を知っている事に驚く。まさか漫画の知識だとは露ほどにも思わない。
『…閉鎖された環境を蠱毒壺に例えるならば
餌を求める悪魔に襲われる人間の負の感情や
怨念の蔓延は──かなり大掛かりな呪術、だな』
殆どの呪術には陰謀が付き纏うため、例え“俺”の言葉でもあながち馬鹿には出来なかった。]
……俺、泥方 ナツメっていいます
さっきは蛇が睨んだりとか、怪しんだりとか…
とにかく色々ごめんなさい!
[ゆっくりと話したい、という言葉に“俺”は安心して、“私”は目を細めた。>>1:349
男に名乗りつつ非礼を謝罪をして、スーパーマーケットへと足を踏み入れる。缶詰めやパン達を適当に集めて皆にすすめつつ、自分も腹を満たす事にした。**]
(13) 2016/06/18(Sat) 02時頃