[たまに、ほれーしょさんをモフモフする姿。
それでも眉間にシワを寄せた、いつものお顔。
始めは、モンドさまのご本の方と近い時代の伝記のおひとなのかしら、と思っていたのです。
あまりに色濃い悲嘆の影。纏わる死の噂。
物語の、苦難のただなかに在るお方。それを知った時は
驚いたものでしたわ。朝顔にとって、物語とは苦しみの
末に幸福が待ち受けているものでしたの。
そばの青い鳥に気づいたり。冒険を成し遂げたり。
今でこそ、ジャンルも結末も様々と存じておりますが、眉間のシワをうかがうたび心にモヤがかかっていたのでございます。
……光に陰が付き物のように絶望にも希望があってほしい。
ディーンさまの在り方を否定することになるでしょうか? 小さな明かりは暗闇を際立たせるだけでしょうか?
願いは単純ながら朝顔には難しい命題でございました]
(11) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃