─合同体育後─
[各々が阿鼻叫喚の100m計測を終えて、教室に戻る。
そして俺が体育中のさみたろの走る姿を見て笑っていないわけがなかった。 普段なら一所懸命やっていれば、たとえどんなに遅かろうが笑うことはないが、こんにゃく(視覚)と髪の毛(物理)と9:1(ハゲそう)のコンボを経た俺は笑いのタガが完全に外れていた。
さみたろの後ろ姿が見えたので、軽やかに近づいてみる。]
さーみたろ♡お前1分てなに⤴ウケんだけどw
[さみたろと啓壱とは何がきっかけかは忘れたが、夜ダラダラと時間を共にする仲だ。地味な俺とチャラそうな二人とかギャルサーに囲まれたオタクみたいな気がするけど、そーでもねえ?え?俺もチャラいです?そんなことないです。俺は真面目に授業受けてますし。]
[目線の高さがほぼ同じ俺は、さみたろの肩にポンと手を置いてゲラゲラ笑う。]
(あっ俺こいつになんの恨みもないけど楽しいから《お前も声裏返っとけ♡》)
(2) mofmaame 2016/06/20(Mon) 18時半頃