[>>+24 ふと視線を逸らした時に、反射する光に気づいて目を凝らした。
この地域にこんなに人がいるのは、珍しい。
そう思った瞬間だった。
思わず二度見しそうになって堪えた。
遠めではあったが、あの光り方、そして動作には覚えがあるような気がした。
遠め故に、彼が返送していることには気づいていない。
会話の中のさり気無い仕草に混ぜて手指を動かし、サインを送る。
これは、拠点のメディ含む仲間内で遊びで作った暗号であり、確立されているものでも正式に軍で使われているものでもないから、よっぽど注意しない限り気づかれないだろう。
もしも、予想している人物が望遠鏡を覗いているのであれば、理解するはずだ。
『自分 大丈夫 危険 来るな』
そういう合図だと。
慌てた半面、助けが来たことが意外で、見捨てられてなかったのだと知って嬉しかった。]
(+43) 2011/07/03(Sun) 21時半頃