人狼議事


315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】

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廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/02(Mon) 08時頃


【独】 廃品回収 マリオ

/*
うーん悩む
フェルゼお兄ちゃんの背中に乗るか
大人の男の人に背負われるのを嫌がるか

(-2) 2023/01/02(Mon) 08時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[駆け寄ると、フェルゼお兄ちゃんは
 歩く速さがゆっくりになった。
 ちびなおれに合わせているんだろうか。
 気遣いからして親切なのは伝わってくるのに
 沈黙が続いたままで、とらえどころがない。
 フェルゼお兄ちゃんの感情が伝わってこなくて
 何を考えているのか、全く分からない。
 あのジャーディンさんだって
「お腹が空いた」っていう気持ちは伝わってきたから
 怖かったけど、不気味ではなかった。
 フェルゼお兄ちゃんは、
 人間の形をしているけど、まるで何かの装置みたいだ。

 質問をすると、読めない瞳がおれを見た。>>75
 こんなに空気は乾いていて、
 そこら中から土埃が吹き付けてくるのに
 白い頬は汚れを知らなくて、
 内側から光っているようにさえ見えた。]

(8) 2023/01/02(Mon) 09時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[私は、私を何度も繰り返す。
 すぐには理解ができなくて首を傾げた。
 フェルゼお兄ちゃんは、生きていないんだろうか。
 他の人が言ったら、「嘘だぁ」と笑ったけれど
 どこか人間離れした雰囲気で言われると
 本当のことみたいに聞こえて仕方がない。

 噴水に何度も浮かんでは消える
 水のあわを思い出した。
 あわはしばらくすると割れてしまうけれど
 何度でも浮かぶ。
 けれど、同じ水から生まれても
 そのあわは前と同じって言えるかな。
 水のあわみたいに、自分という存在が
 何度も浮かんでは消えていくならば
 確かに、最初に生まれた場所さえ
 あやふやになってしまうかもしれない。]

(9) 2023/01/02(Mon) 09時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[急に、フェルゼお兄ちゃんがしゃがみこんだ。>>76
 靴ひもがほどけたのかな、とのぞき込む前に
 ロイエお姉ちゃんのことを聞かされた。]

 ……やっぱり、死んじゃったって意味だったんだ。

[ロイエお姉ちゃんとの時間を思い出して
 しゅるしゅると心がしぼんだ。
 だけど、悲しい気持ちに浸る時間は短く、
 フェルゼお兄ちゃんの手が伸ばされた。
 どうやら、おぶってくれるみたいだ。]

(10) 2023/01/02(Mon) 09時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[ほっそりとした、だけど骨ばって硬そうな
 背中にためらう。
 フェルゼお兄ちゃんが何度か口にした
 エンジェルシイラが近くにいるらしい。
 おれはきょろきょろとあたりを見渡した。
 それらしき姿は、どこかに見られただろうか。

 フェルゼお兄ちゃんの口ぶりから
 他の生物みたいに、あるいはそれ以上に
 危険なんだってことは伝わってくる。
 細い背中に乗ったところで
 二人して吹っ飛ばされるんじゃないかとも思うけど
 フェルゼお兄ちゃんは怖がっていないから
 もしかしたら、あの生物に懐かれているのかもしれない。

 そうでなくても、おれは
 ずっと歩きっぱなしだし、まともに食べてないしで
 かなり疲れていて、体も頭もふらふらする。

 それでも、大人の男の人と触れ合うのは、怖い。]

(11) 2023/01/02(Mon) 09時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……うん。乗る。

[結局、迷った末にそう答えた。
 そっちの方が安全だからとか、楽だからとか
 そういう理由じゃない。

 おぶわれていれば、顔を見られないと思ったからだ。]

 フェルゼお兄ちゃんはさ……
 ずっとここで、何度も人を見送って
 寂しかったり、悲しかったりしないの?

[フェルゼお兄ちゃんの背中に揺られながら
 ず、と鼻をすすり上げる。
 体勢を整えるふりをして、
 こっそりと目を拭った。]*

(12) 2023/01/02(Mon) 09時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/02(Mon) 09時頃


【人】 廃品回収 マリオ

>>23
[ロイエお姉ちゃんは苦しまなかったのか。
 フェルゼお兄ちゃんの仕事のおかげで
 安らかに眠れたのか。
 そんなことも聞きたかったけれど
 多分、教えてもらったところで
 自分の目で見ない限り納得できないだろう。]

 埋葬するとき、おれも行く。

[そんなことを言いながら
 ふよふよと浮かぶ風花に手を伸ばした。
 柔らかい花びらを握りつぶさないように
 そっと手のひらの中にとじこめる。
 野に咲く花は余計なことを喋りそうだけれど
 これなら静かに寄り添ってくれるはずだ。]

(29) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……そう。
 世界がこういう風になったから、
 寂しいことも、悲しいことも
 あんまり多すぎるもんね。
 いちいち泣いたら、どんなに水があっても足りないや。
 何度も生きているなら、余計に。
 
[悲しみに寄り添って涙を流すことも
 その時間を使って新しい人を案内することも
 どちらも必要な助けだ。
 どっちの方が優しいとかじゃなくて。
 フェルゼお兄ちゃんは、後者の役割を
 担っているんだろう。]

(30) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[おれを背負う肩は細い。
 たった一人の肩に乗った責任を思う。
 フェルゼお兄ちゃんの口調は
 ただの現象だけを言ったみたいに
 淡々としていたけれど、過酷な役目だ。

 大変だね、とか、辛そうだね、とか
 言うこともできたけど、
 無理に言葉をかければ、
 フェルゼお兄ちゃんに
 返事をさせてしまう気がした。

 だから、背負われたことで近づいた
 フェルゼお兄ちゃんの髪に
 そ、と手を伸ばす。
 迷いながら、撫でた。一回。二回。
 おれの手つきには、ロイエお姉ちゃんとの
 時間が宿っていた。>>0:113

(31) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[フェルゼお兄ちゃんの背中に揺られていくと
 やがて、遠目には霞んでいた影に近づいていく。
 近づけば、見上げるほどの小山は解けて
 頭をもたげ、翼を広げ、バサバサと風を呼んで
 空に向かって嘶いた。>>24
 中庭でも見かけた、あの生き物だ。
 もうもうと舞い上がる土埃に目をつぶれば
 閉じた瞼に、ピシピシと砂粒が当たる感触。]

 ……うん。

[フェルゼお兄ちゃんからの注意に応えながら
 あおられてずり落ちかけた体勢を立て直す。
 エンジェルシイラの背中に乗れたら
 気持ちよさそうだな、と思ったけど、
 いくら仲良しでも、乗せてはくれないんだろうか。]

(32) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[空を飛べれば、ミタシュのところまで
 ひとっとびなんだろうけれど
 フェルゼお兄ちゃんは一歩一歩、歩みを進めていく。
 ゆっくり歩いていると、自然と時間ができる。
 歩かなくなったから、体は楽だ。
 その分、頭が暇になって、
 ぐるぐるとミタシュのことが回り始める。]

 ミタシュと話した時に、>>0:190
 嘘を暴かない方がいいって言われたんだ。
 ……なんで嘘をつかれたのかも、
 ミタシュがどんな奴だったのかも
 知る前に、居なくなっちゃった。
 

(33) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[年は近かったけれど、
 そう仲が良かったわけではない。
 嘘ですけどね、と言われた時>>0:128
 ミタシュを警戒したのは事実だ。
 危険な世界、いろんな人がいる中で
 警戒心を持つことは生きる技術だ。
 もう一度時間を巻き戻したとしても
 おれは同じ反応をしたと思う。

 だけど、ロイエお姉ちゃんと
 少ししか話せなかったように
 ミタシュとも話せないまま
 お別れになってしまうなら寂しいな、と──
 そんな、やるせない後悔も、
 おれの中に同時に存在していた。]**

(34) 2023/01/02(Mon) 23時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/02(Mon) 23時頃


【独】 廃品回収 マリオ

/*
あうあぁマーゴお姉ちゃん飴ありがとう!
今回改行しまくってるのですぐにのどがかれる。

(-4) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[フェルゼお兄ちゃんは、忠告をした>>52
 心配しなくても、何度も死んでは生き返るなんて
 やろうと思ったって、できやしない。

 だけど、訪れた人に安らぎを与えることが>>23
 フェルゼお兄ちゃんの意味だと言うならば
 その心と行いは、おれの中に受け継ごう。
 そうすれば、フェルゼお兄ちゃんが
 自分は存在しないと言ったって、
 おれにとっては、いることになる。
 例えフェルゼお兄ちゃんが、
 水を求める気持ちが見せた幻だとしても。

 儚い幻想みたいなフェルゼお兄ちゃんを撫でれば、
 フェルゼお兄ちゃんは、心を見せた。>>54
 おそらくは出会って初めて。]

(57) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[フェルゼお兄ちゃんは、
 おれが話しかけた時か、必要な時しか話をしない。
 おれが黙っている時に、無理に話させようともしない。
 ぽつ、ぽつ、と背中に後悔を落とせば
 フェルゼお兄ちゃんは返事をした。
 嘘から解き放つのも方法だと。>>55

 解き放つ、か。……うん。
 嘘って、本当のことよりも
 綺麗で、優しくて、気持ちいいけど、
 嘘がくれる安心って、一瞬だもんね。
 そのうちに現実とどんどん差が開いて、
 余計苦しくなっちゃう。
 苦しみから逃げるためについた嘘なのに。
 ミタシュも、苦しんでいたのかな……

[考えたところで、答えは出ない。
 何でも知ってるフェルゼお兄ちゃんにも
 ミタシュの心の奥底なんか、答えられない。
 だから、探す。唯一答えを知っているミタシュを。]

(58) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[背負われて歩くうちに、あるものを見つけた。
 もう一つの足跡だ。子供のものだと分かる。
 風が吹くたびに、上から砂が覆いかぶさっていく。
 そのうちに最初から何もなかったかのように
 すっかりかき消されてしまうだろう。
 あれがミタシュのものなのか
 そうではないのかは分からないけれど。
 エンジェルシイラと、フェルゼお兄ちゃんは
 足跡に沿うように進んでいく。

 やがて、ただでさえ昏い日は遠ざかる。
 沈んだのか、日が届かない場所に来たのか
 それさえも良く分からない。
 ぬるく沈んだ暗闇の中で
 フェルゼお兄ちゃんは立ち止まった。>>56
 おれはありがとう、と囁くと背中から降りた。

 そうして、フェルゼお兄ちゃんの示す先へと。
 けれど──]

(59) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……居ないね。

[足跡は、その一歩を最後にプッツリと途切れていた。
 代わりに、薄明りを宿した蛍光虫が
 青白い線を描きながら、足跡の周りに集まっていた。
 足跡にしゃがみこむと、蛍光虫は
 一瞬驚いたように散って、また寄ってくる。
 指先で撫でれば、さらさらと砂が流れた。

 少し離れたところに、獣の足跡がある。
 狐にも、熊のものにも見えない。
 もっとも、世界がおかしくなってからは
 獣の姿もどんどん変化していったから
 おれには分からなくて当然だ。
 争った形跡は無いから、
 連れ去られたり、食べられてはいないと思う。]

(60) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[生きているのか、死んでいるのかすらも分からない。
 無事を祈るべきか、黙祷を捧げるべきか
 それすらも分からなくて、
 結局気持ちは宙ぶらりんのまま。だけど──

 目をつぶれば、蛍光虫も闇に沈んで
 感じるのは温もりだけだ。
 この暗闇の中でなら、もしも再び会えれば、
 ミタシュだと分かる気がした。
 目に映る姿が、どんな形に変化していても。]
 
 あったかいね。
 まるでミタシュの熱が残っているみたい。
 
 ありがとう、フェルゼお兄ちゃん。
 おかげで、ミタシュに会えたような気持ちだよ。
 

(61) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……そろそろ、戻ろうかな。
 ロイエお姉ちゃんにもお別れを言いたいし、
 マーゴお姉ちゃん達も
 心配しているかもしれないし……

[と、フェルゼお兄ちゃんに提案してみたけど
 どうだろうか。

 もしかしたら、獣の足跡を追えば
 ミタシュの足取りが掴めるのかもしれないけれど。
 暴くだけが、嘘から解き放つ方法じゃないや。
 ミタシュが偽らずに過ごせる場所を見つけたならば
 それだって解放だ。]

(62) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 帰りまでフェルゼお兄ちゃんにおぶわれたら
 楽だけど、申し訳ないや。
 エンジェルシイラって、乗せてくれないの?
 ひとっとびで帰れそうだよね。

[さっきは聞けなかった疑問を口にした。
 一人じゃエンジェルシイラに乗ろうなんて
 思いもしなかったけど、
 フェルゼお兄ちゃんが一緒なら大丈夫な気がした。]**

(63) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

>>69

 ……うん。
 忘れないよ。忘れられない。

[悔いは、幸せな思い出よりも心に残る。
 フェルゼお兄ちゃんも同じなんだろうか。
 一言、与えられなかったものについて、答えた。]

(80) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[エンジェルシイラの背中に乗ることを提案すると
 フェルゼお兄ちゃんは、あの生き物を
 思いもよらない呼び方をした。>>70

 彼女? ……女の子なの?
 おれ、エンジェルシイラは
 男だと思ってた。

[──あなたは男の子なんだから。
 姉さんの口癖が、耳に蘇る。]

(81) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

「時々、あなたが羨ましくなる。
 男の子の方が、自由で、楽しくて、安全なのよ。
 女になんて、なるものじゃないわ」

[そう言いながらも、姉さんは
 あの日からどんどん綺麗になった。
 髪から爪先まで艶やかに手入れをして
 頬にはさっと紅を引いて
 あの、どこか物憂げな瞳で、
 男の人を見上げることを覚えた。
 おれ達の宿に泊まる客は男性客ばかりで、
 みんな姉さんが目当てだ。]

(82) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[だけど、おれはあいつらが
 姉さんを見る目が嫌いだった。
 好きでもないくせに、
 男を頼る姉さんも嫌だった。
 おれの不満そうな顔に気づくと
 姉さんはいつも「マリオ、外で遊んでらっしゃい」と
 追い払った。

 だから、おれは姉さんが
 あの客たちと何をしていたのか知らないと、
 そう、姉さんは思っていただろう。]

(83) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[気持ち悪い笑い声 荒い息遣い 獣のようなうめき
 あいつらは、明るい日の下では
 姉さんをちやほやするくせ
 誰も居なくなると、あれこれと命令した。]

「姉妹だったら良かったのにな」
「まとめて可愛がってやれたのに」
「ガキでも、すぐに大人になる」

[すべてが終わった後は、いつも男が先に出てくる。
 姉さんは平気な風を装っていたけれど
 男が出て行ったあとはいつも
 目が少しだけ腫れていた。]

(84) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

「──マリオ」

[初めておれが客を呼び込みした日>>135
 姉さんは短く言い切った。
 呼ばれたのだと気づくのには、
 随分時間がかかった。
          自分の名前じゃなかったから。
 姉さんは手招きをして、自分の膝に座らせた。
 姉さんとお揃いの髪が撫でられる。
         お揃いに伸ばした髪を。]

「ずいぶん伸びたのね。そろそろ切りましょう」

 姉さんの方が長いのに?

「私はもう、女性だもの。
 だけどあなたは伸ばしていたらおかしいわ。
 ……私の小さなマリオ。姉さんを守ってね。
 あなたは勇敢で、強い、男の子なんだから」

(85) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[あの日から、おれの髪は短いまま。
 髪を伸ばすことも、
 柔らかくて丸みのある体になることも
 姉さんは決して許さなかった。
 姉さんはおれを嘘で包んだまま、死んじゃった。
 おれも、守られているのは気づいていたから
 我儘は言えなかった。
 本当は、勇敢で力の強い男の人になるより
 姉さんと一緒に髪を結って、爪をきれいに塗って、
 頬に紅をさして、笑い合いたかった、なんて。]

(86) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[──口笛の音>>71で、我に返った。
 フェルゼお兄ちゃんはそうやって
 エンジェルシイラを呼ぶらしい。

 拳よりも大きな眸が
 ぎょろっと動いて、おれを捉えた。
 思わず逃げ出したくなったけど
 フェルゼお兄ちゃんから
 離れないように言われていたから
 震える足で、その場所に踏ん張った。]

 尻尾……うん。
 分かったけど、捕まるところなんかあるかな?

[馬みたいに鞍や鐙をつけているわけでもない。
 だけど四つん這いになってえっちら登れば
 杞憂だと気づいた。]*

(87) 2023/01/03(Tue) 20時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/03(Tue) 20時頃


【人】 廃品回収 マリオ


 ……機械だ……>>71

[もやもやとした闇の中では
 エンジェルシイラの体の仔細までは分からない。
 だけど、触れた感覚は冷たくて硬い。

 言われたとおりに出っ張りを掴むと
 フェルゼお兄ちゃんは、
 慣れた調子で跨った。]

(94) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 う、ん……わっ!

[エンジェルシイラは一瞬、体を低くすると
 反動をつけて地面を蹴る。

 お腹と声を置き去りに、
 おれ達は空へと飛び上がる。

 バサバサと羽ばたく音、
 風がピュウピュウ切れる音で
 フェルゼお兄ちゃんの声はもちろん
 自分の声だってかき消される。
 最初は風が染みて、
 まともに目を開けられなかったけれど
 慣れて来たころに、うっすらと世界を見下ろせた。]

(95) 2023/01/03(Tue) 21時頃

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